fc2ブログ

07

23

コメント

東武特急「スペーシア」の個室と「SL大樹」乗車記 その5



前回からのつづきです


車内の清掃・整備が終わったので、車内に入りましょう。

2号車の車体には、窓の一部が埋められて立派なエンブレムが取り付けられています。
202206tobu122.jpg



鬼怒川温泉までの「SL大樹ふたら」72号では、2号車の指定券を購入しました。

2号車の車内はボックスシートになっています。
202206tobu123.jpg

JR東日本がSL列車で使用している12系客車の車内と似ていますが、通路側に肘掛けが無い、座席間に大きなテーブルが増設されている、背もたれ上部の取っ手の形状が異なる、荷物棚が半透明のアクリル板のような素材になっているなど、いろいろと異なる点が多いです。

この客車がJR四国に在籍していた時には、2+1配列でリクライニングシートが設置されていたので、東武鉄道では「12系の本来の姿に戻しつつ、観光列車としての付加価値を付ける」といった改造がなされたのだと思います。

202206tobu124.jpg

ちなみに、この日は平日だったので「きっと平日で車内は空いているだろうから、ボックス席を1人で使えるだろうな」と思っていたら、SL列車自体がけっこうな混雑ぶりで、2号車はほぼ満席の状態でした。

いざ列車の発車時間になってみると、見知らぬおじいさんとテーブルを挟んで向かい合わせに座ることとなってしまい、非常に気まずいSL列車の旅でした。(たぶんおじいさんのほうも同じことを思っていたんだろうなぁ)

1人旅でSL大樹に乗車する時は、2号車はなるべく避けた方がいいかもしれません。


1号車と3号車の14系客車の客席は、元々の14系のままの姿となっていて、2+2で簡易リクライニングシートが並んでいます。
202206tobu126.jpg

青いモケットに白いヘッドカバーのリネンも、国鉄時代の14系列車の再現度100%といった感じでノスタルジックな雰囲気です。

202206tobu127.jpg

この座席の簡易リクライニングシートは、フル傾斜でもストッパーが効かない本物の簡易リクライニングシート。
背中に力を入れていないと、「バタン!」とリクライニングが元に戻ってしまうタイプです。



2号車の展望デッキの内部はこんな感じです。
202206tobu125.jpg
簡単なベンチがありますが、基本的には立ってオープンエアな車窓を楽しむ空間になっています。
荒天の日は当然、風雨がそのまま車内に吹きこんで、ずぶ濡れ空間になります。


2号車のデッキ寄りには小さな販売カウンターが設けられていますが、基本的にここは物置となっていて、物販カウンターとしては使われていないようです。
202206tobu128.jpg


トイレは編成中1か所のみで、洋式便座に交換されていました。
202206tobu129.jpg


東武日光を発車した列車は、DE10型ディーゼル機関車を先頭に、C11が最後尾にぶら下がるかたちで下今市を目指します。
202206tobu130.jpg
東武日光から下今市までは、普通電車で約10分のところを、SL列車では20分かけてゆっくり走っていきます。



下今市駅に到着。
202206tobu131.jpg
ここでは約10分停車します。記念撮影の主役はやはり蒸気機関車のほうで、DE10型機関車のほうは誰もいないというちょっとかわいそうなDE10です。

下今市駅ではスイッチバックして鬼怒川線へと向かうので、DE10型機関車は再び最後尾の補機役になります。


下今市駅からもたくさんの乗車があり、14系の1号車と3号車は窓側席がすべて埋まるくらいに混んでいます。
202206tobu132.jpg
6月下旬の頃だったので、車内には七夕の飾り付けが行われていました。



東武鉄道 SL大樹ふたら72号 下今市→大桑 車窓動画




最後尾の窓からは、DE10型の顔を見ることができます。
202206tobu133.jpg


ちょうど昼時だったので、東武日光駅で買った駅弁を車内で頂きました。
202206tobu134.jpg

202206tobu135.jpg
本来であれば卵焼きに「C11 207」と書かれているはずなんですが、ご覧の通りに滲んでしまって解読不能な状態。

SL大樹の車内ではたくさんのグッズ販売が行われていますが、乗車時間が短いためか弁当の車内販売は行われていません。
そのため、お弁当は乗車前に駅売店などでの購入が必須です。



アテンダントさんから乗車記念証を貰いました。券面デザインは列車ごとに違うそうです。
202206tobu136.jpg
なんだか、あんまり「SL乗車記念証」って感じがしないデザインで、イメージキャラクターの女優さんばかりが目立つ広告ポストカードって感じです。

おしゃれなデザインではありますけど、個人的にはもっと蒸気機関車がモクモク煙を吐きながら力強く走っているシーンを全面に出した写真を使ったものが欲しかったなぁというところです。


鬼怒川を渡る鉄橋は、SL大樹のハイライトシーンです。
202206tobu137.jpg



下今市駅から約30分ほどで鬼怒川温泉駅に到着。 本当にあっという間に着いてしまうという感じでした。
202206tobu139.jpg


先頭の蒸気機関車は客車を切り離し、鬼怒川温泉駅構内で機回しを行った後に、駅前の転車台で方向転換を行います。
最後尾のDE10型機関車も鬼怒川温泉駅構内で機回しを行い、再び客車の最後尾に据え付けられます。



東武鉄道 SL大樹ふたら C11-207 鬼怒川温泉駅到着後切り離し回送




次の上りSL大樹の折り返しの時間まで、客車3両はホームに留め置かれたままとなるので、貴重になった14系客車を時間を掛けてじっくり観察することができます。
202206tobu140.jpg




つづく

関連記事

瀬戸内海の微風

いつも楽しく拝読させていただいております。
過去の記事へのコメント、失礼します。

JR四国でボロボロになっていた12系(もとムーンライト高知・松山用のオロ12)が、14系とともに東武に譲渡されていたことは知っていたのですが、部品取りだとばかり思っていました。
まさか、東武の匠の技によって、まったく別物に生まれ変わって本線を走ることになるとは思わず、写真と文章を見ながら、感慨深くなりました。

ボックスシートへの復元もさることながら、展望デッキの一新ぶりにも驚かされました。変われば変わるものですね。

09

07

10:57

京九快速

瀬戸内海の微風さん こんにちは
過去記事へのコメント大歓迎ですよ!

JR四国のムーンライト客車というと、車体の塗装が剥がれてボロボロの状態だったのを思い出します。
東武が14系と一緒に12系も購入したのも、12系は部品取り用という前提だったので、こうして生まれ変わって本線に復帰するとは驚きでした。

中間車の車端部が展望デッキになったのも驚きの改造ですね。
東武のSLは年間を通して週末を中心にほぼ定期運行されているので、機会があればぜひ乗りに行ってみてください。

09

07

12:54

kaipan

国鉄型車両でありながら展望車化で東武独自の形式が生まれているのは面白いところですね。そして平日にも関わらず結構混んでいたとは驚きです。

08

21

22:00

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

京九快速

Author:京九快速
ちょいちょいアップします。

カテゴリ

月別アーカイブ

Designed by

Ad