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コメント

大曲花火大会と583系乗車ツアー〔2016年10月〕 Vol.2


前回からのつづきです





花火鑑賞を終えて、貸し切りバスで大曲駅に戻ってきました。

大曲駅からは、いよいよ583系に乗車して一晩を過ごし、東京へと戻ります。


改札口上の列車発車案内表示にも「団体」の種別で、表示が出ました。
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コンコースのコインロッカーには、花火の飾り物と一緒にE6系こまちの模型も飾られていました。
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田沢湖線はこの年、開業50周年だったそうです。
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のぼりに描かれたイラスト、電化開業の時の485系もラインナップに加えてあげればよかったのに・・・


駅の外にあるコンビニで買い物を済ませて、ホームに入ります。
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大曲駅の在来線ホームで「上野行き」が表示されるのは、寝台特急「あけぼの」が上越羽越ルートに変更されて以来?



いよいよ583系が入線です。愛称幕は「団体」ではなく、「臨時」の表示でした。
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秋田側から回送されて来るのかと思ったら、反対側の横手側から入ってきました。
一度、大曲駅を通り過ぎて、横手駅で待機していたようです。

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この時すでに、583系はこの編成が日本に残る最後の1本になっていました。
そのためか、地元の撮り鉄さんたちも、夜遅い時間にもかかわらずたくさん撮りに来ていました。


入線するとすぐにドアが開きました。さっそく車内へ・・・・
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車内に入ってビックリ!
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なんと、片側が座席仕様、片側が寝台仕様の「昼夜折衷状態」で客席がセットされていました。

国鉄~JR時代を通して、定期列車がこの形態で運転されたことはありません。

秋田側で募集されたディズニーランドツアーや甲子園応援ツアーの団体夜行列車として使われる時に、この片側座席・片側寝台でセットされて運転されることが多かったそうです。

晩年は、583系に乗ることが主目的の鉄道ファン向けツアーで、客席が座席にも寝台にもなるという583系ならではの特徴を存分に楽しんでもらうために、この形態での乗車をウリにしたツアーが頻繁に催行されていました。


今回のツアーでも、1グループに対して1ボックスと上中下段寝台が自由に使えるようになっていました。
1人でツアーに参加していた人もいて、その人はボックス席と3段寝台が自由に使い放題という、なんとも贅沢な583系の旅が楽しめたことでしょう。

583系の3段寝台は、特に上中段寝台だと寝台内で体を起こすことがほぼ不可能なので、寝る時以外はボックス席が自由に使えるのはとても便利でした。

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ツアー参加の方たちは、みんな時間ギリギリまで583系の外観撮影に勤しんでいたようで、しばらくは無人状態の車内撮影が撮り放題でした。


大曲駅を発車すると、途中駅ではドアが開かないので、終点の上野駅まで外には出られません。
(車内放送でも、入線後のドア開放直後から「車内販売や車内自販機は無いこと、途中駅では一切ドアが開かないので、飲み物などは発車前にホームの自販機で購入を済ませてください」とアナウンスがありました)

大曲を出ると上野に着くまで外観を撮る事ができないので、私も今のうちにホームに出て、583系を外から撮影。



ホームに出ると、ツアー客のお見送りの横断幕が出ていました。
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今回のこの貸切583系列車は、JR東日本の「びゅう」と「大人の休日倶楽部」のツアー参加者用にチャーターされた列車だったので、こんな横断幕が用意されてイベント的に盛り上げられていたようです。


とりあえず、日本最後となった583系6両のナンバープレートを撮影。
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【クハネ583-17】
N1+N2編成の青森・秋田方先頭車6号車。1970年8月31日落成。日立製作所の製造で、この編成中で唯一の日立製作所出身。
1970年10月ダイヤ改正の「はつかり」「ゆうづる」増発用として増備。
落成後は青森に新製配置され、その後は一貫して青森から転属することなく、2002年東北新幹線八戸開業まで活躍。
2003年に仙台へ転属。磐越西線などでの臨時快速運用に従事する傍ら、団体列車や国鉄特急リバイバル運転などに活躍。
2011年に秋田へ転属。当時JR西日本に残る583系は塗装変更されていたため、日本最後の「583系原色」を纏う編成となる。
2017年4月のお別れ運転で全ての営業運転を終了。
すでにJR西日本の583系は全て廃車されていたため、この編成の引退を持って583系が日本の線路上から消滅となる。
2020年現在、このクハネ583-17はJR東日本に車籍を残しており、秋田車両センターにて保存されている。
車籍が残っているものの、モハネユニットがすでに存在しないため自走はほぼ不可能。
今後どのようなかたちで保存がされるのか、注目が集まる車両である。


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【モハネ582-100・モハネ583-100】
N1+N2編成の中間車4号車・5号車。1971年12月17日落成。川崎重工業製造。
1972年3月ダイヤ改正の「ゆうづる」「ひばり」増発分、及び「みちのく」(←「十和田」)の電車特急化用として増備。
落成後は青森に新製配置され、その後は一貫して青森から転属することなく、2002年東北新幹線八戸開業まで活躍。
2003年に仙台へ転属。2011年に秋田へ転属。2017年4月のお別れ運転で全ての営業運転を終了。2018年3月1日付で廃車。
N1+N2編成の中で、このユニットだけが廃車解体され、現存しない。


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【モハネ582-106・モハネ583-106】
N1+N2編成の中間車2号車・3号車。1972年2月4日落成。川崎重工業製造。
モハネ582-モハネ583のユニットではラストナンバーとなる車両で、この-106で583系のモハネユニットは製造終了となっている。
1972年3月ダイヤ改正の「明星」増発用として増備。
落成後は南福岡に新製配置され、しばらくは関西と九州を結ぶ寝台特急で活躍。
1975年3月の山陽新幹線博多開業により、青森へ転属。
当時南福岡所属の581・583系のほとんどが向日町へ転属していく中、このユニットを含むわずか12両だけが青森へ転出となり、ここでその後の運命が大きく別れることとなった。
その後は一貫して青森から転属することなく、2002年東北新幹線八戸開業まで活躍。
2003年に仙台へ転属。2011年に秋田へ転属。2017年4月のお別れ運転で全ての営業運転を終了。
その後は廃車解体の道を辿ることとなるかと思いきや、台湾鉄路管理局から台北で建設中の鉄道博物館に583系を収蔵したいというオファーがあり、2017年10月14日付で廃車手続きが終了した後に海上輸送で台湾へ渡ることとなる。
2020年現在、台北機廠に建造中の鉄道博物館の敷地内で、現地の保存車EMU100型と並んで博物館の完成・オープンを待っている状態。
全体の車両数が決して多くは無い581・583系の中でも、一番ドラマチックな運命を辿った車両といえる。


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【クハネ583-8】
N1+N2編成の上野方先頭車1号車。1970年5月29日落成。川崎重工業製造。
この編成内で最も初期に製造された車両で、クハネ583の中でも最初期に製造されたグループのうちの1両。
青森に新製配置され、その後一貫して青森を離れることなく「はくつる」「ゆうづる」「はつかり」などの東北特急の主力を担う。
2002年東北新幹線八戸開業後は、2003年に仙台へ転属。2011年に秋田に転属。
2017年4月のお別れ運転で全ての営業運転を終了。
その後は2017年9月2日付で廃車となり、民間へ譲渡された。
この民間への譲渡については一切が非公開となっているが、近年クハネ583-8と思われる車体が関西方面で目撃されている。





車端部に書かれた形式表記。
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定員が座席時と寝台時では異なるため、どちらの定員も書かれています。
これも583系が無くなると見ることができなくなります。


行先表示幕も、先頭の愛称幕と同じく「臨時」の表示。
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号車札の脇の★★マークは「3段寝台」を表す国鉄時代のもの。


向かい側のホームから編成写真を撮影。
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すると、さきほどの横断幕が先頭車のところで広げられて、撮影会になりました。


583系のブルーは夜の中が一番きれいに映えますね。
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そろそろ発車時間なので、最後に先頭車の顔を撮って車内に入りました。
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今回ツアーで乗車指定されたのは5号車の「モハネ583-100」でした。
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実は、この時にも同じ車両にたまたま乗っていて、偶然とはいえちょっと感慨深い気分になりました。


ツアーは満員御礼で締め切りとなったのですが、車内はほとんどの区画が1人から2人での利用となっていて、かなり余裕のある状態で、のんびりゆったりとした雰囲気が漂っていました。

年齢層が高いツアーで若い人が少ないのもあってか、車内を頻繁に行ったり来たり、走り回ったりする人もいなくて、583系らしい「静寂の夜をひたすら走る」雰囲気が楽しめたのがよかったです。






つづく

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タムタム

急行きたぐにで座席利用した事ありますが、ボックスとはいえシートピッチが広いなあ、という印象がありました。寝台は利用した事ないですが、狭い上段、中段を敢えて選びそう(苦笑)
北陸に一時住んでたので、魔改造された583系は時々乗ってました。確かにシートピッチは広かったのですが頭上の寝台ボックスが圧迫感満載でした。

06

15

17:03

JQ

N700Sは、乗られる予定ありますか?
レポート楽しみにしています。
今は割りと空いててチャンスだと思います。

次の海外はどこを狙っているのでしょうか?

06

16

00:33

京九快速

タムタムさん こんにちは
コメントありがとうございます。
583系のボックス席は背もたれにけっこう傾斜が付いてますし、向かい側の席との間も離れているのでわりと快適でしたね。(長時間の乗車はキツいですけど)
寝台は、下段が一番便利で快適ですけど、583系らしい雰囲気を味わうにはやっぱり中段・上段かなと私も思います。
特急運用引退後の魔改造された583系には仙台エリアで乗ったことがあります。昼間なのに薄暗くて、天井が高いのに変な圧迫感があるのが独特でした。

06

16

11:08

京九快速

JQさん こんにちは
コメントありがとうございます。
コロナのせいで予定・計画していた旅行は全部キャンセルとなりました。本当にがっかりです。
N700Sに乗れるのはいつ頃になるでしょうね。普段から東海道新幹線はご縁が無いので。

世界情勢を鑑みると、海外旅行は当面は無理じゃないでしょうか。相手の国が入国者に対して門戸をどのくらい開いてくれるかにもよりますし。

06

16

11:12

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ちょいちょいアップします。

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