JR四国のバースデイきっぷで周遊旅行 その1

JR各社ではかつて様々な「乗り放題」切符が販売されていて、私も周遊旅行、乗りまくり旅行で使わせてもらいました。

ちょっと思い起こすだけでも、特急グリーン車が乗り放題だったJR九州の「豪遊券」や、JR東日本の全エリア内の特急自由席が乗り放題だった「ハートランドフリーきっぷ」。
JR北海道でも、特急グリーン席にさらに道内特急のB寝台も乗り放題のフリー切符がありました。


これらの魅力的なフリー切符はいずれも販売が終了し、現在販売されているものは「特急自由席が乗り放題で、指定席を4回まで無料発券可能」とか、乗り放題できるのが全エリアから一部エリアに限定されてしまったり、昔に比べるとかなり制限付きの内容になってしまいました。


そんな中、JR四国ではエリア内の特急グリーン車・指定席が乗り放題のフリー切符が通年販売されています。
JR四国のおトクなきっぷ → 四国グリーン紀行

さらに、誕生月には格安でJR四国エリア内の特急グリーン車・指定席が乗り放題となるバースデーフリー切符も販売されています。
バースデイきっぷ



今回、この「バースデイきっぷ」を使って、初めて四国へ行ってきました。



「バースデイきっぷ」の販売箇所は、JR四国の駅のみどりの窓口、ワープ支店、駅ワーププラザ及び四国内の主な旅行会社に限られています。
近畿圏在住の方は、梅田にワーププラザの支店があるのでカウンターでの直接購入が可能ですが、関東にはワーププラザの支店が無いので直接購入することができません。
(かつて、東京・日本橋の百貨店にもワーププラザがありましたが、2000年代初頭に撤退してしまいました)


JR四国のホームページを見ていると、「バースデイきっぷ」は「JR四国ツアーWeb申込」を通じてインターネットから申し込みができるようなので、今回はインターネットから購入しました。

ネット申し込みだと、「バースデイきっぷ」と同時に、5列車までグリーン席(または指定席)の申し込みができます。
5列車以上を利用する旅行を考えている場合、それ以外の列車は四国に着いてから駅窓口やワーププラザで発券するようになります。

今回は「バースデイきっぷ」と同時に、長距離乗る区間や混雑しそうな時間帯の「しおかぜ」「南風」、席数が少ないアンパンマン列車、「四国まんなか千年ものがたり」を申し込みました。

ウェブ申し込みすると、数日後に支払いの催促と、希望した5列車の席が確保できたかの回答がメールで来ます。
支払いはメールに記載されているアドレスからクレジットカードで決済します。
また、誕生日が確認できる公的書類(免許証など)をメール添付かFAXで返信します。
私は免許証を写真に撮り、メール添付でJR四国ツアーWeb申込センターに送信しました。

支払いと誕生月の確認が取れると、簡易書留で「バースデイきっぷ」と申し込みをした列車の指定席が自宅に送られてきます。

今回、Web上で申し込んでから簡易書留できっぷが手元に届くまで、約10日掛かりました。
(今回は最初に申し込んだ「四国まんなか千年ものがたり」が満席で発券できなかったため、「伊予灘ものがたり」に予約変更して、食事券の代金も支払いが発生したため、そのやりとりで余計に3日ほど掛かったので、通常であれば6日~7日くらいで切符が手元に届くかもしれません)

そんなわけで、予定を立ててから出発まで時間的な余裕が無いという場合は、インターネットでの申し込みはせずに、現地に着いてから直接購入したほうがいいかもしれません。
あまりギリギリだと、出発するまでにきっぷが手元に届かないうちに出発日を迎えてしまうという可能性もあります。


「現地に着いてからだと、希望する列車のグリーン席が満席になってしまうかも・・・」と心配になるかもしれませんが、おそらく心配には及びません。

今回、現地で乗車した「しおかぜ」「南風」「しまんと」などの特急グリーン席は、ほとんどが貸切状態もしくはほかに3~4人しか乗ってないという状況でした。
指定席も満席という列車はありませんでした。

7月の3連休後というのもありますが、学生さんはすでに夏休みに入っている頃で、多少混んでいてもおかしくないとは思うのですが、四国島内ではグリーン席の需要というのはあまり高くないようです。

非常に人気の高い「四国まんなか千年ものがたり」や「伊予灘ものがたり」「ゆうゆうアンパンマンカー」などのイベント系列車を除くと、特急「しおかぜ」「南風」などの特急グリーン席は、年末年始やお盆などの時期や大型連休中に掛からなければ、直前でも余裕で買えるでしょう。

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さて、出発当日です。

今回は、久しぶりにサンライズエクスプレスを利用しました。
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時期的に台風や大雨の影響が懸念されますが、今回は運良く気候の影響も受けずに、こちらの長距離列車も通常通りの運行で出発することができました。
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駅の出発表示案内では、「車内販売がありません。アメニティ等の用意もありません。」と注意が何度も促されています。

サンライズエクスプレスへの乗車前には、食料品や飲料、タオルや洗顔セットといった一晩を車内で過ごすための準備が必要です。
サンライズ瀬戸・出雲が発車する東京駅9・10番ホームにはミニコンビニがあり、簡単な軽食やアメニティ等も販売していますが、種類も販売数もかなり限りがあるので、駅に来る前に用意してきたほうがよさそうです。



東京から岡山までは、前7両が高松行きの「サンライズ瀬戸」
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後ろ7両が出雲市行きの「サンライズ出雲」の2列車を併結運転です。
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四国へ向かうのに、なぜか後ろ7両「サンライズ出雲」の11号車に乗車します。
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今回の旅行は、「バースデイきっぷ」を手配するより前に、サンライズエクスプレスの寝台券の手配を先行しました。
びゅうプラザで、7月中の下り「サンライズ瀬戸」「サンライズ出雲」のA寝台「シングルデラックス」が空いている日を片っ端から調べてもらいました。

その結果、「サンライズ瀬戸」にはかなりの日に空室がありましたが、「サンライズ出雲」のほうは空室がある日が2、3日しかありませんでした。
「サンライズ出雲」のほうが取りにくいなら、現時点で空室がある日も分かっているのだから、「サンライズ出雲」の「シングルデラックス」を東京→出雲市の全区間乗車してしまおうと思い、「サンライズ出雲」のほうで発券してもらいました。
出雲市から岡山までは、まだ乗ったことがない特急「やくも」にも乗る予定です。



A寝台個室「シングルデラックス」です。
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喫煙室にしか空室がなかったので、ある程度室内が臭いのは覚悟していましたが、中に入ってみると全然タバコの臭いはありませんでした。


以前乗車した際にベッド脇にあった液晶テレビは撤去されていて、コントロールパネルも使いやすくなっていました。
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「シングルデラックス」の乗客だけに配られるアメニティセット。
「サンライズエクスプレス」のシンボルマークがプリントされた巾着袋に、ホテル並みのアメニティが詰まっています。
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シャンプー・コンディショナー・ヘアトニック・ヘアリキッド・化粧水・洗顔フォーム・固形石鹸・石鹸ケース
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シャワーキャップ・綿棒・コットン・ハブラシと歯磨き粉・髭剃り・シェービングフォーム・くし
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サニタリーバッグ・シューシャイン・フェイスタオル・ポケットティッシュ・シャワーカード
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列車は22:00に東京駅を発車。
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夜食に駅弁を買っておきました。
掛け紙にひかれて買った、いわゆる「ジャケ買い」です。
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中は東北の名産物がいっぱい詰まった内容で、大満足でした。
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車内をまわってきました。
「サンライズ出雲」のほうは、ほとんどの個室・席がいっぱいで9割方が埋まっているという感じでしたが、「サンライズ瀬戸」のほうはガラガラで、空室が目立ちました。3~4割ぐらいしか乗ってないという印象でした。
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一人用B寝台個室「シングル」
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一人用B寝台個室「ソロ」(下段)
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一人用B寝台個室「ソロ」(上段)
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B寝台個室「シングルツイン」
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指定席「ノビノビ座席」
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フリースペースのサロンコーナー
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以前は車掌さんが手売りしてたシャワーカードは、公衆電話が撤去された跡に販売機が設置されました。
「出雲」のほうは東京駅発車前には売り切れになってましたが、「瀬戸」のほうは横浜を出発した後でもまだ「販売中」でした。
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サロンコーナーの端には飲料の自販機があります。
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部屋に戻った後は、シャワーを浴びようとシャワールームに行きましたが、使用中でした。
頃合を見て再びシャワーへいくと、まだ使用中。
室内のコントロールパネルに、「シャワー空き」「シャワー使用中」の表示があると便利なのになぁと思いました。

結局、1時間ほど待ってシャワーを使うことができました。
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シャワーにはボディーソープとリンスインシャンプーが備え付けられています。
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ただし、タオル類は備え付けが無いし、車内でも販売していないので、乗車前に調達する必要があります。


シャワーを浴びたあとは、部屋に戻って照明を全部消して、窓に流れる夜景をボーッと眺めていました。
この瞬間こそが、夜行列車の醍醐味じゃないかなぁと思います。

浜松駅を出て、真夜中の浜名湖を通過したあたりで寝ました。



(つづく)

この記事へのコメント

Maxはつかり : 2017/09/17 (日) 20:16:16

はじめて書き込みいたします。
以前からホームページや座席探訪を拝見しておりました。
初の四国旅行レポートということで続きを楽しみにしています。
サンライズで出発とはさすがですね。しかもシングルデラックスよく取れましたね。
出雲市からどのように四国へ行くのかも楽しみです。

porte : 2017/09/17 (日) 23:38:26

四国へ行かれたんですね。
座席探訪についに、四国の特急が追加されるのか期待してます。

京九快速 : 2017/09/18 (月) 11:39:00

Maxはつかりさん はじめまして。
コメントありがとうございます。
いつもホームページをご覧下さり、ありがとうございます。
今回はサンライズの個室寝台券の入手を優先して日程を組みました。
よく、サンライズのA個室はプラチナチケットと言われていますが、連休中に掛からなければ、サンライズ瀬戸ならば比較的入手しやすいみたいです。
その一方で、サンライズ出雲のほうは、通年どの個室も取りにくいみたいです。

出雲市から四国へどのように移動して行ったのか、続きをどうぞお楽しみに!

京九快速 : 2017/09/18 (月) 11:42:42

porteさん こんにちは
コメントありがとうございます。
ついに四国に上陸です。
島内の特急はどれも空席が多かったので、車内の写真を撮りやすかったです。
新型特急の8600系が入る予定の「しおかぜ」や「いしづち」が、8000系に運用変更されているところに何度か当たってしまったので、8600系は1回しか乗れなかったのが悔やまれます。
いずれ座席探訪のほうへもJR四国の列車を追加していくので、しばしお待ち下さい。

QUWA : 2017/09/20 (水) 14:31:23

>室内のコントロールパネルに、「シャワー空き」「シャワー使用中」の表示があると便利なのになぁと思いました。
確かにそうですよ…。
(同じJR西日本の)14系「あかつき」のシングルDXにはその表示がありましたが、そういえばサンライズにはないですね。

京九快速 : 2017/09/22 (金) 12:30:42

QUWAさん こんにちは
コメントありがとうございます。
シャワーが空いたかどうかを、その都度部屋を出て見に行かなければならないのが面倒でした。
やっぱり、室内にシャワーがビルトインされていた「ロイヤル」は、そういう意味では最強だったなぁとちょっと思いました。
個室内を改装した際に、シャワー使用中のサインが追加されなかったということは、利用者の声としては少数派だったのかもしれませんね。

ぺー : 2017/09/22 (金) 21:28:22

良いですね~サンライズ。
私は岐阜に住んでいるので、無謀な計画を立てないと乗れない列車です。
いつかは、出雲市から東京までシングルデラックスで乗車して旅行してみたい。

それに伊予灘ものがたりも羨ましい。
私も来月四国へ行くのですが、伊予灘ものがたりの切符は購入できませんでしたよ...
しぶとくキャンセル狙いをしてみますが、まあ無理でしょうね。

京九快速 : 2017/09/24 (日) 10:28:57

ペーさん はじめまして
コメントありがとうございます。
久しぶりにサンライズエクスプレスに乗りましたが、車内外とも痛んだりしているところはなく、とても良くお手入れされているなと思いました。
285系ももう20年選手になるんですが、そんな長さを感じさせませんね。

岐阜にお住まいだと、深夜に通過していってしまうサンライズには乗りにくいかもしれませんね。

伊予灘ものがたりは、千年ものがたりが満席で取れないと返信があった時に「伊予灘は空席ありますか」と問い合わせたら偶然1席空いていたので即予約しました。JR四国のサイトの空席情報では満席表示だったので、キャンセルがあったのかもしれません。
ですので、ペーさんも最後まで諦めずに狙ってみると、取れるかもしれませんよ!

スレタイ職人 : 2017/09/30 (土) 14:05:48

こんにちは。長くご無沙汰していました。
最近はiPadを使う事が多くなったらiOS搭載Safariの相性が良くないのか、
ここのBlog以外の座席探訪含むページが文字化けしてしまって何が何やら。
すっかりたまの覗き見みたいな頻度になりました。

それはそうと、とうとう四国上陸で感慨深いですねえ。
と言うより、西日本というか箱根から向こう側の日本は、随分と久し振りですか?
また座席探訪のコンテンツが増えますね。

こちらも長いご無沙汰の間に機会があって、
寝台列車のななつ星in九州とTRAINSUITE四季島の車内を撮って来ましたんで、
また何時ぞやの時みたいにデータを整理したら写真送りますので、
座席探訪のコンテンツの隅に置いていただければ…、
と自分のメールBoxをひっくり返したら、昔いただきましたメールがドメインの
お引っ越しで全部消えてしまった様で、
もし必要でしたら新しいアドレス貼っておきますから、よろしければどうぞ。

京九快速 : 2017/10/01 (日) 22:58:26

スレタイ職人さん こんにちは
いつもコメントありがとうございます。

Safariでの文字化けの件は、私も自分のiPhoneで確認できているんですが、対処法がわからず放置のままです。申し訳ありません。
おそらくサムネイル画像をクリックすると大きく表示されるためのタグが影響しているのではないかと思うのですが・・・

ここのところずっと台湾だの香港だのと、外の世界にばかり出ていたので国内旅行自体が久しぶりだったりします。
国内は、言葉もアシもメシもほとんど心配要らないのでラクだなぁと実感。
画像(主に車内のほう)はそれなりに撮影してきたのですが、できの悪い写真を量産してしまい、使えそうな画像の選別に苦労しています。

ななつ星に四季島・・・羨ましいですね。
私なんて、伊豆急のTHE ROYAL EXPRESSの抽選に続けて落ちてる時点で、クルーズ列車への当選確率なんぞお察しって感じです。

217 FK : 2017/10/12 (木) 19:55:12

おっ、サンライズじゃないですか!
いつかは四国帰省の時に乗ってみたいですね~(まあ学生のうちはソロかシングルが限界でしょうけど…)

京九快速 : 2017/10/16 (月) 23:29:39

217FKさん こんにちは
コメントありがとうございます。
お返事が遅くなりまして、申し訳ありませんでした。

久々のサンライズ乗車でしたが、デビューしてもうすぐ20年になるのに、車内外ともに綻んだところが無かったのはすごいなぁと思いました。
JR西日本の車両のお手入れに感動です。
サンライズ瀬戸のほうはかなり空いていました。出雲より瀬戸の方が空いていることが多いみたいです。ぜひ里帰りの際に乗ってみてください。

ETR-020 : 2017/11/08 (水) 00:51:27

サンライズ(寝台列車の個室)は部屋の明かりを消すと、外の夜景がくっきり見えるのが堪りません。
日没後の座席列車だと車内が明るすぎて自分の醜い姿が映り込むばかりですから。

バースデイ切符は以前(2007年頃?)使用したことがありますが、値段が変わってますね。
当時は¥10,280の値段でグリーン車も使えました。
依然割安ではありますが、どうも当時と比較してしまって、随分高くなったなという印象が……
グリーン車を設定した観光列車が増えましたが(値上の理由にもなってますね)、
その観光列車をあてにしてこの切符を買ったけど列車の席が取れなかった、という事態になると思うと不安です。
私の友人が伊予灘物語の10時打ちと何度かの窓口通いも空しく敗北してましたし。

8000系も2000系も当時乗ったので、双方のグリーン付次期型(観光列車全滅時の保険)が出揃ったらまた行きたいです。

京九快速 : 2017/11/08 (水) 23:06:27

ETR-020さん こんにちは
コメントありがとうございます。

真っ暗にした個室の窓に、くっきり見える流れる車窓。
過去に様々なブルートレインで楽しんできたこんな光景も、今ではサンライズエクスプレスでしか楽しめなくなってしまいました。

バースデイきっぷは、そんなに安かったんですね。
その値段でグリーン席も乗り放題とは驚きです。
今回は8600系と2600系に乗れなかったので、次回四国に行く時はこれらの新型特急を攻めたいと思っています。

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