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【2002年3月】九州旅行 その4:熊本-<特急あそ>-宮地-<SLあそBOY>-熊本


(約20年前のネガフィルムをデジタルサルベージした画像で、当時の模様をお伝えする旅行記です。
 一部の画像はフィルムの劣化や退色などでかなり見難いことをご了承ください。)


前回からのつづきです。


西鹿児島から熊本まで特急「つばめ」で移動してきました。


熊本では、九州在住のお友達さんと待ち合わせ・合流して、同じルートで乗り鉄します。

熊本駅からは豊肥本線の特急「あそ」に乗車します。
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ヘッドマークは「ASO&YUFU EXPRESS」と、特急「あそ」にも「ゆふ」にも使える共通デザインになっています。


この車両は、元々JR四国で活躍していたキハ185系ディーゼルカー。

四国で新型車両への置き換えが進み、余剰車が出ていたところへJR九州が買い取りを打診して、四国から九州へと移籍。

車内外を九州ルックに改装したのちに、国鉄型の急行気動車が走っていた久大本線とこの豊肥本線に投入されて、それぞれ特急「ゆふ」「あそ」として再デビューを飾りました。





特急「あそ」は、熊本と大分・別府を結ぶ列車ですが、途中の宮地駅まで乗車します。
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列車は3両編成。 空席ばかりのガラガラかと思っていたのですが、指定席は5割くらいの乗車率でけっこう乗っていました。
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3両編成の真ん中の車両は、元々の四国で走っていた時はグリーン車と普通車の合造車だったのですが、九州に移籍してからグリーン車も普通車になりました。
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しかし、四国時代のグリーン席をそのまま残して、そこを普通車指定席として販売していたので、乗り得車両として有名でした。


足元のフットレストもそのまま。 シートピッチもグリーン席標準の1,160mmなので足元広々です。
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途中の立野駅でスイッチバックして進行方向が変わります。
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急勾配の山登りのためのスイッチバックで、先頭車両が立野駅からしばらくは最後尾になって進みます。


運転士さんは立野駅で運転席を移動することなく、なんと窓から顔を出してバック運転。
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山の中腹で一旦停車。左の線路がこれから上る坂道で、右の線路が今登ってきた坂道です。
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左の上り坂も 右の下り坂も、かなりの急勾配なのが分かります。

特急「あそ」はディーゼルエンジンを唸らせて、軽々と急勾配を越えていきます。



阿蘇五岳の雄大な風景を眺めながら、特急「あそ」はのどかな阿蘇のふもとを走っていきます。
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熊本駅から約1時間で宮地駅に到着しました。
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進行方向側の先頭車は、赤と銀のツートンカラーの車両でした。


終点の別府駅に向けて走り去っていく特急「あそ」。
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宮地駅の脇にある留置線には、3両編成の客車が停まっていました。
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そして、その客車のさらに奥では、蒸気機関車の整備が行われていました。
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今も「ハチロク」の愛称で、SL人吉号として活躍している蒸気機関車です。


宮地駅からは、この蒸気機関車が牽引する「SLあそBOY」に乗車します。
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SLの乗車指定券は、熊本駅から一緒に旅程を共にする九州のお友達さんが、同じボックス席になるように購入してくれました。


この時の宮地駅構内での蒸気機関車の撮影は、わりと制限が緩くて、けっこういろんな角度・場所から撮らせてくれました。
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水と石炭の補給が終わった「ハチロク」は、ターンテーブルに乗って、向きを転換します。
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ターンテーブルで向きを変えた「ハチロク」は、後方に見える客車を連結するために留置線へ。
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ターンテーブル線から一度本線のホームに入り、
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また本線から留置線へ転線するという、なんとも複雑な入替作業。


客車と「ハチロク」の連結作業中。
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留置線で蒸気機関車と客車の連結作業が行われている間に、本線上りホームに熊本行きの特急「あそ」が到着しました。
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上りの特急「あそ」が発車すると、「ハチロク」は客車を従えて留置線から本線へと戻り、宮地駅のホームに据え付けられました。
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発車時間よりかなり早めのホーム入線だったので、客車を従えた姿もいっぱい写真が撮れました。
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客車のサボ差しには「あそBOY」のロゴが入ったシンプルなサボがセットされていました。
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客車のドアが開いたので、さっそく中に入ります。
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この客車は、現在の「SL人吉号」でも活躍していますが、今の水戸岡デザインでリニューアルされる前は、アメリカ西部劇にでも出てきそうなウェスタンスタイルの内装になっていました。

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1号車と3号車の両端には展望スペースがあります。
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オープンデッキではなく、大きな窓に囲まれた展望デッキになっていました。

今の「SL人吉号」の展望スペースはソファーやスツールが置かれたオシャレなパノラマサロンのような雰囲気ですが、この頃の客車の展望スペースは何もない密閉空間で、空間インテリアとしては殺風景な感じでした。


「SLあそBOY」は、宮地駅を出発。
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宮地から熊本に向かう上り列車は、ひたすらに勾配を下っていく道なので、「ハチロク」はサービスポイント以外では煙を吐き上げることも無く、流すように軽快な走りで進んでいきます。
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ウェスタンなシャツとジーンズに身を包んだ車掌さんから、乗車証明書を貰いました。
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2号車にはバーコーナーがあって、軽食やドリンクを販売していました。
品揃えも、ピザにフランクフルトにポップコーン、ビールも銘柄は「バドワイザー」と、とにかくウェスタンスタイル推し。
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(↑写真はパンフレット画像)

バーコーナーで軽食をいろいろ買った時にもらった、「SLあそBOY」の阿蘇観光パンフレット。
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阿蘇連山が車窓に見えるエリアも過ぎて、「あそBOY」はいよいよ急勾配のスイッチバック区間へ。
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左の上り坂が宮地へ続く線路、そして右の下り坂が立野駅へと続く線路。
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これから右の下り坂へと進むわけですが、下り坂の先の線路が急に見えなくなるほどの急勾配はまるでジェットコースターかのようです。


「ハチロク」はバック運転で、そろりそろりとまるで一歩一歩を確実に確かめながら歩くかのようなスピードで慎重に進んでいきます。
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まだ下り坂の途中ですが、ブレーキが緩んだら一気に坂を転げ落ちてしまいそうなくらいの勾配が怖く感じるほどです。
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宮地行きの下り「SLあそBOY」はこの坂道を登っていくことになるわけで、この3年後に「ハチロク」は台枠が歪むという機関車にとって致命的な損傷を受けて一時引退を余儀なくされるわけですが、こんな急勾配を大正生まれのお爺ちゃん機関車が3両の客車を引っ張りながら毎週末走らされるって、この凄まじい坂道を写真で見るだけで「そりゃそうなるよな」と納得もしてしまいます。



ようやく立野駅が見えてきました。
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ここから先は、終点の熊本まで比較的平坦な道になるので、「ハチロク」にとっても緊張の走りは一段落といったところ。




肥後大津駅に到着。 「SLあそBOY」は肥後大津駅で10分ほど停車して小休止。
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ここから熊本までは電化されていて、熊本のベッドタウンの中を進むので電車の本数も急に増えます。


電車とディーゼルカーと蒸気機関車が顔を合わせるという、鉄道の進化を見るかのようなワンシーン。
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蒸気機関車は、いつでもどこでも記念撮影の被写体として人気者です。
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肥後大津駅停車中に、蒸気機関車の運転台に入って写真を撮らせてもらえました。
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SLの運転台はもっと煤と埃だらけで汚いものだと思っていたのですが、至るところがピカピカで想像していたよりもきれいでした。
それにしても、運転台は罐の中からの熱気がすごくて、立ってるだけで顔が真っ赤に焼けるんじゃないかと思うほどでした。


肥後大津から熊本までは電化区間ですが、単線なので、足の遅い「SLあそBOY」は行き違い駅ではほぼ対向列車を待つような恰好になります。
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停車駅ではない小駅で、下りの特急「あそ」の通過を待ちます。



熊本駅が近づいてきました。
鹿児島本線の線路に合流して、熊本運転所の脇を通過。
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なぜか長崎の大村線で活躍している「シーサイドライナー」の気動車が熊本にいました。


さらに、「アクアエクスプレス」の先頭車が1両だけ、野ざらしで放置状態。
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この2年前の2000年に急行「くまがわ」で使われていたのが運用離脱となり、この時ここに残っていたのが「アクアエクスプレス」の最後の1両でした。
この車両も、数か月の後に解体されたそうです。



熊本駅に到着です。
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写真の左側に見える、レンガ造りの車両庫が懐かしいですね。



熊本駅に到着した「SLあそBOY」。
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このあとに車両基地へ回送される関係でなのか、なぜか熊本駅の到着ホームは上りの特急「つばめ」や「有明」、鹿児島本線の電車が頻繁に発着するホームで、熊本駅では蒸気機関車「ハチロク」をじっくり眺めつつ撮影しながら旅の余韻に浸って・・・なんてできる時間も無く、とっととホームから回送されて行きました。





つづく

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