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コメント

ANA特典航空券で国内ぐるぐる 【12】HC85系/キハ85系 新旧「ひだ」乗り比べ



(2023年1月の旅行記です)


金沢からは北陸新幹線に乗り換えます。
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元々の計画では、金沢から観光特急「花嫁のれん」に乗ろうと思っていたのですが、この列車の人気の高さはかなりのようで、1か月前の指定券販売開始で、ほぼほぼ瞬殺満席。
前回の記事で搭乗した福岡→小松間のANA特典航空券が確保しにくいという絡みもあって、「花嫁のれん」の乗車は早々に諦めました。

ちなみに、「花嫁のれん」もJR九州の観光特急同様に、今や外国人インバウンド客に非常に人気が高い列車となっているらしいです。





金沢駅からは、新幹線「つるぎ」に乗車。
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E7系(W7系)には乗車したことがありますが、北陸新幹線区間で乗るのは今回が初めて。
北陸新幹線区間の初乗車は、「はくたか」でも「かがやき」でもなく、区間運転のジミな「つるぎ」で“北陸新幹線デビュー”となりました。


W7系(E7系)は12両編成ですが、金沢-富山間をシャトル運転する「つるぎ」はちょっと特殊な編成営業を行っていて、12両編成中で乗車できるのは1~7号車と11号車(グリーン車)のみ。
8~10号車とグランクラスの12号車の4両は座席が販売されていません。

1~7号車の普通車も、1~4号車の4両が自由席、5~7号車の3両が指定席となっていて、自由席比率が高くなっています。

金沢~富山間の乗車時間は20分ほどという短さなので、指定席はご覧の通り、乗客が全くいません。
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一方で自由席はかなり混んでいて、こちらも台湾人や韓国人の外国人旅行者が非常に多かったです。


車窓にはところどころで、白山から繋がる山々が見えますが・・・
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ほとんどの場所では防音壁が高くそびえ立って、窓からの眺めは断続的に遮られるような感じです。
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金沢から23分で富山に到着。 途中「新高岡」でもけっこう乗車があって、「つるぎ」の利用者はそれなりに多かったです。
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富山駅の地上には、路面電車が駅の南北を貫くように通されています。
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この日宿泊するホテルに荷物だけ先に預けて、まずはこちらのお店へ。
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フェルヴェール」という洋菓子店。


ここの「フェルヴェール 富山駅前店」は、店内のインテリアがご覧のような雰囲気になっていて、鉄道好きならすぐに何なのかが分かるかと。
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(店内の撮影は、お店の方の許可を頂いております)


店内の一角にはカフェコーナーがあり、無添加ソフトクリームを頂きました。
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富山では乗り鉄します。

ちょうど高山本線の特急「ひだ」に新型車両HC85系が投入されて、新型車の運転本数が増えつつあるなか、従来からのキハ85系ワイドビュー車両が引退間近だったので、新旧「ひだ」の乗り比べをすることにしました。


まず富山から乗車するのは、新型のHC85系。
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ハイブリッド気動車ということで、起動音が電車で、本稼動するといつの間にかディーゼルカーのエンジン音が聞こえるという、不思議な車両。


この頃はまだ、高山から北の富山まで来る新型「ひだ」は、グリーン車込みの基本編成が来ることは無く、付属編成2両のみで運転されていました。
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この日は付属2両を2編成繋げた、4両で富山にやって来ました。

この「ひだ」号も外国人観光客がかなりの人数乗ってました。
台湾人、韓国人が多いのは言うまでもありませんが、「ひだ」には欧米系の方の乗車が目立ちました。




行先表示機はフルカラー。 ひだ3号で名古屋から来て、ひだ14号で名古屋に戻る運用でした。
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形式は「キハ」ではなく、「クモハ」。
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普通車の座席はオレンジ色のグラデーション模様。
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「飛騨地方の紅葉」「高山まつり」「下呂花火大会」をイメージしたカラーリングだそうです。

肘掛けなどのソデ体は、おそらくN700S新幹線の普通車座席と同じパーツを使ったものかと。
全体的にライトな造りで、キハ85系の座席のような重厚さはありません。

この「ライト」な感じは見た目だけではなく、掛け心地にもそのまま反映されていて、座面のクッション材も背面も非常に硬いです。
最初に座った瞬間に、クッション材に沈み込む感覚が全く無く、まるで板張りにうっすい座布団を敷いたもの(JR九州の最近の新型通勤車で感じるアレ)にお尻を載せたのかと思ったくらいなので、非常にビックリしました。

正直なところで、名古屋・大阪-高山・富山といった比較的長距離を走る特急車両の座席で、よくこの仕上がりにOKが出たなと。
首都圏の列車でいうと、小田急のMSEロマンスカーや京成のAEスカイライナーのほうがまだ柔らかさを感じるというくらいの硬さです。



肘掛けの先端にはコンセントが付いていて、全席コンセント付きとなっています。
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デッキには「ナノミュージアム」と銘打った、飛騨・南紀地方の伝統工芸品を展示したスペースが設けられています。
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(↑画像をクリックすると、HC85系「ひだ」14号の入線~車窓動画がYoutubeで見られます)



車内では、ちょっと遅い昼ごはんに富山駅の駅弁「ますのすし」の小箱を頂きました。
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富山から約40分の猪谷駅で新型HC85系「ひだ」号を下車。
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(↑画像をクリックすると、猪谷駅を発車するHC85系「ひだ」14号の動画がYoutubeで見られます)


猪谷駅。 変に近代的なリニューアルもされておらず、昔ながらの懐かしい雰囲気の駅舎です。
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駅名の看板もご覧の通り。
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駅舎の中は飾り気がないものの、キレイに手入れがされています。
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駅舎とホームは、構内踏切でつながっています。
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構内踏切の先にJRの職員さんの姿が数名見えますが、みなさん先ほどの「ひだ」14号の乗務していたJR西日本の運転士さんと車掌さんです。

猪谷駅はJR西日本とJR東海の境界駅なので、特急の乗務員さんはここで交代をします。



特急「ひだ」7号が到着。 この時はわずかに残ったキハ85系「ワイドビューひだ」で運転されていました。
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(↑動画をクリックすると、猪谷駅に入線するキハ85系「ワイドビューひだ」の動画がYoutubeで見られます)


富山までの戻りは、このキハ85系に乗って新旧「ひだ」号を乗り比べ。


行先表示機は、上の愛称・行先と下の号車・座席案内ともロール幕式。
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元々は、この「ひだ」7号も自由席に乗車するつもりでしたが、当日富山駅に着いてから指定席券売機をいじってみると、展望グリーン車の最前列一人掛け席に空席が出ていました。

この時すでに「キハ85系」へのお名残り乗車のファンの姿が非常に多くなっていたので、人気の展望最前列席に当日空席が出ているとは驚きで、即購入して展望席からの眺めを楽しむことができました。
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(画像は富山駅到着後に撮影)



客席と運転席は仕切りの柱も無く、ガラスでシースルー。 巨大な前面窓ガラスからの眺めは最高でした。
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(上画像をクリックすると、キハ85系「ひだ」の展望席からの前面展望動画がYoutubeで見られます)




富山駅に到着。 
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流線形の先頭車デザインは、登場当時は「ディーゼルカーなのに、こんなに柔らかいカーブ形状の車両が作れるのか?!」と、大変驚いた記憶があります。

キハ85系は1989年デビュー。
JR東日本の651系や、JR西日本の221系、JR四国の2000系TSEが同期に当たります。


乗車した車両はキロ85型のトップナンバーでした。
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キハ85系の「ひだ」7号は、富山からは折り返し運転ではなく車庫にいったん入ります。
回送待ちの間に、レストラン列車の「一万三千尺物語」と並びました。
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(↑画像をクリックすると、富山駅から回送されていくキハ85系「ひだ」号の動画がYoutubeで見られます)









富山では、富山地方鉄道の富山駅ビルの上部にある「富山地鉄ホテル」に宿泊。
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お部屋はシングルルームを予約していましたが、スーペリアシングルにアップグレードされていました。
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バストイレはユニット式ですが、かなり広々としていて使いやすかったです。
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ちなみにこのホテルでも、ホテルロビーやレストラン、客室廊下で台湾人、韓国人の宿泊者を多く見かけました。

JR駅舎側のお部屋で、遠くには立山連峰、そしてその下を北陸新幹線が走るという絶景が楽しめました。
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JRの富山駅は完全に屋根に覆われているので、「トレインビュー」はほとんど期待できませんが、窓の奥の方を覗き込むと、こんな光景も窓から見ることができました。
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全国旅行支援にプラスして、富山県が独自に限定枚数発行している「富山おみやげポイント」というデジタルポイントを2000円分貰うことができ、旅行支援と合わせて4,000円分のポイントを獲得。宿泊料金と相殺するとホテル代は実質3,000円。
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そんなわけで、一瞬でポイント成金になった私は、夕飯に富山のお寿司(ただし回転)をたらふく頂きました。
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富山地鉄ホテルでは朝食に、「ホタルイカ」「ますのすし」「富山かまぼこ」がバイキングで食べ放題なので、これもオススメ!
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(つづく)

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mys

こんばんは。

花嫁のれんですが、5年前に乗りましたがとにかく揺れたイメージしかありません。種車がキハ48なので無理もないか… 揺れといえば、同じ年の夏に指宿枕崎線で指宿のたまて箱に乗りましたが、花嫁のれんを思い出すどころか、それ以上の揺れで驚かされました。花嫁のれんは予約制の食事も注文してスイーツを食べましたが、有名な辻口シェフ監修で美味しかった記憶があります。セットになっていたお土産用の焼き菓子も美味しかったです。

北陸新幹線は糸魚川から先に関しては、花嫁のれんに乗りに行った時しか乗ったことがありません。JR東日本の新幹線は、E4系までが980mmピッチだったので、E5・H5系、E7・W7系は広く感じますよね。

この記事を読んでから、改めて北陸に行きたくなりました。べるもんた、のと里山里海号、一万三千尺物語号、えちごトキめき鉄道の観光急行は1回乗ってみたいですし、越乃Shu*Kuraも久しぶりに乗りたいです。

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00:48

京九快速

mysさん こんにちは
コメントありがとうございます。

キハ48系列を改造した観光列車は揺れがすごいですね。
JR九州でその多くに乗りましたが、客室乗務員さんが立ちっぱなしでお仕事されているのがかわいそうなくらいです。

北陸エリアは意外と観光列車が充実していますね。
べるもんたのお寿司セットや一万三千尺物語、雪月花にはぜひ一度は乗ってみたいと思っているのですが、いったいいつになることやら・・

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17

21:47

出島

日本海のお鮨おいしいと評判なので、自分も食べてみたいです。
自分も旅の京九快速さんのような気ままな旅をしてみたいです。

05

21

01:02

京九快速

出島さん こんにちは
コメントありがとうございます。

富山で食べたお寿司は回転寿司ですが、富山県内で出店している店舗なので、日本海で採れた新鮮なネタをつかっているんじゃないかなと思います。
旅行支援のおかげで美味しい寿司が腹いっぱい食べられたのでラッキーでした。

05

22

20:54

札幌市 都心ビル 担当 服部 渉

京九快速様

初めてコメント欄をお借りし失礼致します。
京九快速が「座席探訪 -陸海空 のりものキャビンカタログ」の管理者と思いコメントさせて頂いております。
私、札幌市中央区大通2丁目にある都心ビルというテナントビル管理担当の服部 渉と申します。
都心ビルでは地下街から大通公園に出る通路となっており、多くの観光客の皆さまが利用します。当ビルではエレベータ前でお待ちになるお客様にサービスとして”懐かしの写真”という月替わりのポスターを貼ってエレ待ち時間に楽しんでいただいております。
来月、2023年7月のポスターのテーマが「急行 はまなす」となり、資料を探していたところ「座席探訪 -陸海空 のりものキャビンカタログ」のはまなすの写真をポスターに使わせて頂きたくお願い申し上げる次第です。 写真の使用範囲はhttp://sonicrailgarden.sakura.ne.jp/seat_pc14hamanasu.html内の写真だけに限定致します。また、写真にはクレジットが乗っているものがありますが使用可能であればクレジットまたは掲載に際して必要な情報、及びご要望があればお申しつけください。 
突然のお願いで誠に失礼ではございますが何卒、お許しを頂きたくお願い申し上げる所存です。できれば2023年6月19日までにご連絡を頂ければ幸いです。

〒060-0042
札幌市中央区大通西2丁目5-1
株式会社 都心ビル
服部 渉
TEL 011-261-0707
FAX 011-522-8696

06

14

09:53

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