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コメント

ANA特典航空券で国内ぐるぐる 【13】ANA1181便 富山空港→新千歳空港


(2023年1月の旅行記です)


富山で1泊して、翌日は富山きときと空港へ。
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富山空港を利用するのは初めてでしたが、富山駅前からバスで20-30分と市街からとても近く、ターミナルも大きく店舗がいろいろ揃っているので、とても便利な空港だなぁと感じました。




けっこうドデカいターミナルビルの富山空港ですが、国内線はANAのみの運航となっていて、しかも本数は1日わずか4本。
(羽田線が朝昼晩の3本と、新千歳線が昼に1本)
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北陸新幹線の金沢開業以前は、羽田線は一日6往復あったそうです。
新幹線の開業で4往復に減便となり、今では3往復と半減してしまいました。

富山空港からは羽田線以外に、以前は関空線、福岡線なども運航されていましたが、現在では地方路線は新千歳線のみの運航が続けられています。
なぜ新千歳線だけが残っているのかという理由は2つあり、

(1)開拓時代の北海道へ富山からの入植者がとても多く、今でも里帰りや親戚参りなどで需要が高い。
(2)北陸銀行と北海道銀行を傘下に置くフィナンシャル企業の本社が富山にあり、金融面で北海道と結びつきが強い

といった理由から、富山-新千歳線の1往復は、1991年6月の初就航から撤退・廃止されることなく30年以上も運航が続けられています。(コロナ禍で路線の営業休止はあった)




展望デッキへ行ってみると、ちょうど羽田から飛んできた飛行機が到着するところでした。
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滑走路の奥に見えるのは、神通川。

富山空港は、この神通川の河川敷に作られた空港で、このような立地構造になっている空港はここ富山が日本で唯一です。
ターミナルビルは空港の堤防の外側に建てられていて、飛行機とターミナルビルを行き来するボーディングブリッジは、川の堤防を跨ぐ形で設置されています。

また、河川敷に作られたということで、敷地内に誘導路を敷く余裕が無く、富山空港を離発着する飛行機は、滑走路の末端まで行って方向転換をする方式が取られています。





富山空港は長いことANAの独壇場となっている空港ですが(2000年代にJALとのダブルトラックだった時代がありますが、わずか4年で撤退)、ANAラウンジは設置されていません。
そのかわり、カードラウンジの「ラウンジらいちょう」があり、国内線・国際線関係なくクレジットカードのゴールドカード会員なら利用することができます。
(ただし、非制限エリアにあるラウンジなので、ラウンジを出た後に飛行機に乗るためには手荷物検査、国際線なら出国手続きも行わなければならないので、出発時間ギリギリまで利用することはできません)

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富山空港ターミナルサイト ラウンジらいちょう 案内ページ


ラウンジの中はこんな感じです。
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座席定員20名程度といったこじんまりとしたスペース。ワーキングデスクなどもあります。

ドリンクは、コカ・コーラやホットコーヒーなどのサーバーが置いてあり、フリードリンク制となってます。
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以前は缶ビールを販売していたようですが、この時はそれらしき案内は出ていませんでした。
コロナ禍を経て、アルコール販売は止めてしまったのかな?


富山のおせんべい「しろえび小判」が一袋50円で販売されていました。
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ラウンジ内にはトイレが無いため、トイレに行きたい時はラウンジを出て、外のトイレへ行く必要があります。
(徒歩30秒くらいのところにトイレがあるので、それほど不便ではない)



ラウンジから搭乗ゲートへは直行できないので、早めにラウンジを出て手荷物検査を受けて制限エリア内へ。

これから乗るのは、1日1便だけの富山発新千歳行きのANA1181便。
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機材はボーイング737-800のJA66ANです。 新千歳から飛んできて、富山で折り返し新千歳行きになります。
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ANAへの依存度が非常に高い富山空港ですが、この新千歳行きの優先搭乗は、私を含めてわずか3人だけでした。
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機内に入ると、まずは2列8席のプレミアムクラス。 ポンコツシートの機材でした。
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その後ろは普通席。 この日は約40%の搭乗率といった感じで、1人で横3列占有している人も多かったです。
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富山から新千歳までのフライトタイムは、約1時間30分。
予約した時点で、普通席で横3席が占有できる可能性が高かったので、そのまま普通席で搭乗しようと思ってました。

2日前からのプレミアムクラス事前アップグレードを念の為チェックしてみると、富山-新千歳線のプレミアムクラス事前アップグレードの追加料金は5,000円と、フライトタイムが1時間を超える他の路線と比べてもかなり安かったので、ポンコツシートに当たる可能性が非常に高いと分かっていましたが、プラス5,000円でプレミアムクラスにアップグレードしました。


搭乗客が全員揃って、ドアクローズ。


プレミアムクラスはまさかの私一人だけで、人生初めての「プレミアムクラス貸切フライト」となりました。
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富山空港を離陸すると、飛行機は陸地を離れて日本海側へと出て、海上飛行が続きます。
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(↑画像をクリックすると、Youtubeで富山空港出発~離陸の動画が見られます)



CAさんから「本日のプレミアムクラスはお客様だけなので、好きなお座席に移動して頂いて構いませんよ」と言われましたが、とりあえず予約した2K席をそのまま利用させてもらいました。


ちょうど昼時のフライトなので、機内ではお昼ご飯のお弁当が提供されました。
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蓋を開けると、中はこんな感じ。
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お品書き。
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例によって少量なのでとても腹いっぱいにはならないのですが、ほかに搭乗客もいないのでもしかするとお願いしたらもう一個お弁当貰えるのかなぁ・・・などと思ったりもしたのですが、「もう一個くれ」とは恥ずかしくて言い出せませんでした。


なんせ私一人しかいないので、弁当の進み具合や動向を常時監視されているようで、飲み物のカップが空になるとすぐに「おかわりはいかがですか?」、弁当を食べ終わるとすぐに「食後に温かいお飲み物はいかがですか?」と、CAさんがギャレイからすっ飛んできます。




貸切フライトなので、プレミアムクラスのキャビン内をあれこれ撮らせてもらいました。

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【ポンコツ座席のポンコツなプロダクト1】 皮素材のためホールド感が無く、擦れや傷で痛みが激しい表面
【ポンコツ座席のポンコツなプロダクト2】 ほとんど足が持ち上がらない、謎のレッグレストとフットレスト
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【ポンコツ座席のポンコツなプロダクト3】 収納力が無く、使い勝手が悪い背面ポケット
【ポンコツ座席のポンコツなプロダクト4】 背面ポケット下部に手荷物を収納することができない
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【ポンコツ座席のポンコツなプロダクト5】 提供される食事の量・大きさに対して、1枚板の大きすぎるダイニングテーブル
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【ポンコツ座席のポンコツなプロダクト6】 一見どう使うのか判り難いリクライニングレバー
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【ポンコツ座席のポンコツなプロダクト7】 高さ調整はできるけどホールド感がなく、首部分がスカスカになるヘッドレスト
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【ポンコツ座席のポンコツなプロダクト8】 一体何を入れるためにここに設置されているのか、謎の小物入れ
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【ポンコツ座席のポンコツなプロダクト9】 いちいちアームレストの蓋を開け閉めしないと操作できないオーディオパネル
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縦長のサイドテーブルの先端には、なにやら小さなダイヤルとパネルが付いています。
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このダイヤルを回すと、パネルが回転して機内サービスについての希望を表示できるようになっています。
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センターアームレストの先にはユニバーサルタイプのコンセントが設置されています。
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2列8席という小さな空間なのと、他に乗客がいないのでアングルとか何も考えずに撮りまくれたので、短時間で機内と座席の撮影は完了。
残りの時間をまったりと、(座席はポンコツですが)プレミアムクラスの貸切フライトを楽しみました。


おつまみとミネラルウォーターがサービスで貰えました。
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飛行機は日本海上空を北上し続けた後、男鹿半島上空で再び内陸へ。
そのまま津軽海峡を斜めに突っ切り、苫小牧上空から北海道へと入ります。



北海道は一面の雪景色。
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(↑画像をクリックすると、Youtubeで新千歳空港着陸~到着の動画が見られます)



風が強く、やや吹雪いていましたが、着陸のやり直しも無く、そのまま新千歳空港に到着。
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上から3段目のANA1181便が、乗ってきたフライトです。定刻よりちょい早めの到着でした。
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ANA1181便のフライトデータです。
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(画像はFlightradar24.comより)




(つづく)

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ロック

こんにちは

プレミアムクラスの旧シートは昨年2回(両方とも787-9)乗りました。
787-9の旧シート搭載機は2機しかない上、満席になりやすい羽田-那覇に集中して投入されているせいかあらゆるところがくたびれていました。
それを差し引いたとしてもあの座席には謎な部分が多すぎです。

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27

09:14

京九快速

ロックさん こんにちは。
コメントありがとうございます。

ANAのプレミアムクラスは、料金設定の値上げとサービスの迷走、そしてこのポンコツ座席が各機種において主流になってしまった時点で利用するのをほぼやめました。
スーパーシート時代の座席上部が丸み帯びたデザインのどっしりとした重厚感のある座席の頃が懐かしく感じられます。

このポンコツ席がかなり普及してしまったので、モニター付きの新型シートに広く置き換わるまではまだ相当な時間が掛かりそうですね。

08

27

10:42

ロック

これは座席だけでなく空港ラウンジなど最近のANA全体にいえることですが、良くも悪くも明るい感じでどっしりとした重厚感に欠けるんですよね。
鉄道で例えるならANAは「カシオペア」、JALは「トワイライトエクスプレス」のイメージに近いでしょうか。

来月ANAの本気度が詰まっているであろう国際線の「THE Room」に乗れそうなので、いろんな意味で楽しみです。

08

27

11:31

niko

こんにちは。
個人的にはシートはポンコツでも大型ディバインダーが付いてるだけマシと思っちゃいますね。
プレミアムクラスに乗ろうとすると321に良く当たるのですがシートが良くても隣が気になり過ぎる…。

新シートにはまだ当たった事無いですが小型機に回ってくるのはいつになる事やら…

08

28

09:36

京九快速

ロックさん こんにちは
コメントありがとうございます。

今年上半期にANAとJALが立て続けに全国一律バーゲン運賃をやってくれたので両社を乗り比べ出来ました。
ラウンジの雰囲気は、双方で全然違いますね。
極端に言うと「JALは大人向け、ANAは若者向け」という感じ。
ANAのマイル期限延長の特別措置も2024年3月まででさすがに終わるでしょうから、そろそろまた特典航空券で海外旅行に行きたいです。

08

28

10:57

京九快速

nikoさん こんにちは
コメントありがとうございます。
あの大型のディバイダーは隣りとの空間の仕切りがしっかりできるのでいいですね。
JALのA350-900などの新型Fシートのようなタイプの仕切りが一番いいですね。

08

28

11:01

こころぴょんぴょん

こんばんは!
京九快速さんの搭乗記を見ていると羽田発着以外の路線に乗ってらっしゃるのでいつも羨ましいな~と思いながら見ています笑

私も先日B3のプレミアムクラスを利用しましたが、そろそろディスコンしてA321と同じ仕様にして欲しいなと思いました。でも最近は国際線運用が増え国内線での活躍が減ってきましたが、78Mのプレミアムクラスに乗ってしまうと他のシートでは満足できなくなってしまいます笑
8席で利用者1人は凄い贅沢ですね。それなりに飛行時間のある路線なのに埋まらないこともあるんですね。。。

10

09

22:00

京九快速

こころぴょんぴょんさん こんにちは
コメントありがとうございます。

今回は各地を周遊してきたので、今まで利用したことのない空港や路線にいろいろ乗れて楽しかったです。
この時は搭乗直前までスマホでプレミアムクラスの空席を見ていましたが、全然売れている様子が無かったのでなんとなく貸切かな?と予想していたんですが、本当に自分一人しかいないとCAさんから言われた時はちょっと驚きました。

プレミアムクラスはA320やB738全機に設定があるので、路線によっては乗客ゼロとかもあるんでしょうね。

10

09

23:17

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