台湾に行ってきました 〔2017年5月〕 その11:桃園MRTに乗って台北から桃園空港に行く

台湾4日目は、台北桃園空港から飛んで日本に帰ります。

ずーっと開業が延期され続けてきた桃園MRTがついに開業したので、台北から桃園空港までこのMRTに乗ってみました。


桃園MRTは台北駅と直結となっていますが、台北駅の中心部ではなく駅の北西部に地下駅が建設されたので、高鐵や台鐵・台北MRTとの乗り換えはかなり長いこと地下通路を歩くようになります。
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言ってみれば、東京駅で山手線や新幹線から京葉地下ホームへ移動するくらいの感覚です。
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今回、台北駅から桃園MRTを利用するのは初めてなので、台北駅の地下通路や地下街はただでさえ迷宮のような中で、完全に道に迷ってしまわないか心配でしたが、駅側も桃園MRTの地下駅がかなり離れていることを懸念したのか、駅構内のあっちこっちに桃園MRTの乗り場へと誘導するサインや看板が準備されていて、一度も全く迷うことなく桃園MRTの地下駅まで行くことができました。
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まだ真新しい地下通路を延々と歩いていくと、急に空間が開けて、まるで地上駅のようなところに出ました。
これが桃園MRTの台北駅です。
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長いエスカレーターを降りると、すぐ目の前が切符売り場と改札口。
台北駅の西三門口から駅構内に入って、ここに着くまで約10分ほど掛かりました。

桃園MRTの台北駅には、桃園空港利用者のために航空各社の搭乗手続きと手荷物預けがMRT乗車前に行うことができるインタウンチェックインが併設されたのが話題になったので、それを見に行きました。


高鐵などの台北駅側から来ると、インタウンチェックインエリアまではこれまた長~い通路を歩きます。
左側のガラスの向こうは、タクシー降車エリア。
タクシーで直接地下駅の中まで乗りつけることができます。大きな荷物が多いときは便利そうですね。
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インタウンチェックインのエリアは、思っていたよりも大きかったです。
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エバー航空とチャイナエアラインの受付カウンターが、合わせて10台くらいありました。
このほか、セルフバゲッジドロップ(自動手荷物預入機)が10台くらいあります。
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香港のエアポートエクスプレスの香港駅のインタウンチェックインは世界中の大手エアラインの搭乗手続きが可能でしたが、台北駅のインタウンチェックインは、エバー航空とチャイナエアライン、それらの子会社のユニーエアとマンダリンエアのみが利用可能です。
将来的には対応できるエアラインを増やすということですが、今のところその目処は立っていません。


自動チェックイン機も数台設置されていました。
こちらも利用可能なのは、エバー航空とチャイナエアライン、それら子会社のユニーエアとマンダリンエアだけです。
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もちろん桃園空港のフライトインフォメーションも設置されています。
もうすでに出発したはずのフライトが「出発済み」ではなく「定刻」表示だったり、あんまりリアルタイム更新されているようではなさそうでした。
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台北~桃園空港間の運賃。
各駅停車と直達車(「空港快速」に相当)する、2タイプの種別が運行されています。
運賃はどちらも同じです。
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台北駅と桃園空港間は、片道160台湾ドル。
直達車なら40分ほどの乗車で、1円=4台湾ドル換算で640円。
日本での感覚ならさほど高く感じませんが、台湾の物価からするとけっこう割高に感じます。

これまでの一般的な台北~桃園空港間のアクセスと比べてみましょう。

*台湾高鐵+Uバス705(高鐵桃園駅乗り換え)
  ・高鐵の自由席で155台湾ドル(指定席は160台湾ドル)+Uバス30台湾ドル
  (ちなみに桃園MRTの空港駅~桃園駅間も30台湾ドル)
  ・総額は、MRTと比べ25~30台湾ドル割高
  ・高鐵が台北駅直下に乗り入れているので、台北駅での乗換えがMRTに比べ便利
  ・台湾新幹線に乗れるという、観光での試乗が楽しめる
  ・高鐵桃園駅で乗り換えが必要
  ・空港→台北の移動の場合、桃園駅で高鐵の待ち時間が最大30分ほど発生する

*國光客運の1819バス
  ・台北~空港間の運賃が片道125台湾ドルと割安
  ・台北側のバス乗り場が台北駅すぐそばなので、台北駅での乗換えがMRTに比べ便利
  ・台北→空港は、道が空いていれば40分ほどで移動できる
  ・空港→台北は、多くの時間帯で渋滞に巻き込まれて時間が読めない
  ・全く乗換えが無い上に、定員制なので確実に座って移動できる

若干高いと感じるMRTですが、乗り換え無しで空港と台北駅間を直行できて、時間も確実なのがやはり便利です。
しかし、個人的には台北駅構内の移動距離がかなりネックに感じました。
たかが10分ほど歩くだけなのですが、かなり歩かされたような感覚があり、これなら高鐵桃園駅で乗換えが発生しても高鐵+Uバス705(またはMRTで高鐵桃園駅乗り換え)のほうが便利かもなぁと思ったほどです。

何度も乗って使い慣れれば、その移動距離もさほどネックに感じなくなるかもしれませんが、初めての台湾観光旅行などで訪れた際には、空港からMRTで台北に着いて、台北駅での地下で延々と歩いて、さらに迷路のような地下街に出たところで絶望する人が多いかも。




ちなみに、桃園MRTの駅の自動券売機やICカードチャージ機では、台湾ドルの小銭をチャージに使うことはできません。
これまでは、帰国前に大量の小銭が手元に残っていた場合、台北MRTの駅の券売機でイージーカードなどに余った小銭を全てチャージしてお財布を軽くしておくことができました。
帰国直前に桃園MRTの台北駅でICカードに小銭をチャージして、手元のジャリ銭をスッキリさせようと思っていると、結局持ち越すハメになるので、ちょっと注意が必要です。




乗車は、改札ゲートにICカードか券売機で買ったトークンをタッチします。
もしICカードを持っていない場合、券売機コーナーに「售卡機・加値機」と書かれた機械があるので、そこでイージーカードを購入することができます。
(台北駅・空港駅ほか、空港の先の大園駅にも設置されていたので、桃園MRT全駅でイージーカードの購入が可能と思われます)


改札口に入ると、このような乗り場案内が出ています。
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台北駅では、普通車(各駅停車)と直達車(空港快速)は乗り場が分かれています。
直達車は1・2番線ホームへ、普通車は3・4番線ホームへエスカレーター・エレベーターで降ります。


乗り場は、ホームと電車の間が完全にガラスで仕切られていて、ホームドアもフルスクリーンサイズなので、ホームから電車の外観を撮影することはできません。



今回は快速運転の直達車に乗りました。
ちょうど電車が発車するところだったので、さっそく乗り込みます。

電車は3ドアで、乗降口のところにスーツケースが収納できる大型荷物置き場があります。
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直達車の車両は、ドア間が全席クロスシートとなっています。
真ん中のドアを境にして、シートの向きが進行方向向きとその逆向きに固定されています。
一部は、4人向かい合わせのボックスシートになっています。
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肘掛先端にあるオレンジ色のボタンは、リクライニングではなく、頭上にある読書灯のスイッチです。
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シート背面には折り畳み収納式のテーブルが付いています。
しかし、MRTの車内は全車両全線で飲食が禁止されているので、特急列車の感覚で飲み物や食べ物を出しているのを見つかると罰金が科せられるので要注意。
しかも、テーブルにドリンクホルダーと思われるくぼみが付いているという罠。
台湾の人はみんな乗車マナーが良いので、車内で飲食している人はほぼ見かけません。
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前の座席の下部はご覧のとおり、足が座席下に伸ばせないようになっています。
これは、座席下も荷物収納スペースとして使えるように設計されているためで、自席の下に収納した荷物が後ろの席の人の足元に干渉して迷惑にならないためにこのようなデザインになっています。


列車の走行位置表示装置。
直達車は、台北を出ると空港までの途中停車駅は2箇所だけです。
左側の余ったスペースが「保留未来使用」となっていて、これは2020年開港予定といわれている「空港第3ターミナル」の表示準備がすでにされているものと思われます。
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大型LCDパネルによる情報表示装置も設置されています。
画面上部には次の停車駅の到着時刻と終点駅の到着時刻のほか、走行中には時速何キロで走っているかも表示されます。
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台北駅を出発するとしばらく地下区間が続きますが、10分ほどで地上に出て高架区間を走行します。
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場所によっては、ビル群の間や住宅地のド真ん中を突っ切るのですが、そのような場所は騒音対策でシェルターの中を走行します。
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大型LCDの情報表示装置には、ときおり走行中の前面展望が中継されたりも。
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途中停車駅のホーム上の設備の案内は、思いっきりホームの設計図が流用されてます。
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一部の駅は直達車が普通車を追い抜ける構造になっているので、緩急乗換が可能になっています。
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直達車は地上区間に出るとおよそ時速80キロほどの速さで快走して進みますが、泰山貴和駅と体育大学駅間の山登り区間では時速40キロ、さらに林口駅と山鼻駅間の山間部を超高架設計で進む区間は時速30キロほどのゆっくりとしたスピードに減速。
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山鼻駅あたりまで来ると、桃園空港の敷地が見え始め、駐機中や離陸していく旅客機が見えてきます。
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次の抗口駅を出て、チャイナエアラインの格納庫が車窓の真横にくるあたりで、線路は再び地下へ。
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地下区間に入ると、じきに「機場第一航廈(空港第一ターミナル)」駅に到着。
第一ターミナルは主にチャイナエアラインが発着するターミナルで、台北駅からは35分で到着です。


次の「機場第二航廈(空港第二ターミナル)」駅に到着。
第二ターミナルは主にエバー航空が発着するターミナルで、台北駅からは38分で到着です。
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電車は、終点の「機場第二航廈」駅に到着すると、乗客が降りきらないうちに一部の車内照明が消灯されます。
「次の折り返し電車になるから、さっさと早く降りろ!」という無言のメッセージかな?(笑)


MRTの空港駅はすでに利用者が定着しているようで、直達車に普通車が次々に到着するとたくさんの乗客が降りてきました。
空港駅の改札口には、空港駅から桃園駅で高鐵に乗り換えて台南・高雄方面へ向かう利用者のために、高鐵桃園駅に停車する列車の発車案内表示機も設置されていました。
(台北・南港方面も表示されているということは、高鐵経由で台北へ向かう利用者も少なからずいるのかな?)
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桃園MRTの運行情報
・直達車・普通車とも営業時間は6:00~23:00で、15分おきに1本ずつ、1時間に計8本のダイヤ
・将来的には、12分おきに1本ずつ、1時間に計10分のダイヤでの運行を予定
・台北駅から空港2タミまでは直達車で38分、普通車で50分
・直達車はオールクロスシートで、着席定員は188人(立ち客も含めた設計上の総定員は855人)
・普通車はオールロングシートで、着席定員は188人(立ち客も含めた設計上の総定員は1,080人)
・直達車は5両編成で、4両が客車、1両はインタウンチェックイン用の荷物車
・普通車は4両編成で、全てが客車。(インタウンチェックインの荷物車は無し)
・直達車・普通車ともフリーWi-Fi(4G)を完備(1回のログインで30分の利用制限あり)
・直達車のみ、ワイヤレスのスマホ・携帯電話充電器を装備
・空港1タミ~空港2タミ~(空港3タミ)~空港ホテル(ノボテル)間はICカードなら無料乗車可能



お友達のKimiさんのブログでは、桃園MRTの車内や空港駅の様子がさらにくわしく紹介されてますので、こちらも参照すれば桃園MRTにもっと詳しくなれるって話だよ!
のまゆ 2017年5月台湾旅行~ついに開業!桃園MRT編~




(つづく)

この記事へのコメント

Kimi : 2017/08/29 (火) 22:35:59

こんばんは。ブログの紹介ありがとうございます。
もっとも、こちらの記事の方がとても詳しく書かれているので・・・

桃園MRTは時間が読めるのが一番のメリットですね。一方、台北市内直通のバス路線の減便や路線廃止がなく盛況なことを考えると、価格をデメリットとして考える人も多いのかもしれません。一方U705は大幅に便数が減りましたので、価格的にも時間的にも微妙な高鉄経由台北の乗客は激減したのでしょう。

京九さんも書かれていますが、台北駅はかなり歩きますね。台北駅南側の雑居ホテルが数多くあるエリアからは東三門に行くより近いのでよいですが、台北駅から台鉄やMRTに乗り換えだと出鼻を挫かれる感じが(笑) また、第一ターミナル到着ですと、到着口からT1駅までも遠いのでマジ勘弁な感じです。

京九快速 : 2017/08/30 (水) 15:39:38

Kimiさん こんにちは
コメントありがとうございます。

空港駅やMRTの乗り場の様子など、私が撮り忘れたシーンをKimiさんのブログ記事で詳しく解説されていらっしゃったので、リンク張らせてもらいました!

台北駅の地下街は、いまだに迷ってしまうことが多く、私にとってはロンダルキアのダンジョン並みの難易度です。
空港MRT乗り場へは、そこからさらに地下道を奥深くへ歩かなければならないので、移動しながら自分がどの方向に向かってどこにいるのか完全に分からなくなってました。
帰ってきてから地図で見て、初めて理解したほどです。

台湾2日目に大園駅(空港駅の2つ環北寄りの駅)から桃園駅までMRTに乗って高鐵に乗り換えて台北へ向かいました。
MRTで台北へ直行するより大回りになるものの、桃園駅での乗り換えも簡単ですし、高鐵台北駅は駅舎の直下に着くので、実質的な時間ではなく感覚的な時間は高鐵経由のほうが速くて便利に感じました。
(直行車でも途中区間でノロノロ運転だったりするのも、体感的に時間が掛かっていると感じるのもあるかも)
もっとも台北駅からどの方角に向かうかによっても、MRT乗り場に近いエリアであれば圧倒的にMRT利用が有利ですね。

運転本数が東京モノレール並みに高頻度になると便利ですね。
次の電車まで15分待たされるのは、ちょっと本数が少ないかなと。
(JRの成○エクスプレスや快速エアポート○田よりかはマシですが)

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