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JR四国のバースデイきっぷで周遊旅行 その11

松山駅からは、JR四国のレストラン列車「伊予灘ものがたり」に乗ります。
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電光表示装置の行先のところが「大洲編」となっていますが、運転日には4本が運転される「伊予灘ものがたり」はそれぞれの列車に「○○編」と、「ものがたり」にちなんだ名前が付けられています。

朝一番の松山→伊予大洲でモーニングを提供する「伊予灘ものがたり1号」に相当する列車は「大洲編」。
午前中の伊予大洲→松山で早いランチを提供する「伊予灘ものがたり2号」に相当する列車は「双海編」。
午後の松山→八幡浜で遅い時間のランチを提供する「伊予灘ものがたり3号」に相当する列車は「八幡浜編」。
夕方に八幡浜→松山でアフタヌーンティーを提供する「伊予灘ものがたり4号」に相当する列車は「道後編」。

「伊予灘ものがたり」は非常に人気が高く、現状では指定席と食事を予約するのは「至難の業」と言っても過言ではないと思います。
私も最初は「四国の片隅を走ってる列車だし、デビューして3年も経っててブームも一段落してるだろうから予約は楽勝っしょ!」とナメていました。

そうしたら、全然予約が取れない。
本気のマジで、先の先まで予約で満席。
松山発が朝の8:26という、お食事系の観光列車としてはクソ早すぎる時間に発車する列車ですら、本気のマジで毎回満席。

どうなってんだ、これ?
四国で何が起こってるんだ?
今、時代は四国なのか?四国が熱いのか?

本当は、本格的な食事が提供され、乗車時間が長い「双海編」か「八幡浜編」に乗りたかったのですが、朝イチの「大洲編」にキャンセルが運良く出てなんとか席が確保できて乗ることができたという状況での乗車でした。

ちなみに、JR四国のホームページには「伊予灘ものがたり空席情報」が出ていますが、リアルタイムで更新されない(たぶん1週間に一度くらいの頻度での更新)ので、「あ!空いてる」と思って予約しようとしても「満席です」というオチがかなりの確率であります。



入線してくるのは、発車時間の15分ほど前。入線後に食材の積み込みなどを行うので、出発前はけっこう慌しいです。
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一見すると、JR九州の「いさぶろう・しんぺい」に似ているので水戸岡デザインの車両のようにも見えますが、車内外全てがJR四国オリジナルのデザインです。


乗車位置にはアテンダントさんが立ち、入線時に列車に一礼。みきゃんも一礼。
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入線直後は車内で提供される食事の積み込み作業などがあり、すぐには車内には入れません。
準備が整うと、アテンダントさんが乗車口に立ち、席の場所の案内をしてくれます。
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列車は2両編成。
2つの車両の客室の基本的な作りはほとんど同じですが、配色が大きく異なっているので、全く違う作りに見えます。
こちらは松山寄りの2号車。イエローとライトグリーンがベースで「黄金の章」というテーマになっています。
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こちらは八幡浜寄りの1号車。レッドとモスグリーンがベースで「茜の章」というテーマになってます。
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いずれの客室も、海側が窓を向いたカウンター席、山側が2人向かい合わせのテーブル席。
運転席寄りにはグループ客向けの4人用ボックスシートもあります。


こちらは2号車にあるビュッフェカウンター。
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食事の配膳準備から後片付けまでは全てここで行われるので、運転走行中はこのスペースはアテンダントさんがひっきりなしに行き交う大忙しのスペース。ですので、あまりビュッフェとしての機能はありません。
しかし、乗車中はアテンダントさんが頻繁に客室に来て追加オーダーなどのリクエストに応えてくれるので、このカウンターに来て何かを頼むということはほとんど無かったです。

お手洗いなどのサニタリースペースは1号車に。
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見てのとおり、木目調のインテリアで統一されていて、その雰囲気は観光地にあるようなレトロなカフェのそれと見間違うほどの美しい作りになっています。
洗面台のシンク部分は、砥部焼でできています。
ちなみに2箇所のトイレは洋式に改造されていて、どちらもウォシュレットが完備されています。

最近のイベント向けの改造車でも、客室はよく作りこまれていても、デッキやトイレ周りが中途半端な改装で仕上げられてしまっている車両が見受けられますが、「伊予灘ものがたり」のこのあたりは、徹底的に女性目線で作られたのがよく分かり、おそらく女性客からはかなり支持を得られるんじゃないでしょうか。

デッキや乗降口もこのとおり。
のれんに、行灯を連想させる飾り照明。壁に掛けられた時計も、さりげなくレトロな雰囲気の文字盤を使ったものになっています。
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私の席は、2号車「黄金の章」の2人掛け向かい合わせ席で、知らない人との相席でした。
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テーブルには、ランチョンマットと割り箸、おしぼり、そして「伊予灘ものがたり運行開始3周年」を記念した特別プレゼントのうちわがセットされていました。
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割り箸やおしぼりは、業務用の汎用品かと思いきや、イラストや刻印が入った完全オリジナル品。
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使い捨ての消耗品に、ここまでこだわっていることに驚きました。
JRグループの中でも、経営が非常に苦しいほうに入るJR四国が、お金をかけてこんな小物にまでオリジナルデザインのものを用意しているとは、小さなことですがものすごい努力です。

こういう小さなところにまでロゴが入っているとか、オリジナルデザインになっているというのが、実は乗客にとっては心をくすぐられるもので、旅行の楽しさを大きく盛り上げてくれるものだったりします。
お金持ちの某緑のJRの「伊○ク○イ○」とかは、こういうところを見習ってほしいですね。



「伊予灘ものがたり」号は、松山駅を出発。
ホームには駅員さんや車両積み込みのお手伝いのアテンダントさん、お弁当売りのおばちゃんから駅構内の清掃員さんまでが勢揃いで手を振って出発を見送ってくれます。
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ホームと反対側では、車両基地の鉄道員さんたちが仕事の手を休めて、総出で手を振ってお見送り。
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決して派手な見送りイベントではありませんが、会社一丸となって盛り上げようというアットホームな感じがして、出発直後から感動に包まれるような気分になりました。




(つづく)
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