富士山ビュー特急 乗車記 その5

下吉田駅の脇には、なにやら青い列車が佇んでいます。
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「ブルートレインテラス」と名付けられているこのスペースには、引退後に富士急行に引き取られた14系客車が展示されています。


「ブルートレインテラス」に入るには、入場券を窓口で購入します。
有効な乗車券やフリー切符を持っている場合は入場料は不要で、硬券の記念入場券を貰って中に入ることができます。
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展示されている14系のトレインマークは、もちろん「富士」。
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客車はスハネフ14-20です。
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この客車自体は、かつてJR東日本が所有していて、寝台特急「北陸」で活躍していました。
(このスハネフ14-20は寝台特急「北陸」の下り最終列車の最後尾に連結されていた客車です)
寝台特急「富士」とは直接的な関係は無く、「富士」で運行された経歴も無いのですが、末期の「富士」も14系で運転されていたという関係から、富士急行に引き取られてこの地で「富士」として展示されています。

方向幕は「富士/西鹿児島」で、日本最長距離運転列車のタイトルホルダーを持っていた頃のものが掲出されています。
(ちなみにこの方向幕は、方向幕の巻き取り装置ごと車体から撤去されていて、ここに掲出されているのは、カットした方向幕をラミネート加工して内側から吊り下げているものです)
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土曜日と休日のみ車内開放が行われていて、寝台客車の中に入ることができます。
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内部は現役を引退した時のままで、展示搬入の際に大きな改造もほとんど行われていません。
そのため、寝台特急として活躍していた時のままの姿を残しています。
(室内用クーラーなどの取り付けも行われていないので、夏の車内はかなり蒸し暑くなるみたいです)
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JR東日本所属車だったので、ベッドのモケットも往時のまま。
寝台に座ったり、寝転がったりすることもできます。
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洗面台とトイレも古めかしい姿のまま残されています。(実際に使うことはできません)
逆を返せば、現役最後の時までこの設備のままで運行に就いていたということで、国鉄時代からほとんど替わらない設備のままで走らせていたのですから、「時代遅れ」と揶揄されていたのも納得です。
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かつて方向幕の巻き取り装置が収められていた部分の扉は開いていて、扉の内側には懐かしい列車名と行先がずらっと並んでいます。
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「国鉄時代」から脈々と受け継がれてきた遺構を探索するだけでも、充分楽しめます。
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「ブルートレインテラス」の脇にある空き地には、なにやら怪しい物体が。
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「パノラマエクスプレス・アルプス」が初代「フジサン特急」として富士急行にやってきた際に、整備用の部品取り車両として一緒にやってきたのがこの169系電車です。
初代「フジサン特急」も全車両が引退して、この部品取り車両も必要なくなりました。
元々は先頭車1両丸ごとの形で富士吉田駅(現在の富士山駅)近くの車両工場に置かれていたのですが、いつの間にか先頭部分だけカットされた状態でここに置かれるようになっていました。
保存目的にしても、かなりの部品が取り外されてしまった後のようなので、どのような目的でここに持ってこられたのかは謎です。
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古めかしい車両を見学していると、その脇を「成田エクスプレス」が通過して行きました。
洗練された流麗な特急電車に、時代の流れとデザインの進化を感じます。
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(つづく)

この記事へのコメント

AGU : 2016/06/03 (金) 22:03:15

下吉田のブルートレインテラス、14系が存分ウオッチングできましたね。

この時、うちの息子は14系でリアル車掌ごっこに夢中。
大喜びで、結局2時間ほどいました(笑)
下吉田の駅も構内踏切の電鈴式の鐘の音が、なんとも素敵!
そんな中、行き来する車両を眺めているだけでも飽きずいい雰囲気の昼下がりがすごせました。

京九快速 : 2016/06/03 (金) 23:24:09

AGUさん こんにちは

ここの14系は、車内がほぼ現役時代のままで、目立って改造されたり手を加えられたところがなかったので、すごく貴重なものだと思いました。
ベッドに座ったり寝転がったり、はしごを上って上段寝台から下を見下ろしたりしてると、ブルートレインに乗った時の記憶が鮮やかに脳裏に蘇ってきました。

下吉田駅の構内踏切の鐘の音、カンカンともジリンジリンとも、なんとも表現できない不思議な音でしたね。踏切をわたって駅舎とホームを行き来する構造の駅は実にワクワクします。

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