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パンフレットに見るJR特急ヒストリー -Vol.10 1997/1998

このシリーズも10回目。今回は1997年と1998年です。


■500系 「のぞみ」
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今では桧舞台の「のぞみ」から撤退してしまいましたが、今でもきっと一番人気の新幹線ではないでしょうか。

ここでご紹介したパンフレットは、中国の上海へ留学在学中に入手しました。
上海市内で「国際高速鉄路展覧会」みたいなイベントがあったので見に行ったのですが、日本は「JRグループ」としてブース展開していて、そこでこの500系の公式カタログを貰いました。

パンフレットの中は外観から内装・機器・スペックに至るまで細かく、そしてかっこいい写真が次々と押し寄せてくるかのような誌面構成で、ヨーロッパブースで配っていた高速列車のものと比べてもダントツの出来栄えでした。

この「国際高速鉄路展覧会」でもらったパンフレット類は、また別の機会にご紹介したいと思います。




■E3系 秋田新幹線「こまち」
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>>>登場当時の時刻表はコチラ<<<

2例目の新在直通の秋田新幹線「こまち」が3月に開業。

前回の400系とは違い、先行車と量産車では大きく顔のデザインが変わったのがよく分かるパンフレット表紙。
見開きの誌面では車内の写真がいろいろと出ていますが、2+2になったグリーン席は、その下に載っている指定席車の写真と見比べてもあんまり区別がつかないような・・・

登場当時は5両編成だったんですね。まさに「ミニ」新幹線(笑)



■E2系 長野新幹線「あさま」
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E2系新幹線は、東北新幹線用のJ編成が「こまち」デビューと同時に「こまち」併結の「やまびこ」でデビューしていましたが、本格的な活躍というのはこの「長野新幹線あさま」でのデビューからというイメージが強いですね。

特急「あさま」廃止と信越本線分断による碓氷峠フィーバーもまだ記憶に新しいところ。
でも、もう13年も前のことなんですねぇ。
中国から帰ってきて初めて新幹線「あさま」に乗った時、これまではせいぜい上野から高崎に着く位の所要時間で、東京から終点の長野まで辿り着けてしまうその速さに改めて「新幹線ってスゲエ!」と感じました。


ところでこのパンフレット、なんかヘンだと思いませんか?

「新幹線「あさま」長野へ。」

普通だったら、「○○新幹線「あさま」」とか書きますよね。
現に、この上でも「秋田新幹線「こまち」3月22日登場」って書かれてます。

本来なら「北陸新幹線」になるんでしょうけど、長野までの暫定開業みたいな感じだし、でも「長野新幹線」って言い切ってしまうのは「北陸新幹線計画」に乗っているカタチの路線なのでJR東日本には躊躇われたんでしょう。
結局「長野行き新幹線」という苦肉の愛称も定着せず、すっかり「長野新幹線」になりました。


この年は、「新幹線イヤー」と呼ばれるほどたくさんの新幹線車両が登場しました。
登場告知パンフレットは持っていないのですが、年末にはE4系「Max」も登場しています。




■E653系 「フレッシュひたち」
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1989年に651系「スーパーひたち」がデビューして以来、651系と485系のコンビで活躍を続けてきた常磐特急に、ついに485系を駆逐すべく新車が投入されました。

編成ごとに色が違うという、JR特急として初めての試みがなされ、パンフレットでもそのカラフルなファミリーのカラーコンセプトを紹介するように誌面が大きく使われています。
E653系はグリーン席のないモノクラス構成なので普通車の紹介しか載っていませんが、「シートピッチも910mmとワイドになり、ゆったりとくつろげます」というとんでもないくだりで堂々と紹介されています。
「910mm」って485系と同じなのに、それを「ワイドになり」って・・・・「景品表示法」的にどうなの?(笑)

この新車の投入列車には新しく「フレッシュひたち」という愛称がつきました。
その後13年経った今でも「フレッシュひたち」で、よく鉄道ファンからは「いつまで「フレッシュ」なんだ?」と批判の的になってますけど、実は「乗る度に違う色の特急が来て、「フレッシュ」な気分で乗れる」という意味合いだということをご存知な方は少ないようで・・・・



■キハ283系 「スーパーおおぞら」
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>>>拡大画像はコチラ<<<

ちょっと時系列が戻りますが、1997年3月に登場の「スーパーおおぞら」。
札幌-釧路の超長距離を3時間台で結んでしまうという、バケモノみたいなディーゼル特急。
「スーパー北斗」に続き、それまでどちらかというと空路が有利だった区間に殴り込みをかけて、利用者のシェアを空路からかっさらいました。

パンフレット誌面では、自慢の豪華グリーン席の多機能ぶりを大きく紹介。
ツインクルレディによる数々の車内サービスも紹介しています。
その後の増備車両では若干の手直しがされましたが、今に至るまで座席・サービスともにグレードダウンせずにきている点はスゴイと思います。



ここからは1998年登場の列車です。


■285系 「サンライズエクスプレス」
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>>>拡大画像はコチラ<<<

583系以来の「寝台電車」が登場。
コンパクトにまとめた個室が主体の2階建て車両で、A個室やシャワー室も完備している点から「このサンライズのような車両が作れるのだから、これからの寝台特急は安泰だ」とわずかでも夢見たファンは少なかったと思います。

パンフレットは見開きいっぱいに多彩な個室や共用設備を紹介。
柔らかな照明に木目調の美しいインテリアは写真からも充分に雰囲気が伝わってきて、それまで改造車ばかりだった豪華寝台特急は、今の技術で作るとこうも素晴らしいものになるのかと思いました。

「数年後にはきっと「サンライズ富士」「サンライズ日本海」なんかが走っているんだろう」と想像したものですが・・・


--JRグループのできごと(1997)--
・JR北海道はキハ183系列の「HET」化を完了
・寝台特急「あけぼの」を廃止、寝台特急「鳥海」を新たに「あけぼの」に改称
・北越急行開業 特急「はくたか」登場
・283系が130Km/h運転を開始 愛称を「オーシャンアロー」に単純化
・日豊特急の愛称を整理 大分止まりを「ソニック」、宮崎直通を「にちりん」に変更
・「カートレイン北海道」をこの年の運行を最後に廃止
・JR東日本は新幹線愛称を整理 「とき」「あおば」の愛称を廃止
・11月のダイヤ改正で500系のぞみ東京乗り入れ開始 早朝便の「名古屋通過」を解消
・寝台特急「富士」を大分止まり、「はやぶさ」を熊本止まりに。食堂車が編成から離脱


--JRグループのできごと(1998)--
・東海道新幹線「ひかり」から0系運用が消滅 全て「こだま」運用に
・3月31日限りで周遊券制度を廃止
・京浜東北線の209系化が完了、103系は同線から完全撤退
・「しまんと」「うずしお」でN2000形がデビュー
・「MOTOトレイン八甲田」をこの年の運行を最後に廃止
・「日本海モトとレール」をこの年の運行を最後に廃止
・NHKドラマ「すずらん」のロケ撮影で真岡鉄道C12蒸気機関車が北海道まで遠征
・勝田区485系ボンネット編成に国鉄色が復活
・485系「ひたち」廃止に伴い、上野口特急から485系が消滅

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OK

京九快速さまこんばんわ。

500系はデビュー間もなくのころ乗りました。
大阪から九州まで2時間かからないスピードもさることながら生で見たあのデザイン…

なんか鉄道っていうジャンルが出来てからずっと続いてきたであろう「一番カッコイイ車両は?」という議論を終わらせちゃった感が凄かったですね。

ただ、富士山とか静岡の茶畑とかにはあまり合わないデザインでしたね。(笑)

ではでは。

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22:20

京九快速

OKさん こんばんは

500系は登場当時は山陽新幹線だけの運行だったのであまりなじみがなかったですが、東京乗り入れが始まって、東京駅で見かける機会が増えてからは急に親しみがわいてきました。

イチデジで新幹線を撮るようになったのが500系の活躍が末期になってからなので、今でも撮り逃したという感は強いです。
富士山、茶畑バックでも撮りたかったです・・

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27

20:51

ちゅう

おはようございます。
縁ある列車ばかりで長文失礼です。

500系 のぞみ。出てあまり経たない内に岡山ー新大阪間で乗っています、2度ばかり。ついでに出張してきました(笑)、帰りはもちろん北陸経由で… でも居住性がイマイチだったのでそれっきりになっちゃいましたが、新幹線にはいつも乗っていましたので、300km/hの速度感は十分感じました。

秋田新幹線 こまち。フリー系のきっぷで、時々乗っていましたが。最終上りで自由席に確実にありつくためには、秋田から乗らないと難しかったのが印象に残っています。まぁ、後年には便数も増えて着席率も改善しましたけど…下りはミニが引っ張るので問題ないのですが、上りは軽いミニが引っ張られる為に乗り心地は後部車両ほど最悪なんですよね。

スーパーおおぞら。いつ乗っても(観光客の少ない晩秋とかでも)混んでいました。特に夏は通しでは難しかったけれど、「同一列車で別席のG席ならOK」だったりもしたのが不思議な感じでしたが、意外に釧路ー帯広間って移動が多いんですよ。でも、みどりの窓口の無い釧網線から発車寸前で飛び乗っても、(当時の)Gフリーきっぷ持っていれば、ツインクルレディーさんにお願いすればOKでしたし。

285系 サンライズエクスプレス。山陰方面へは登場前に行きつくした感がありましたので、サンライズ瀬戸だけ利用してます。初めてはデビューして1ヶ月、ひと仕事終えて疲れた金曜日に品川駅で「シングルツインがひと部屋だけ空いてる」って、言うので即抑えて家に帰り、横浜駅で待ち構えて乗り込みました。まぁ、以前の瀬戸でもシングルDXはシャワー室も使えていたので、サンライズ瀬戸は全体的に新しくなったのか~ぁ、位でした。更に2週間後に高松からシングルDXにも乗って「なかなか良い」との印象を受けましたが、四国へはフェリー航路の乗りまくりで行き尽くしてましたのでそこまで。
しかし、大阪からの打合せ帰りに営業さんと呑んで、帰り用に抑えた、シングルDXとシングルを一回づつの計4回で長らくご無沙汰中です。私もこれで個室寝台の更新が進むのかな? って思っていたんですが。ガッカリ…

「真岡鉄道C12蒸気機関車が北海道まで遠征」って、青函トンネルをくぐって行ったのでしょうか?(なんか、おもしろい)

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28

06:31

京九快速

ちゅうさん こんばんは

>500系 のぞみ
>300km/hの速度感は十分感じました
電光情報表示機に「只今300Km/hで走行中」と出たり、コックピットから実況のあいさつがあったり、300Km/h走行中の実感を与えてくれるパフォーマンスはステキでした。

>秋田新幹線 こまち
>上りは軽いミニが引っ張られる為に乗り心地は後部車両ほど最悪
これは「つばさ」でも体感しました。
400系も前方のやまびこもモーターを回転させて一緒に走っているはずなのに、ミニのほうは引っ張られている感がすごいして、最後尾の自由席の最後列に座っていたのですが、横方向に振り回されるような揺れがすごくてスリリングでした。

>スーパーおおぞら
>意外に釧路ー帯広間って移動が多いんですよ
下りを帯広から乗った時、降りる人も多いけど乗る人も多くて、あんまり「空いた」という感じがしませんでした。
グリーン席も帯広で乗客が入れ替わるだけで、空席なく満席でしたっけ。

>285系 サンライズエクスプレス
>大阪からの打合せ帰りに営業さんと呑んで、帰り用に抑えた
大阪発が0:00すぎでそのまま寝て東京に帰れるので、何度も大阪→東京で乗りました。
毎回シャワー券が売り切れてないか心配でしたが、不思議と売切れだった事はなく・・・意外とシャワー室を使う人は少ないのかな・・・?けっこう便利だと思うんですけどね。「あけぼの」にシャワー設備が付くことを何度望んだことか(笑)

12

29

00:10

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