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台湾に行ってきました 〔2016年8月〕 その12:復興684次 宜蘭→花蓮

自強222次からの乗り換え列車は、復興号です。

復興号は、自強号→特急 キョ光号→急行 ・・・とすると“快速”にでも相当する列車でしょうか。
自強号の増発と、近郊輸送の区間車(普通電車)の運転本数の充実によって、復興号はその存在意義が薄れ、台鐵の中では絶滅寸前の列車になっているそうです。

今回は「もうすぐ完全廃止目前の復興号に乗りたい!」と思っていたわけではなく、全然指定券が取れない宜蘭→花蓮間で唯一指定券が取れたのがこの復興号だったというだけでした。
たまたまとはいえ、この復興号に乗るチャンスができたのは、ある意味運が良かったのかもしれません。

復興号は機関車に引かれて走る客車列車です。
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キョ光号の客車とよく似ていますが、キョ光号がオレンジ色なの対して、復興号はスカイブルーです。

ホームには、この復興号に乗車しようという乗客の姿はほとんどありません・・・・
それなのに、なぜか12両も客車をつないだ長大編成です。
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最後尾には、ホームから外れて荷物車が連結されていました。
国鉄時代の客車普通列車に荷物車が連結されていたのとよく似てますね。
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行先表示機には、「復興號」「往花蓮」が表示されていますが、
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一部は「区間快」だったり、また何も表示が出ていなくて中の蛍光灯が剥き出しだったり・・・・・
この列車の扱いの低さというか、まぁそれだけ利用者がいないってことでしょうか?!
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どの車両もドアが閉まっているのでまだ乗車できないのかと思って、しばらくホームをブラついていたら、車内ですでに席に着いて乗っている人の姿がありました。
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なんてことはない、ドアは自動ではなく、乗客自身で手動で開け閉めするものでした。
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客車間の連結面は、簡単な渡り板があるだけ。幌などは無く、ゴム製のパッキン同士が合わさっているだけです。
走行中の連結部分の行き来はかなりスリリングです。
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座席はどの車両も同じものでした。
想像していたものよりしっかりした座席だったので意外でした。
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ビニル製のカバーに覆われた座席は、着ている服の素材によっては腰掛けにくいかもしれません。
リクライニングもしますが、1段階だけ倒れて、傾斜量もさほど深くはありません。
側面の窓の数からすると、設計はキョ光号と同じようですが、座席数が多いので一部の席は窓間の柱に当たってしまう「窓なし席」になっています。


ほとんど乗客が乗っていない状態で宜蘭駅を出発。
客車列車らしい、ガクンと大きく揺れる走り出しで、走行中の引っぱられるような感覚も、今の日本の鉄道ではなかなか味わうことができないものです。
列車は海沿いと山間部を繰り返しながら、ゆっくり進んでいきます。
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南国らしい穏やかな海の車窓は、台湾の鉄道旅行の醍醐味かもしれません。癒されるようなひとときです。
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画像が汚れていますが、これはカメラのレンズ内の汚れではなく、窓の汚れです。
窓がとにかく汚い上に、キズだらけなのです。あまり念入りにお手入れされていないところを見ると、この列車の扱いの低さを感じてしまいます。
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宜蘭駅発車時点ではガラガラでほぼ無人状態だった列車ですが、途中駅で次々と大量に乗ってきて、あっという間に車内は満席になってしまいました。
これには驚きました。
最初は区間車(普通電車)が全く走っていないのかと思いましたが、そうでもないようです。

台鐵がホームページで公開している時刻表をダウンロードしてみてみると、この復興684次は注意書きに「団体列車」と書かれています。
どうやら、団体のツアーの移動用として旅行会社に販売されているようで、複数のツアーの団体客が相乗りで利用するために設定されている列車のようなのです。
観光バスが走っていれば、このような運用も無いのでしょうが、宜蘭~花蓮間は高速道路が無く、この区間の旅客の移動は鉄道に全面的に頼っているのが現状なので、このような列車が必要になっているのでしょう。

ごくわずかに乗車している一般客は、おそらくツアー用に回らなかったか、売れ残って旅行会社から台鐵に返却された空席を購入した乗客なのかもしれません。

高速道路が未発達のこの区間ですが、車窓には次々に建設中の道路が見えました。
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これらの工事中の道路がすべて繋がっているのかはわかりませんが、高規格の道路が完成すればバス会社が次々とこの区間に参入してくるでしょう。
そうなれば、台鐵が独占していた乗客も流れが変わって、この復興号のような列車は消える運命かもしれません。


大盛況の復興号は、宜蘭から約1時間30分かけて終点の花蓮駅に到着。
この区間を最速1時間を切る速さで走る自強号もあれば、多停車で1時間20分かかる自強号もあるので、一概に「復興号は遅い」とはいえないかもしれません。
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宜蘭駅で最後尾に連結されていた荷物車は、途中駅ですでに切り離されていたようです。
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花蓮駅の中線には貸切専用の観光列車用の客車が停まっていました。
一般用のキョ光号に連結されて運転されているようです。
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南国ムード満点の、華やかで派手なラッピングですね。
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花蓮駅に着いた復興号は、先頭の電気機関車がディーゼル機関車に付け替えられて、推進運転で車両基地へと回送されていきました。
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(つづく)

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