首都圏民鉄ロマンスカー・ワンデーコンプの旅 その3


続きです。

【4th ランナー】 「はこね」6号 小田原10:05→町田10:47
MSE/VSE/EXE/RSE/HiSE/LSE/371/SPACIA/RYOMO/AE100/NRA

小田原からは「EXE」で新宿方面へと逆戻り。

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6両編成で、貫通型の先頭車を先頭にやってきました。
後ろ側の先頭車はゴツい流線型。

シャンパンゴールドの、上品にキラキラしてるボディはいつ見ても異彩。

車内のお客の数は定員の1割程度。
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もっとも、この後「新松田」「本厚木」「町田」(さらには「向ヶ丘遊園」にも停まる)とこまめに停車して、車内は大盛況になるわけですが。

「EXE」も「ロマンスカーファミリー」なので売店コーナーがありますが・・・
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この「はこね」6号は車内販売がない列車なので、売店もカラッポ。

「EXE」も全車普通席。
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リクライニングシートですが、傾斜角度はわずかです。「ちょっと倒れたかな」と分かる程度。
座席そのものは、クッションが柔らかめだし、座席全体にドッシリとした安定感があるので、座っていて安心して体をもたれることができます。

さて「EXE」というと、「展望席」や「特別席」の存在を完全に廃したために、「遊び心がない」「こんなのは“小田急ロマンスカー”とは呼べない」とか「ブルーリボン賞取れなかったのがダメ車両の証拠」とか、とかくファンから大ブーイングで嫌われまくりなわけですが・・・

まぁ、たしかに「展望席」も「スーパーシート」もありませんけど、そういう派手でキャッチーな部分ではなく、見逃されがちな部分や素通りしてしまう部分をよく見ると、そんじょそこらの「特急車両」とは比べ物にならないほどに、細かいところまで凝りまくっているところが見えてきます。

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客室ドアのガラスには「EXE」のロゴ。
ガラスも単なる透明ガラスではなく、軽くブロンズに着色されていて、これが夜間に乗るとガラス向こうの客室がまるでホテルラウンジかのような雰囲気に。デッキと客室の落ち着いた照度がこのブロンズガラスを際立たせ、さらに空間全体を上品に映るという「マジック」。

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デッキの電話コーナー。
それを照らす照明と照らし方も独特ですが、壁のシルバーブルーの色合いや、客室ドアとは1枚の簡単なパーテーションを隔ててこの空間を作っている点でかなり手が込んでいます。
普通だったらこんな電話は、デッキの空いている部分に直付けですよ。

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車内案内のパネルは、ステンレスパネル。こういうのはたいていステッカーで壁に貼られてますよね。

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一般のお客には全く必要の無い情報である「ナンバープレート」
「単なる数字の羅列」であるはずが、わざわざオリジナルのフォントで飾っています。

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座席のヘッドカバーには、さりげなく「EXE」の刺繍入り。

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座席そのものも見た目に肉厚で、座る前から「ゆったりできそう」という安心感。
さらに天井に目を向ければ、

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間接照明にスポットライトに補助照明と、照明だけで3WAY。
荷物棚から数えると、3段構成になっている天井も、頭上の高さに伸びやかさが感じられます。


ほかのロマンスカーファミリーに比べると、やはり「華」がないのは否めません。
でも「普段着の特急」という土俵で、例えばこの先に出てくる西武の「NRA」や東武の「RYOMO」、JRでいえば「フレッシュひたち」「踊り子」なんかと比べた時、この「EXE」には段違いの上質さを兼ね備えていることが見えてきます。

決して「小田急ロマンスカー」としての誇りを蔑ろにして誕生したわけではない。
ただ、ちょっと他とは「路線」が違うだけで、RSEとは違う「異端児」ゆえに嫌われ者になってしまった「EXE」はちょっと可哀相な運命だな・・・・

などと考えていると、「町田」に到着。
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さきほど乗った「あさぎり」2号が新宿で折り返してきた「あさぎり」3号と並びました。


「町田」からは1駅戻って「相模大野」へ。


【5th ランナー】 「えのしま」24号 相模大野11:07→新宿11:39
MSE/VSE/EXE/RSE/HiSE/LSE/371/SPACIA/RYOMO/AE100/NRA

午前中最後のランナーは「LSE」の「えのしま」号。
早くもこれで5車種を制覇です。おそるべし小田急ロマンスカー!!
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この「えのしま」24号は、時刻表上での車種が「▲E」で、「EXEでの運転が基本だけど、他の車種になることもありますよ」と、運用車種に幅を持たせた表示になってます。(ま、HiSEかLSEかってとこなんですけど)

この日は運良く「LSE」で運転されていたので、5車種目となりました。

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この「えのしま」って字体が、なんかかわいい。

さっそく乗り込むと・・・予想に反して意外と混んでました。
江ノ島線の特急だし藤沢始発だからガラガラかなーとか勝手に思ってました。

「えのしま」号ではごく一部を除いて車内販売がありません。
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売店コーナーは無人です。

「LSE」も全車普通車。
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座席はちょっとレトロ~な風貌。リクライニングすると座面が前にせり出してきます。
この座席、着席の姿勢が異様に低くて、なんだか腰が抜けたそうな姿勢になっちゃうんですよね。

今日は、一番前。展望席最前列に座っちゃいます。
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登戸を過ぎて複々線に。VSEとすれ違いました。

成城学園前駅を通過中。
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あっという間に新宿駅に着いちゃいました。
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降りる時に、ブルーリボン賞の受賞プレートを撮っておきました。
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1980年生まれで、1981年のブルーリボン賞を受賞。
LSEも、もう30年ランナーです。
今こうして第一線で走っているばかりか、展望席つきのロマンスカーとして人気者の確固たる地位に就き続けていることがすごいですね。

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外に出ると、ヘッドマークはもう折り返しの「さがみ」になってました。


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□■□ はじめての、ろまんすかー □■□


初めて「小田急ロマンスカー」というものに乗ったのは1983年の夏。
当時、海老名に住んでいた叔母の家へ行くのに、叔父さんが新宿から町田までロマンスカーに乗せてくれました。

この時に乗ったのが「えのしま」号。
この頃の「えのしま」号は、町田停車で相模大野は通過でした。

車種は忘れもしない「NSE」です。
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画像は後年撮ったもの。乗った当時はたしかヘッドマークが電気式ではなく逆三角形の差込型でした。

切符が小田急独特のもので、初めて見た「ロマンスカーの切符」に感激。
よほどお気に入りだったようで、なにかと趣味のコレクションを無くしたり、うっかり捨ててしまうことがあった私にしては「奇跡的に(?)」、今でも手元に残っています。
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当時は「えのしま」号でも「走る喫茶室」のサービスがありました。
新宿を発車すると、アテンダントさんが乗客一人一人にメニュー兼時刻表を配って回ります。

この時のメニューも切符と一緒に大事にとってありました。
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たしかコーラとプリンを叔父さんに買ってもらいました。
メニューを見ると・・・この時に乗ったのは「森永」担当のロマンスカーだったみたいです。

食堂車でもないのに、ウエイトレスさんが車内を頻繁に行ったり来たりして、自席にいながらにグラスでコーラを飲んだりプリンを食べたりできることが鮮烈な印象でした。
とにかくそんな「走る喫茶室」のインパクトが子供の目と心にはかなり強烈に記憶に刻まれたようで、その後どんな景色を見ていたのかとか、車内がどんな様子だったのかとか・・・全然覚えていません(笑)


メニューは見開きで、中が時刻表になっています。
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今のロマンスカー時刻表と比べると、驚くほどシンプル。


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さて、再びふりだしの新宿に戻ってきましたが、次はどこへ向かうのか・・・?!


まだ続きます。



この記事へのコメント

ちゅう : 2010/06/21 (月) 00:34:10

こんばんは。
走る喫茶室! 懐かしいな、小田急は深川の方の下町だったので、子どもの頃は縁が無く憧れの存在でした。入社した子会社は、はじめの頃人数も少なく「親睦を深める」と言う名目で、健保の強羅の保養所へ泊まりがけの研修(と言う名の飲み会)をしに、年末前にロマンスカーで行きました。
末期でしたが「走る喫茶室」も営業していて飲み物頼んだりしましたが、なぜかあの「万かつサンド」が有ったのが謎です(しばらく食べてない事に気がついた...笑)

小さな頃の大切な想い出って、良いですよね。貴重なものをありがとうございます!!

tyoutokkyuu : 2010/06/21 (月) 17:21:47

こんにちは僕もロマンスカーに最初に乗ったのは9年位前におじいちゃんに新宿から町田までのせてもらいました。そのとき乗ったのがEXEだと僕は覚えています。町田に住んでるので駅まで行くと必ずと言っていいほどロマンスカーをみますでも夕方の時間帯なのでEXEばかりでVSEはほとんどみません。

京九快速 : 2010/06/21 (月) 23:53:44

ちゅうさん こんばんは

小田急ロマンスカーに乗ると、なんだか自然とメニューを手にとってしまいます。(何も買うつもりがなくても)

「走る喫茶室」がまだ現存していた中学生の頃、何度か鉄な友達と乗りました。日東紅茶のメニューとか手元にありますよ。ブログに載せた森永や小田急レストランサービスとは品揃えが違っていて、見返して見比べると面白いです。

>小さな頃の大切な想い出って、良いですよね。
なんとな~く、とか、うろ覚えだったり、という記憶がほとんどですが、「この列車で何を食べた(=食堂車とか)」というのは一番鮮烈に覚えていることが多かったり(^^ゞ
今思うと、今のテリトリーである「内装・アコモデーション」に関する記憶がほとんど無いのは・・・(笑)

京九快速 : 2010/06/21 (月) 23:56:44

tyoutokkyuuさん こんばんは

夕方のラッシュの時間は、「EXE」の桧舞台ですね。
座席が多くてたくさんの人を運べるロマンスカーはきっと、通勤でロマンスカーを使う人の一番の味方なのかもしれません。

OK : 2010/06/22 (火) 21:56:47

京九快速さまこんばんわ。

昭和58年8月11日…
ちょうど生後2週間ッッッ!
そのわりには保存状態が良くてオドロキです。

EXEがなぜそんなに叩かれるのか…?などとありましたが私も同感です。
顔も悪くないし、派手すぎす地味すぎずな照明や内装は個人的にかなりお気に入りの部類です。
VSEやMSEはテンション上がってもリラックスは望めそうになさそうなので…

ロマンスの代わりにスーパーシートでもねじ込んでいれば評価は変わったかもと思うのですが、1時間の旅ではやはり難しかったのですかね。
そんなこと言ったら南海はですが…(笑)

ではでは。

curoka : 2010/06/23 (水) 21:22:07

こんばんは。

大学時代は、帰りに週1回以上ロマンスカー利用していました。丁度NSEが廃止になる年で、車種も豊富でしたね。車内で発売する記念パスネとおまけのポストカード集めたりしていました。EXEはこのときよく利用していましたが、どっしり感と深い座り心地のEXEは、通常の特急としてみればお気に入りでした。

あの頃は簡易リクライニングの方が多かったので、EXEとRSE狙いでしたね。たまにあさぎりの時間帯に当たるとラッキーでした。

京九快速 : 2010/06/24 (木) 08:35:56

OKさん こんにちは

観光として「ロマンスカー」に乗ると、EXEではちょっとガッカリな感じもありますが、ゆったり気分で移動したいという感じならEXEは充分なアコモを備えた電車だと思います。

私なんかは住まいが全然小田急と縁がなく、ロマンスカーも日常の乗り物ではありませんが、普段からロマンスカーを常用している方にEXEの感想を聞いてみたいですね。

>そんなこと言ったら南海はですが…(笑)
「鉄人28号」は関空と運命を共にしているようなところもあるので、開港時には今のような状況は予想だにしなかったでしょうね。
あ、でも私は中も外も大好きですよ、あの電車。「関西」っぽい「テンションの高さ」が味わえる電車です。

京九快速 : 2010/06/24 (木) 08:44:25

curokaさん こんにちは

通学でロマンスカー!・・なんだかスゴク優雅な感じがしますが、特急料金がそんなに高くないから(当時は今よりももっと安かったのでしょうか)、途中駅での短距離利用がかなり多いのも頷けます。

NSEもまだ走っていた頃というと、展望車ロマンスカーが大多数を占めていた最後の頃でしょうか。

>車内で発売する記念パスネ
ありましたねぇ~!VSE誕生後もしばらくありました。VSE2編成の並びのパスネがいい感じの絵柄ででも高額(たしか5000円)パスネだったので、かなり思い切って買った覚えがあります。
ロマンスカーパスネット、コレクションの中から探してみようっと!

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