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【2002年9月】寝台特急はくつる号乗車記 その2


(約20年前のネガフィルムをデジタルサルベージした画像で、当時の模様をお伝えする旅行記です。
 一部の画像はフィルムの劣化や退色などでかなり見難いことをご了承ください。)



寝台特急「はくつる」に連結されていたA寝台個室「シングルデラックス」の設備をご紹介。

個室内の窓側には小さなデスクと、壁側には細長い小物置きと鏡。
小物置きの下には、ペーパータオルと灰皿が備え付けられているのが見えます。
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窓側のデスクは、机面を持ち上げると中が小さな洗面台になっています。
このタイプは、東海道ブルトレの「富士」「はやぶさ」「あさかぜ」「出雲」にも、国鉄時代から連結されていました。
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簡素な洗面台ですが、お湯と水を使うことができます。
水栓のコックをひねっていないと出水が止まってしまうタイプなのでちょっと使いにくいですが、わざわざデッキの洗面台に行かずに、室内で顔を洗ったり、歯を磨いたり、うがいしたりできるのはとても便利です。

当然ですが、洗面台の水は飲用には適していません。


鏡の下には電気カミソリ用のコンセントが付いています。乗車中は携帯電話の充電に使いました。
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小物置きは、ガラケーが置ける程度の幅しかなかったのが画像から分かります。


通路仕切りドア側の壁側には、寝台使用時の読書灯と空調のコントロールパネル。
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個室ドアにも窓が付いていて、カーテンを開けていれば通路側の風景を見ることもできました。

部屋のドアは内側からロックできるのはもちろん、外側からもロックできるように、発車後に車掌さんから個室のカギが渡されました。
カードキーではなく、小さなシリンダーキーで、個室番号を書いた簡単なキーホルダーが付いていました。
国鉄時代のこの個室は、ドアの外側からのロックができなかったそうなので、JR化後に改造されたのでしょう。


空調のコントロールパネル。空調は季節を問わず、冷房と暖房のどちらも自由に入れることができました。
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コントロールパネル内の左側は、室内灯のスイッチになっています。


個室ドアの上部は荷物置きになっています。
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1人で利用する個室なので、荷物置きとしての容量は充分な大きさだと思います。



「シングルデラックス」にはアメニティポーチが用意されていました。
ポーチには、機関車の先頭を飾る「はくつる」のヘッドマークのワンポイントが入っていて、乗車の良い記念になる物でした。
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ポーチには、くし、ウェットティッシュ、カミソリ、資生堂「アウスレーゼ」の化粧水セット(アフターシェーブローション・ヘアトニック・ヘアリキッド)、石鹸と石鹸ケース、そしてなぜかハブラシが2本入っていました。

アメニティポーチの大きさや内容物は、「北斗星」のA個室ロイヤルで貰えるものとほぼ同等のものですが、「はくつる」にはシャワー設備が無いので、「北斗星」のアメニティに入っていたシャンプーやコンディショナー、シャワーキャップは付いていません。

「はくつる」の「シングルデラックス」が国鉄時代のままのボロい個室なのは事前に知っていたので、「用意されているアメニティはタオルくらいかな」と思っていました。
ですので、個室内に入ってデスク上にこのポーチがセットされているのを見た時には、このようなアメニティポーチが用意されているとは思っていなかったので、ちょっと驚きました。



東京側の最後の停車駅は「宇都宮」駅。時刻はちょうど日付が変わった0時過ぎ。
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ちらっとホームに出て見た限りでは、宇都宮から乗ってくる人はいないようでした。

宇都宮を出ると、「はくつる」は深夜の東北本線をひたすら北上。
次の停車駅は朝5時30分着の「盛岡」駅で、時刻表上では約5時間半を無停車で疾走し続けます。


個室内の長細いソファーは、下部のレバーを引くと背もたれ部分が壁側に引っ込んで、座面部分が広くなってそのままベッドになる構造。
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ベッドメーキングは乗客自身で行いますが、特に難しいことはありません。
通路側の壁に読書灯や室内照明のスイッチがあるので、頭は通路側に向けるのが正しいみたいです。
(画像ではシーツが黄ばんで見えますが、ネガフィルムの劣化によるものなので、シーツが汚れていたわけではありません)






目が覚めると、列車は「盛岡」駅に停車していました。
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朝5時半という早朝着ですが、すでにちらほらと「はくつる」を下車してホームを歩く人の姿が見えました。


盛岡から北の東北本線は、東北新幹線が八戸まで延伸すると第三セクターに移管される区間。
車窓には、まだ出来たばかりの真新しい新幹線の高架が車窓に見えました。
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盛岡駅から約1時間ほどで次の停車駅「一戸」。
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ここから先は終着「青森」まで、「はくつる」は10~20分おきに、こまめに駅に停車していきます。
岩手県北部・青森県内と東京を結ぶ役割に特化した性格の列車であることが分かります。


次の「二戸」駅は、新幹線駅が新たに併設される駅ということだけあって、真新しく改装されていました。
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停車駅ごとにぽつぽつと乗客が下車していきます。
上野駅発車時点で大した人数の乗客が乗っていなかった「はくつる」ですが、停車駅ごとに車内からはますます人気が消えていって、非常にわびしい雰囲気です。
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B寝台は「ソロ」「デュエット」といった個室寝台は連結しておらず、すべてが昔ながらの開放型寝台。
全く使われていない寝台・・・どころか、1車両まるごと一晩中無人だったと思われる車両もあって、末期の「はくつる」は繁忙期のピーク以外はほとんど利用者がいなかったことが伺えました。


デッキにある洗面台です。
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洗面台の一部は、JR化後にリニューアル改装されたものもありましたが、編成内の半分くらいは写真のような国鉄時代のままの古びたイメージの洗面台でした。



個室の寝具を片付けて、昼間モードの室内にしてみました。
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「一戸」「二戸」「三戸」「八戸」「三沢」と停車して、最後の停車駅は「野辺地」。
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次が終点の「青森」ですが、終点を目前にしてここ「野辺地」でたくさんの乗客が下車して行きました。


「はくつる」に接続する大湊線の普通列車。
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キハ100系に、巨大なスヌーピーのラッピングが貼られていました。
どうやら「青森銀行」の広告列車のようです。


「盛岡」から「野辺地」まではこまめに停まってきましたが、「野辺地」から終点「青森」まで約40分間無停車でラストスパート。
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朝8時25分に青森駅に到着。定刻より5分ほどの遅れでした。
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583系時代に比べると、約1時間ほど到着時刻が遅いので、機関車牽引よりも電車特急のほうが断然俊足なのが分かります。

上野から先頭を務めてきたEF81型機関車が切り離され、電源車が顔を出しました。
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切り離されたEF81型機関車は、「メモリアルシップ八甲田丸」側にある引き上げ線へ入り、そこから一番端っこの側線へ。
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てっきり客車に連結されたままぶら下がって青森駅から回送されていくのかと思っていたので、わざわざ機関車が機回しを行うのが不思議でした。

ホームに残された客車は、盛岡方にDE10型ディーゼル機関車が連結され、これに牽引されて客車は車両基地へと回送されて行きました。
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(おしまい)

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