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東武特急「スペーシア」の個室と「SL大樹」乗車記 その6



前回からのつづきです


SL大樹ふたら号に乗って鬼怒川温泉駅までやって来ました。


鬼怒川温泉駅の駅前には、蒸気機関車のターンテーブルがあります。
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下今市や東武日光から走って来た蒸気機関車は、ここで方向を転換して鬼怒川温泉駅発の上りSL列車の先頭に立ちます。

このターンテーブルは、JR西日本から譲渡されたもので、元は芸備線三次駅構内にあった国鉄三次機関区で使われていたものです。


東武鉄道 C11-207 SL大樹ふたら 鬼怒川温泉駅転車台


SL用のターンテーブルは下今市駅の機関区にもあり、こちらもわりとオープンな環境に設置されています。

こういったターンテーブルは機関区の中にあるのが普通ですが、東武鉄道では元から観光用としてSL列車の復活を進めていたので、こうした運行業務用の設備も観光客が気軽に見学できるように整備してあるのが特徴です。




鬼怒川温泉駅の駅舎は、SL大樹の運行開始に合わせてシックなイメージにリニューアルされ、駅前広場にきれいに整備されました。
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駅前には足湯もあります。


東武日光駅のツーリストセンター同様に、鬼怒川温泉駅の中にあるツーリストセンターでもSLグッズがいろいろ販売されています。
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改札口前にある東武鉄道の売店にも、SLグッズや東武電車グッズがたくさん揃っています。
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特急券売り場にある当日の特急列車の指定席販売状況案内です。
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きぬ146号は、個室が完売となっています。

鬼怒川線の特急「きぬ」は、ほとんどが500系「リバティ」での運転となり、100系「スペーシア」が使用される上り特急「きぬ」は朝9時10分発の「きぬ118号」と、夕方16時30分発の「きぬ146号」の2本だけになってしまいました。

時間帯の良い「きぬ146号」は個室の人気がかなり高く、今回のように平日でも個室が完売しているケースが少なくない列車です。



鬼怒川温泉駅の構内にはカフェがあり、そこでは立派なお弁当箱を使ったSL弁当が販売されています。
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限定数販売ですので、お昼前に売り切れてしまうことも多々あるようですが、この日は運良く「SL御前弁当」が1個残っていたので帰りの列車で食べる晩御飯用に購入しました。

弁当の予約も受け付けているようなので、ぜひこのお弁当を買いたいという人は、乗車日の数日前までに予約を入れておくといいでしょう。
(手の込んだおかずがいろいろ入っているお弁当なので、前日とかギリギリの予約だとお弁当屋さんに迷惑かもしれません)


鬼怒川温泉駅のホームに入ると、DE10は機回しを終えていて、14系客車の最後尾でスタンバイ完了。
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C11蒸気機関車のほうは、ターンテーブルでの方向転換を終えた後は側線に留め置かれていました。
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蒸気機関車が留め置かれているすぐそばに乗務員の詰所があるので、SLの機関士さんたちはここでお昼休憩しているようです。



このあとは、上りのSL大樹で下今市へ戻る行程なのですが、時間があるので隣りの鬼怒川公園駅まで行って公園内にある温泉施設に行こうかと予定していたのですが、鬼怒川温泉駅の北側留置線に、とある電車が停まっているのが目に留まりました。


その「とある電車」というのが東武鉄道の6050系で、すでに定期運用は無く、ごくたまに団体列車で走る程度になってしまった電車です。

鬼怒川温泉駅の列車発車案内板を見ていると、14時46分発の会津高原尾瀬口行きの電車が「2両」の表示なっています。
東武鉄道と野岩鉄道を直通する列車は3両の「リバティ」と会津鉄道の「AIZUマウントエクスプレス」だけなので、この「2両」というのは何か変則的な電車来ることを予感させます。

で、予想通り、入線してきたのは北側留置線にいた6050系でした。



見た目は6050系ですが、野岩鉄道所有の61103F編成です。
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2022年7月現在、定期運用を持っている6050系はこの野岩鉄道に所属している2編成だけ(トップナンバーの61101Fは廃車済み)で、新藤原駅以北の野岩鉄道線内で細々とローカル運用で走るだけになってしまいました。

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車内は、乗降ドア付近に小さなロングシートがある以外は、ズラッとボックスシートが並ぶ圧巻の光景。
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このボックスシートのクッションがとても柔らかくて、浅草から会津田島まで直通運転した頃には、尾瀬に行くハイカーや南会津に行く旅行者に絶大な人気を誇っていました。
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6050系といえば、車内にも行き先表示機があるのが特徴でしたね。
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前2両:会津田島行き+中2両:新藤原止まり+後2両:東武日光行き とか、多層建て列車が当たり前のようにガンガン運転されていたので、乗り間違いを防ぐために便利な設備でした。


運転台周りをブラックアウト処理したイケメンフェイスなこの電車。
野岩鉄道への新車投入の予定は今のところないので、しばらくは活躍できそうですが、先はさほど長くはないでしょう。
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東武鉄道6050系ファミリー最後の定期運用 野岩鉄道61103編成 鬼怒川温泉駅入線~発車




6050系が出発して行ってしばらくすると、100系「スペーシア」が入線してきました。
JR新宿駅行きの「スペーシアきぬがわ」6号となる列車です。
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北斗星カラーのディーゼル機関車と並ぶスペーシア。 「ここはいったい・・どこ?」と一瞬思ってしまいます。


鬼怒川温泉駅 JR253系「きぬがわ」5号到着後に東武100系「スペーシアきぬがわ」6号発車




「スペーシアきぬがわ」6号が発車していくと、蒸気機関車の入線・連結作業が行われます。
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ヘッドマークは、真っ赤な「ふたら」のマークから青い「大樹」のマークに交換されています。
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SL大樹6号で、鬼怒川温泉駅から下今市駅を目指します。


東武鉄道 SL大樹6号 鬼怒川温泉~東武ワールドスクウェア 車窓動画




車内はご覧の通り、往路の鬼怒川温泉行きに比べるとかなり空いています。
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2号車のボックスシートの車両も、この上りSL列車では空席が目立ちました。


1号車と3号車は簡易リクライニングシートが並んでいます。
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幼い頃に乗った、国鉄の特急「ひばり」や「とき」を思い出します。


乗車記念証が配られました。
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やっぱりSLとは全然関係ない写真が使われた記念証でした。


1号車と3号車の座席にはシートポケットが付いていて、ポケットにはSLグッズの車内販売メニューが入っていました。
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この日のSL大樹6号の車内販売は、アテンダントさんが車内を回らず、1号車の車内販売準備室まで買いに行くスタイルになっていました。

何点かのグッズと、「黒いアイス」を購入。
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真っ黒なアイスで、見た目はまるで墨を溶かして固めたかのようですが、味はしっかりと「いちご味」という、視覚と味覚が脳内で混乱する不思議なアイスです。



東武鉄道 SL大樹6号 新高徳駅で日光詣スペーシアと行き違い~鬼怒川橋梁からの絶景




日光から鬼怒川まで来るのにずっと晴れていたのですが、空は黒い雲が突然覆い始め、いきなりの土砂降りに。
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2号車の展望デッキはご覧の通り、土砂降りの雨が吹き込んでズブ濡れ空間になってしまいました。


もうまもなく終点の下今市駅。 駅手前の大谷川の上空がちょうど暗黒の雲と青空の切れ目になっていました。
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下今市駅に到着です。 復路も鬼怒川温泉駅から約30分ほどで着いてしまうので、本当にあっという間です。
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C11の機関室を見せてもらいました。
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機関室に近づいただけでも全身にものすごい熱気を感じ、顔が焼けそうな熱さです。

SL列車は乗客全員の降車が確認できると、ホームを空けるためにすぐに回送されて行くので、終点に着いても機関士さんたちは大忙しです。



下今市駅の脇にはSLの転車台と機関庫が見学できるスペースが整備されているので、そちらを見に行きました。

跨線橋を渡っていると、鬼怒川温泉駅から回送されてきたJRの253系が留置線に入ってきました。
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ここで車内整備をした後、253系は今度は東武日光駅へ回送され、折り返し新宿行きの特急「日光」8号になります。


レンガ造りのきれいな機関庫と立派なターンテーブルが設置されています。
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こちらのターンテーブルもJR西日本から譲渡されたもので、元は長門市駅にあった国鉄長門機関区で使われていたものです。

蒸気機関車に客車にディーゼル機関車に、こういった運行に必要な設備まで、日本全国の鉄道会社の協力の下でSL復活運転が成り立っているのはすごいことですね。


機関庫の中には、この日の数日前に復活したばかりのC11-123がいました。
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北海道の江別市で保存されていた機関車で、国鉄所有ではなく地方鉄道が所有していた珍しい蒸気機関車です。
車番の「123」は、製造順に与えられたナンバーではなく、このC11導入を決めた2020年に東武鉄道が創立123周年だったことにちなんで付与されたナンバーです。

「大樹」のヘッドマークを掲げて、ハレの復活の日、そして営業運転初日を今かと待っているかのような凛々しい姿です。
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このC11-123は、この約3週間後の2022年7月18日に復活運転の日を迎え、47年ぶりに息を吹き返して走りだしました。


さて、一方のC11-207ですが、いったん下今市駅南側にある待避線に入ったのち、バック運転で客車を留置線へ入庫させ、そこで客車を切り離し、再び転線を行ってターンテーブルへと入ります。
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東武鉄道 C11-207 SL大樹 下今市機関区の転車台で方向転換





つづく

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