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ANA特典航空券で国内ぐるぐる 【9】観光特急「かわせみやませみ」下り熊本→宮地乗車記


九州3日目の朝です。

今日はこれから熊本方面へと向かいます。
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乗車するのは九州新幹線の「つばめ」号。
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800系1000番台のU007~U009編成に乗ったことがないので、わざわざ800系で運転される列車を選んだんですが、当たったのはU004編成でした。残念。

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同じ時間帯に博多を発車する「さくら」「みずほ」が軒並み満席近い混みようなのに対して、各駅停車の熊本行き「つばめ」はガラガラでした。
1車両に3~4人くらいしか乗っていませんでした。


800系の初期編成は、座席のカラーリングが「瑠璃(紺色)」「古代漆(赤色)」「緑青(緑色)」の3色あります。
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よく見ると、座席周りの木材パーツの色もそれぞれ異なっていて、瑠璃の座席の木材は「柿渋色」、古代漆の座席の木材は「楠色」、緑青の座席の木材は「桜色」となっています。


登場当時は、洗面台にイグサの暖簾が掛かっていて洒落た雰囲気でしたが、いつの間にか無くなった模様。
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デッキにはJR九州の特急列車のイラストが飾られていますが、「はやとの風」があって「ふたつ星」が無いところを見ると、特に列車の宣伝に力を入れているわけでもなく、基本的に放置というスタンスのようです。
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博多駅を発車して、博多の新幹線基地の脇を通過。 N700系がいっぱい停まってて壮観です。
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それにしても、窓が恐ろしく汚い。
はっきり言って、窓の汚れで車窓がまともに見えないレベルの汚さです。

この汚れは走行中に付いたものではなく、車両基地で車体を洗浄機にかけた後に窓に付いた水滴を吹き飛ばしたり拭き取ったりしておらず、その水滴が乾いて白い水垢汚れになったもので、この編成の全ての窓がこのレベルの視界の悪さという状態。

JR九州の車両は、以前から窓がこういう状態になっていることが在来線・新幹線問わず多いですね。

今まで日本あちこちいろんなところの鉄道会社の鉄道車両に乗ってきましたが、窓がここまで汚い状態で放置されている列車にはめったに当たることは無く(飛行機ではたまにある)、JR九州の列車だけが突出して窓が汚い列車に当たる確率が高い印象です。


新鳥栖を出ると、新幹線は平野のど真ん中を疾走。
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博多から約50分で熊本駅に到着。
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新幹線から在来線へと乗り換えます。 在来線コンコースの待合スペースには、くまモンがいました。
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土曜祝日の熊本駅10時過ぎは観光列車タイム。

まず、新幹線寄りのホームには三角線の観光列車「A列車で行こう」が入線。
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その数分後には、豊肥本線の観光列車「かわせみやませみ」が入線してきて、観光列車が顔を並べます。
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「かわせみやませみ」は元々は肥薩線の観光列車でしたが、水害により肥薩線での運転が不可能になってしまったので、現在は豊肥本線に舞台を移して運転されています。

熊本方の先頭車は、緑色の「やませみ」車両。
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阿蘇・宮地方の先頭車は、青色の「かわせみ」車両。
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車内はこんな感じで、ソファー席、カウンター席、普通の座席と、多種多様な客室設備となっています。
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運転室直後のこの狭いソファーコーナーは「フリースペースかな?」と思ったら、ここも指定席だった!
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「やませみ」車両には、ビュッフェカウンターがあります。
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ちなみに、「かわせみ」車両にも小さなカウンターがあるのですが、特に使われている様子はありませんでした。
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トイレは「かわせみ」車両に1か所だけ。トイレコーナーの壁は、デビュー当時のソニック883を思わせるアルミパネル。
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トイレはウォシュレット付き。 九州の観光列車でトイレにウォシュレットを完備しているのは「かわせみやませみ」だけです。
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「かわせみやませみ」はフル満席で熊本駅を発車。
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私は1号車の「かわせみ」車両に乗っていたのですが、私以外の乗客は、ほぼ全員が韓国人旅行者でした。
あとで2号車の「やませみ」車両の様子を見に行くと、こちらも全乗客のほぼ全員が韓国人という状態。

これで中国が個人の海外旅行を完全解禁したら、九州の観光列車は「インバウンド専用列車」になってしまいそうです。



さっそく「やませみ」車両のビュッフェカウンターに行ってみました。
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画像のビュッフェには人が誰も写っていませんが、阿蘇駅到着近くになって撮影した画像です。

このビュッフェも終始ものすごい混雑で、グッズや飲食物を買う韓国人旅行者で大行列。
隣りの「かわせみ」車両のトイレの前まで行列が続いているほどでした。

ここでも、韓国に帰ってからお土産に配るのか、グッズを何万円分とクレカ購入している人がいました。
JR九州にとっちゃ、車内でこんなにお金を落としてくれるのであれば、インバウンド客大歓迎でしょうね。


ビュッフェに隣接したショーケースの中は、売り物ではなく地酒や伝統工芸品が展示されていました。
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これらのものは、肥薩線沿線ゆかりの物が展示されていて、豊肥本線沿線や阿蘇の品じゃないのが「あれ?」って感じでした。
『熊本県のお酒や工芸品です』といった感じなのかな?

このショーケースの中のものを売り物と勘違いした韓国人旅行者が続出のようで、このショーケースを指さして「これくれ」「これいくら?」と聞いている人が多かったです。


「かわせみやませみ」の乗車記念グッズ。 クリアファイル、キーホルダー、バッジなどスタンダードな品揃え。
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前述のように、韓国人旅行者に飛ぶように売れていた乗車記念グッズですが、上り列車に乗車した時に品切れは無かったので、熊本発車の時点から在庫は充分に積んでいるようです。


ビュッフェの大混雑が一段落着いた頃に、スイーツを買ってきました。
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「かわやまシフォンケーキセット」と「くりり最中アイス」。

「かわやまシフォンケーキセット」に付いてくるお茶は「幸せの青いお茶」で、豊肥本線沿線で採れた緑茶にハーブをブレンドして青く色づけしたもの。

この青いお茶にレモン果汁を入れると、

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お茶の色がパープルに変化するという、不思議なお茶です。

「かわせみやませみ」のビュッフェではお弁当や軽食の販売は無く、「ふたつ星」のような事前予約制のお弁当もありません。
車内でお弁当を食べようという方は、乗車前に熊本駅などで調達してから乗車しましょう。




熊本駅から約1時間ほどで立野駅に到着。
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列車はここで方向転換となり、今度は熊本方の「やませみ」車両が先頭車になります。

急勾配を上りきるためにスイッチバック方式での山登りとなり、立野駅を発車するとみるみるうちに駅が真下に見えるほどの高さにまで高度が上がります。


急勾配を上りきる頃に見えてくる真新しい橋は、新阿蘇大橋。
2016年の熊本地震で崩壊した阿蘇大橋に変わって、2021年に完成したばかりの橋です。
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(画像をクリックすると、Youtubeで「かわせみやませみ」立野駅発車後のスイッチバックの走行車窓動画が見られます)




急勾配を上りきると、列車は阿蘇カルデラの中を走り抜けます。車窓左側には阿蘇外輪山。
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そして、車窓右側には阿蘇火山群。 なんとも大陸的で日本離れした風景に、旅情がかき立てられます。
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列車は阿蘇駅に到着。 ここで韓国人旅行者はほぼ全員下車して行き、車内はほぼカラッポになりました。
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阿蘇駅を出ると、すぐに終点の宮地駅に到着。
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宮地駅で降り立った乗客は、私を含めて10人もいないという少なさでした。

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宮地駅の片隅には、「SLあそBOY」時代のターンテーブルがまだ残っていました。(今でも可動するのかどうかは不明)
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もう20年近く昔に「SLあそBOY」に乗りに来た際は、手前に写っている構内歩道を自由に行き来させてくれて、58654蒸気機関車をいろんな角度から自由に撮らせてくれたのが懐かしいです。


宮地駅の駅舎。 
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宮地駅の中には、台風で被害を受けた時の曲がりくねったレールなどが展示してあるスペースがありましたが、コロナの影響で?公開休止となってて見られませんでした。
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宮地駅からは、豊肥本線の上り普通列車に乗車。 赤いキハ200でした。
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車内に入ると、ちょっと懐かしい「1990年代の水戸岡イズム」の内装が残されていました。
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キハ200の普通列車を阿蘇駅で下車。
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阿蘇観光の拠点は阿蘇駅のようで、駅前や駅周辺は観光客で大賑わいです。


阿蘇駅のすぐ隣には「道の駅」があります。 
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画像右の銅像はアニメ「ワンピース」をコラボしたキャラクター像。
「ワンピース」は韓国でも人気があるのか、この銅像と記念撮影する韓国人の若者が大行列を成していました。






みさえ~!
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みさえは阿蘇出身だったのか。

道の駅では、熊本とクレヨンしんちゃんコラボグッズがたくさん販売されてました。
ちなみに、ひろしの出身地の秋田でも「クレしん」コラボでいろいろやってるらしいです。



阿蘇では、駅構内に入っている食堂で地元の食材を使った定食を食べて、駅近くの温泉に入ってきました。
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【番外編】 下り「かわせみやませみ」 熊本発 宮地行き 『ここの席の窓割はぶっちゃけどうなのよ?シートマップ』


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(シートマップ画像は、JR九州「かわせみやませみ」パンフレットより引用)


実際の車内で記録した、下り列車の座席と窓割の写真。(普段より大きめの画像でお送りしております)
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(下り列車の画像は2号車だけしか撮れませんでした。すいませんです)



「かわせみやませみ」はカウンター席とボックス席が多いのですが、これらはネット予約では購入することができず、駅のみどりの窓口で直接購入となります。






(つづく)



関連記事

mys

こんばんは。

かわせみやませみは肥薩線で1度乗りました。人吉からくま川鉄道に乗り継ぎ、ブルートレインたらぎという14系客車を使った簡易宿泊所へ行きました。

かわせみ車両の小さいカウンターですが、肥薩線で走ってた時やませみ車両が検査で使えない時に、その部分に当時のいさしん予備車(今のふたつ星2号車)を組み込んで営業する事があることを想定して、その場合に販売カウンターが使えなくなるので用意されているという話を聞きました。なお、実際に使われたことがあるかどうかはわかりません。土日には、車内イベントで焼酎のPRをすることがあったようで、その時にこのスペースを使ったことはあるそうです。

クレヨンしんちゃんの件ですが、先日利用した秋田の横手駅には横手の名物のかまくらをバックにした大きなイラストが展示されてました。また、奥羽線の701系にクレヨンしんちゃんのラッピングをした編成も走ったことがあったりします。

03

18

22:34

京九快速

mysさん こんにちは
コメントありがとうございます。

かわせみ車両にもカウンターがあるのはそういう理由があったんですね。
カウンターの内側には業務用の冷蔵庫もありましたし、なんでちゃんとした設備になっているんだろうと不思議でした。
いさしんの予備車をかわせみやませみにも充てていたとは知りませんでした。

クレヨンしんちゃん、アニメになったばかりの頃はPTAや保護者から「子供に見せたくない番組」扱いだったのに、あの頃は全国区でコラボイベントの人気者になるとは思いもしませんでした。

03

19

21:20

niko

こんばんは。

半年ほど前に鹿児島旅行をした際に指宿のたまて箱に乗車しましたが窓の汚さは確かに目立ちましたね…。
景色が売りの一つである以上D&S列車くらいはどうにかならないのかなぁ…と思いました。

減車減便もそうですが観光列車でそういう所に手間をかけられないくらいには鉄道が副業になってしまっているのが今のJR九州の現実というのを感じざるを得ませんね。
天候にも恵まれアテンダントさんの頑張りを垣間見れる気持ちの良い接客もあるのに…勿体ないと思いました。

03

20

19:26

京九快速

nikoさん こんにちは
コメントありがとうございます。

D&S列車で窓の汚れがひどいのは勘弁してほしいですね。
車内の荒れ方が酷かったり、屋根上の汚れが雨だれになって車体に泥のような汚れが流れるように付いていたり。
JR九州の場合、所属の車両基地を一度離れると、再び所属区に戻るまで何日も掛かる運用が多いのでしょうか。

今回「ふたつ星」に乗って、アテンダントさんの激務っぷりに同情してしまいました。
大混雑のビュッフェで手間のかかるメニューを用意して、金銭のやり取り、車内放送を入れて、停車駅ごとに車外で記念撮影のお手伝いして発車の鐘を鳴らし、体験メニューの説明とサポート。
これらを大きく揺れる経年の進んだ気動車内でほぼ立ったまま、2人でこなすのだから、かなり体力の要る仕事だと感じます。

03

21

20:16

pmdiet

こんにちは。
昨日、久しぶりに日南線のキハ40系で宮崎から乗りましたが、往復同じのに当たったかも知れませんが、窓が黄ばんでましたね。黄砂とかスギ花粉とかかなぁ(沿線に杉の木で有名な飫肥を通るので)
 知り合いは窓拭く用のウェットティッシュ用意してましたね。観光列車でそんな事が必要にはならないはずなんですが。

03

24

15:43

京九快速

pmdietさん こんにちは
コメントありがとうございます。

この時期の花粉は、自家用車持ちには悩ましいですね。
朝出勤する時にウィンドウガラスが花粉で黄ばんでるとか、一日のやる気が一気に削がれます。

地元を走るE657系は、真っ白な車体(やや薄紅色)ですが、この時期でもあまり汚れている印象は無いです。
運用中で「ときわ」に入った際に必ず勝田にいったん入庫するんですが、マメに洗車・洗浄してるのかもしれないですね。

03

25

21:50

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