「GALERIE 四季島」を見学してきました

JR東日本が製造中の豪華クルーズトレイン「トランスイート四季島」の世界観を、映像や展示で紹介する「ギャラリー四季島」が2016年1月にオープンしました。
ギャラリーの見学は完全予約制で、トランスイート四季島のホームページから申し込むことができます。
さっそく申し込んでみたところ、希望日に当選できたので行って来ました。
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申し込み後に、当選すると案内状が郵送されてきて、それが「ギャラリー四季島」に入るための「入場券」になります。
当日はその案内状を持って行き、ギャラリーの入り口で見せて、ギャラリーの中に入ることができるようになっています。

「ギャラリー四季島」は、東京駅の八重洲中央口の近く、グランクラスなどの乗客が利用できる「ビューゴールドラウンジ」と同じ場所にあります。
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ギャラリー見学開始時間の5分前から受付となります。
ビューゴールドラウンジの利用者と同じ待遇を受けることができ、コートや荷物などはクロークで預かってもらうことができます。
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ギャラリーの内部は、広めの一室構成で、部屋の中央に4つのソファー。
1回の見学で4組程度しか案内されないので、中ではゆったりと見学することができます。
ソファーの正面には大きな液晶モニターがあり、部屋の両脇にさまざまな展示物が並んでいます。
ギャラリー内での写真撮影は自由なので、みんな熱心に写真を撮っていました。
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ソファーに着くと、トランスイート四季島のパンフレットが手渡され、コーヒーやお茶などのウェルカムドリンクがサービスされます。暖かいおしぼりにはパッション系の香り付けもされていて、おそらくビューゴールドラウンジと同じサービスなのでしょう。
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見学開始時間から最初の10分くらいは、ドリンクが届けられたりするまでギャラリーのなかを自由に見学することができます。

トランスイート四季島では、東日本エリア各地の特産品や工芸品をふんだんに使ったサービスがなされるそうで、車内などで使われる予定のイメージ品が展示されています。
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また、車内インテリアにも同じく各地の工芸作品を、各個室の室内の様々なところに活かして使うそうです。
障子の下の組子細工は、実際の個室に使われる予定だとか。
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車内の完成イメージのCG画像。
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東北地方にちなんだ書籍も揃えられていて、自由に読むことができます。
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巨大モニターを使った映像で、トランスイート四季島の説明がありますが、まだ「旅のイメージ映像」という感じで具体的な情報は特にありませんでした。
個室の種類やラウンジカー、ダイニングカー、食事を監修するシェフの紹介などもありましたが、どれも四季島のホームページで紹介されている画像や内容での説明でした。

コースは、運行開始時点では3コースが予定されていて、全てのコースが上野駅から出発して、上野駅に到着する行程となっています。上野駅には「プロローグ四季島」という乗客専用のラウンジも設けられることが決まっているので、上野駅はこれから「四季島」を迎えるためにいろいろなところが改装されて、豪華列車の旅の拠点にふさわしい姿に変わっていくのかもしれません。

3コースのうち、一番長い3泊4日コースでは青函トンネルを通って北海道まで行くことが予定されています。
北海道に渡る往路では青函トンネルを夜間に通過するため、北海道から本州へ戻る復路では青函トンネルを昼間に通過して、車内からトンネルを通過する様子が見られるように行程を工夫する予定とのことです。

そのほかのコースでも、各観光地では列車を降りて、バスによる立ち寄り観光をふんだんに設けるそうです。

映像による説明が終わると、見学終了時間までは再びギャラリーの中を自由に見学することができます。
さまざまな展示物の中で、おそらく最も目を惹くのが「トランスイート四季島」の車両模型だと思います。
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先頭の展望車-スイート個室車-デラックススイート個室車-ラウンジカー-ダイニングカーの5両が展示されています。
個室車の模型は、個室の内部構造がよく分かるように、カットモデルとなっています。

★スイートルーム
ソファー兼ベッドを備えたタイプの部屋で、1車両に3室が設定される予定。
室内にはシャワーブースがあり、トイレは全てウォシュレットを完備。
編成中1室は車椅子に対応した、若干仕様が異なるタイプの部屋が用意される。
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★デラックススイート車
居住空間が2階建て構造の「メゾネットタイプ」と、天井を高く取った「フラットタイプ」の2種類を設定。
編成中1両だけで、各タイプとも1室のみとなるため、運行開始後はものすごい抽選倍率になりそうな予感。
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★デラックススイート「メゾネットタイプ」
現行の「カシオペアスイート・メゾネット」に似た構造の個室。
2階部分にあるリビングは和室で、畳敷きに掘りごたつが設置される。階下の寝室は、ベッドがレール方向に並ぶ。
浴室には、シャワーのほかにヒノキ風呂が設置される。
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メゾネットのイメージCG。上が畳のリビング、下が寝室。
カシオペアスイートとは違い、かなり開放的な雰囲気に。
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★デラックススイート「フラットタイプ」
2階建て車両の階下部分にリビング兼寝室を設け、階上部分を設けずに天井を高く取った個室。
現在のカシオペアや2階建てグリーン車などの車両の高さを考えると、室内はとてつもなく開放的な広さになることが予想できる。
浴室にはシャワーのほか、ヒノキ風呂が設けられる。
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★ラウンジカー
編成中央部に位置し、側面には大きなドアが設けられ、上野駅での最初の乗車はここで行う予定。
車内は森の中にいるような雰囲気になる予定で、窓の形状や車内の意匠が独特なものになる。
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★ダイニングカー
カシオペアのダイニングカーとは異なり、車内は2階構造とフラット構造を織り交ぜた不思議な雰囲気に。
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★展望車
編成の両端に設けられるフリースペース。車両の1/3がパノラマ・ラウンジで、2/3が電源装置のためのスペースとなる。
デルタ形状の窓がいくつも重なる、かなり衝撃的な外観デザイン。
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見学会の展示や映像は、基本的にトランスイート四季島のホームページやこれまでのプレスリリースで発表されている内容ばかりですが、ギャラリーの案内スタッフさんとのお話でちょっとしたこぼれ話を聞くことができました。

★車両は現在極秘製造中で、10月に完成する予定。
完成後は半年間、各路線での試運転とクルーの習熟訓練を行い、2017年春に運行開始予定。

★ホームページなどで紹介されている奇抜なデザインの車両や窓は、「いわゆるイメージで、実物はもっと現実的なものになるんでしょう?」と言われることが多いそうですが、あのイラストどおりの車両を現在製造中。

★初期での計画では、展望スイートルームの案もあったけど、カシオペアで片方しか展望ラウンジが無いことが不満だという乗客の声もあり、四季島では両端とも展望ラウンジにすることになった。

★デラックススイートの浴室には窓が付くので、ヒノキ風呂に入りながら車窓を眺めることができる。
浴室の窓はマジックミラー式の窓になるので、外から中は見えないのでご安心を。

★天井の高いフラットタイプのデラックススイートには、デザイナーの奥山氏のこだわりで「暖炉」が設置される。
しかし、さすがに車内で本物の火を焚くことはできないので、「暖炉」の火が本物そっくりにゆらめいて個室内を照らす画期的なアイデアが導入される。


ギャラリー四季島の見学はおよそ40分間で終了。
ギャラリーの中はあまり広くはありませんが、入室できる人数が限られているのでゆっくりと見学することができ、スタッフさんともいろいろなことを話して聞くことができます。
ここに行くと、トランスイート四季島にぜひ乗ってみたいという気分になります。


ギャラリーを見学した後は、トランスイート四季島の原点とも言える寝台特急「カシオペア」の推進回送を見てきました。
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来年の春、四季島が登場したあとにこの「カシオペア」はどうなるのでしょうね。
銀色の車体を眺めながら、その去就が気になりました。

コメント

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ご無沙汰しております。ブログの更新が復活しましたね。

さて、2月13日お昼過ぎの訪問かと見受けられますが、もしそうでしたら、
この日の午後4時から私もここのギャラリーを見学していました。
もしかしたら入れ違いだったかもしれません。

壁に貼ってあった個室の写真は、実物大モックアップだそうです。

個人的に2つ気になったのが、客室に入れるベッドがどういうものになるのか、
その辺を聞いてみましたら、既に日本と海外メーカーの2社まで絞り込んで、
最終選考しているらしいですよ。
それから、こういう木を使用した内装が中心になると、
特に手で動かす部分において以外と劣化の度合いが早いので、
どれだけそれを防ぐためかのメンテナンスに、
時間と人を掛けられるかが重要だと考えています。

昨年ななつ星in九州に乗車しました際も、ベッドや寝具の具合と、
木で構成・設計されたドア等の可動部分の動かし具合が気になりました。
こちらはよくお手入れがされておりましたおかげで、大変満足な動き具合でしたが、
やはり木が中心の内装なので、外観はともかく、可動部分特に金属の機構や装飾が
組合わさる取っ手やドアレール等での、目に付きにくくも動かすのに重要な金具は、
定期的なお手入れが必要かなと感じた次第です。

スレタイ職人さん こんばんは
お久しぶりです。
ギャラリーのほうは2月初めの頃に行ってきました。
限られた人しか入れないので、中ではゆっくりと過ごすことができました。
具体的な申し込みなどの説明会が開かれるようであれば、そちらにも参加して詳しい話を聞いてみたいですね。

ガタゴトと揺れる列車の中の部屋では、ホテルや旅館とは違ったメンテナンスが求められますね。常に振動している状態ですから、メーカーや工房はそれに耐えうるものを作らなければなりませんから大変そうです。

ここで書かれても…的な内容ですが、
檜風呂の真横にウォシュレット(電化製品)。
大丈夫かなぁ...。

ホテルでは、ウォシュレット付の客室はメジャーなので、
寝台列車にも波及するのは大ありですが、
ホテル用のウォシュレットであっても、水の丸かぶりはNGです。

ホテルの客室の場合、浴槽と便器はもうちょっと離れていますし(※部屋タイプにもよりますが)、
何より、水が外に出ないようにシャワーカーテンがあります。
シャワーブースは別にあるので檜風呂の中でシャワーは使わないものの、
浴槽に入るときに水が溢れるでしょうし、列車なら揺れる訳で…。
そもそも檜風呂の中にシャワーカーテンを入れるなんて野暮です。
透明なパーティーションで区切るしかないのかも。

これは早々に乗って確認するしかないかもしれません(笑)。


それにしても、それが分かるくらい、精巧な模型を作って展示しているのはなかなか大したものです。

QUWAさん こんにちは
浴室のヒノキ風呂と便器の間には、ガラスの仕切りが設置されるそうです。
さすがにこの距離では、ヒノキ風呂からサブーン!とお湯が溢れたらウォシュレットがずぶぬれになってしまいますよね。

列車内の浴室設備でシャワーカーテンってどうなんでしょうね。
揺れでフワッとカーテンが飛んでしまいそうな気がします(カシオペアのスイートはシャワーカーテンでしたっけ)

流石にガラスの仕切はありますか(汗)。

>カシオペアのスイートはシャワーカーテンでしたっけ
ですね。こちらのほうは、FRPの壁に囲まれているので(中グレードのユニットバスと同じ感じ)、違和感はないです。


そういえば…夢空間内にも、浴槽付の寝台があったそうですが、どうだったんでしょうかね。普通のユニットバスっぽいので、便器がウォシュレットはなくても、シャワーカーテンはあったんじゃないかとは思いますけれども。

QUWAさん こんにちは
夢空間が落成したばかりの頃の雑誌の写真を見ると、浴室にはシャワーカーテンが付いていました。
ビジネスホテルの狭いユニットバスという感じですが、当時は列車内のシャワー設備がまだ珍しいのに、バスタブまで設置しているのが豪華でしたね。
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