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【1998年12月】 485系さよならひたち号


(約20年前のネガフィルムをデジタルサルベージした画像で、当時の模様をお伝えする旅行記です。
 一部の画像はフィルムの劣化や退色などでかなり見難いことをご了承ください。)





1998年12月8日のダイヤ改正で、常磐線特急は651系「スーパーひたち」とE653系「フレッシュひたち」に統一され、国鉄時代から運転されてきた485系の「ひたち」号は全廃となりました。

そのダイヤ改正の直前の12月6日に、国鉄特急色に復刻塗装が施された485系ボンネット型編成を用いた「さよならひたち号」が運転されました。
(ボンネット型編成の国鉄復刻塗装自体は、前年の1997年に「常磐線100周年記念」イベントの一環で登場したもの)



「さよならひたち号」は団体専用列車ではなく、臨時ひたち号として設定された列車で、運転区間は上野からいわきまで。
他の「ひたち」号同様に485系7両編成で、1-4号車が指定席、5-7号車が自由席となっていました。

水戸支社ではこの列車に往復乗車できる「さよならツアー」が販売されました。
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このツアー設定があったため、このさよなら列車の指定席は一般販売数が少なかったようで、当日は上野から乗車するファンで自由席は大変混雑したそうです。

私も一般販売の指定席が満席で購入できなかったので、このツアーに申し込んでさよなら列車に乗ることができました。



「さよならひたち」号を利用するツアーは2コースがありました。
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鉄道ファン向けの「日帰り感謝ツアー」と、一般観光客向けの「お魚市場でお買い物ツアー」。

今ならば鉄道ファン向けのツアーのみをもうちょっとお高い旅行代金で設定しても即日完売しそうですが、20年前はまだ大らかな時代であったことがうかがえます。



ツアー当日。土浦駅から「さよならひたち号」に乗車します。
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方向幕は特にさよなら列車の特別な表示ではなく、これまで使われてきた普段通りの「特急Lひたち いわき」の表示でした。


添乗員さんの先導でコンコースからホームへ移動して列車に乗車する団体行動だったので、列から離れて先頭車の写真を撮りに行ったりもできず、土浦駅では乗車直前にこの方向幕を撮っただけです。

日曜日だったので、「ホリデーパス(今の休日おでかけパス)」を利用して、上野から土浦までのチョイ乗りファンもかなり多かったみたいで、土浦駅でさよなら列車から下車するファンがものすごく多くて、列車到着時の土浦駅ホームはかなりの混雑でした。

今思うと、上野からいわきまで通しの指定券が満席で買えなかったのでこのツアーに申し込んだのですが、土浦からいわきまでの指定席だったら余裕で買えたのかもしれません。


ツアー用の貸切列車ではなく、一般販売の臨時「ひたち」号の扱いなので、車内では特にさよならイベント的な催しもなく、淡々と常磐線を北上して走る、いつもの「485系ひたち号」という感じでした。
(途中で、「ダイヤ改正で485系が常磐線ひたち号から引退します。長年のご利用ありがとうございました。」みたいな車内放送が何度かあったのは覚えています。あまり車内が賑やかだった記憶がないのですが、もしかすると記憶にないだけでいろいろ車内や停車駅で催しがあったのかもしれません。)

ワゴンによる車内販売もありましたが、販売商品もホーロー製の「さよならひたち号」のサボの販売があった以外は「さよならグッズ」とかはなく、普段通りの「ひたち号の車内販売」という感じでした。

今だったら、さよなら列車を印刷した掛け紙のお弁当やクッキー缶、NREがお得意だった(ボッタくり価格の)プラ製の愛称板が何種類もあったりと、これでもかとさよならグッズを揃えて大盛り上がりなところですが、この点もお金を大いに落とすであろう鉄道ファンへのアピールがそうでもない時代であったことを感じさせます。





【さよならひたち号の運転ダイヤ】
上野8:33発→松戸8:52発→土浦9:29発→石岡9:40発→友部9:52発→水戸10:04着09発→勝田10:15発→日立10:32発→湯本11:08発→いわき11:15着

上野駅を8時30分に発車する特急「ひたち」9号・勝田行き(485系)の3分続行運転です。
水戸までは「ひたち」9号の3分後を追いかけるダイヤで走っていますが、次の勝田で終点となる「ひたち」9号が回送準備でしばらくホームを塞ぐのを待つためか、水戸では5分停車しています。

水戸までは通常の「ひたち」号同様の停車駅ですが、水戸以降はかなり停車駅を絞っていて、「常陸多賀」「高萩」「勿来」「泉」といった、「スーパーひたち」の停車駅を通過しているのが印象的です。





さて、「さよならひたち」号はいわき駅に到着。
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ツアー参加者一行は、先頭車でちょっとだけ写真撮影をした後に、添乗員さんの引率ですぐにいわき駅の改札口を出て、駅近くの旅館の宴会場で旅館の仕出し弁当を食べてお昼ごはんです。

ツアー要項の中に「昼食(お弁当)付き」と書いてあったので、車内で水戸駅の駅弁でも配られるのかと思っていました。
今だったら車内で「さよならツアー特製のお弁当」が配られて、移動中に昼ごはんという流れになるんでしょうね。



旅館での昼ごはんを終えた後は、帰りの「さよならひたち」号の発車時間までフリータイムです。

すぐにいわき駅に戻ると、「さよならひたち」号の485系はすでにホームから姿を消していました。

探して見ると、いわき駅の北側にある留置線にいました。
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485系が入線してくるまで、常磐線の電車を撮影していました。

この頃の常磐線は、上野~いわき間が主に上野口の415系メイン、いわき~仙台間が仙台口の455系メインで運行されていて、いわき駅ではそのどちらも見ることができたので、車種は非常にバラエティに富んでいました。


ステンレス製の415系1500番台に鋼製の700番台を組み込んだ珍編成で人気だったK820編成。
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グリーンライナー塗装の455系。
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両開き2ドアの717系。
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いわき駅に発着する特急は、朝晩1往復のE653系を除く全列車が651系の「スーパーひたち」でした。
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原ノ町行きのスーパーひたち15号。前4両の付属編成だけが原ノ町行きで、後7両の基本編成はいわき止まり。
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前面窓の下にある整風板(エアダム)が取り付けられている651系は、最終増備のK109とK209のみのレア編成。
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「スーパーひたち」15号で切り離された基本編成側は、すぐに回送されて行かず、なぜかずっとホームに留まったまま。
(レアなエアダム装備編成がじっくりといろいろ撮影できたので、とても嬉しかった記憶があります)
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その脇に485系が入線してきたので、おそらく上り「さよならひたち」号の入線時刻は12時30分過ぎだったと思います。
上り「さよならひたち」号のいわき駅発車時刻は14時13分なので、かなり早い入線時刻で、ファンサービスだったのかも。


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じきに651系が回送されて行ったので、反対側のホームから編成写真も撮れるようになりました。
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ホームに滞留している間に、方向幕回しのサービスイベントがありました。
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「特急Lひたち 平」や「特急Lひたち 相馬」といった、当時もうすでに見ることができなかった行先表示や「おはようライナー土浦」「さわやかひたち」「ホームタウンひたち」も見ることができたのですが、カメラのピントがうまく合わずにシャッターが切れなくて写真に残せなかったのが非常に残念でした。


方向幕回しサービスの後は、しばらく「特急Lひたち 仙台(常磐線経由)」を表示したままというサービスも。
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発車時間よりかなり早くから入線していたこともあって、無人の車内を撮影することもできました。
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(2号車のモハ484-54)

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(1号車のクハ481-38)




「さよならひたち」号の勝田電車区485系K7編成の各車両の形式写真。

1号車(上野方先頭車) クハ481-38
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2号車 モハ484-54
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3号車 モハ485-54
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4号車 サハ481-109
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5号車 モハ484-63
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6号車 モハ485-63
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7号車(いわき方先頭車) クハ481-32
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ヘッドマークは、梅のイラスト「ひたち」マークに「さよなら」の文字を加えた、さよなら列車らしい特別版。
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発車前には、運転士さんとの記念撮影タイムもあり、私もボンネット車をバックに運転士さんと一緒に写真を撮ってもらいました。
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上野行きの上り「さよならひたち」号も、下り列車と同じで普段の臨時「ひたち」号という雰囲気。
イベント列車的な雰囲気はあまりなかったです。

下り列車はいわきまで車内は盛況でしたが、上り列車は空席も多く静かな感じだったような気がします。

車内販売では、ホーロー製の「さよならひたち号愛称板」がまだたくさん売れ残っているというので、ツアー参加の特典でもらったのですが、車内販売でもう1枚購入しました。



車内を回って、各車両のナンバープレートを撮影していたようです。
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いわき方の先頭車7号車の「クハ481-32」はナンバープレートが無く、雑に手書きされてました。


4号車にあった電話室。
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使用していない車掌室にカード式公衆電話を取り付けただけですが、携帯電話が大きく普及する以前の時代なので、これだけでも「列車内から電話が掛けられます」という大きなサービスでした。



土浦駅に到着。
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下りの「さよならひたち」号では、上野から乗ってきた多くの鉄道ファンが土浦で下車していましたが、この上り列車では逆に、土浦から乗車するファンが大勢、「さよならひたち」の到着を待ち構えていました。






「さよならひたち」号の運転を記念して発売されたグッズ類のご紹介。


今回の「さよならひたち」号の運転を記念して、水戸支社管内の駅で発売されたオレンジカード。
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たしか、この「さよならひたち」号の車内でもこのオレンジカードの販売が行われていたと思います。
私は発売日に駅で購入したので、車内では購入しませんでした。



車内でもらった「さよならひたち号記念乗車証」。 下り・上りとも同じデザインでした。
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記念乗車証の配布は区間限定とかではなかったようですし、各停車駅で乗降があって乗客がその都度入れ替わる状況だったので、記念乗車証を配る水戸支社のスタッフさんは大変だったんじゃないかなと思います。


ツアー参加の特典でもらった、ホーロー製の「さよならひたち号愛称板」
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20年の経年で、角のあたりの塗装が剥がれてしまいました。

裏面はこんな感じで、さよなら列車の運転日や編成図が入っていて、乗車のいい記念になりました。
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当時は、こうした記念グッズや記念乗車証を転売目的で手に入れようという人もいなかったので、あの485系が定期特急から引退する「さよなら列車」にして、ホーロー愛称板の販売や記念乗車証の配布に関して車内で混乱が起きなかったのは、今思うと「いい時代だったなぁ」と思います。



(おしまい)

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boot

初めてコメントいたします。
いつも楽しくブログを拝見しております。
とても懐かしい記事でしたので思わずコメントしました。
私もこのさよならひたち号に往復乗車しました。
ツアーではなく指定券を購入での乗車でした。下りは上野から指定券取れなかったのですが、土浦からいわきまでの指定券が取れて、先行するスーパーひたちで上野から土浦まで行った覚えがあります。
車内はとても混んでいましたが、わりと静かだったような気がします。今では、ラストランが良くも悪くもニュースになるのに比べると、暴走気味になるファンも少なかったのでしょうね。
いわきでは管理人さんと同じように撮り鉄して、上りのさよならひたち号はいわきから上野まで指定券が取れたので全区間乗車できました。
交直切替の車内灯消灯のシーンは、車内のみんなが写真を撮っていて、エアコンやモーターが切れて静かになった車内にたくさんのシャッター音が聞こえていたのが思い出に残っています。

20年前くらいですと、私もあちこち乗り鉄撮り鉄してたので、今後どのような懐かしい旅行レポが読めるのか楽しみです。

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28

20:20

京九快速

bootさん はじめまして。
いつもブログをご覧下さりありがとうございます。

bootさんも同じ列車に往復乗っていらしたのですね。
私はツアーでの乗車でしたので、土浦といわきの往復乗車でした。最後にぜひ交直デッドセクションを485系で体験したかったです。

いわき駅でさよならひたち号目当てに集まったファンも、今のさよなら列車の運転と比べたら少なくて静かな雰囲気でした。

古いネガフィルムからたくさんの写真がデジタル化できたので、20~30年前くらいの乗り・撮り鉄の模様をアップしていきますので、どうぞお楽しみに!

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10:20

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13:40

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ちょいちょいアップします。

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