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きっとまた、どこかで会える。

3月のダイヤ改正で、ついに常磐線特急は全便がE657系新型特急で統一されました。

これまではすぐそこを651系「スーパーひたち」、E653系「フレッシュひたち」が走っているのが当たり前・・・というより、別に気に留めることもない、ごく日常のことだと思っていましたが、今ではE657系しか走ってこない現実に徐々に慣れてきたような気もします。


651系とE653系の今後の移動転属については、あれこれいろいろと噂話が飛び交っていますが、「常磐線の定期特急」としてはもう2度とこの「常磐線のエース」と言うステージには戻ってはこないでしょう。

今までの特急車の中で、どの列車よりも一番かっこいいと思っていた651系。
「今日は何色かな?」と、ホームで到着をちょっとワクワクさせてくれたE653系。



いつも一番近くにいてくれた651系とE653系に「ありがとう」と「新天地でも頑張れよ!」という思いを込めて、
今回、期間限定公開というかたちでお別れコンテンツを作ってみました。

http://hp1.cyberstation.ne.jp/polomerria/651index.html

※2013年3月25日をもって公開を終了いたしました。

自分の持っているグッズや写真などを公開する、多分「自己満足」っぷりが痛々しい(笑)コンテンツになっていると思いますが、常磐線の定期運用特急から引退する彼らに「どれ、第一線を退く前にいっちょ乗ったろうか?」ということにでもなってくれれば、とても嬉しく思います。



■■更新情報■■
・2013年1月5日 さようなら651系「スーパーひたち」コンテンツ公開開始
・2013年1月5日 「オレンジカード」のページを公開開始
・2013年1月10日 「指定券・グリーン券」のページを公開開始
・2013年1月17日 「新聞記事・雑誌・車内販売メニュー」のページを公開開始
・2013年1月23日 「パンフレット・チラシ」のページを公開開始
・2013年1月29日 「グッズ」のページを公開開始
・2013年2月6日 「フォトスライドショー」のページを公開開始



□□スライドショーのあとがきみたいなもの□□

BGMはSENTIVE.NET(http://sentive.net/)様の楽曲を使わせていただきました。
SENTIVE.NETさんの楽曲は、ネット配信の自作ゲームや同人向けのゲームの曲として使われていることが多いみたいですね。
たくさんある無料配信の楽曲の中から、気に入った曲を数曲に選びこみました。
どれも使いたい曲ばかりで、1曲に絞り込むのは曲の長さと画像枚数との照らし合わせが大変な作業でしたが、けっこう楽しかったように思えます。
最初は、ボイスレスの勇壮なイメージのBGMに決めたのですが、最終的には「passing days」に決定。
どんなイメージでこの曲に決めたのかは、歌詞を聴いてみれば分かって頂けると思います。


・扉のページ
651-001.jpg
画像をよく見てみると分かるのですが、「K202」編成の画像です。
みなさんご承知の通り、東日本大震災と原発事故の影響で、原ノ町駅に取り残されてしまった編成です。
仲間の元へ帰れない不遇の車両。
今回、どこかのページで、あえて「K202」としてわかる画像を選んであげたいということで、この画像にスライドショーのトップを飾ってあげました。


・『淡雪梅』
651-014.jpg
もはや説明するでもない、常磐線で最も有名な名シーンですね。
この頃は651系が30分~1時間おきに来る頃だったので、何度も撮影チャンスがありました。
最後となる今年の梅の時期には、たくさんの鉄道ファンでごったがえしそうですね。


・『さくらの花の咲く頃に』
651-013.jpg
土浦の桜川を渡る651系。
ここは毎年、桜の季節になるとたくさんの花見の人が訪れる場所です。
土手にはたくさんの車が停まってしまうので、土手に全く車のいない瞬間に撮るのはけっこう大変でした。


・『サマーレインの中を』
651-008.jpg
雨の中を走る651系を、車の中から流し撮りした画像です。
けっこうな雨量だったのですが、流してしまうと雨の中を走っている感じが全然しないですね・・


・『ダイナミカル・エアロリズム』
651-007.jpg
個人的に、流線型の先頭車同士が連結されて走っているシーンが好きなので。
東北・山形・秋田新幹線の連結部分とはまた違った、ダイナミックな感じが好きでした。


・『初夏の訪れ』
651-010.jpg
常磐線の定番撮影地「トリフジ」です。
けっこう「爽快」なイメージで撮れたかな?、と思っておりますです。はい。


・『緑の中を』
651-012.jpg
常磐線沿線の地元ファンなら、きっと誰でも知っている、あの山の中腹からの俯瞰撮影です。
5月~初夏の頃には、見渡す限りの緑色の中を走っていく真っ白い651系は、まるで模型の電車のようです。


・『素顔』
651-006.jpg
流線型の先頭車を、あえて広角レンズで「むにょ~ん」という感じまで迫ってみました。
サイドから流し撮りでいう構図で撮影することが多かったので、この画像はちょっとした「実験」みたいに狙ってみました。


・『目覚めの睡蓮』
651-009.jpg
ここも地元鉄の人にはよく知られた場所かもしれません。
蓮の花は早朝のごく僅かな時間にしかキレイに咲かないので、季節と時間が限定されるシーンです。
ちなみに、満足いくまで「651系と蓮の花」を絡めて撮るのに、4日間ほど早起きして撮影しました。
現在は、すでに早朝に運転されている651系はないので、もう撮ることはできないでしょうなぁ。


・『シーサイド』
651-003.jpg
以前から撮りたいと思っていた、海をバックに走る651系の画像。
本当はいわき以北の、広野あたりの太平洋をバックにして走る651系を撮りに行こうと思っていたのですが・・・叶わぬ夢となってしまいました。
というわけで、海と651系を絡めた画像は、これだけしか撮れませんでした。


・『朝焼け』
651-002.jpg
水戸-勝田間の鉄橋を行く651系。
この朝日にギラリと光る651系を撮りたくて、自宅を午前3時に出発して現地に向かった、個人的に「根性」の1シーンです。
この画像も、今は早朝に走る651系の運用がなくなってしまったので、今となっては撮れないものになってしまいました。


・『数秒の逢瀬』
651-011.jpg
今回の画像の中で、もっとも撮影に苦労した1枚です。
この頃は651系が1時間ヘッドで上野-水戸間をノンストップで走っていたので、上下列車がすれ違う場所というのがほぼ同じ時間・同じ場所になります。
時間と距離を計算して、「多分このあたりがすれ違う場所だろう」と出かけていったのですが・・・・
たしかに「すれ違う」地点ではあったのですが、上下列車のやって来るタイミングが数秒でもズレてしまうと目の前ですれ違ったり、上下列車のどちらかが先に行き過ぎてしまって数秒差ですれ違わなかったりと、とにかく骨の折れる思いで20~30回ほどチャレンジして、やっと撮れた「すれ違い」シーンでした。


・『吹雪に吼える』
651-005.jpg
誰でも1度は撮ってみたい、雪中走行シーン。
しかし首都圏では、「雪が降る=運行停止」みたいなことが「お約束」なので、実はなかなか雪中に走行写真を撮るというのはチャンスが限られてしまいます。
この時はかなりの降雪量だったのですが、運良く常磐線は数分の遅れで走っていたので、651系も撮ることができました。
今回の画像の中で、個人的に好きな1枚です。




□□おわりに□□
中国の有名な思想家であり小説家でもある「魯迅」は、日本への留学時代のことを語った「藤野先生」という小説の中で、このようなことを書きとめています。

『私はそれで仙台の医学専門学校へ行った。東京を出発すると、まもなくある駅についた、日暮里と書いてあった。どうしてなのか知らないが、私は今でもその地名をよく覚えている。その次に覚えているのは水戸だけで、ここは明の遺民、朱瞬水先生が客死した土地だ。仙台は市街であったが、あまり大きくはなかった。』

時は1904年。

もう100年以上も昔に、あの魯迅が辿って行った東京から仙台への道。
それが常磐線であったこと。

きっと651系やE653系がひたすらに走り続けたこの「道」は、歴史の中ではほんのごく僅かな時間かもしれないけれど、私は651系やE653系と過ごせた、きっとごくささやかなこの時間を与えてくれた神様に感謝しています。

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京九快速

Author:京九快速
ちょいちょいアップします。

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