富士山ビュー特急 乗車記 その2

河口湖駅方向から、富士山ビュー特急が坂を下ってやって来ました。
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カプセル型の丸っこいフェイスはそのままに、深みのあるワインレッドと金色のエンブレムに彩られたボディカラーが、遠くからでもよく分かるほどに目立ちます。
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特急「ワイドビューあさぎり」号の時代のカラーリングも独特なデザインによくマッチしていましたが、リニューアル後の塗装もなかなかよくお似合いです。
個性が強すぎる顔立ちの電車なので、下手なリニューアルだと「前の方がよかった」と言われかねないのですが、そこをうまく、まるで別物の新車のように魅せるのが水戸岡マジック。
塗装の色は富士登山電車と同じ「さび朱色」らしいのですが、富士山ビュー特急のほうはメタリック塗装となっているので、富士登山電車より高級感があって、より明るい色に見えます。
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1号車の特別車のドアの前には、専用のロゴマークが入ったマットが敷かれて乗客をお出迎え。
「特別車両」らしい演出が心憎いですね。
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この日は週末だったので、1号車の特別車は富士急トラベルでの事前の予約が必要な「スイーツプラン」車両として販売されていたのですが、「スイーツプラン」で運行される日でも朝方の2号と夕方の13号だけは「スイーツプラン」ではない、普段どおりの特別車両として販売されています。
(平日は全列車が特急料金と特別車両料金で利用できる「特別車両」として販売)
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あらかじめ富士急行のサイトで座席の予約をしておきました。
ネット予約をすると、特急料金(400円)+特別車両料金(900円)+運賃の合計金額で予約がなされますが、当日窓口で指定券を購入する際に「フリー切符を利用してます」と伝えると、運賃部分の金額は徴収されません。

車内に入ると、狭い通路の先にビュッフェカウンターとショーケースのサービススペース。
もう完全に特急「ワイドビューあさぎり」号の頃の面影はありません。ここだけでも100%「新型列車」という印象です。
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奥の客室部分は、4人掛けと2人掛けのテーブル席。森のペンションや、ホテルのカフェレストランのような雰囲気です。
とにかくおしゃれで、ウッディーな雰囲気のインテリアの内装は「電車の中」という感じが全くしません。
河口湖駅から乗車してきた乗客は、中国人の若い旅行者グループでした。
すでに海外の旅行者にも「富士山ビュー特急」の存在が知られているんですね。
あちらの国にはないであろうおしゃれな電車に大はしゃぎのようで、終始スマホで写真を撮ってはSNSにアップしまくっていました。
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一番奥の、運転席に近いスペースは1人掛けの席がある丸いテーブル席。
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指定席券に書かれた私の席は、1人掛けの窓側のベンチ席でした。
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テーブルにはランチョンマットが敷かれて、コーヒーカップがセットされていました。
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すぐにアテンダントさんがやってきて、ドリンクのオーダーをきかれました。
ソフトドリンクはお替り自由。アルコール飲料は有料です。
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ソフトドリンクはいわゆる「飲み放題」というスタイルですが、乗車時間がそんなに長くないのと、車窓に見所が多いので、乗車時間中にそんなに何度もガブガブ飲むほどお替りをする人はいないと思います。

車内は冷房がよく効いてひんやりしていたので、温かい紅茶を注文しました。
ガラス製のポットで持ってきてくれるのがオシャレですね。このウッド調のインテリアによく似合います。
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私の席は進行方向と逆向きだったのですが、アテンダントさんが「ほかの席は空席ですので、よかったら前向きに座れる席にご移動されますか?」と気を利かせてくれました。
2人掛けのテーブル席が空いていたので、そちらへ移らせてもらうことにしました。
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ちなみに、2号車と1号車の特別車両の間には、このような注意書きの紙がチェーンで下げられていて、自由席車両の乗客は特別車両へ入れないようになっています。
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販売カウンターは1号車にしかありませんが、車内販売のワゴンが自由席車両にほうにも回るので、カウンターで販売している商品は自由席に乗っていても購入することはできます。
乗車記念スタンプの台紙が付いた富士山ビュー特急のパンフレットと記念スタンプは1号車にしかないので、これは特別車両に乗った人だけのサービスということになります。

富士山がよく見えるビュースポットでは、電車は徐行運転をして、特別車の車内ではアテンダントさんが車窓に富士山が見える案内をしてくれます。
この日は、残念ながら富士山のてっぺんしか見えませんでした。
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週末や連休の富士急行線には、JRからの行楽列車が数多く乗り入れてきます。
途中駅で、国鉄カラーの特急車両とすれ違いました。
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運転席越しからのパノラマビューは、371系あさぎり号時代のままの左右に広く視界が望めるワイドビュー仕様。
のどかな山麓の単線をゆっくり走る光景は、この電車自身も、かつて御殿場線を走っていた頃を思い出しているかもしれませんね。
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ホリデー快速富士山号ともすれ違いました。昔のあずさカラーの183系もまだ頑張っています。
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ドリンクのお替りに「アップルジュース」をお願いしました。
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富士山駅から45分で大月駅に到着です。あっという間に時間が過ぎてしまったという感じがしました。
降りるときに「もっと乗っていたかったなぁ」と、きっと誰でも思うことでしょう。
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大月駅では、同じく水戸岡デザインでリニューアルされた通勤電車と並びました。
このコンビ、かつて新宿駅で顔を合わせていたかもしれませんね。
「富士山ビュー特急」のほうは、よく見ると編成番号が371系時代の「X1」のままですね。
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(つづく)


この記事へのコメント

Kimi : 2016/05/25 (水) 22:22:21

こんばんは。
富士山ビュー特急に早速乗りに行かれたのですね。

私が乗りに行ったときはフジサン特急、ビュー特急ともすいていて、ゆったりと過ごすことができました。ビュー特急の指定席車両は、富士山を見ながら喫茶店でお茶をする感じで、1時間という乗車時間が非常に心地の良いものでした。私が乗車した際もアテンダントさんのサービスも行き届いていてハード・ソフトとも満足のいくものでしたね。

このあとスイーツプランも乗られていると思いますので、その感想も楽しみにしております。

京九快速 : 2016/05/25 (水) 22:33:50

Kimiさん こんばんは

さっそく乗ってきました!(Kimiさんたちに先を越されちゃいましたが、Kimiさんのブログで予習してから乗ることができたのでよかったかも!)

水戸岡デザインのレストラン列車は、首都圏では無縁だったので、ここで出てきてくれて本当に嬉しかったです。外観は371系の面影を残しながらも、内装は(良くも悪くも)ガラッと変わって、さすが水戸岡マジックと思いました。

このあと、もちろんスイーツプランの列車にも乗っていますよ。
続きをお楽しみに~!

AGU : 2016/05/27 (金) 22:57:41

はじめまして。以前からBLOG拝見させて頂いておりました。
今回はびっくり!ご一緒してたとは!
当日ボックス席で嫁と息子と3人で乗っていた者です。
前日サッカー観戦で甲府に行き、当日車を河口湖駅に停め富士山ビュー特急目当てで行ってきました。
その後も某所でお会いした気が…。(笑)
親の影響?で鉄道ファンなチビともども騒々しくご迷惑おかけしたかも…
大変失礼しました。
富士山ビュー特急、ソフトハードとも非常に良かったですね。
非鉄な嫁もびっくりし喜んでおりました。息子が何度もジュースをお代わりしても、アテンダントの方には笑顔で接して頂き恐縮するばかり…
また山梨に行く際には再訪したいです!

それではこの続きも楽しみにしております!

京九快速 : 2016/05/28 (土) 12:08:18

AGUさん はじめまして。
いつもブログをご覧下さりまして、ありがとうございます。

同じ電車に乗っていらっしゃったとは驚きました。
カウンター寄りの4人掛けのボックス席に座っていらっしゃったご家族でしょうか?
まるでおしゃれなレストランのような車内は、お子さんや鉄道に興味の無い人でも大満足できるものでしたよね。
アテンダントさんの甲斐甲斐しいサービスも素晴らしかったです。水戸岡デザインの看板特急の車内で仕事ができるとあれば、アテンダントさんたちもきっと誇りを持って楽しくお仕事されていらっしゃるんじゃないかなと思いました。

もしかすると、このあと下吉田駅の某所でお会いしたのもAGUさんでしたでしょうか・・・?!

AGU : 2016/05/28 (土) 20:49:29

レスコメントありがとうございました。
そうです。カウンター寄りの4人掛け&下吉田駅某所の家族連れです。
画像に映り込んだ姿に…(笑)いい記念になります!

車内ではすごく熱心に車内設備を記録されているな方だな~と思ってましたが、この積み重ねが座席探訪なのですね!改めて実感すると同時に感心しました。

車内サービスも好印象でしたが、通過駅の駅員の方などが列車に向かって笑顔で手を振る姿もすごく印象的でした。
個人的には画像にもある行き違いの189系快速富士山の車内からも、外国人観光客の方にもこちらに笑顔で手を振られたのにもほのぼのしました…(笑)
ホントいい雰囲気な初夏の富士急でした。



京九快速 : 2016/05/29 (日) 00:00:15

AGUさん こんばんは
下吉田駅ご一緒だったのもそうだったんですね。
「さっき富士山ビュー特急に乗っていたご家族かな?」とは思っていました。

駅員さんのいる駅では、必ずホームに出てこっちに手を振ってくれていましたね。
車内でもアテンダントさんが手を振り返しているのは見ていて微笑ましかったです。

車内でいろいろ撮影していましたが、お邪魔じゃなかったでしょうか?
あまりウロウロしたり、立ったり座ったりしてると、同じ車内の周りの人にうっとおしく思われるんじゃないかとけっこう気を使います。
こうしてAGUさんのように「見てます!」とおっしゃって頂けるととても嬉しいです。
細々と今まで撮り重ねてきた甲斐があったかなぁと思えます。

curoka : 2016/05/29 (日) 22:01:01

さっそく乗車されましたか!
天井まで木目だと、本当にJR九州のような印象でした。

ポットで提供される紅茶は優雅な感じがしますね。普通の特急と同じ所要時間だったので、飲み物こぼれないか心配でしたが、思ったほど揺れませんでした。

AGU : 2016/05/29 (日) 22:07:43

座席探訪は車両鉄な自分にとってみているだけでご飯3杯いけちゃう的な感じです!?
特に今は亡き上沼垂の485系のシートのくだりなんて悶絶です(笑)
サイトはアーカイブ的な面でも、そして資料的にも非常に価値のあるものと思います。
自分自身あそぼーい、家族連れでクロちゃんシート予約する際にも実際活用さてていただきました。

車中では常識的で場を読んで配慮されていてお邪魔なんて全く感じなかったです。
お気になさらず!今後とも様々な記録期待してます。

京九快速 : 2016/05/30 (月) 13:00:59

curokaさん こんにちは
デビュー直後から乗車計画は立てていたんですが、混んでると車内の写真があまり撮れないかなぁと思ってゴールデンウィーク明けを考えていました。
スイーツプランの予約締め切りが3日前だったので、3日前ギリギリまで待って空席数が多い列車に予約を入れました。

富士登山電車が登場した後に、ななつ星・ろくもん・或る列車などさらに内装が進化した列車が出てきたので、それらの流れを汲む電車に富士急行で乗れるようになったので嬉しかったですね。

もっとのんびり、途中駅で運転停車するほど時間を掛けて走って欲しいですけど、自由席車もある「特急」なのでそれは無理なのかな・・?
まだ乗ってから日が経ってませんが、また乗りに行きたいなと思っています。

京九快速 : 2016/05/30 (月) 13:12:04

AGUさん こんにちは

座席探訪は、自分が気合入れてあっちこっちに飛び回って、乗っては撮りまくっていた頃の列車が、今はリニューアルされたり、あるいは引退・廃車になったものも多くなってきたので、徐々に過去の記録を見られるアーカイブ的なところになってきたかなぁと感じています。

最近はもっと活動的に車内を記録している新興サイトさんも多いようですし、そちらで新しい電車の車内写真を見られるなら、自分はそんなに走り回らなくても、のんびり乗りたいものに乗れればいいかなぁと思ってます。

またどこかで偶然お会いできたらいいですね。
車内で椅子の写真を熱心に撮っている背の低い短髪メガネのおじさんを見かけたらぜひお声掛け下さい(笑)

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