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エアドゥ特別塗装機「ベア・ドゥ北海道ジェット」 就航初便搭乗記 その4

定刻から遅れること50分、やっとベア・ドゥ北海道ジェットは動き出しました。
整備による遅れですが、不調など何もなかったかのように軽快な足取りで滑走路へと向かいます。

C滑走路の34Rの入り口まで来たところでいったん停止。
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滑走路に着陸機が接近してきているのか、しばらく滑走路手前でのホールド状態が続きました。


窓の外を見ると、後続のANA機が行列をなしてこちらに向かってくるのが見えました。
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すると、あとから来たANA機が次々と誘導路から滑走路へと進入して、こちらより先に離陸していきます。
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こちらが定刻よりだいぶ遅れているのもあり、定時出発の後続の便の離陸を優先しているのかなと思いました。
立て続けに離陸していくのが全てANA機だったので、「エアドゥより最大手のANAのほうが優先されるんだなぁ」と思っていたら・・・・


滑走路入り口で待機すること約15分。
CAさんの声で機内アナウンスが入りました。
「機体の一部に不調な箇所が見つかったため、離陸を取りやめ一度ターミナルに引き返す」とのこと。
さらに、「この先のことについては情報が入り次第、ご案内します」と、欠航をほのめかすような内容含みのアナウンスに、機内では一瞬静かなざわめきが起こりました。

離陸目前だったベア・ドゥ北海道ジェットは、一度滑走路に入り、ゆっくりと滑走路と走ったのちに誘導路へと進路を変えてターミナルへと静かに足を進めます。
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今度は機長さんから機内アナウンスが入りました。
「燃料の残量を示す燃料計が離陸直前にブランク状態になってしまい、処置作業を行ったけど復旧できないのでターミナルに引き返すことになりました」と、トラブルの原因と経緯の説明がありました。


このようなトラブルに遭遇するのは初めてのことなので、飛ばなくてガッカリとかイラ立つとかよりも、「実際にこういうことって起こりうるんだなぁ」と驚きの方が強かったです。

初便フライトを見届けようと展望デッキに集まったギャラリーは「あれ?戻ってきたぞ?」と不思議に思ってたかもしれません。
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機体はそのまままっすぐターミナルへと戻るのかと思ったら、今度は第2ターミナルの北ピアへと連絡する誘導路上で停まってしまいました。
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スポットが空くのを待っているのかな?と思いましたが、一向に動き出す気配がありません。
そのうちにエンジンの音がスーッと静かになっていき、エンジンが完全に止まってしまったのが分かりました。

窓の外を見ていると、誘導路を1台の車がこちらに向かってくるのが見えました。
なんと、航空局の消防車です。
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消防車から消防隊員が降りてきて、こちらの周囲を調べ始めました。
滑走路手前から引き返す時に「燃料計が故障してしまった」とアナウンスがあり、今はエンジンがカットされた状態。
この状況からこの飛行機は「燃料漏れ」を起こしてるんじゃないかと想像してしまいます。
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定時運航していれば、もう新千歳空港に到着しようという頃ですが、飛行機はまだ羽田空港の、しかも誘導路上で停まったままです。
再びコックピットからのアナウンスがあり、「エンジンを止めているのでトーイングカーの到着を待っているが、準備に時間を要しているのでもうしばらくお待ちください」とのこと。


誘導路上で止まってから約30分後、トーイングカーが到着しました。
牽引の準備をする様子が機内モニターに映し出されています。
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トーイングカーに牽引されて駐機スペースへとゆっくり移動を開始します。
あちらのクマは笑顔ですが・・・・・こちらのクマは泣きっ面です。
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北ピアのスポットに入るのかと思ったら、オープンスポットへと牽引されていきます。
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スポットインして飛行機が停止しましたが、「案内があるまでしばらくお待ちください」ということで動きはありません。
窓の外を見ましたが、乗客を運ぶバスが来ている様子はありません。
しかし、燃料系統の異常であれば、修理が完了するまで乗客はこのまま機内待機ということはあり得ないでしょうから、ここで一度機外に出されるというのは想像できました。
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スポットインしてから5分ほど経って、今度は地上係員さんから「この便は使用する機材を変更して運航することが決定した」ということと「ベア・ドゥ北海道ジェットの今度のフライトスケジュールは全てキャンセルとなる」という旨の機内アナウンスが流れました。

乗客は全員一度ターミナルに戻るということですが、バスの手配が付かないのか一気に何台ものバスが来ることは無く、ちょこちょこと1台のバスが機体に横付けされては乗客をターミナルに運ぶということの繰り返しでした。

私は機内のかなり後ろのほうに座っていたので、順番が来るまで窓の外から飛行機を眺めたり、機内が空いてきたら機内撮影をしたりしてました。
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飛行機に入った時に機内販売の商品を予約しておいたのですが、飛行機は飛んでいないし、このトラブルの中ではすべてキャンセルされるのかなと思っていたのですが、機内が空いてきた頃にCAさんが商品を持ってきてくれて、買うことができました。
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さらに、「機内サービスで使う予定だったオリジナルデザインの紙コップですが、よかったら記念にお持ち帰りください」と、機内販売品の袋の中に一緒に添えてくれました。
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帰ってきて見てみたら、紙コップの中にはベアドゥデザインのキャンディがいっぱい入ってました。

いよいよ最後のほうの乗客も降りられるようになってきたので、ほぼ無人になった機内を撮影しがてら、降機しました。
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ドア脇で「よいたびを」と微笑むベアドゥくん・・・・ また乗りに来るから、その時は「よいたび」にしてちょうだいね。
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オープンスポットなので、飛行機とバスの間の地上部分から機体外観の写真がいろいろ撮れました。
機外では消防隊員に加え、警察官もいっぱい待機していて、非常に物々しい雰囲気でした。
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さて、バスに乗って戻ってきたターミナル。
到着ロビーではなく、北ピア1階のバス搭乗用の出発ロビーでバスを降ろされました。

代替機は同じボーイング767-300機で、10時45分発に変更だそうです。
引き続き搭乗して新千歳まで行く乗客は504番搭乗口で待機を、搭乗取り止めでキャンセルする人は501番搭乗口に来てくださいとアナウンスされました。
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今日は特に北海道に用事があるわけではなく、「ベア・ドゥ北海道ジェット」の往復初便に乗るのが目的だったので、状況によって北海道へ飛ぶかキャンセルするかを決めようと思っていました。

今後のことを地上係員さんに聞いてみると・・・・

(Q)今日これから、ベアドゥ北海道ジェットは飛ぶ予定はあるのでしょうか?
(A)今後のフライトスケジュールは全てキャンセルとなっています。
  整備状況はここでは分からないので、お答えできません。

(Q)代替機で新千歳まで飛んで、折り返し便に引き続き乗った場合、フライト記念品はもらえるのでしょうか?
(A)ベアドゥジェットではないので、もらえません。

とのことだったので、キャンセルして今日は帰ることにしました。


ちなみに・・・・この日ベアドゥ北海道ジェットは、整備が完了して午後の新千歳行きで初フライトとなりました。
あと、折り返し便での記念品配布ですが、しっかりと行われたそうです。
マニアの戯言ですが・・・ここは「もらえません」と断言せずに、新千歳空港に連絡して確認を取って欲しかった・・・。



さて、フライトキャンセルするにも、ここは出発ロビー。つまり制限エリア内なので簡単には外に引き返せません。
どうするのかと思ったら、「手荷物検査場でエアドゥ15便の搭乗取りやめ客であることを言って下さい」と簡単に言われました。

混雑する手荷物検査場まで来ましたが、当然のように搭乗手続き側から制限エリア側への一方通行の流れがあるだけで、キャンセル客を外側へ戻すための逆の流れを受け入れてくれるレーンはひとつもありません。

「どこのレーンで申し出ればいいんだろうか?」とウロウロと外へと戻るような動きをしていたら、不審者と思われたのか警備員がすっ飛んできて職質されました(笑)

エアドゥ15便のキャンセル客であることを話すと、警備員さんが「それは大変でしたねぇ。ちょっと待って下さいね」と、その場でどこかに連絡して、荷物検査場のスタッフを呼んでくれました。
警備員さんはすごくいい感じの対応だったのに、呼ばれてきた検査場のスタッフは「めんどくせぇな」オーラ全開で、「ここ出てカウンター行ってやってください」と半ば追い出されるような感じで、制限エリアから外へと戻りました。
ほかにも同じ便のキャンセル客がいたはずなのに、「この便のキャンセル客が来るぞ」というようなフライトの状況がここのスタッフには伝わってないんでしょうか。


エアドゥカウンターでキャンセルの払い戻しを受けます。
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出発便のインフォメーションを見ると、「ベア・ドゥ北海道ジェット」で新千歳から飛んできて折り返しとなるエアドゥ23便は「搭乗手続き一時中止」になっていました。
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搭乗券に「払い戻し」の判子が押されました。
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結局、北海道に飛ばずに「羽田空港周遊」みたいな感じで終わってしまった「ベア・ドゥ北海道ジェット」のファーストフライトですが、なかなかこんなトラブルに巻き込まれることも稀なことなので、「こういうこともあるんだなぁ」とひとつ経験になりました。

またそのうちに「ベア・ドゥ北海道ジェット」に乗りたいなぁとは思っていますが、フライトスケジュールが公表されていないので、どの便に充てられるのか予測が難しいので、偶然じゃないとなかなか乗る機会は無いかなぁと。

せめて近いうちにでも、羽田空港から元気に飛び立っていく姿を眺めに行きたいと思っています。


(おわり)

関連記事

ターセル

京急快速様 こんにちは
ベアドゥ北海道ジェットの顛末、拝見させて頂きました。
大変な状況だったことがよく分かりました。
この日の朝は、新千歳空港でFR24を見ながら15便がまったく動きがないのを見ていましたが、羽田ではこんなことが起こっていたのですね。
消防隊が飛行機を取り囲んでいる写真を見て、事の重大さに驚きました。
再びベアドゥ北海道ジェットに搭乗できる日がきたら、また楽しいレポートをどうぞ宜しくお願いいたします。

09

05

07:13

京九快速

ターセルさん こんにちは
就航初便でまさかの展開に驚きました。
駐機スペースに戻ってきて、外に出たら警察に救急隊に消防隊員に空港関係者が飛行機を取り囲むように集まっていたので、飛行機にトラブルが発生するとこんなにたくさんの人が関わってくる事態になるのかと知りました。
(救急隊は来てましたが、機内では特に負傷者が出たとかそういうことはありませんでした)

JA602Aの動きをフライトレーダー24で日々追ってますが、その日の最初の便が分かるとだいたい一日の流れがわかってきました。しかし、その日最初の便がエアドゥ何便に充てられるのかまでは分からないので、航空券は当日購入でないとベアドゥジェットに確実に乗るのは難しそうですね。

09

05

20:50

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