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東武特急「スペーシア」の個室と「SL大樹」乗車記 その7


前回からのつづきです


SL大樹に乗って、鬼怒川温泉駅から下今市駅にやって来ました。

隣接の下今市機関区で、SL大樹を牽引してきたC11-207がターンテーブルに乗って機関区へと帰るところまでを見届けて、下今市駅から東武特急に乗って浅草へと帰ります。

特急の乗り換え時間に余裕があったので、下今市駅の外に出てみました。
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鬼怒川温泉駅と同様に、下今市駅の建物もレトロ調の駅舎にリニューアルされていました。


この日は、東武日光駅到着後に「日光・鬼怒川エリア鉄道乗り放題きっぷ」を利用してSL大樹に乗車しました。
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このあと特急に乗って浅草駅に戻るには、一度下今市駅で改札を出て、乗車券を買い直すかICカードで改札口を通る必要があります。
そのため、下今市駅でSL大樹から直近で接続する特急は利用せず、乗り換え時間に余裕を持たせた行程にしておきました。



下今市駅の待合室には、昭和30年代の東武鉄道の観光ポスターの復刻版が飾られていました。
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こちらは、おそらく1720系「デラックスロマンスカー」を製造した際の新車紹介パンフレットの表紙を拡大コピーしたもの。

「日光戦争」とも言われた国鉄と東武の激しい日光アクセス覇権争いで、東武鉄道に完全勝利をもたらした豪華特急車です。


1720系「デラックスロマンスカー」がデビューした1960年秋の日光・鬼怒川方面の駅貼り時刻表ポスター。
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現在のように「けごん〇号」「きぬ***号」といった号数番号制ではなく、列車ごとに愛称が付けられているのが目を惹きます。

「きりふり」・・・「霧降高原」より。 「きりふり」は最近まで300・350系の(急行~)特急でもお馴染みの愛称でしたね。
「さち」・・・中禅寺湖の別名「幸ノ湖」  1720系DRCでもデビュー時に愛称として使われていました。
「なんたい」・・・日光連山の「男体山」より。「SLふたら」由来の二荒山神社は、この男体山の山頂にあります。
「けごん」・・・言わずと知れた東武特急のエースネームは、もちろん「華厳の滝」より。
「ゆにし」・・・「湯西川温泉」より。昭和50年代くらいまで鬼怒川方面の優等列車の定番愛称でした。
「かわじ」・・・「川治温泉」より。デラックスロマンスカーでも「かわじ」のヘッドマークを掲げて運転されていました。
「きぬ」・・・現在まで続く鬼怒川温泉方面のエース特急の愛称。「鬼怒川」より。
「あかなぎ」・・・日光国立公園内にある「赤薙山」より。
「おじか」・・・川治湯元で鬼怒川に合流する「男鹿川」が由来。最後は6050系快速急行の愛称から急行「南会津」へと発展。
「りゅうおう」・・・「龍王峡」より。こちらも昭和50年代くらいまで鬼怒川方面の優等列車の定番愛称でした。
「にょほう」・・・日光連山の「女峰山」より。「なんたい」と対をなすということで、優等列車の愛称として親しまれました。
「しもつけ」・・・栃木県の旧国名である「下野国」より。こちらも近年まで特急「しもつけ」でお馴染みの愛称でした。
「たかはら」・・・「高原山」より。日光方面の優等列車の愛称として使われていました。

このほか、日光・鬼怒川方面の列車には「だいや(大谷川より)」、「ようめい(陽明門より)」、「いかり(五十里湖)」などといった愛称もあり、昔の東武鉄道の優等列車は観光色豊かな列車愛称が揃っていました。


この頃の時刻と現在の時刻を比べてみると、

1960s 特急ロマンスカーきりふり101号 浅草発6時40分 → 東武日光着8時35分
2022s 特急リバティけごん1号      浅草発6時30分 → 東武日光8時24分

1960s 特急ロマンスカーけごん107号  浅草発8時40分 → 東武日光着10時35分
2022s 特急スペーシアけごん11号    浅草発9時00分 → 東武日光着10時50分

1960s 特急ロマンスカーきぬ313号   浅草発13時40分 → 鬼怒川温泉着15時48分
2022s 特急スペーシアきぬ129号    浅草発14時00分 → 鬼怒川温泉着16時00分

1960年代の特急は、浅草を出ると東武日光行きの特急はノンストップ、鬼怒川温泉行きの特急は下今市のみ停車という超速達ダイヤが組まれていて、現在の特急の多停車ダイヤとは単純に比較できませんが、当時の車両の性能を考えても、現在の特急ダイヤと比べても遜色ない速さなのが分かります。




話を旅行記のほうに戻しまして・・・・

下今市駅の3番線4番線のホームの中ほどには売店があり、駅弁やお土産品が販売されています。
(下今市駅には、東武日光や鬼怒川温泉の両駅のように改札口前の売店がありません)
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小さな売り場ながらも、ここにもSLグッズと東武電車グッズがたくさん揃っています。
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下今市駅からは特急「きぬ」146号で浅草へと戻ります。
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表示された列車愛称からも分かる通り、500系「リバティ」ではなく、100系「スペーシア」の列車の指定券を購入しておきました。


先ほどのSL大樹で、新高徳駅で下りのスペーシアきぬを行き違いした際にやって来たのが金色の「日光詣スペーシア」だったので、なんとなく予測はできていましたが、帰りに乗る「きぬ146号」も、今朝「けごん11号」で乗ったのと同じ「日光詣スペーシア」の106F編成でした。
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ちなみに、東武鉄道100系の運用はJR直通運用を合わせて5運用あります。
(け=けごん き=きぬ スラ=スカイツリーライナー Jき=JR直通きぬがわ) 

【601】北春日部出庫→回送→き118→け21→け34→け37→け54→け55→翌日602運用へ
【602】東武日光 け14→け15→け32→け33→け50→け53→回送→北春日部入区
【604】北春日部出庫→回送→スラ8→け7→け24→け25→け42→スラ3→回送→北春日部入区
【606】北春日部出庫→回送→スラ10→け11→け26→き129→き146→け47→回送→北春日部入区

【611】北春日部出庫→Jき2→Jき3→Jき6→Jき7→回送→北春日部入区

この日は、朝に「けごん11号」に乗車したので、606運用の流れが順当に進めば「きぬ146号」で同じ編成に当たるのは最初から決まっていたことになりますね。

2022年7月現在、スペーシアはJR直通可能編成も含めて8編成があります。
運用が全部で5つしかないということは、多客期の臨時運用があるのを考えても、差し引いて予備が3編成もあるのは多すぎで、今後の500系の増備、そして2023年夏からN100系「スペーシア エックス」が走り始めたら、今の半分以下にまで数を減らしそうな予感です。

こうしてスペーシアの運用を改めて見てみると、「スペーシアきぬ」の本数の少なさに驚かされます。
特に下り列車は「きぬ129号」の1本しかなく、スペーシアの個室で鬼怒川温泉に行くというのはかなりのレアケースになってしまっています。
「リバティ」で運転される「きぬ」も、けっこうな本数が「リバティ会津」に取って代わられているので「リバティきぬ」の本数もさほど多くありません。
「きぬ」号の愛称そのものがレアなものになりつつありますね。



帰りもスペーシアの「個室」を1人で乗ります!
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指定されたのは今朝「けごん」11号で乗ったのと同じ「1番個室」で、往復で全く同じ部屋を使っての旅行となりました。

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下今市駅を出て、線路の両脇に高く伸びる杉並木を抜けると、個室に西陽が差し込んで金色の個室内が輝きます。
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個室は鬼怒川温泉駅発車の時点で4室が埋まっていて、下今市からの乗車で私ともう一組の乗客が入ったことで6室全てが満室となりました。
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個室は満室完売でしたが、普通席の方はかなり空席が目立っていました。
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これだけ空席があるのに、個室は6室全てが満室というのは、スペーシアの個室の人気の高さを証明するものでしょう。


新鹿沼駅・栃木駅と停車して、東京へ戻る用務客やビジネス客がポツポツと乗車してきます。
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どちらの駅も、JRの駅から東京へ戻るには乗り換えがあり不便なのと、鹿沼の日光線・栃木の両毛線とも本数が少ないので、東武特急が優位となるステージのひとつでもあります。


鬼怒川温泉駅のカフェで購入した「SL御前」をスペーシアの個室で頂きます。
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プラスチック製の立派なお弁当箱は、かっちりした作りで、蓋を開ける前からかなり重厚な雰囲気です。
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お弁当の中はこんな感じです。
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最近は、駅弁を買うと中にお品書きが入っていて、それを見ながらおかずをつまんで「これはこのおかずだな」と確認しながら食べるのが楽しいのですが、このお弁当にはお品書きが入っていなくてちょっと残念でした。

煮物が中心で、日光名物の「湯葉」も入っています。
手前に大きく写っているのは、鶏の唐揚げかと思ったらサバの唐揚げでした。

弁当箱がかなり大きいので、中もけっこうボリュームがあるのかと思って食べ出したら、案外と量は少なめでした。
酒のつまみになりそうなおかずが多いので、このお弁当と一緒に駅の売店で日光の地酒を一緒に買って、個室でプチ宴会というのも楽しそうです。




東武特急で利根川を渡って栗橋まで来ると、もうかなり浅草まで近いところまで帰って来たな・・・という感じになります。
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JR直通特急が使用する、栗橋駅のJR・東武連絡線。
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南栗橋の電車基地の脇を、スペーシアは一瞬で通過。 一番奥には350系電車が見えます。
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最後まで残った353F編成で、この日の約2週間後に廃車回送されて300系・350系列は全廃となり形式消滅となりました。
大好きだった5700系に結果的に引導を渡すことになった車両の最期の姿を見ることになるとは、なんとも複雑な気分です。


6050系を改造した「スカイツリートレイン」。
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こちらは一時期は頻繁に臨時列車などで走っていましたが、最近はあまり話題に上らないですね。
季節の臨時列車でも使われているのを聞きませんし。




東武特急スペーシアきぬ146号 東武伊勢崎線(スカイツリーライン)春日部→浅草 車窓動画






東京スカイツリー駅の周辺は、踏切の立体交差化工事が進められていて、駅の脇にある留置線も敷地がかなり削られています。
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留置線には、登場時カラーに塗り替えられたスペーシアがいました。
スペーシアは今後この登場時カラーに順次塗り替えられることになっていて、スカイツリーをイメージした現行のリニューアルカラーは見納めとなる予定です。
金色の「日光詣スペーシア」も登場時カラーに塗り替えられるんでしょうか?

今はこの登場時カラーが物珍しい存在ですが、そのうちに紫や青のメタリックカラーの編成のほうが珍しいということになりそうですね。



「スペーシアきぬ」号は浅草駅に到着です。
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スペーシアの個室を1人で利用して、のんびりリラックスして乗り鉄旅行を楽しんできましたが、そんな余韻に浸る間もなく、すぐに反対側のホームの「リバティ」に乗り換えです。
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「スペーシアきぬ」から乗り換えて乗車するのは、「アーバンパークライナー」という東武野田線直通の通勤特急です。
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浅草駅発柏行きというのが珍しいのと、浅草から柏まで乗り換えなしで行けるので、柏で常磐線にすぐ乗り換えられて便利かな~というので、試しにこの「アーバンパークライナー」に乗ってみることにしました。


「スペーシアきぬ」からの乗り換え時間はわずか3分。
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スペーシアを降りて、改札口でICをタッチして、すぐにまたICをタッチして入場してリバティに駆け込むと、すぐにドアが閉まって発車でした。


6両編成で浅草駅を発車したこの「アーバンパークライナー」。 前3両が大宮行きで、後ろ3両が柏行きとなっています。

柏行きは春日部で進行方向がスイッチバックするのですが、みんな各々に座席を回転させて進行方向向きに座るのが律儀というか、意外でした。
春日部からは半分「普通電車」みたいな列車になるので、座席向きに関してはそのまま逆向きで柏まで突っ走るんだと予想していたので。


で、アーバンパークライナーで柏まで乗りましたが、ぶっちゃけると柏で常磐線に乗り換えるというルートであれば、大人しく浅草から地下鉄で上野に出て常磐線に乗り換えた方が便利でした。
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というのも、東武野田線沿線の利用者なら便利なこの列車も、柏で常磐線接続するという利用方法だと・・・・

・伊勢崎線を北上して春日部に向かうというルートが遠回りになる
・特急といいながらも野田線内がほぼ各駅停車で(野田線内は特急料金不要)時間が掛かる
・柏駅の降車ドアが3両中1か所だけなのですが、野田線内が料金不要の普通電車なのでデッキに立ち客が溢れるほどに混んでいて、柏駅での下車に非常に時間が掛かる

というわけで、沿線の通勤利用とは違ったの利用方法で「アーバンパークライナー」に乗ってみましたが、浅草・上野で2回乗り換えするよりも便利だったというと、別にそうでもなかったです。

ちなみに、「大宮行き」の列車の場合は、浅草から上野経由で大宮に向かっても、宇都宮線(高崎線)を北上していくように進むので、乗り換えが無い分「アーバンパークライナー」のほうが便利そうです。




柏駅のホームに出てみると、行き先表示機は「アーバンパークライナー」の大宮行きになっていました。
柏発大宮行きの東武特急が走っているとは・・・・いやはや時代は変わりましたね。
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今回の旅行で購入したSLや東武電車のグッズの数々。
久しぶりのお出かけだったので、ついつい散財してしまいました。

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SLグッズは子供向けなものが多かったので、購入したのはわりと少なめ。
あと、SL大樹は下今市から鬼怒川温泉までわずか30分ほどの乗車なので、車内でグッズ購入する前に終点に着いてしまいます。
今回購入したSLグッズは、全て東武日光駅と鬼怒川温泉駅のツーリストセンターと売店で購入しました。

SLグッズ以上に、スペーシアや東武特急に関するグッズがいろいろと販売されていたので、そちらを多く購入しました。

「懐かしの浅草駅看板キーホルダー」は、このお出かけの日が偶然発売日だったので、浅草駅で購入しましたが、あまりの人気に発売後数日で即完売になったそうです。

東武鉄道のグッズ展開は、競合?の小田急や京成や西武なんかを軽く凌駕するほどの凄まじい商品数で、ことあるごとに立派な台紙付きの記念切符を発売していますし、「鉄道コレクション」などで自社の古い電車の模型化にもかなり熱心なので、今後「C11-123登場」「6050系の全廃」「100系スペーシア引退」「200系りょうもう引退」「N100系スペーシアエックス登場」などのイベントが続くと、さらにとんでもない数のグッズが発売されそうです。



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スペーシアの個室は、想像以上に便利でした。
今まで何度か、数人の友達と個室を利用したことはありましたが、1人での利用でも個室料金がプラスされてもかなりコスパがいいと感じました。

「スペーシア エックス」の登場で、現行の100系「スペーシア」は数を減らすでしょうから、またスペーシアの個室を利用して、日光・鬼怒川エリアで「スペーシア」の走行写真や動画を撮りに行きたいなと思っています。




(おしまい)


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