lounge SRG 見た目は大人、中身は子供!
(前回からのつづきです)
高雄の左營駅から台湾高鐵に乗って板橋駅まで来ました。
板橋駅は、高鐵も台鐵も地下駅です。

板橋駅で台鐵に乗り換えて、自強號で宜蘭まで向かいます。

乗車するのは当時の台鐵の最新型特急車だった、TEMU1000系太魯閣型車両。


乗車したのは、偶然にも第一編成のファーストナンバーカーでした。

車番ステッカーにも書かれているとおり、TEMU1000系は日立製作所が製造した車輌。
同じく日立製作所製のJR九州885系特急がベースとなっています。
板橋駅から乗車した時点では、車内はポツポツ乗客が乗っている程度の乗車率。

座席は、JR特急と比べても遜色ないレベルのもの。八角形で大きめのインアーム収納テーブルが珍しいです。

次の台北駅でガラガラだった車内は満席になりました。

台北駅から約15kmは延々と地下線を走行。
地上の交通網の混雑緩和の地下化と同時に、有事の際の防空の意味も兼ねての地下線となっています。

汐科駅の手前で地上に出ます。沿線に立ち並ぶ古いアパートやマンションは、いかにも東南アジアっぽい雰囲気。
七堵駅の先には「七堵調車場」があり、莒光號や復興號に使われる客車がたくさん入庫しています。

これだけ現役の客車が大量に集まっている光景も、日本ではほとんど姿を消し、まるでブルトレ全盛期の頃の「尾久」や「品川」のような雰囲気は、鉄道ファンの心が躍ります。
七堵駅の次の八堵駅を過ぎると、大きく右にカーブして市街地から一気に山間部へ風景が移ります。

台北からわずか30kmほどの距離で、このような渓谷のような風景に。
このあたりから急カーブの区間が続き、太魯閣号は振り子機能を発揮して高速のままカーブへと突っ込んで行きます。
画像のカーブの先にあるのは「三貂嶺」駅。
振り子で高速運転が可能な太魯閣型車両は、速達タイプの自強号に優先的に投入されていて、乗車した列車も台北駅を出ると、次の松山駅に停車した次は一気に宜蘭駅までノンストップ。

台北から約1時間で宜蘭駅に到着。 距離にして約96kmで、途中かなり線形が悪いのを考えると驚くような速さです。

数分停車だったので、向かいのホームからも太魯閣号を撮影。

(ベースとなったJR九州885系と見比べてみよう!)

宜蘭駅の駅舎もかなり味のある建物です。

宜蘭の町を歩きます。

台湾はどこに行ってもオートバイやバイクが多いです。

宜蘭に来た理由は、「猫耳」料理を食べに来たからでした。
宜蘭ではポピュラーな食べ物らしく、わりとあちこちのお店に「猫耳湯」「猫耳米粉」「猫耳麺」と看板やメニューを掲げています。
やって来たのは、猫耳では老舗中の老舗と有名な「信利號」というお店。

思い切り「猫耳」と書いてあります。 「ネコミミ」を食べるとはいったい・・・・・・
で、これが「猫耳」です。

三角形の餃子みたいなのが「猫耳」です。 ・・・・・まぁ、「猫の耳」に見えないこともない。
見た目に「揚げ餅かな?」と思ったんですが、食べてみるとお餅みたいなモチモチのブ厚い皮の中に、肉と野菜を混ぜた餡が入ってました。
スープと麺は薄味なので、猫耳の中に閉じ込められた肉汁と一緒に頂くのが猫耳通の食べ方らしいです。
中椀くらいの大きさなので1杯では物足りないかなと思ったのですが、猫耳のブ厚い皮がかなり腹にズシっとくるので、これだけで腹いっぱいになりました。
「信利號」から宜蘭駅に戻る途中、ちょうど太魯閣号が通る時間だったので踏切で太魯閣号を撮り鉄。





太魯閣号を撮った後は、宜蘭駅へと戻ります。
(つづく)
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