東北特急 夏帰省今昔物語 その1

むか~し、むかしの、そのむかし。

新幹線が走り始める前の東北・上越線には、それはそれはたくさんの在来線特急・急行が朝から晩までひっきりなしに走っておりました。



↓こんな感じ。
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ほとんど特急と急行ばっかりで、普通電車は1時間に1本とかマジぱねぇッス。
30代中盤以上の方なら懐かしい「光景」かも。



こんな黄金時代も東北上越新幹線の開業で、「あっ」と一瞬で終わってしまったわけですが。

今や新幹線がピーク時には5~10分おきに仙台・盛岡・秋田へと走っているなか、今の在来線でこの「黄金時代」体験をできないものかしらと、行って来ました。



まずは、東北特急の基点である「郷愁のターミナル」、上野駅へ。
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なんか、冒頭からすでにネタバレっぽい感じがしないでも無かったですかね(笑)

発車案内表示版で、異様に目立つ行先がひとつ。

「特急 スーパーひたち7号 8:00 仙台 11両」

東京から仙台へ行く=東北新幹線  ・・・というこの時代に、在来線で仙台行きの特急。
ここ上野駅からは1日3本(帰省などの最ピーク期には4本)、常磐線の特急「スーパーひたち」が仙台まで走っています。
上野駅でこの「仙台」の文字。特急「ひばり」がまだ健在のようで、ちょっと嬉しい。


現在、上野駅に発着する特急は、基本的に常磐線特急と高崎線特急だけ。
それらは薄暗い地平ホームで発着しています。
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今回はこの「スーパーひたち7号」で仙台へ。
東北特急の生き残りともいえるこの特急で、東北特急の「今」の時代を追ってみようかと。
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黄金時代を築いた「485系」はすでに全廃。
上野駅はJR化後に生まれた、651系とE653系が頻繁に出入りしています。
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時間によっては、ホームを隔ててですが特急形電車が並びます。
「特急列車のターミナル・上野駅」の雰囲気はまだ健在。
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「スーパーひたち」7号。
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先頭部の巨大なLED表示装置には、はるか先の「仙台」行きを誇らしげに表示。
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側面の行先表示機にも「仙台」。
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小さく「常磐線経由」と添えられているのは、「東北本線周りではありません」という意味での表記です。
今や他線経由でも同じ行先に辿り着けるという長距離を走っている特急自体が少なくなり、こうした「注意書き」のようなものを添えた行先表示はあまり見られなくなりましたね。
これもちょっと「国鉄時代」を思い出させる名残の1つかも。


さて、「スーパーひたち」7号。定刻の8:00丁度に上野駅を発車です。
時間によっては同時発の高崎線特急が併走で発車しますが、この時間は高崎線特急は無し。
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日暮里を過ぎて大きくカーブ、東北本線から離れて常磐線へと入ります。

今日は帰省ラッシュも終わった夏の平日。窓の外にすれ違う普通電車は、通勤ラッシュ。
そんな光景を横目に、今回はグリーン車で「仙台」まで乗り通します。
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普段、仙台行きの「スーパーひたち」は前4両の付属編成だけが仙台行きなのですが、繁忙期にはグリーン車のある後ろ7両の基本編成が仙台行きとなる事があります。
グリーン車で「仙台」まで乗り通せるのは、1年でも限られた日だけ。
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普通車は指定席はほぼ満席。自由席にはデッキに立ち客もいました。
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大きなバッグやキャリーを荷棚に載せた行楽・帰省客もいますが、ほとんどがビジネスマン。



上野を出た「スーパーひたち」7号ですが・・・

「スーパー」の名に違うような、超チンタラしたスピードで走ります。
普段なら「北千住」通過後に一気にスピードが上がるのですが、どこまで行ってもトロトロ走り。

で、なぜか「松戸」に停車。
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「松戸」に停まる特急は、一日上下列車合わせても、この7号だけ。
「仙台」行きという長距離を走る、いわばステータス的な存在で通過は当たり前のような気がするのですが・・・どうもラッシュ時に上野へ走り、そこから折り返して下り線を行く電車がこの特急の前に大量に走っているため、その時間調整で「松戸」停車となっているらしいです。
そんなわけで?需要があるのか無いのか・・・見た感じ「松戸」からの乗客はいませんでした。

(ちなみにこの7号、上野から松戸までは20分掛かっていますが、日中の「スーパーひたち」のダイヤですと、上野から20分で我孫子通過まで辿り着けています。いかにチンタラ走っているかがお分かりいただけるかと。)

ここいらで、特急グリーン車で優雅に朝ごはん。
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夏らしく、上野駅の弁当屋で「あさりおこわ弁当」買って来ましたー!!

取手と藤代の間で電源切り替え(直流→交流)。
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電源切り替えの理由などはググれば情報いっぱいあるので省略。
この切り替え停電区間で室内灯が消えるのは、今や651系だけになりました。
エアコンも止まるので、まるで「非冷房客車」に乗っているかのように車内が静かに、そしてちょっと蒸し暑くなります。

夜間ですと「電源切り替えのため一時停電します」というスクロール表示が出るんですけど、朝や日中は表示されないみたいですね。

「松戸」に続いて「土浦」にも停車。
ここは停車需要があるようで、降りる人乗る人けっこういました。

「土浦」から先は、車窓がのどかな農村風景に。
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っていうか、自分の地元なんですけどね。ド田舎マンセー!
普段、自分が常磐線の電車を撮影しているポイントを特急で通過するというのはなんとも妙な気分。

やっぱり常磐線内での一番の乗降ポイントは、県庁所在都市の「水戸」。
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県南住民はあんまり「水戸にお出掛け!」とかしないんですけどね。
ビジネスマン中心にかなり降りていきました。やっぱ茨城の中心は「水戸」なんだなぁ。

水戸までは約1時間20分(通常の「“スーパー”なひたち」だと上野→水戸は65分)。
国鉄時代の時刻表を見ると、水戸よりちょっと距離が短い宇都宮までで、特急「ひばり」が上野から1時間15分。表定速度からすると、だいたいその頃の特急と同じ速さで走ってきたことになるみたいです。

ちなみに上野から最速の「はやて」に乗った場合・・・「あと10分で仙台到着」とかいうレベル。
恐るべし新幹線。




ここまでで、仙台までの約1/3の行程。
まだまだ先は長いぞ!


続く。

この記事へのコメント

たっくん : 2010/09/14 (火) 21:50:06

 私も往年の東北(常磐)特急の雰囲気にひたりたくて、一昨年スーパーひたちで仙台まで行きました。乗ったのは13時発のスーパーひたち27号です。
 定刻なら4時間13分のところ、地震の影響で10遅れの4時間23分かかりました。
 十分楽しめると同時に、その気になれば乗れたはずのはつかり、やまびこ、ひばりに乗っておけば良かったなぁとつくづく思いました。

 帰りはこまち24号で東京までたった1時間42分。一体あの4時間23分は何だったのだろうとも思ったり。

ちゅう : 2010/09/14 (火) 22:46:53

こんばんは。
当時の時刻表を見て、NETで毎朝8時までの15分番組「みどりの窓口」思い出してしまった、おじさんです。 新幹線前夜までは「ひばり」「はつかり」なんかは、2桁の本数誇っていたんですからね。

スーパーひたち、登場した頃から高校の同級生だった連中の旅行とかで、仙台片道利用したり。顧客との打ち合わせで広野まで往復日帰りしてました。(実は、その顧客が「本社にも日帰り出来る」と言っていたの思い出したので修正したのです)、確認したら今は昼ごろのも止まる様になって、「駅員も居ない田舎の駅」に朝・昼・夕に計3往復止まる様になってます。
どっちにしろ、この不況下でも需要が揺るがないスペシャルな企業恐るべし(笑)
(自社専用トンネル通って行く、秘密基地みたいな所でした!)

先日のレスで「タビテツ誌」のお話が有りましたが、内容覚えていますよ!何しろ、中学時代にお小遣いで初めて買った鉄雑誌がそれで、高3の北海道旅で再びてつに目覚めてからは、ずっと愛読者でしたから。
季刊終了までは全て購入していますし、ヤフオクが一般化する前に未購入分の内10年分位、個人の方から一括して安価で手に入れられたので、時々読み返しています。

廃刊は時代の流れなんでしょうね、鉄道旅自体がつまらなくなってきたもんで…

京九快速 : 2010/09/15 (水) 20:48:17

たっくんさん こんばんは

1990年のスーパーひたち仙台乗り入れ開始から、ずっと乗り通してみたいと思っていたのをやっと実現できました。地元を走る電車だと意外と足が遠のいてしまうものですね。

はつかり・ひばり・やまびこが乱舞した時代、一時福島に住んでいたこともあって、何度か「ひばり」「やまばと」などに乗せてもらった事がありました。でも583系「はつかり」には一度も乗ることはありませんでした。あの「青い、ちょっと大きな485系」は必ず国鉄特急のムック本に載っていたので、憧れの存在でした。

京九快速 : 2010/09/15 (水) 21:12:06

ちゅうさん こんばんは

昼間の特急も減り、夜行も減り、上野駅中央改札口頭上の発車案内板に表示される列車名も寂しくなりました。「あさま」がまだ特急として走っていた頃まではそれなりに全盛期の名残のような雰囲気を保ってましたけど・・・今では「ひたち」系統だけがその頃を知っている残党になってしまいましたね。

「みどりの窓口」・・・テレ朝でやってましたね。その後いつの間にか放送枠がテレ東に移って「レール7」でしたっけ?そういえば651系がこの番組のタイトルロゴを前頭のLEDに表示したオープニングを思い出しました。

私も初めて買った「鉄道趣味誌」が旅と鉄道でした。何号か忘れてしまいましたが確か「北斗星」のJR北海道車に新しいタイプのロイヤルが登場して、それの乗車レポが載っていた号です。
かなりの冊数を持ってましたが、引越しで整理して売り払ってしまいました。手元にあるのは95号と131号の2冊だけでした・・。

おじゃぶ : 2010/09/16 (木) 01:41:31

あいかわらず、うらやましいです(^∇^)
スーパーひたちグリーン車で思い出すのは忘れもしないフルサービスの頃(笑)
テレビも見られてあれ以上の旅はありませんでした。

また、見たいと思っていた時刻表も見られて嬉しいかぎりです(^∇^)

さ、今週末私は所用で青森へ。
京九快速さんの逆トレースで【日本海】で青森へ。
書かれていた銭湯も使って見たいと思っていますd(^_^o)

図らずもA寝台取れてラッキーでした(⌒-⌒; )

京九快速 : 2010/09/17 (金) 10:46:44

おじゃぶさん こんにちは

グリーン車でフルサービスが行われていた頃のスーパーひたちが良かったですよね。
おしぼりにドリンクに、オーディオチャンネルも4つくらいあったし、肘掛には衛星放送のテレビが付いてたし、イヤホンは全席に準備されていたし。この頃のグリーンで仙台まで乗りたかったです。
今のスーパーひたちのグリーン車は、あのフルサービスを知っている身には「ただ座席がデカイだけ」という感じしかしませんが、それでも今ではJR東の特急の中でも高級路線のグリーン席。(他が貧弱・・)

日本海号での旅、思いっきり楽しんで来て下さい!(楽しむというより、淡々と歩みを噛み締めつつ・・・といった感じですが)

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