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JR東海の新型特急車両「373系」、「383系」、「285系」のオレンジカードです。
★快速「ムーンライトながら」号運転開始記念 1996年3月発行

【373系】
老朽化の進んでいた165系急行型電車を置き換えて、特急に格上げするために開発された車両です。
当時のJR東海に残っていた165系は、急行のほか普通や夜行列車にも使われていたので、「普通列車にも特急列車にも使える汎用型車両」のコンセプトで開発が進められました。
第1陣は1995年に登場し、まず身延線の急行「富士川」を置き換えて、特急「ふじかわ」に。
さらに翌1996年には、急行「東海」が特急「東海」に、急行「伊那路」が特急「伊那路」に格上げ置き換えがなされました。
この時、東海道線の夜行列車(通称「大垣夜行」)も373系で置き換えられ、新たに快速「ムーンライトながら」に。
朝晩に東海道本線で走っていた165系の普通列車や「ホームライナー」も373系になり、当初の開発通り「普通から長距離快速、特急にも使える」活躍を担うこととなりました。
JR東日本高崎支社のECシリーズオレンジカードの続きです。
★ECシリーズ Vol.12 205系通勤形直流電車(山手線) 1988年5月発行

【205系】
運用期間:1985年-
運用路線:山手線・京浜東北線・埼京線・総武緩行線・南武線・横浜線・武蔵野線・京葉線・相模線・宇都宮線・日光線
仙石線・京阪神緩行線・奈良線・阪和線など
1987年から1989年にJR東日本の高崎支社から発行された「ECシリーズ」のオレンジカードです。
全21枚のシリーズ物で、当時のJRで活躍していた通勤型・近郊型電車がメインとなっています。
JR東日本だけではなく、JR他社の車両の写真も券面デザインに使われているのが珍しいです。
★ECシリーズ Vol.1 101系通勤形直流電車(南武線) 1987年7月発行

【101系】
運用期間:1957年-2003年
運用路線:中央快速線・青梅線・山手線・京浜東北線・南武線・総武緩行線・武蔵野線・鶴見線・大阪環状線・関西本線など
特急「おおとり」
1964年10月に函館-網走・釧路間の特急として登場。
1970年10月に釧路編成を特急「おおぞら」として分離し、函館-網走間の特急となる。
1986年11月から、運用車両がキハ82系からキハ183系に変更になる。同時に食堂車営業廃止。
1988年3月に函館-札幌間を「北斗」、札幌-網走間を「オホーツク」に分離となり、「おおとり」の愛称は消滅。
ちなみに、「おおとり」の愛称は、1961年から1964年まで東海道線の東京-名古屋間の特急の愛称でした。
東海道新幹線開業に伴う東海道線特急の廃止で、「おおとり」の愛称は北海道へと渡りました。
特急「北海」
1967年3月に函館-旭川間(小樽経由)の特急として登場。
1981年10月に運転区間を函館-札幌に短縮し、2往復に増発。うち1往復にキハ183系を投入。
1986年11月に特急「北海」は廃止。「北海」の2往復分は「北斗」が増発となる。
青函トンネル開業に伴って運転を開始する上野-札幌間直通寝台特急の愛称公募では、「北海」が得票数1位になるも、「北斗星」に決定となった逸話があります。
★183系 特急「おおとり」 旭川駅 2002年10月発行

JR東日本から発行された急行形直流電車のオレンジカードの紹介です。
JR発足後は、急行の特急格上げなどによって「急行列車」そのものが少なくなりつつあり、国鉄から承継された急行型電車はローカル線で普通電車として使われたり、首都圏などでは週末の行楽列車や団体用車両として活用されることが多くなりました。
★葉ッピーきよさと号 1988年7月発行

【葉ッピーきよさと】
1988年から1992年頃まで169系電車で運転された、新宿-清里間の臨時快速電車。
清里が高原リゾートとして若者に人気を博した頃の列車で、当時はかなりの人気列車でした。
新宿から小淵沢までは電車として自走し、小淵沢から小海線内ではDD16型機関車に牽引されて走りました。
ちなみにこのオレカの写真は、「葉ッピーきよさと」で使われたのと同じ169系が写っていますが、よく見ると飯田線急行「かもしか」号の写真が使われています。
特急「オホーツク」は、1972年10月にそれまでの急行「大雪」の格上げで誕生しました。
登場時から札幌-網走間の運転で、これは現在まで変わらずに続いています。
その後も急行列車からの格上げや特急「おおとり」の廃止に伴う代替などで増発され、最盛期は昼夜合わせて5往復に成長。
1982年から「オホーツク」でも使われてきたキハ183系は、2023年3月のダイヤ改正で定期運用から完全に撤退。
以降は、かつて「スーパーおおぞら」で活躍したキハ283系が「オホーツク」で運用されることになっています。
★特急「オホーツク」やまなみ 旭川車掌所 1999年10月発行

1990年代初頭、首都圏から各方面へ延びる路線の特急には新型車両、ないしはグレードアップ改造が施されて新型車両並みのアコモデーションを持った車両が投入され、唯一房総方面だけが特急車両のバージョンアップから取り残されていました。
一方、房総半島へ向かう道路網は拡充されつつあり、特に東京湾アクアラインが開通すると都内から一気に木更津へショートカットが可能となり、房総特急の脅威となることが予想されました。
そこでJR東日本は、253系「成田エクスプレス」をベースにした新型特急車両255系を開発。
内房特急「ビューさざなみ」、外房特急「ビューわかしお」として1993年7月の房総夏ダイヤから運転を開始しました。
それまでの、651系=ビジネス特化型 251系=リゾート特化型 253系=空港アクセス専用 といった、路線や用途に合わせた車両開発だったのが、255系ではビジネスにもレジャーにも適合する「汎用型」として開発されました。
★BOSO VIEW EXPRESS ビューさざなみ・ビューわかしお 1993年6月発行

苫小牧-千歳空港-札幌-旭川の都市間を高速で結んでいた特急「ホワイトアロー」は、高速バス網の充実の脅威にさらされており、JR北海道では「ホワイトアロー」のさらなる高速化と居住性アップを目指して785系特急型電車を開発しました。
1990年9月のダイヤ改正で、運転区間を札幌-旭川間に集約した特急「スーパーホワイトアロー」でデビュー。
この区間の特急は速達型「スーパーホワイトアロー」と多停車型「ライラック」が30分おきに設定され、JR北海道は高速バスに真っ向から対抗する姿勢を鮮明にします。
785系「スーパーホワイトアロー」の最高時速は130km/h。
表定速度も100km/hを越える、スピードマシンの如くの速さで鉄道シェアの拡大に努めました。
★風を切って突き進む! SUPERホワイトアロー 札幌車掌所 1993年9月発行

1991年3月に成田空港のターミナル直下に乗り入れる「成田高速鉄道」が開業すると、JR東日本では東京・新宿・横浜から成田空港までダイレクトにアクセスする特急「成田エクスプレス」の運行を開始しました。
車両は空港利用者輸送向けに特化した専用の新型車両「253系」が新たに開発されました。
新宿発の3両と横浜発の3両を東京地下ホームで併結し、6両編成で成田空港へ向かう運行体型が基本となり、乗客増に伴って後年には増車が行われて基本編成が6両編成となって最大12両編成での運転となりました。
★N'EX Narita Express 横浜駅 1991年3月発行
