07

03

コメント

ニュージーランド航空 プレミアムエコノミー・ビジネスプレミア搭乗記 その4

上空へと到達して安定飛行に入ると、プレミアムエコノミーではまずウェルカムドリンクのサービスがあります。
カートに7~8種類くらいのアルコール・ノンアルコールを積んで、左側の23A席から順番に。
機内食メニューにはドリンクの種類の記載が無いので、カートに積んであるものを見て、「これ頂戴」みたいな感じでオーダー。

この時、カートに積んでないものでも、サービスメニューとして機内搭載されているドリンクであればギャレイから持って来てくれます。
ニュージーランド航空を使い慣れてるっぽい乗客は、好みのニュージーランドワインを注文して持って来てもらってました。
ノンアルコーラーの私は、オーソドックスにオレンジジュース。
201805NZ-103.jpg


この時、となりの通路側の座席に座っていた方が、通路を隔てた反対側の、真ん中列の通路側席に移ってくれました。
その真ん中列の席もセンターの席が空いていたので、その人にとっては隣りに人がいない席に移れるってことで、都合が良かったのかもしれません。
「席、移りますんで、ここ自由に使ってください」と仰ってくれたので、贅沢にもプレエコ2席を自由に使わせてもらえた上に、通路にも楽に出られるようになりました。
本当にありがたかったです。



ウェルカムドリンクサービスが終わると、早くもニュージーランドの入国カードが配布されます。
201805NZ-104.jpg
全部英語で書かれていますが、そんなに難解な項目はありません。

ニュージーランドへの入国に際しては、食品を持っているかの申請が非常に厳しいです。
入国カードの項目に「手荷物に食品が含まれているか」という項目がありますが、チョコ1枚、クッキー1枚でも持っているならチェックボックスにチェックを入れなければなりません。
これを「持っていない」で記入して、手荷物でチョコ1枚でも出てこようものなら、ものすごい罰金がいきなり科せられるらしいのでご注意を。

ちなみに、ニュージーランド航空IFEのメニューの中には、「入国カードの書き方」というのがあって、日本語でやさしく記入の仕方を紹介してくれる、非常にありがたいメニューがあります。


その後、ドリンクのおかわりを聞きながら、ディナーの希望を取ります。
201805NZ-105.jpg
なんと、プレミアムエコノミーなのにメインが3種類から選べます。
「牛肉を使ったニュージーランド料理」、「和食」、「チキンを使ったイタリアン」

オーダーの希望もキャビン左側の23A席から取っていきます。
私は25K席なので、オーダーの順番が回ってくるのが本当に一番最後。
外国産の牛肉はどうも臭みが強いってイメージがあるので、チキンにしようって思ってました。


ところが、オーダーを聞きに来たマギーさんに「ごめんなさい。もうチキンは売り切れなの」と言われてしまい、ガッカリ。
外国系エアラインで和食ってチョイスはなんか地雷っぽいし、ここはニュージーランドビーフに敬意を表して?牛ほほ肉に煮込みをオーダーしました。

するとマギーさん「注文をみんな公平にするために、夕食のオーダーが最後だった人は、朝食の希望を一番最初に選べるようになってるから、朝食の時はあなたの好きなものを選べるわよ。期待しててね!」とフォロー。
思わず、その場ですぐに「うーん、朝食は何を選ぼうかなぁ」とモーニングメニューをじっくり予習しちゃいました。




成田を飛び立って約1時間後の19時30分過ぎ。
ディナーの配膳が始まりました。
201805NZ-106.jpg
ビックリしたのが、前菜とデザートが一緒に出てきたところ。
コースの最初の一品と最後の一品がひとまとめで出てきちゃいました。
そのあと、カゴに入れたパン3種類を持って各席に回り、パンを選ばせてくれます。
パンは焼きたて(温め直し)を機内ギャレイで行うので、すぐ真後ろがギャレイだった私の席にはパンのいい匂いが漂ってきて、ディナータイムの始まりにテンションが上がります。

パンは、フォッカチオとオニオンロールを貰いました。ガーリックトーストは匂いと色合いがキツかったのでパス。
フォッカチオがフワフワで味も美味しかったので、このあと2個おかわりしちゃいました。
201805NZ-107.jpg

前菜は和食という謎展開。
「外国系エアラインで和食はヤバい」って思ってたんですが、この前菜プレートすごく美味しかったです。
このあとのメインも和食にすればよかったかなぁと、この前菜を食べてからちょっと後悔しました。
201805NZ-108.jpg
-前菜-
和風前菜プレート チキンのテリーヌ、海老とサヨリの黄身寿司、海老と魚のダンプリング
クリスピーなそら豆、吉野ふぶき(馬鈴薯)



デザートは抹茶のシフォンケーキ。
たぶん、外国人にも食べやすいようにってことでの味付けなんだと思いますが、日本人からすると食べ慣れた抹茶ケーキとはちょっと違う(見た目より抹茶の味付けが薄い)味でした。
201805NZ-109.jpg
-食後のデザート-
抹茶シホンケーキ、あずきのコンポート添え


それより、「デザート」ってことで、メインの料理も食べ終わってからにしようと思って最後まで取っておいたのですが、なんせ最初に前菜と一緒に出てきてしまうので時間が経ち過ぎてしまい、なんか柔らかくなりすぎのベチョベチョ感のあるケーキになってしまったのが残念・・・。



そして、メインの「牛ほほ肉の煮込み」です。
201805NZ-110.jpg
-メインコース-
牛ほほ肉の煮込み、マスカルポネ風味のマッシュポテト
クミン風味のニンジンとラディッシュのロースト


内心ビクビクしながら手をつけたのですが、思ったほど牛肉の臭みが無く、けっこう美味しかったです。
お肉もとても柔らかく煮込んであって、ナイフを使わなくても簡単に切れる・・・・いや、切るというより、口の中に入れただけでとろける~!
地上のレストランで頼んでも、出てきてすぐにガチガチに固くなるクソ調理(肉がクソなのかな?)してるようなところもある中、いろいろと調理準備に制限のある上空での提供品で、これだけ柔らかいお肉が出てくるのには驚きました。


煮込んだソースも見た目にすっごい味が濃そうなんですが、最後の一口までまろやか~な味が楽しめる絶妙な味付けでした。

欧米路線のビジネスクラス搭乗ブログなんかを見ると、特にアメリカ系のエアラインでは固くてクソ不味い牛ステーキプレートが出てくるなんて記事をよく目にしますが、ニュージーランド航空の牛肉料理はハズレなしに間違いないです!


ちなみに、ニュージーランド航空のプレミアムエコノミーの食事では、ちゃんとステンレス製のシルバー類が提供されます。
201805NZ-177.jpg


デザートは前菜と一緒に出てくるので、メインの料理が出るとディナーは終了。
前菜が出てからだいたい1時間くらいでディナーは終了です。
食後には、コーヒーや紅茶などと一緒に、ニュージーランドで人気の「Whittaker's(ウィッタカーズ)」のチョコレートが配られました。
201805NZ-111.jpg



一般的に、プレミアムエコノミーで提供される食事というのはエコノミークラスと同じか、エコノミークラスのものにプラスアルファ、またはライトミール(サンドイッチやカップ麺など)が選べるという内容のものがほとんどのようですが、ニュージーランド航空でのプレミアムエコノミーでは、ビジネスプレミアとほとんど同じ内容のものが提供されています。

メニューの右側がプレミアムエコノミー、左側がビジネスプレミア。
いずれもオークランド→東京のNZ99便の同じフライトのものです。
201805NZ-173.jpg


ビジネスプレミアでは前菜が2種類から選べるのに対して、プレエコではビジネスと同じものを1種類提供。
メインはビジネス・プレエコどちらも3種類から選べますが、なんと内容が全く同じものが選べるようになっています。
食後のデザートだけは、ビジネスとプレエコでは全く違うものが用意されています。






ディナータイムが終わると(というか、ディナータイム終盤の頃から)、機内の照明は徐々に暗くなり、窓の電子シェードも自動的にOFFになり真っ暗に。
機内は、強制的に「寝ろ!」な時間を迎えます。


まださすがに食事が終わったばかりなので、ほとんどの人が起きて液晶モニターで映画などを見ています。
自分は普段、座席にモニターが付いててもフライトインフォメーションやフライトマップ(現在位置)を表示しっぱなしにして、映画や音楽などのIFEシステムをほとんど使うことはありません。
しかし、今回は到着地までまだまだ先の長いオーバーナイトフライト。
いろいろとIFEを使ってみました。


モニター画面の一番最初のメニュー選択画面です。言語は様々な言語が選べ、日本語にももちろん対応。
201805NZ-112.jpg

一番オーソドックス?な「フライトマップ」
201805NZ-114.jpg

画面をピンチアウトすると、地図が拡大表示されます。
201805NZ-115.jpg

一定時間おきに、マップと交互にフライトインフォメーションが表示されます。
201805NZ-113.jpg

天気予報。出発地と到着地がデフォルト設定されていますが、世界中の都市の中から表示追加をすることもできます。
201805NZ-116.jpg



座席間の「シートチャット」機能も。
201805NZ-119.jpg

出発後早々に配られた、ニュージーランドの入国カードの記入方法の説明画面も用意されています。
これはとてもありがたいですね。
201805NZ-120.jpg



映画チャンネル。邦画も比較的新しい作品がラインナップされています。
201805NZ-121.jpg

スターウォーズシリーズも全作収録。
201805NZ-122.jpg

そして、ニュージーランドを舞台に撮影された、「ロード・オブ・ザ・リング」「ホビット」も全シリーズを収録。
201805NZ-123.jpg



「ニュージーランド航空について」のチャンネル。
201805NZ-124.jpg
ニュージーランド航空のフリート紹介やマニアックなカルトクイズ、過去のセーフティビデオの収録など、航空ファンには嬉しいコンテンツが盛りだくさんのチャンネルです。

2015年に創業75周年を迎えたことを記念して、「75年目のアニバーサリー」と称したヒストリー紹介が収録されていました。

ニュージーランド航空は1940年に創立。
当時は「TEAL(Tasman Empire Airways Limited/タスマン・エンパイア・エアウェイズ・リミテッド)」という社名でした。
創業当初は飛行艇を使って、オークランドからオーストラリア、ニューカレドニア、フィジーなどのオセアニア諸国への運航を行っていました。
201805NZ-125.jpg

1950年代に「NAC(National Airways Corporation/ナショナル エアウェイズ公社)」が設立され、ニュージーランド国内線の運航を開始。
機材もビッカース・バイカウントなどのターボプロップ機が投入され始まりました。
201805NZ-126.jpg

1960年代になると、「TEAL」は「Air New Zealand(ニュージーランド航空)」に改称。
同社初のジェット機にダグラス社のDC-8を導入して、北米やアジア圏へ向けて本格的に長距離国際線へと進出していきます。
201805NZ-127.jpg

1973年にDC-10の初号機を受領。北米路線からDC-8をDC-10に置き換え、機材の大型化が始まりました。
一方の「NAC」は1968年から国内線にボーイング737を導入。
ニュージーランドの空を支える飛行機は一気に近代化が進みます。
1978年には「NAC」とニュージーランド航空が合併し、ニュージーランド航空は国際線・国内線を運航するビッグキャリアへ。
201805NZ-128.jpg

1979年の年末にはDC-10を使った南極観光フライトがスタート。
1980年に5機のボーイング747ジャンボジェットを発注、翌1981年に747の初号機がデリバリーされました。
同じ頃には、東京・成田空港へ乗り入れを開始し、日本路線の運航も開始されています。
201805NZ-129.jpg

1990年にはハイテクジャンボのボーイング747-400を導入。
1999年には、ANA、アンセット・オーストラリア航空と共にスターアライアンスへと加盟しました。
201805NZ-130.jpg

2000年代に入ると、機材の更新が加速。エアバスA320を大量投入して、国内線や近距離オセアニア国際線で使用していたB767-200やB737-300を一気にリプレースしました。
2005年には、ボーイング777-200ERにヘリンボーン型のフルフラットビジネスクラスシート「ビジネスプレミア」を世界中の航空会社の中でもいち早く採用し話題となりました。
しかし、その一方で、2000年代初頭には、業績の悪化していたアンセット・オーストラリア航空へ資金提供を行ったものの、アンセット自体がニュージーランド航空の資金を食いつぶすようになり、ニュージーランド航空がニュージーランド政府の支援を受けるという事態にも見舞われました。
201805NZ-131.jpg

2010年にはボーイング777-300ERの導入を開始。
と同時に、世界のエアラインの中でもいち早くボーイング747-400ジャンボ機のリプレースに着手。
B777-300ER導入と同じ年には、世界で初めてのB747-400の退役解体第一号機(ZK-NBS)が発生しています。
スカイカウチや豪華なプレミアムエコノミーはこの頃に誕生し、2011年にはスカイトラックスで「ワールドベストプレミアムエコノミー賞」を受賞。
2014年には全てのボーイング747-400ハイテクジャンボが全機引退。
そして、同じ年にはローンチカスタマーとなったボーイング787-9ドリームライナーの導入が始まり、徐々にその保有数を増やしつつ、新たな長距離国際線の開拓が進んでいます。
201805NZ-132.jpg




ニュージーランド航空といえば、真面目にフザけたセーフティビデオが有名です。
機内IFEコンテンツにも、過去に人気のあったセーフティビデオがいくつも収録されていて、時代を超えて機内で楽しむことができます。
201805NZ-133.jpg

201805NZ-134.jpg

201805NZ-135.jpg

The Most Epic Safety Video Ever Made #AirNZSafetyVideo(HOBIT Virsion)



An Unexpected Briefing #AirNZSafetyVideo(HOBIT Virsion)



Betty White -- Safety Old School Style #airnzsafetyvideo



Safety in Hollywood #AirNZSafetyVideo



The Bear Essentials of Safety #airnzbear



Mile-high madness with Richard Simmons! #AirNZSafetyVideo



"Men In Black Safety Defenders" - AirNZSafetyVideo

(Men In Blackバージョンは、利権などの関係でか、IFEコンテンツメニューに含まれていますが再生できないようになっていました。ニュージーランド航空のYou Tube公式チャンネルからも削除されています)






飛行機に乗った際、その航空会社をアピールするロゴ入りグッズや、機内でしか買えない限定グッズなどを買うのが楽しみという航空ファンも多いはず。
私もそんな航空ファンの一人なんで、飛行機に乗ると真っ先に座席に備え付けてある機内販売カタログをチェックしちゃいます。

今回、ニュージーランド航空に乗ることになった時から機内販売のグッズ購入を楽しみにしていたんですが、いざ機内に入って自分の席に着くと、座席ポケットに機内販売カタログが備え付けてありませんでした。
ニュージーランド航空では機内誌も基本的に各座席に備え付けてなく、キャビン後方のブックラックから持ってくるかアテンダントさんにお願いするようになっているのですが、機内販売カタログもそうなのかな?と思って、ブックラックを探しましたが機内販売カタログは見当たりません。

マギーさんに「インフライトショッピングのカタログはありますか?」と聞いたところ、なんとニュージーランド航空では機内販売は行っていないとのこと。
その代わりに、IFEのメニューの中に「ショッピング」コンテンツがあり、モニターを使って通信販売で機内限定販売品を注文することができると教えてくれました。
201805NZ-117.jpg
モニターに映し出される数々の商品は、機内には全く搭載されておらず、フライト後に全世界発送で指定した住所に送られて、受け取るシステムになっています。
この機内通信販売については、オークランドから日本への帰りのフライトで購入を試してみたので、のちほどご紹介します。


さらには、ニュージーランド産のワインも、この機内注文の通信販売で購入できます。
フルボトルだと機内で買っても、空港で飛行機を降りて自宅に帰るまでずっと手荷物として持って帰らなければならないので、大変重い思いをするところを、何本買っても自宅配送してくれるのでラクチン。
私はワインについては全く知識がないので詳しくは分からないのですが、かなりの種類のワインがセレクトされています。
201805NZ-118.jpg


ディナーが終わり、夜が明けてモーニングタイムが始まるまでの間、ギャレイにアテンダントさんが常駐している時は、ドリンクのリクエストをモニターで行うことができます。
(別のキャビンへのヘルプなどでギャレイにCAさんがいない時は、このオーダーシステムがOFFにされるのか、「現在ご利用いただけません」という表示になります)
201805NZ-137.jpg



IFEのメニューを一通りあれこれいじり倒してみましたが、それでもまだまだ先の長いフライトが続きます。
普段、フライト中にIFEの映画を見ることはないんですが、今回はロングフライトの時間つぶしに「THE PEANUTS MOVIE」を見ました。
音声・字幕とも日本語には対応していなかったので、音声は英語、字幕は中国語で視聴。
201805NZ-136.jpg





長い夜を飛び続けるドリームライナーの旅は、まだまだ先が長いです。




(つづく)

プロフィール

京九快速

Author:京九快速
ちょいちょいアップします。

カテゴリ

Designed by

Ad