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スタアラ特典でアジアぐるぐる 【23】 エバー航空 EVA/BR856便 香港→台北桃園 エアバスA321-200 エコノミークラス

シルバークリスラウンジを急いで出て、これから乗るエバー航空856便が待つ20番搭乗ゲートへ。

ところが、ゲートの表示はまだ「出発準備中」のままで、搭乗開始予定時間の表示にもなっていませんでした。
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これから乗る飛行機はこちら。
エアバスA321です。
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香港-台北という旅客流動数もかなり多いであろう太いパイプの路線のはずなのですが、エバー航空のこの路線の主力はこの小さめの飛行機。
最初は、エアバスA330-200や-300がメインで使われているのかと思ってました。


とりあえず、「ZONE1」の先頭に並んでおきました。
頻繁に行き来する人が多い路線というイメージが強いので、スタアラゴールドの乗客なんかいっぱいいそうな感じですが、実際に優先搭乗で入ったのは私を含めて5人くらいでした。
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「ZONE1」の優先搭乗が始まったのは、出発時間5分前。もはや遅延決定。

エバー航空のA321には、前方に2列8席だけビジネスクラスがあります。
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「え?これビジネスクラスですか?」って思ってしまいますが、中華圏のナローボディ機のビジネスクラスはこんなモンです。
台北-香港は、日本人からすると近距離国際線ですが、現地の人や現地航空会社にするとほとんど国内線みたいな感覚なのでしょうね。
30年位前のJALやANAの「スーパーシート」を思わせるシートで、ちょっとノスタルジー。

エバー航空ではサービスや座席のランクによってビジネスクラスの名称を、最上位「ロイヤルローレルクラス」、次位「プレミアムローレルクラス」と名付けていますが、A321このビジネスクラスはただ単に「ビジネスクラス」というサービス名称になっています。

(ちなみに、搭乗ゲート前で一番に並んでいたのですが、ボーディングブリッジで後ろからものすごい勢いで走ってくるオヤジがいて追い抜かされました。機内には一番乗りで入れなかったので、写真にそのオヤジが写ってしまいました)


ビジネスクラスの後ろはすべてエコノミークラス。3+3の横6列で座席が並びます。
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画像の一番手前の席は2+2になっていますが、ここは非常口ドアの真横にある非常口席。
非常ドアの構造の都合で、窓側に席は存在せず、通路側に寄せて2席が設置されている、周囲からちょっと浮いた感じの席です。

このA321、外観塗装がエバー航空の新スキームになっていたので「もしかして・・・」と思ったら、やはり座席も新シートになっていました。
ご覧のとおり、シートの表面の柄はたくさんの種類(というか、2つとして同じ柄になっている席はないのではないか・・?)があります。


エコノミークラスのシートピッチは、窓1.5個分といったところでしょうか。
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ここまでに、立て続けにビジネスクラスに乗ってきたので、久々のエコノミークラスで「うわー、狭ッ!」と思ってしまいました。
LCCに比べたら充分広いんですけどね。


機内はほぼ満席です。
私の隣の2席にもお客さんが着席して、「上空でトイレ行くのは無理そうだな~」と一度でも席を立つのを出発前から諦めました。

約30分遅れで、エバー航空856便は香港空港を出発。
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滑走路とはターミナルを挟んで反対側のスポットから出発だったので、タキシー距離が非常に長かったです。
「その分、いろんな飛行機を見ることができるなぁ!」と楽しめるのは飛行機マニアの特権です(笑)


キャセイドラゴンの新塗装機
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フィンエアーのエアバスA350
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スイスインターナショナル航空のボーイング777-300ER
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滑走路直前で、HAECOのすぐ脇を通過します。
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HAECOは「香港エアクラフト・エンジニアリング」のことで、飛行機の各種整備や改装などを行っている航空系の工場です。
キャセイパシフィック航空がメインカスタマーですが、世界各国の航空会社の飛行機を取り扱っているので、いろんなキャリアの飛行機が集まっているのが見られて、航空ファンにはたまらない光景です。

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外側の誘導路には多くの飛行機が離陸待ちで行列していますが、それを横目にBR856便は内側の誘導路をスイスイ進んで追い越していきます。
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香港空港を離陸する時に撮影した動画。
(3:45あたりで、旋回し始めたあたりから眼下に香港ディズニーランドが見えます。)


離陸後はヴィクトリアハーバーの真上を通過。まさに香港上空を横断して海上へと出ました。
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飛行時間が短いのですが、ちゃんと機内食も提供されます。
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フルーツやデザートもない、サラダもない、ホントに簡単な食事ですね。
フライはヘナヘナだし、ブロッコルーやにんじんも水っぽくてシナシナで、何を食べているのかよく分からない食事でした。


食事をして、機内誌をペラペラめくりながらスマホで音楽を聴いていると、すぐに「まもなく着陸態勢に入ります」のアナウンス。
行きに乗ったBR857便(ロイヤルローレルクラス)と飛行時間はさほど変わらないはずなんですが、なぜか帰りのBR856便の方がフライト時間が短いような気がしました。
満席で席から立つのも大変そうだったので「上空でトイレに行きたくなったら、ちょっと大変だなぁ」と心配していたのですが、トイレに行きたくなることもなく、台北に到着。

(ちなみに、エバー航空のA321には座席モニターが付いていないので、ビデオ放映のサービスはありません。日本路線に投入されている同社のA321も同じです。)

窓の外の雲が切れると、桃園市街の夜景が見えてきました。
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桃園空港に到着。
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エバー航空の尾翼がずらっと並んだ圧巻の光景を目にできて感動です。
まるでコマーシャルの一コマのよう!


A321は通路が1本で狭いので、満席だと降機する乗客の行列が渋滞してしまって、後ろのほうの席だと外に出るまでけっこう時間が掛かります。

イミグレ前まで来ると、現在時刻は18時59分。
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BR856便の台北桃園空港の到着時間は18時45分。
香港空港の出発が30分近く遅れたので、もうすでに19時30分くらいになっているかと思ったら、意外と早く着いたみたいです。
気流の関係か、はやまた遅れを取り戻すためにエンジン全開でぶっ飛ばして来たのか・・・
飛行時間がやけに短く感じたのは気のせいじゃないのかも?


入国審査はやはり大混雑でしたが、今回は常客證(快速査驗通關證明)を申請、取得して来ました。
直近12ヶ月以内に3回台湾へ入国していると申請することができて、常客證を持っていると入国審査では専用レーンを通過することができます。

Speedy Immigration Inspection Certificate for Foreign Frequent Visitors
(申請サイトは英語のみですが、申請方法を日本語で解説してくれるサイトやブログがいくつもあるので、詳しいことはグーグル先生に聞くがよろしい。)


さっそく、「Speedy Immigration Inspection」とデカデカと看板が出ているレーンへ。
一般レーンは大行列で目測で入国できるまで30分は軽く掛かりそうですが、スピーディーのレーンの行列は何と3人だけ。
パスポートと常客證を出すと、軽く目を通してすぐにパスポートにスタンプを押して、あっという間に審査を通過。

あまりに簡単に入国審査が済んでしまったので、逆に恐ろしくなったくらいです。
ホントにこんなんで大丈夫なんだろうかと思うくらい。

前の3人待ちに2分くらい。審査自体に10~20秒くらい。
ほぼ「完全スルー」というくらいの速さです。


到着ロビーの到着便案内ボード。
BR856便は上から3番目です。遅れはたったの5分だけだったみたいですね。
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この頃はまだ台北メトロの空港線が開通していなかったので、Uバスの705系統に乗って高鐵桃園駅へ。
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で、台湾高鐵に乗って台北駅まで向かいます。
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指定席も空いていましたが、お約束の商務座に乗車です。
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客室の半分くらいに乗客が固まって乗っていて、私の席の隣りにもおっさんが乗っていました。
そのおっさん、貧乏ゆすりがすごくてですね、振動がこっちにまで伝わってくるくらい。
しかも香水?なのか、異様な匂いを放っていたので、乗車数分で耐えられなくなったので、車掌さんに話をして前方の空いてる席へ移動しました。

商務座のシートサービス。軽食はバームクーヘンでした。
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台北駅に到着。そのまま歩いてホテルに向かいます。

台北駅の吹き抜けのコンコースには巨大なクリスマスツリー。
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今晩の宿はいつもの定番宿ではなく、アゴダで見つけた「ホテル・リラックス」に宿泊です。
最近オープンしたばかりのホテルで、以前ここはパン屋さんとカフェだったような覚えがあるんだけど。
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なんか、ちょっとニューヨークっぽい感じ?

アゴダで見た部屋のつくりやインテリアの写真が妙にスタイリッシュだったので、気になって予約してみました。
お部屋の全景はこんな感じ。
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部屋が真四角じゃないのが分かると思います。
ビル自体はそんな変な形じゃないので、こうした空間を作るために、わざと部屋同士の仕切りをビルの外壁に沿って斜めに取っているものと思われます。

ベッドルームの奥は三角形の先端になるような形状なので、なんか不思議な感じ。
ベッドはシングルサイズです。
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デスク上にあるミネラルウォーターとスナック菓子は無料サービスです。
デスクというより、小物置きという感じでしょうか。ここで物書きをするのはちょっと難しそうです。
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冷蔵庫とセーフティボックスも完備しています。
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トイレは壁側が全面窓ガラス。これだと向かいの窓から丸見えなので、おそらくマジックミラーになっているんじゃないかと・・・思います。
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ちなみに、シャワーは別にシャワーブースがあり、シャワーとトイレが別になっています。
シャワーブースはさきほどの小物置きのようなデスクの壁の向こう側にあります。


地下には宿泊者用のコインランドリーと乾燥機が1台づつあるので、長期滞在するには便利です。
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1階のフロントカウンターとエレベーターの間には謎の通路がありますが、その通路を奥に進むと、小さなラウンジスペースがあります。
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コーヒーマシンとカウンター、スツールがあり、24時間いつでも利用できます。
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フロントの小姐の接客も丁寧で居心地の良いホテルですが、室内では大型のスーツケースを広げることができないので、人によってはその狭さが気になるかもしれません。
私が持っている機内持ち込みサイズのキャリーバッグは、ギリギリ室内で広げることができました。

コンビニは近くにファミリーマートとセブンイレブンがあり、何と言っても台北駅から徒歩すぐというのが魅力の立地です。
(実は私が台北の定番宿にしているあのホテルから台北駅にいく途中にあるのがこのホテルです)


ホテルで一休みした後は、夜市に行ったり、お土産を買いに行こうかと予定していたのですが、思っていた以上に旅の疲れがドッと出てしまい、結局近くのコンビニでお土産になりそうなお菓子を買って済ませてしまいました。

翌日最終日は朝早いので、この日の晩は夜遊びしないで早めに寝ました。



この日のEVA/BR856便のフライトルートです。(Flightradar24.comより)
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(つづく)

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七氏

飛行機の上級クラスはすべて前方にありますが、やはり後方より静かだからレイアウトされているのですかね。自分的には機器が集中してるためか翼付近が一番うるさくて損な場所のような気がします。ブログ主さんは飛行機に何度も乗っていらっしゃると思うのですが、飛行機の前方は静かなのでしょうか?
今回のブログを見て一番思ったことは一人でエコノミーの長距離路線を乗る場合、やはり通路側を選ぶべきだな思いました。

05

15

00:27

京九快速

七氏さん こんにちは
コメントありがとうございます。

上級席が機体の前方に設定されているのは、エンジンより前にあるから客室内の騒音が後方よりも静かなのと、飛行機の乗り降りは前方のドアを使うのが普通なので、上級席の乗客が乗るときは機内を歩かずにすぐに席に着けるように、そして降りるときはすぐに飛行機からターミナルへ出られるというメリットがあるからだと思います。
実際、エンジン付近~エンジンより後方はかなりうるさいです。(最近の787なんかはかなり静かですけど)

05

15

20:12

QUWA

座席の柄は、ビジネスよりエコノミーの方が圧倒的にお洒落ですね。

>ボーディングブリッジで後ろからものすごい勢いで走ってくるオヤジがいて追い抜かされ
うわぁ…我々客室撮影者の敵や...。ご愁傷様です。
そのオッサンも客室撮影であれば可愛らしい(?)ものですが、飛行機や列車に限らず、自分が撮ろうとしたら同じく撮ろうとする人がいたパターンは一回しかありません。

05

16

09:08

京九快速

QUWAさん こんにちは
コメントありがとうございます。
お返事が遅くなりまして申し訳ございません。

エバー航空の座席の柄は、順次このデザインのものに取り替えられているみたいです。
現代的な中にもオリエンタルな雰囲気があって、私はこの柄けっこう好きです。


ボーディングブリッジで後ろからドスドス音を立てて走ってくる人がいたので、ちょっとビックリしました。ボーディングブリッジってけっこう振動があると揺れるじゃないですか。「え?何事?」って思ったら、あっという間に抜かされました。
エバー航空のサンリオジェットに乗ると、機内で座席やらアメニティやら撮影する人ばかりですよ。自分があまり目立たなくなるので、助かりますね。

05

20

23:03

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