東川口の北斗星食堂車「グランシャリオ」レストラン その2

(つづきです)

いよいよ「グランシャリオ」の車内でランチタイムです。
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テーブルには乗車券が1人1枚置いてありました。
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この乗車券はレストラン利用者全員が購入するいわば「テーブルチャージ」のようなものです。
大人は1人500円。この乗車券代はこの食堂車を維持保存していくためのメンテナンス代に充てられるものです。



まず運ばれてきたのは、パンと野菜スープです。今日のスープはミネストローネでした。
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続いて、2段重ねの重箱が運ばれてきました。
重箱を開くと、中には仕切りごとに6種類の料理がきれいに並んでいました。
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雑穀米のピラフ
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薩摩黒豚のローストポーク
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ロースト鴨肉のイタリア風茶碗蒸し
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熊本県産の有機無農薬野菜のサラダ
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サーモンのマリネ
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有機無農薬野菜の盛り合わせ前菜3種
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食後のデザートはバナナのソルベ
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食事中もつい車内をきょろきょろ見渡したりして。
本当に「北斗星」に今まさに乗っているような錯覚を感じるほどです。
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食事の量はそんなに多くありません。
小食の私でも「ちょっと物足りないかな・・・」と思ったほどです。
ランチタイムのイタリアンランチコースは、女性がおしゃべりしながらごはんを軽く食べるという感じのものかもしれません。
ランチメニューには、ほかにも「松花堂そばランチ」があり、こちらはそば2種類にてんぷら、海鮮丼、お吸い物が付いているので、量的にはこっちのほうが多くて男性でも満腹になりそう。

ランチタイムは2部構成で、提供されるメニューが異なっているので、予約の際はご注意を。
【第一部】11:00~12:30 イタリアンコースか、そばランチを選択
【第二部】13:00~14:30 イタリアンコースのみ提供
(ただし、水曜日は第一部のそばランチのみの営業)

料理はすべて敷地内の「リストランテ・ナグラ」と「蕎麦処・名倉」で調理されたものを食堂車に運んで提供するというスタイルです。
おそばが第一部でしか提供されないのは、おそば屋さんのほうの営業時間と一日の仕込みの量の関係からだそうです。
また、予約無しでも、当日に席が空いていれば「カレーライスセット」か「ハヤシライスセット」で対応できるメニューがあるそうです、

食堂車の厨房は、飲み物などを準備する程度にしか使われていないようです。
こういう食堂車を転用したレストランは、水周りから傷みが激しくなって修理が出来ない状態になって店を畳むというケースが多いので、無理に厨房を使わないスタイルを取っているこのレストラン車両は、今までのケースよりも永く使っていけるのではないでしょうか。

14:30まで1時間半いっぱい、車内で食事して談笑して過ごしました。
ランチタイムの次は15:00からのカフェタイムですが、30分間で車内の片付けと掃除をするので、「その間は併設の「ベーカリー・ナグラ」の脇にあるテラス席でお待ちください」と案内されました。

30分テラス席で時間をつぶして、再びグランシャリオの、現役時代にはなかった「カフェタイム」に突入!
カフェタイムは予約不要で、先着順での入店ですが、我々以外にお客さんはいませんでした・・・・。

カフェタイムは、スイーツとワンドリンクがセットとなっている「ドルチェセット」か、前菜盛り合わせとアルコールドリンクがセットとなっている「ハッピーアワーセット」のいずれかから選びます。

私は「ドルチェセット」にしました。
セットドリンクは、ハーブティーをチョイス。
すると、ハーブの種類を選べるということで茶葉のテスターを持ってきてくれました。
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一通りテスターで香りをためしてから、「オレンジドルチェ」を注文しました。
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カップに注ぐと、オレンジのフレーバーがフワッとあたりに漂って、なんとも上品なお茶の時間。
お湯のお替りは無料です。

ドルチェはチョコレートケーキでした。
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お友達さんは「ハッピーアワーセット」を注文。前菜盛り合わせもおいしそうです。
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カフェタイムは17:00までの2時間。
しかし、この間我々以外のお客さんは全く入ってくることはありませんでした。
グランシャリオを貸切で楽しめるとは夢のような話ですが、休日にこのような集客状況では今後の営業は大丈夫なのだろうかと、ちょっと心配になってしまいました。

帰りに「ベーカリー・ナグラ」に寄って、パンを買って帰りました。
いくつかの種類を買って帰りましたが、どれも丁寧に作られている感じがして好感が持てるパンでした。
味ももちろんグッドでしたよ。
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北斗星のヘッドマークを模したパンが飾ってありました。
このお店のパン職人さんが、「グランシャリオ」のオープンの記念に特別に焼いたパンだそうです。
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北斗星の廃止が決まった時に、豪華列車としての存在感を彩ってきた数々の個室車両やロビーカー、そして食堂車はどうなるのだろうかと、鉄道ファンならみんなが一度は考えたのではないでしょうか。
JR東日本には「鉄道博物館」という大きな施設があるので、そこで数両は保存・公開されるのではないかと考えた人も少なくないと思います。
「北斗星の食堂車が、博物館で再びレストラン営業をしたらどんなに素晴らしいだろう」と。
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結局、北斗星の食堂車は保存されることは無く、全て廃車の手続きが取られほとんどが解体されていきました。

しかし、こうして1両がこの場所で、外装・内装ともに現役時代の姿のままでレストラン営業するべく生き残ったことに、この車両のめぐり合わせの幸運と、この車両の保存に尽力した多くの人たちに大きな拍手と喝采を送りたいと思います。

オープンは2016年5月だということなので、この時はまだオープンして3ヶ月目ということになります。
まだまだ外側も内装もきれいなままですが、車体は屋根の無い雨ざらしの環境ですし、車内もお客が来れば徐々に汚れていくことでしょう。
今後のメンテナンスとして500円の乗車券代を食事の際に支払いましたが、500円ぽっちではなんだか申し訳ないような気もしますし、この日の集客状況を見ると、メンテナンス費用を捻出できるんだろうかと心配にもなります。
(この日のランチ第2部は3組、カフェにいたっては貸切という状況でした)

私自身、またランチで今度は蕎麦を食べてみたいと思っていますし、「夜のムードほうが、北斗星の食堂車の雰囲気をより味わえるんじゃないかな?」と考えると、ディナータイムにもぜひ来てみたいと思います。
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最後に、車内にあったメニュー表を全て撮影しておいたので、画像を貼っておきます。
ご来店のご参考に、どうぞ。
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(おわり)


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