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【1995年7月】 EL&SL奥利根号 EF58+EF55重連運転


(約30年前のネガフィルムをデジタルサルベージした画像で、当時の模様をお伝えする旅行記です。
 一部の画像はフィルムの劣化や退色などでかなり見難いことをご了承ください。)



JR東日本の復活蒸気機関車運転のメッカでもある上越線。

主に高崎~水上間を「SL奥利根号」(現在の「SLぐんまみなかみ」)の愛称で、D51-498牽引で運転されていますが、1990年代中期からは列車の始発駅を熊谷駅として、熊谷~高崎間を電気機関車牽引、高崎からはD51-498牽引でリレーする「EL&SL奥利根号」が頻繁に運転されるようになりました。
(その後、1990年代後期からは始発駅を上野駅として、東京圏から直通運転するようになりました)

当時はJR東日本が所有する蒸気機関車はD51-498しかなかったため、高崎~水上間はデゴイチの独壇場でしたが、熊谷~高崎間を担当する電気機関車は毎回様々な機関車が登板し、鉄道ファンにはこの列車のSL区間よりもEL区間のほうに注目が集まっていました。

レトロ感を演出するために、EF55-1やEF58、茶色く塗られたEF64-1001が登板することが多かったのですが、流線形のEF55-1を先頭にしてその後ろに違う機関車を連結する重連で運転されることが多かったように記憶しています。


そんな中、1995年の7月の数日間だけ、非常に変わった機関車の組み合わせで「EL&SL奥利根号」が運転されました。


熊谷始発の「EL&SL奥利根号」ですが、熊谷駅では機関車の機回しができないため、熊谷の2つ先の吹上駅で機回しを行って熊谷駅まで折り返し回送を行っていました。

吹上駅で機回しを完了し、熊谷駅までの回送出発を待つ「EL&SL奥利根号」の編成。
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茶色い機関車が重連で先頭に就く光景は、この当時のこの列車ではさほど珍しいことではなかったのですが、問題?なのは、機関車の順序です。

先頭にEF58-89を就かせて、流線形のEF55-1をわざわざ次位に就けるという、完全に「見た目のバリエーションをJRの中の人が楽しんでいる」ような機関車フォーメーションになっています。


そんなわけで、せっかく流麗なデザインの流線形も機関車同士が合い向かいの中に封じ込め状態・・・
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EF55-1が所属する高崎から遠方へイベント遠征する際などの回送列車ではこうした光景を見ることはありましたが、営業運転の列車でEF55-1がわざわざ重連次位に就くことは非常に珍しいことでした。


この重連スタイルのまま、熊谷駅から「EL&SL奥利根号」として客扱いをして高崎駅へと走ります。


途中、本庄駅で後続の新特急に追い抜かれるため10分ほど停車。
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高崎駅に到着。
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EF58とEF55の出番はここまでで、先頭の機関車をD51-498に付け替えるための機関車交換が行われます。


EF55-1の前位側のパンタグラフが折り畳まれていますが、高崎から吹上へ回送される時点で畳まれた状態でした。
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後位側の平べったい顔を露わにしたEF55-1。
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早朝の高崎から吹上までの回送列車は、この平べったい顔を先頭にして運転されたということになります。


EF58とEF55が機回し線に入ると、それと入れ替わってD51-498がバック運転で入ってきました。
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12系客車と連結完了。
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ここからは、いつもの「SL奥利根号」と同じスタイル、同じフォーメーションです。



高崎駅では電気機関車から蒸気機関車への交換や、蒸気機関車の発車前整備などで30分近く停車時間がありました。
その間に、様々な列車が「EL&SL奥利根号」を追い抜いていきます。


上野発の特急「あさま」。
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熊谷始発の快速「ぐるり両毛号」。
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高崎から水上までは、乗り慣れたいつもの「SL奥利根号」と同じ旅路です。
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水上駅到着後は、当時、駅構内北側にあった機関庫で機関車撮影です。
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EF64は、イベント用に展示されている機関車ではなく、実際に上越国境越えのためにここで待機している機関車です。
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上りの「EL&SL奥利根号」の発車時間が近くなると、整備を終えたD51が水上駅へと戻ってきて、12系客車と連結されます。
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この頃は下り本線と上り本線の間に中線があって、SL運転時の機回し回送はこの中線を利用していました。
(現在はこの中線は撤去されて、架線柱が立っています)


渋川駅で20分ほど停車して蒸気機関車の点検整備。
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今の「SLぐんまみなかみ」は、渋川駅は下り上りとも一番端っこの3番線ホームに停車しますが、この頃は上り列車は真ん中の2番線ホームに入っていました。



高崎駅から熊谷駅までは、電気機関車が再び先頭に立ちます。
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上り列車では、終点の熊谷駅での機回しを省略するために12系客車の最後尾に、もう1両機関車を連結していました。
この日、最後尾に連結されたのはEF60-19。 お座敷客車「やすらぎ」の専用機を務めていた頃の姿です。


そして、最後のEL区間の先頭に立つのは、今朝と同じくEF58-89を先頭に重連次位にEF55-1。
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3両ものイベント用機関車が客車の前後にガッチリ連結されるとは、今考えると、とてつもなく豪華な編成ですね。
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終点の熊谷駅に到着。 新幹線ホームが頭上を覆い隠してしまう構造の駅なので、撮影しずらいです。
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上り列車でも、わざわざEF55-1の向きを変えて、さらにわざわざEF58の次位に就けるように機関車の組み換えをするという、2重に面倒なことをしているあたり、鉄道ファンを楽しませてあげようという粋な方がJRの中にいらっしゃるのでしょう。

こんな珍しいEF58とEF55の組み合わせを見せてもらって、JRの中の人には、感謝感謝です。



熊谷からの回送列車は、最後尾のEF60-19がそのまま先頭に立って、12系とEF55とEF58を引っ張って高崎へと帰ります。
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この日乗車した列車の指定券です。
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時刻表上では「EL&SL奥利根号」ですが、指定券面の表記はただの「SL奥利根号」になっていますね。






(おしまい)

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