lounge SRG 見た目は大人、中身は子供!
台風が迫り来る中、予定をすべて投げて帰京すべくやってきた新千歳空港。
空港の出発カウンターはどこも、人、人、人、人・・・・
いわゆる「台風の影響で航空便は全て欠航となり、空港は足止めをされた利用者でごったがえしています」的な、台風中のニュースでよく見る光景が、今まさに目の前に!!!
「すげぇ!俺って今、テレビで見てたあの緊迫した状況に中にいるんだぁ!」
とか、なんか変にアドレナリンが上がっちゃって興奮。
さて、ANAとエアドゥですが。
「只今、東京行きは全便が天候調査のため搭乗手続きを一時中断しております」
で、乗れるか乗れないか・・・・あ、いや、飛ぶか飛べないのかの瀬戸際。
これから乗るエアドゥの自動チェックイン機は「只今受付を停止しております」でクローズ。
わずか2つしかないカウンターには、長さにして、そうねぇ~50メートルくらいの行列ってところかな。
確実に100人以上は並んでました。
とりあえず、12時20分発の東京行きエアドゥ20便は、羽田空港の状況によっては新千歳に戻るという条件付きで出発。
次の12時30分発の東京行きANA62便も、羽田の状況によって新千歳に戻るか、羽田直前で着陸できない場合は大阪・伊丹に向かうという条件付きで出発。
条件付きながらも、搭乗予定の前の2便が続けて飛んでいったので「なんとか飛行機に乗れるな」という安心感と、「新千歳に戻ることになった場合はどうしようか」と不安感。
しばらく行列に並んでいましたが、予約便の13時20分発エアドゥ22便については「天候調査中ですので、しばらくお待ち下さい」から一向に情報がありません。
行列はどんどん長くなって、ふと後ろを見ると全体でさらに倍くらいの人数に膨らんでいました。
カウンターに詰め寄る人、情報をよこせとスタッフに怒鳴るオヤジ、飛ばないと困るんですと泣き顔の女性、錯綜するフライト案内の放送、スピーカーで大声を張り上げて案内をするグランドスタッフ・・・・
「あぁ、俺って今、すごい緊迫した状況に身を置いているんだなぁ~」
自分でもビックリするくらい冷静っていうか、客観的っていうか、なんでしょうね。
意外と緊張感の無い自分に、ちょっとビックリした。
出発時間の10分前の、13時10分。ついにきました。
「エアドゥ22便ならびにコードシェア便ANA4722便は、羽田空港悪天候のため欠航となりました」
欠航、キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!

手元の道内時刻表を見てみると・・・・
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新千歳空港13:28 → 南千歳13:31 快速エアポート
南千歳13:45 → 函館16:49 特急北斗14号
函館17:07 → 新青森19:11 特急スーパー白鳥42号
新青森19:33 → 東京23:08 新幹線はやて42号
-----------------------------------------
で、陸路でもなんとかその日のうちに東京に着けることが分かりました。
というか、この乗り継ぎが当日中に東京へ戻れる最後のタイムスケジュール。あぶねぇギリギリ。
走って地下の空港駅へ戻り、快速電車に乗車。
南千歳から特急「北斗」14号をキャッチできました。

できれば「スーパー北斗」に乗りたかったなぁ。せっかく北海道に来たんだし・・・。
苫小牧の手前で、着陸体制のジャンボ機が見えました。

羽田がまだ飛べる状態だった時間帯に飛び立った便でしょうか。
まだ3連休おでかけきっぷの指定席4回枠がまだ2回残っていたので、この「北斗」号で指定席を1回利用。
指定されたのは、1号車17番D席。
先頭車の運転室直後の席だったんですが・・・
前展望が開けているのは17番AB席のほうで、CD席は運転士側で目の前は壁。
しかもシートピッチが狭く、テーブルもちゃっちぃ横長のしかなく、横窓も幅狭。
編成中で最もハズレなのではないかと思われる席でした。
とにかく足を伸ばして座れないので、ぶっちゃけ函館までの移動はキツかった。
自由席の方に移動してやろうかと思ったのですが・・・・函館まで自由席もほぼ満席。
いっそ車掌さんに申し出て、グリーン車に・・・と思ったのですが。

グリーン車も窓側席はおろか、通路側もほとんど埋まっているという素晴らしい高乗車率。
そういえば、まだ昼ごはんを食べていませんでした。
車内販売でお弁当を購入。「えぞすし」初めて食べます。


噴火湾を望みながら行く頃、本州側から不穏な黒い雲が広がってくるのが手に取るように見えました。

まさに「台風襲来目前」といった感じ。
最初はポツポツ降りだった雨も、わずかな時間のうちに雨足が強くなり始めました。
車内ではまだ何の案内もありませんが、本州へと渡る「スーパー白鳥」がちゃんと走るのかどうか・・

無理せずに「函館」で1泊して台風をやり過ごし、明日に移動することも考えましたが、「スーパー白鳥」については、途中で運転打ち切りになる可能性があるという案内も無いので、このまま乗り継いで行くことにしました。
特急「北斗」号は函館に到着。

しかし・・・1日で釧路から函館まで列車で移動することになるとは、思ってもいなかったなぁ。
(続く!)
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おじゃぶ
そいや、ぼくらが子供のころ、釧路から石勝・札幌経由函館行のおおぞらがあったよねぇ…( ´ ▽ ` )ノ
などと思い出しながら楽しませてもらっています(笑)
それも183-500!いいですねぇー(^_^;)
これぞ鉄道旅行ですよ!( ´ ▽ ` )ノ
11
10
07:14
京九快速
名無しさん@ニュース2ちゃんさん こんにちは
旅立ちの時点では、私もこんなキツイ一日がやってくるとは思いもしませんでした。
新幹線が札幌まで通っていたら、一気に帰京できたんですけどね・・・それにしても北海道の広さを実感した一日でした。
11
10
13:53
京九快速
おじゃぶさん こんにちは
函館直通の「おおぞら」、網走まで走る「おおとり」、山線経由の「北海」・・・いずれもキハ80系での雄姿を連想しますね。
いずれも、本の写真でしか見たこと無いですが、子供の頃の刷り込みでしょうか、国鉄時代の北海道の特急=キハ80系のイメージが強いです。
釧路から函館まで特急乗り継ぎで移動。今じゃHAC便で一気に移動でしょうね。
(一日1便しかないみたいですが・・)
11
10
13:57
yusuke
やっぱりウヤ欠航でしたか...
しかし普通の北斗も考えてみると絶滅危惧種になりつつありますよね
この日って新幹線もカオスになってた気が
11
10
22:40
ちゅう
こんばんは。
小学生の頃に買ってもらった、学研のカラー図鑑「機関車・電車」(厚さ30mm位)に、どっぷり浸かったのが始まりだったと思います。
当時は「583系ってカッコイイ」とかだけでしたが(母方の田舎はディーゼルのキハだったし…) かなり強力に焼き付けられたみたいです。
幼い頃からの友人4人とは別々の高校に通いましたが、最後の夏休みに青森の十和田湖へ4泊5日の旅(行き帰りは十和田車中泊)をして青森駅で青函連絡船を見た自分が「乗ってみたいね」と言ったのが(本人は記憶無いの..)きっかけで函館に渡り、後の北海道どっぷりですもん。
「おおぞら」、「おおとり」、「北海」にも滑り込みセーフで間に合いました。
まぁ、おかげで散財もしましたが旅先での想い出を考えると「一点の悔いも無い」と、胸を張って言えます。(→誰にだ…)
11
11
00:19
京九快速
yusukeさん こんばんは
今では「スーパー北斗」のほうが主流ですものね。
「北斗」号もリニューアルされていますが、やはり新型特急と比べては居住性に差があります。
グリーン車客室脇の、オープンカウンター付きの車内販売準備室が実に勿体無い・・・素敵なカフェコーナーにでも改造できたら函館までの長い時間の移動がちょっと楽しくなりそうですね。
11
11
20:54
京九快速
ちゅうさん こんばんは
学研のカラー図鑑は子供のマストアイテム?でしょうか。
うちにもシリーズでありました。(電車のほかにも動物図鑑とか植物図鑑とか)
でも汚れてヨレヨレになったのは「電車図鑑」だけ・・・(汗)
最初のほうのページは蒸気機関車で、最後はリニアモーターカー(未来の乗り物!みたいなコピーで)
巻末のほうのカラーじゃないページはわりと専門的な、ちょっと子供には難しいことが小さな字で書かれていたような記憶。
>北海道のキハ80系
煤の付いた黒ずんだ雪にまみれながら、10両以上の長編成で走っている姿がすぐ思い出されます。もちろんヘッドマークは文字マークで、字体は明朝体。
11
11
20:59
名無しさん@ニュース2ちゃん
なんてキツイスケジュール・・・
札幌まで新幹線が直通してれば幾分楽なんですけどね
案内板で東京~札幌とか見てみたいです
しかし、延期は確定として本当に作るのかどうかも怪しいところ
11
10
00:28