【座席探訪】全日空 ボーイング787-8 ドリームライナー





ANA787-002.jpg

2011年11月1日から、世界で初めて定期運航を開始したボーイング787「ドリームライナー」。
ANAがローンチカスタマーとなり、機体の主要部分のおよそ35%が日本製という、準国産旅客機ともいえる次世代機です。
ボーイングからANAに最初に納入されたのは2機で、この2機は特別塗装機で日本にやって来ました。
就航開始後には様々なトラブルが発生し、新型機そしてそのローンチカスタマーとしての苦渋も味わったANAですが、徐々に日本の空を飛ぶ機体数も増え、JALほか海外エアラインでも躍進し始めました。

ANA787-001.jpg

≪この記事では、「暫定国内線仕様機」と呼ばれるコンフィギュレーションの機体の紹介になります≫



■■ プレミアムクラス ■■

ANA787-PC003.jpg


プレミアムクラスには、近距離アジア線用の「ANA ビジネス クレードル」と呼ばれる新型シートが搭載されています。
2+2+2の横6席で、機体前方の2列がプレミアムクラスです。
ANA787-PC004.jpg
リクライニング角度はおよそ160度までたおれ、「ちょっと仮眠する」といった感じの深さがあります。

座席背面(2列目席)には12.1インチの大型液晶モニターを装備。(1列目は肘掛収納で10.6インチ)
ANA787-PC005.jpg

(ここからは羽田空港のANA787ミュージアム(公開終了)で撮影した画像になります。)

リラックスモードにするとこんな感じ。
ANA787-PC006.jpg

ANA787-PC007.jpg

フルリクライニングだと、ここまで倒れます。
ANA787-PC009.jpg
シートピッチは約144.8センチ


テーブルは外側の肘掛に収納されていて、半面/2面とシーンに合わせて広げたりすることができます。
ANA787-PC011.jpg

ANA787-PC010.jpg

センターコンソールです。
ANA787-PC012.jpg
リクライニングボタンがこの位置にあるのは、日本ではちょっと珍しいですね。
カクテルテーブルも、メインテーブルと同じ鮮やかなブルーです。

センターコンソール内側には小物入れや電源ポート、映像操作のコントローラーなどを配置。
ANA787-PC013.jpg

センターパーテーションの脇からにょきっと出ているのが読書灯。
電灯の丸い部分を回すことで光の調節ができます。
ANA787-PC014.jpg

映像チャンネルのコントローラーです。裏面はキーボード兼ゲームパッド
ANA787-PC015.jpg

フットレストとレッグレストは一体となった構造で、4パターンに操作できます。
ANA787-PC016.jpg


■■ 普通席 ■■

普通席は国際線エコノミークラスに使われている「フィクスドバックシェルシート」を搭載。
ANA787-EC002.jpg

プレミアムクラスの後ろにあるAゾーンの3列の全景。
ANA787-EC001.jpg

テーブルを出して、手前の席をリクライニングさせたところ。
ANA787-EC003.jpg

ANA787-EC004.jpg
リクライニングは背面が倒れるのではなく、座面とスライドして前方に押し出される構造です。
シートピッチは約81センチということですが、普通の成人男性でもフルリクライニングすると膝が前の席を突いちゃいそうなくらいに狭いです。



各ゾーンの先頭列(3・6番A/C/H/K席と、7番D/E/F/G席と、23番横全席)は、液晶画面とシートテーブルが肘掛収納となっています。
ANA787-EC005.jpg

ANA787-EC006.jpg


ヘッドレストは上下可動式。といっても、普通の成人男性の場合は一番高い位置に上げてもまだ上げ足りないような感じです。一番下まで降ろすと完全にネックピローです。
ANA787-EC007.jpg

「暫定国内線仕様機」では、普通席全席も液晶画面を搭載。画面サイズは9インチ。
ANA787-EC008.jpg
画面脇に収納されたコントローラーも使えますが、液晶画面がタッチセンサーとなっているので、指先で押したほうが簡単に使えます。
(座席によってタッチするとすぐ反応したり、押しても全然反応しないなど、バラツキがあります)

天井の荷物棚はかなり大型な収納力があり、小型~中型のキャリートランクなら簡単に収まります。
ANA787-EC009.jpg

天井荷物棚の開け閉めのロックは、上を引いても、下を引いても操作できるユニバーサルデザイン。
ANA787-EC010.jpg

座席上部の読書灯とスポット空調。
ANA787-EC011.jpg

コントローラー。
ANA787-EC012.jpg

USBジャックがあり、メモリー内にあるMP3の再生、JPEG画像やPDFファイルを見ることができます。
ANA787-EC013.jpg

テーブルを倒してもカップホルダーが内側にあるので、テーブルにパソコンを広げながらの作業もラクラク。
ANA787-EC014.jpg

さらに座席下には1席に1個、電源ポートが装備されています。
ANA787-EC015.jpg
座席周りには何の案内も無く、電源ポートがあることに気付かない利用者も多いかも。

天井はLEDの間接照明。曲線でデザインされた天井ともあいまって、ちょっと未来的な雰囲気です。
ANA787-EC016.jpg

さらに天井照明は虹のように色を変えることができます。
ANA787-EC017.jpg
CAさんのお話では「国際線で、キャビンの中を朝/昼/夜に合わせた色にする」ということでした。

窓は、これまでの機種と比べてもかなり大きくなったのが印象的です。
通路側に座っていても、窓の外の景色がよく見えます。(最大幅約28センチ/高さ約47センチ)
ANA787-EC018.jpg
シェードはこれまでの上げ下げするものではなく、窓下のボタンで窓から入ってくる光量を操作するようになっています。

■■ 通路・ギャレイ ■■

AゾーンとBゾーンの間にある通路は、将来「国際線仕様」に改装される際にビジネスクラス専用のバーカウンターになるように準備がなされています。
ANA787-DC001.jpg

ANA787-DC002.jpg

ANA787-DC003.jpg

ANA787-DC007.jpg


この空間の天井はかなり高さがあり、今までの旅客機では感じたことの無い開放感があります。
ANA787-DC004.jpg

こちらはプレミアムクラスのギャレイとその天井照明。
ANA787-DC005.jpg

ANA787-DC006.jpg

こちらはCゾーンとDゾーンの間にあるギャレイ。
ANA787-DC008.jpg
画像は2011年11月1日の就航初日初便で撮ったもの。
CAさんはカートでドリンクサービスに回れない状態でしたので、お茶やジュースの入ったカップを自分で自席に持っていく「セルフサービス」状態になっていました(^^)

機体最後尾にあるギャレイ。
ANA787-DC009.jpg
将来の国際線転出時のことを考慮してか、国内線にしてはかなり大きなギャレイになっています。

非常口のサインは、どこの国の人が見てもすぐ分かるユニバーサルデザインに。
ANA787-DC010.jpg



■■ラバトリー■■

AゾーンとBゾーンの間にあるトイレ。中はLED照明で、これまでになく明るい機内トイレです。
ANA787-WC001.jpg

ボーイング787の「暫定国内線仕様機」では、一部を除いて全てのトイレにウォシュレットが完備されています。
ANA787-WC004.jpg
同仕様機では最後尾ギャレイのポートサイドにあるトイレだけウォシュレットが装備されていません。
また、「国内線仕様機」の機体では全トイレにウォシュレットは搭載されていません。

こちらはCゾーンとDゾーンのポートサイドにあるトイレ。
ANA787-WC002.jpg
身障者対応トイレで、車椅子での利用も可能な広さとなっています。
なんといっても、トイレの中に窓があるのが特徴。

トイレ内には収納式のベビーベッドもあります。
ANA787-WC003.jpg

洗面台です。鏡に映った天井のLED照明がよく見えますね(^^;
ANA787-WC005.jpg

ANA787-WC006.jpg

-------------------------------------------------------------------

この「暫定国内線仕様機」は、時刻表やウェブ予約画面で「78P」の機種で、普通席の横列が2+4+2になっているものが該当します。
同じ「78P」でも普通席横列が3+3+3になっているものは「国内線仕様機」で、機内にギャレイ空間が少なく。シートピッチも76センチと狭く、普通席が大幅に増加しています。またトイレはウォシュレットの搭載はされていません。(もちろん、当日の機種・機体の変更も有り得ます)

この記事へのコメント

PMダイエット : 2013/05/26 (日) 13:29:10

運航停止前には岡山・羽田線は殆ど国内線仕様になってましたねえ。
それでも787になれると、他の機材は機内の快適性が違うのと、あのキャンセル騒ぎでめんどくさいので今は新幹線ですが。
 岡山空港もANAラウンジが出来てリムジンバスが速く着く問題もなんとかなりつつあるんで新幹線から元に戻そうかね。

京九快速 : 2013/05/26 (日) 15:58:56

PMダイエットさん こんにちは
ANAが一番に運航再開を宣言しましたが、「787=危ない」というイメージが一般の人には根強く残ってしまったかもしれませんね。私は「787早く乗りたい!」ですが。(実は初便ツアー以来乗っていないので)

Webで予約画面を見てみると、「78P」がだいぶ多くなってきましたね。
個人的には7/1から期間限定で国内線に入る「78R」に乗ってみたいと思っています。

だどぅ : 2013/05/27 (月) 09:02:15

運航停止がなければ、東北初進出の羽田→秋田の初便に乗るはずでした。
座席配置から暫定国内線仕様機だったので残念です。
安全には代えられませんけどね。

京九快速 : 2013/05/28 (火) 21:08:34

だどぅさん こんばんは
まさか世界中の全機が運航停止命令になるとは、誰も予想だにしませんでした。
秋田初便をご予約されていたそうで、心中お察しいたします。
いよいよ本格的に運航再開になってきたましたが、まずは安全第一でお願いしたいですね。

CT-5555 : 2014/05/28 (水) 23:11:53

こんにちは、いつもブログ・メインのサイト共に参考にさせていただいております。

飛行機については全くの初心者です。
今度ボーイング787に乗りにいこうと思っているのですが、管理人さんは何か目的の機種があって乗りにいかれる際、当日の機材変更に対して何か対策はとられていますか?

自分の勝手な印象に過ぎないのですが、調べていると飛行機の運用変更はしばしば行われているように感じ、不安になりました。

ご教示お願い致します。

管理人のみ通知 :