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首都圏民鉄ロマンスカー・ワンデーコンプの旅 その1

無謀な企画、また実践してきました。

首都圏の民鉄ロマンスカー全車種を一日で制覇するとかいう、完全にトチ狂った乗り鉄の旅です。


ちなみに、「首都圏の民鉄ロマンスカー全車種」を挙げておくと、

小田急・・・MSE/VSE/EXE/RSE/HiSE/LSE/(JR東海371)
東武・・・・100系スペーシア 200系りょうもう
京成・・・・AE100Skyliner
西武・・・・NRA

東武の300系とか、京急の2100形はどうなのよ?と言われると、まぁそのへんも「ロマンスカー」になるのかなぁと思いますが、取り敢えず「座席やサービスなどに、特急らしい設備を備えた有料特急列車」を「ロマンスカー」としておきます。







【1st ランナー】「あさぎり」1号 新宿7:15→松田8:27
MSE/VSE/EXE/RSE/HiSE/LSE/371/SPACIA/RYOMO/AE100/NRA

酔狂な行程のワンデー乗り鉄。
ファーストランナーは小田急ロマンスカーの異端児「RSE」の「あさぎり」号。
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「RSE」の特徴はパステル調の淡いカラーリングと、なんといっても2階建て車両の存在。
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2階席の「スーパーシート」が、民鉄特急では珍しいファーストクラスとして設定されていますが、
今回はこちらに。

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先頭車の最前列席。
「展望席」の無いRSEですが、最前列席ではこんなにも見晴らしの良い展望が楽しめます。

「あさぎり」1号は、朝のラッシュ帯に新宿を発車。
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新宿を目指して押し寄せる数々の上り列車とのすれ違いが楽しめます。
複々線区間に入ると、対向列車とすれ違いながら緩行線の電車を同時に追い越したり。

普通車はどの号車も4~5割くらいの席が埋まっていました。意外と混んでるものですね。
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お弁当や飲み物、お土産品などのワゴン販売があります。
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ちなみに「ROMANCECAR CAFE」のオレンジ色のカップは1個20円で買えます。

小田急20000形「RSE」の車内設備をご紹介。
(「座席探訪」というコンテンツを持っているサイトが「なにを今さら」・・な感じですが)

3号車と4号車の2階にある「スーパーシート」
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2+1の配置でどっしりとした座席が並んでいます。
オーディオや衛星放送のテレビ放映サービスは無くなってしまったので、今は「大きな椅子」がウリです。

4号車の1階席は「セミ・コンパートメント」
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向かい合わせのソファー席の真ん中にテーブルがあって、各部屋はしっかり仕切られています。

こちらも3号車と4号車にあるサービスステーション。
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アテンダントさんはワゴン販売で車内に出ているので、車内販売の基地として機能。
電子レンジやビールサーバーなど、本格的な設備が整っています。

今回は、利用した普通車の座席を全て同じアングルでご紹介していきます。
(これこそ、まさに「いまさら~」な?~~笑笑笑)

「RSE」の普通車はこんな感じです。
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ソファーは見た目に反して意外と固めです。
(といっても最近のガチガチな固さの座席とは比べ物にならない柔らかさを持っています)
テーブルは背面と壁面の収納式の2WAY。インアーム収納テーブルはありません。
足元にはフットレストが付いています。シートピッチは1,000mm。

「RSE」は1992年のブルーリボン賞を受賞。
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ちなみに同年の「ローレル賞」は、253系「成田エクスプレス」でした。

秦野を過ぎると周囲の景色には緑が多くなります。
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このあたりにくると「ロマンスカーでいよいよ箱根に近づいてきた」って感じがしますね。

途中にはトンネルも。
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「あさぎり」号は、JR沼津が終点なので、当然そのまま箱根へは向かいません。
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「新松田」駅手前の分岐線で、「あさぎり」号は下り本線から上り本線へと進入。
ほんのわずかな距離ですが、上り線を「逆走」します。

さらに上り本線から分岐して、ヘロヘロな線路へと侵入。
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画像左の2線が「小田急」本線。「あさぎり」号は一番右側の、雑草生い茂る線路へと入っていきます。

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そのヘロヘロ線路を駆け上がっていくと、急カーブして別の線路と交わります。
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ここはもうJR東海の「御殿場線」。一気に「小田急」から「JR東海」へとワープ。

そして見えてきた駅は、JR東海の「松田」駅。
「あさぎり」号は、小田急の「新松田」ではなく、JR東海の「松田」駅に停車します。

ここ「松田」駅では「小田急」の運転士さんと車掌さんが、「JR東海」の乗務員さんと交代。
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東海道・山陽新幹線の「新大阪」駅で見られるような、念入りな引継ぎなどをして交代するのかと思って見ていたら、意外と簡単に敬礼しただけで交代終了でした。

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ここから「小田急のあさぎり」号は「JR東海の特急」となって、JRの御殿場線を沼津駅まで走ります。





さて、次は・・・・「あさぎり」1号で「松田」まで来たという事は、当然アレですね(笑)



次回に続きます~。

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首都圏民鉄ロマンスカー・ワンデーコンプの旅 その2


続きです。

松田駅からの乗り換えはこちらの電車。

【2nd ランナー】「あさぎり」2号 松田8:52→本厚木9:13
MSE/VSE/EXE/RSE/HiSE/LSE/371/SPACIA/RYOMO/AE100/NRA

同じ「あさぎり」号でも、こちらはJR東海所属の371系電車。
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このカプセル状の先頭車。初めて見た時はあまりに斬新過ぎてブッ飛びました。

この部分だけ見ると、昔の東海道新幹線の0系や100系新幹線みたい。
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車内は2~3割程度の乗車率。
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ほとんどがビジネスマン。新聞見たり寝てる人ばかりです。

普通車の座席はグレー系のモケットでとってもシック。
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シートピッチは1,000mm。足元には跳ね上げ式のフットレストもあります。
クッションも柔らかく、シート表面のスリットが体全体をしっかり支えながら包み込むので、掛け心地は日本中に数ある特急普通車座席の中でも最強ランク。

3号車と4号車の2階は「グリーン席」(小田急線内では「スーパーシート」)
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グリーン車の車両には売店コーナーがあります。
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やはりこちらの「あさぎり」号でもワゴン販売がメインで、売店にはスタッフさんは常駐していません。

「あさぎり」2号でも先頭車の最前列(普通車指定席)にしてみました。
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席から立つとこんな眺めです。

が、座ると目線の位置に運転席の方が高くて、RSEほど前があんまりよく見えません。
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20分ほどで本厚木に到着。
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ガラガラだった車内はここで一気に満席になりました。




【3rd ランナー】 「はこね」7号 本厚木9:17→小田原9:48
MSE/VSE/EXE/RSE/HiSE/LSE/371/SPACIA/RYOMO/AE100/NRA

本厚木からは、なんとも珍しい「本厚木始発のロマンスカー」に。
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今回、フルコンプリートを狙うに当たって、ネックだったのが「HiSE」と「LSE」。
この2車種は小田急の時刻表で「L/H展」と1括りになっていて、LとHのどっちだか分かりません。

パソコンからロマンスカー予約ができる「ロマンスカー@クラブPC」だと、これが分かります。
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最初組んだ行程では「あさぎり」2号を新宿まで乗るつもりでしたが、そのあとに繋げていく列車にどうしても「HiSE」が当たりません。ここで「あさぎり」2号を町田下車・本厚木下車で乗り継ぎを調べていくと、この「はこね」7号で「HiSE」に当たったので、今回のような行程に仕上がりました。


閑話休題。


乗り換え時間が僅かなので、改札を一旦出て再度改札を通って乗り込むと、すぐに発車。
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本厚木始発ということで前展望が狙えるかと思ったのですが、最前列は満席。
後展望の最前列で予約しておきました。

景色がびゅんびゅんと遠ざかっていきます。
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下りロマンスカーだと、日中の前展望はちょうど逆光で眩しいのでそういう点では後展望もオススメ。


「HiSE」ロマンスカーの車内を探検。

全車普通席で「スーパーシート」とかはありません。
普通車は赤系の座席の車両と、
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青系の座席の車両がありました。
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本厚木始発ということでか、誰も乗っていない車両ばかり。
この列車自体が海老名の基地から?箱根湯本への「車両回送」の目的なのでしょうね。

カフェカウンター。「はこね」7号では車内販売もないので完全に無人です。
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車両間の自動ドアはオレンジ色に着色された透明ガラス。
なんだか昭和時代の喫茶店の入り口みたいな感じです。
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「百合」のシンボルマークもレトロな感じ。
HiSE自体は1987年生まれで、平成目前の頃なんですけどね。

ナンバープレートを発見。
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「10001」 10000形「HiSE」のトップナンバーでした。

「HiSE」は1988年のブルーリボン賞受賞列車。
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もう20年以上も前のことですが、今でも誇らしげにプレートが掲げられています。

展望席はゆるやかな曲線で構成されていて、特に天井は優雅な趣き。
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最前列はこんな感じ。
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前からも横からも景色がすぐそこに迫り来るようで、かなりダイナミックです。

展望席も含めて普通車の座席はリクライニングしません。
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背面はそこそこ傾斜が付けられていて、座席全体で体を包み込むようなバケット形状にはなっていますが、乗っているとやっぱり「ちょっと座席を倒したいな・・」と思います。

「はこね」7号は箱根を目指して、どんどん進みます。
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酒匂川橋梁。
このあたりでは右手に富士山が大きく見えるのですが、この日は雲の中でした。

小田原到着。
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鋭角な傾斜の先頭形状と上品な2色のレッドの色使いが、いかにも「優等列車」という存在感。
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「はこね」7号は、終点「箱根湯本」を目指して走り去っていきました。


小田原からの折り返しは・・・さてさて??


次回に続きます~。

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首都圏民鉄ロマンスカー・ワンデーコンプの旅 その3


続きです。

【4th ランナー】 「はこね」6号 小田原10:05→町田10:47
MSE/VSE/EXE/RSE/HiSE/LSE/371/SPACIA/RYOMO/AE100/NRA

小田原からは「EXE」で新宿方面へと逆戻り。

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6両編成で、貫通型の先頭車を先頭にやってきました。
後ろ側の先頭車はゴツい流線型。

シャンパンゴールドの、上品にキラキラしてるボディはいつ見ても異彩。

車内のお客の数は定員の1割程度。
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もっとも、この後「新松田」「本厚木」「町田」(さらには「向ヶ丘遊園」にも停まる)とこまめに停車して、車内は大盛況になるわけですが。

「EXE」も「ロマンスカーファミリー」なので売店コーナーがありますが・・・
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この「はこね」6号は車内販売がない列車なので、売店もカラッポ。

「EXE」も全車普通席。
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リクライニングシートですが、傾斜角度はわずかです。「ちょっと倒れたかな」と分かる程度。
座席そのものは、クッションが柔らかめだし、座席全体にドッシリとした安定感があるので、座っていて安心して体をもたれることができます。

さて「EXE」というと、「展望席」や「特別席」の存在を完全に廃したために、「遊び心がない」「こんなのは“小田急ロマンスカー”とは呼べない」とか「ブルーリボン賞取れなかったのがダメ車両の証拠」とか、とかくファンから大ブーイングで嫌われまくりなわけですが・・・

まぁ、たしかに「展望席」も「スーパーシート」もありませんけど、そういう派手でキャッチーな部分ではなく、見逃されがちな部分や素通りしてしまう部分をよく見ると、そんじょそこらの「特急車両」とは比べ物にならないほどに、細かいところまで凝りまくっているところが見えてきます。

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客室ドアのガラスには「EXE」のロゴ。
ガラスも単なる透明ガラスではなく、軽くブロンズに着色されていて、これが夜間に乗るとガラス向こうの客室がまるでホテルラウンジかのような雰囲気に。デッキと客室の落ち着いた照度がこのブロンズガラスを際立たせ、さらに空間全体を上品に映るという「マジック」。

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デッキの電話コーナー。
それを照らす照明と照らし方も独特ですが、壁のシルバーブルーの色合いや、客室ドアとは1枚の簡単なパーテーションを隔ててこの空間を作っている点でかなり手が込んでいます。
普通だったらこんな電話は、デッキの空いている部分に直付けですよ。

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車内案内のパネルは、ステンレスパネル。こういうのはたいていステッカーで壁に貼られてますよね。

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一般のお客には全く必要の無い情報である「ナンバープレート」
「単なる数字の羅列」であるはずが、わざわざオリジナルのフォントで飾っています。

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座席のヘッドカバーには、さりげなく「EXE」の刺繍入り。

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座席そのものも見た目に肉厚で、座る前から「ゆったりできそう」という安心感。
さらに天井に目を向ければ、

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間接照明にスポットライトに補助照明と、照明だけで3WAY。
荷物棚から数えると、3段構成になっている天井も、頭上の高さに伸びやかさが感じられます。


ほかのロマンスカーファミリーに比べると、やはり「華」がないのは否めません。
でも「普段着の特急」という土俵で、例えばこの先に出てくる西武の「NRA」や東武の「RYOMO」、JRでいえば「フレッシュひたち」「踊り子」なんかと比べた時、この「EXE」には段違いの上質さを兼ね備えていることが見えてきます。

決して「小田急ロマンスカー」としての誇りを蔑ろにして誕生したわけではない。
ただ、ちょっと他とは「路線」が違うだけで、RSEとは違う「異端児」ゆえに嫌われ者になってしまった「EXE」はちょっと可哀相な運命だな・・・・

などと考えていると、「町田」に到着。
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さきほど乗った「あさぎり」2号が新宿で折り返してきた「あさぎり」3号と並びました。


「町田」からは1駅戻って「相模大野」へ。


【5th ランナー】 「えのしま」24号 相模大野11:07→新宿11:39
MSE/VSE/EXE/RSE/HiSE/LSE/371/SPACIA/RYOMO/AE100/NRA

午前中最後のランナーは「LSE」の「えのしま」号。
早くもこれで5車種を制覇です。おそるべし小田急ロマンスカー!!
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この「えのしま」24号は、時刻表上での車種が「▲E」で、「EXEでの運転が基本だけど、他の車種になることもありますよ」と、運用車種に幅を持たせた表示になってます。(ま、HiSEかLSEかってとこなんですけど)

この日は運良く「LSE」で運転されていたので、5車種目となりました。

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この「えのしま」って字体が、なんかかわいい。

さっそく乗り込むと・・・予想に反して意外と混んでました。
江ノ島線の特急だし藤沢始発だからガラガラかなーとか勝手に思ってました。

「えのしま」号ではごく一部を除いて車内販売がありません。
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売店コーナーは無人です。

「LSE」も全車普通車。
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座席はちょっとレトロ~な風貌。リクライニングすると座面が前にせり出してきます。
この座席、着席の姿勢が異様に低くて、なんだか腰が抜けたそうな姿勢になっちゃうんですよね。

今日は、一番前。展望席最前列に座っちゃいます。
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登戸を過ぎて複々線に。VSEとすれ違いました。

成城学園前駅を通過中。
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あっという間に新宿駅に着いちゃいました。
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降りる時に、ブルーリボン賞の受賞プレートを撮っておきました。
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1980年生まれで、1981年のブルーリボン賞を受賞。
LSEも、もう30年ランナーです。
今こうして第一線で走っているばかりか、展望席つきのロマンスカーとして人気者の確固たる地位に就き続けていることがすごいですね。

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外に出ると、ヘッドマークはもう折り返しの「さがみ」になってました。


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□■□ はじめての、ろまんすかー □■□


初めて「小田急ロマンスカー」というものに乗ったのは1983年の夏。
当時、海老名に住んでいた叔母の家へ行くのに、叔父さんが新宿から町田までロマンスカーに乗せてくれました。

この時に乗ったのが「えのしま」号。
この頃の「えのしま」号は、町田停車で相模大野は通過でした。

車種は忘れもしない「NSE」です。
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画像は後年撮ったもの。乗った当時はたしかヘッドマークが電気式ではなく逆三角形の差込型でした。

切符が小田急独特のもので、初めて見た「ロマンスカーの切符」に感激。
よほどお気に入りだったようで、なにかと趣味のコレクションを無くしたり、うっかり捨ててしまうことがあった私にしては「奇跡的に(?)」、今でも手元に残っています。
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当時は「えのしま」号でも「走る喫茶室」のサービスがありました。
新宿を発車すると、アテンダントさんが乗客一人一人にメニュー兼時刻表を配って回ります。

この時のメニューも切符と一緒に大事にとってありました。
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たしかコーラとプリンを叔父さんに買ってもらいました。
メニューを見ると・・・この時に乗ったのは「森永」担当のロマンスカーだったみたいです。

食堂車でもないのに、ウエイトレスさんが車内を頻繁に行ったり来たりして、自席にいながらにグラスでコーラを飲んだりプリンを食べたりできることが鮮烈な印象でした。
とにかくそんな「走る喫茶室」のインパクトが子供の目と心にはかなり強烈に記憶に刻まれたようで、その後どんな景色を見ていたのかとか、車内がどんな様子だったのかとか・・・全然覚えていません(笑)


メニューは見開きで、中が時刻表になっています。
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今のロマンスカー時刻表と比べると、驚くほどシンプル。


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さて、再びふりだしの新宿に戻ってきましたが、次はどこへ向かうのか・・・?!


まだ続きます。



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首都圏民鉄ロマンスカー・ワンデーコンプの旅 その4


まだ続いてますよ。

午前中で早くも5種の小田急ロマンスカーを乗車制覇。
小田急新宿駅から徒歩にて西武新宿駅へと向かいます。

次なる「ロマンスカー特急」は、



【6th ランナー】 「小江戸」13号 西武新宿12:30→所沢12:58

MSE/VSE/EXE/RSE/HiSE/LSE/371/SPACIA/RYOMO/AE100/NRA


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西武鉄道の「レッドアロー」です。




・・・・・となる予定だったんですけど、

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西武新宿駅で特急券を買おうとすると、券売機は全て「発売中止」。

なんでも人身事故の影響で西武新宿線はダイヤが大幅に乱れた状態だそうで。
「特急レッドアロー号は全列車運転を中止しております」と、非情な放送。

「西武レッドアロー」も、今回の「特急ロマンスカー制覇」には欠かせない、立派な有料特急。
今日に限っては、乗らずにスルーするわけには行きません。

駅員さんに聞いてみると、池袋線の特急レッドアロー号は通常通りに走っているということなので、とりあえず新宿線の電車に乗って、池袋線との交差駅である「所沢」まで向かうことにしました。

とりあえずホームに入ってきた「拝島快速」なる電車に乗ります。
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この電車は所沢には行かないというので、途中駅で後続の電車に乗り換え。


で、なんとか所沢駅に来られました。


あらためまして・・・

【6th ランナー】 「ちちぶ」24号 所沢13:24→西武池袋13:46

MSE/VSE/EXE/RSE/HiSE/LSE/371/SPACIA/RYOMO/AE100/NRA

もともとの予定で「小江戸13号→ちちぶ24号」でレッドアローの乗り継ぎをするつもりだったので、この「ちちぶ24号」をキャッチできたことで、元の予定通りに戻れました。

特急レッドアローの登場。
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小田急ロマンスカーのダイナミックな流線型の電車をみてきたせいか、レッドアローのニュートラルな顔つきは、なんだか「地味」に見えてきます。

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車内は各車両とも10人ちょっとが乗っている程度。

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レッドアローは全車両が普通車。特別席とかはありません。
座席はJRの新型「あずさ」なんかとそっくりなもの。座面スライド機構は有していません。
シートピッチが1,000mmで、座ってみると足元がかなり広く感じられて、その余裕に優越感。

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青いモケットの座席に水色のヘッドカバーが、見た目に清涼感たっぷりで、夏場は乗った瞬間から爽やかな気分になれそう。

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レッドアロー号は、特に休日の「ちちぶ」号などは観光客やハイカーの利用も多いようですが、売店や車内販売はありません。そのかわり、先頭車のデッキには飲料の自動販売機が設置されています。

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7両編成のうち、トイレがあるのは両端の先頭車だけ。
中間車は徹底的に客室に空間を割いた設計で、座席を多く設置することを設計目標にしているよう。
夕刻から深夜に掛けてのホームライナー的な通勤特急としての運用が一番の活躍の場です。

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座席のテーブルには広告のステッカーが貼られています。
以前に乗ったときは、某メーカーのノートパソコンのステッカーが貼られていましたので、通年でテーブルは広告スペースとして使われているみたいです。
座っていると目線にどうしても広告が入ってくるのでコマーシャル効果はかなりありそうですが、実際にはけっこう目障りな感じ。

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所沢から池袋までは20分ほど。
あっという間に着いちゃうって感じですが、かなり「優雅な20分」を過ごせます。

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ボディ側面にはスピード感のある「NRA」のロゴマーク。
「ニューレッドアロー」の愛称。「ニュー」はこの車両が2代目レッドアローということで附されています。
グレー基調のカラーリングに窓周りはブラック。そこに一本線を締めているのはレッドライン。
「レッドアロー」の走行シーンは、きっとまさに「流れ行く赤い一本矢」の如く、なのでしょうね。




さて・・次なるランナーは?!

まだ続きます。

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首都圏民鉄ロマンスカー・ワンデーコンプの旅 その5


続きです。


池袋駅からは山手線に乗って、次なる目標制覇へ。
ネクストターゲットはこちらです。

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空港アクセス特急のパイオニア、京成「スカイライナー」。


【7th ランナー】 「スカイライナー」29号 京成上野14:40→京成船橋15:05
MSE/VSE/EXE/RSE/HiSE/LSE/371/SPACIA/RYOMO/AE100/NRA

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現在の「スカイライナー」は1990年に登場した、2代目。
先頭車は優等列車らしい流線型ですが、ダイナミックなバンク角のデザインは尖った印象よりも、優しげな大らかさを感じさせます。

ドア脇には、7月17日開業の「成田スカイアクセス」と「新スカイライナー」の宣伝ステッカー。
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「新スカイライナー」が登場すると、今のスカイライナーは「シティライナー」という愛称に変更され、今と同じルートで上野と成田空港の間をいくつかの駅に停車しながら結ぶ「都市間輸送特急」に生まれ変わり、「空港直行」の役割を新線経由の新型スカイライナーに役割を譲ります。
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この方向幕も、もうまもなく見納め。

車内はブルーを基調として、「青空」を連想させる爽やかなインテリア。
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一度リニューアルが施された後の姿が現在の姿で、デビュー時はブラウン基調で落ち着きと重厚さを感じさせるインテリアでした。

スカイライナーは全車両が普通車。
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座席はリクライニングシートで、わりと大きく倒れます。
シートピッチも1,040mmとかなりワイドサイズ。足元にはフットレストバー。

5号車には自動販売機コーナーとスタンドコーナー。
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スカイライナーでは車内販売がありませんが、自動販売機で飲料購入が可能。
カウンターを設けたスタンドスペースも広々としています。
私鉄特急では珍しい「フリースペースコーナー」ということになりますが、乗車時間がさほど長くないのと、京成線はカーブが多くて列車がよく揺れるので、わざわざここで立って気分転換したり歓談したりする人はほとんど見かけません。

電話コーナーも5号車デッキに。
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トイレは4号車に集約。洗面台・洋式個室・車椅子用・男性用と一通り揃っています。
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トイレと自販機コーナーは隣り合わせになっているので、客席以外のスペースは編成中央部にガッチリ固められたような設計となっています。
両端の車両に乗っている人がトイレを使うには、移動がちょっと苦労するかも。

各車両のデッキ側には荷物置き場がありますが・・・・
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大きさが中途半端なので大型スーツケースが収まらなかったり、満席だと全員の荷物が収用しきれなかったりと、「空港特急」としてはあるまじき設計。
新型スカイライナーではこのウィークポイントが改善され、かなり大きな荷物置き場になったようです。

さてさえt、車内ご紹介はこのへんで。いよいよ京成上野を発車。
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京成上野駅は地下駅なので、スカイライナーはしばらく暗闇の中を走ります。
成田空港の国際線出発時間も中途半端なためか、車内は各車とも10人程度の乗客。

地下トンネルを抜けると、JR線をクロスオーバーして日暮里駅へ。
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日暮里駅の改良工事で、上下線は上下分離配線になりました。
下りスカイライナーは真新しい高架線を走って日暮里駅へ。

3階部分に新設された下り線ホームは、ピッカピカ。
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いつも常磐線の窓から、雑然として狭苦しそうな京成線の日暮里駅を見てましたが、この新設の下りホームはそんなイメージを完全に払拭させる明るい駅に。
スカイライナー専用乗り場もできて、一般列車の乗客の波に混じって列車を待つこともなくなりました。

日暮里からは、町屋・千住・高砂と、東京の下町を高架線から見下ろしながら進みます。
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街々の隙間を縫うように急カーブでつなぐ京成線ですが、スカイライナーは時短を目指して頑張るような走りで、連続カーブ区間にしてはわりとスピードを出して走っているような感じがします。

東京から千葉へと走りますが、併走する総武線とは車窓が全然違います。
総武線は「街」を走るという感じですが、京成線は「町」を走るという感じ。
なんというか・・・住宅街や古い町並みや昭和を感じさせる商店街に、駅もそんな雰囲気によくマッチしているような、人々の生活の真っ只中を駆け抜けるような京成線。

総武線をクロスオーバーすると、もうすぐ船橋。
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子供の頃、このあたりに一時期いたことがあったので、懐かしく車窓を眺めますが・・・
土手から地上へと駆け下りてくる線路は完全に高架になって、警報機もない踏切は姿を消し、低い木造住宅やボロいアパートが立ち並んでいたあたりは真新しい家々が立ち並び、線路を渡って通った銭湯は煙突も見えず。

もっとも「船橋ヘルスセンター」や「谷津遊園」に連れて行ってもらった頃、スカイライナーは空港開港前の暫定運転でチョコレート色の初代AE形だった時代の話。もう30年以上も前のことです。

そんなわけで京成船橋駅も、かつても面影もなくキレイな高架駅に生まれ変わっていました。
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本来なら「スカイライナー」の使命である空港連絡で成田空港まで乗りたかったのですが、次の制覇目標があるので、今回は京成船橋駅で下車。
「スカイライナー」という列車の性格から成田空港利用客がほとんどかと思ったら、車内のほとんどが船橋で下車。(船橋駅では上下車口が決められているので、船橋駅の乗降客のライナー券はこの号車に集中して発券されるシステムなのかも)

船橋駅の改札口を出て、かつて駅前の大通りと京成線が交わる大きな踏切があった駅前通に出てみましたが・・・あの頃、一日中ほぼ遮断機(というか、当時は小屋のおじさんが手動でハンドルを回していた)が降りっ放しだった踏切は、当然ながら跡形もなくなっていました。

再び東京方面へ戻るために、京成線を辿っていきます。
船橋駅には「成田スカイアクセス」と「新型スカイライナー」を宣伝するポスターが至る所に。
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「成田スカイアクセス」開業後は、船橋にはスカイライナーはやって来ません。
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船橋駅での「スカイライナー」の案内表示ももうすぐ見納め。

再びスカイライナーで、京成上野まで。

【8th ランナー】 「スカイライナー」18号 京成船橋15:07→京成上野15:32

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途中端折りすぎですが(笑)、日暮里でほとんどの乗客を下ろして回送列車状態で上野へ。
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カーブの先で地下トンネルへ入ると・・・

ぼんやりと照明が灯った不思議なところがトンネル内にあります。
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東京のド真ん中で「廃墟」となった「博物館動物園」駅跡。
窓越しによ~く見ていると壁画っぽい跡や、改札口?の木枠なんかが残っているのが見えます。

で、再び京成上野駅に戻ってきました。
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乗ってきた電車の先頭車は「AE-101」
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AE100形のトップナンバーでした。

ボディに控え目に刻まれた「skyliner」のロゴタイトル。
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「シティライナー」へと生まれ変わるその時、このロゴタイトルは果たして・・・?




以下、まだ続きます~~。

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首都圏民鉄ロマンスカー・ワンデーコンプの旅 その6

まだ続いてますよ。


上野からは地下鉄でこちらへワープ。

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東武電車の浅草駅。

久々に来ました。
昔とあまり変わらない雰囲気にちょっと安心(?)
あの、ちょっと薄暗くて雑然として狭~いターミナルの雰囲気が好き。

デパートの3階部分?にある、行き止まり式の乗り場も変わりませんね。
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これぞ「東武の浅草」って光景です。

東武鉄道ご自慢の特急車が仲良く並んでいますが、これから乗るのはこっち。

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【9th ランナー】 「りょうもう」27号 浅草16:10→東武動物公園16:45
MSE/VSE/EXE/RSE/HiSE/LSE/371//SPACIA/RYOMO/AE100/NRA

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「Ryomo」のロゴも凛々しいエクステリア。
赤と黒のラインがスペーシアよりも力強い印象で、こっちのほうが速そうです。

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車内に入ると・・・廃車になったデラックスロマンスカーから持ってきた座席が搭載された電車でした。

シートピッチは985mm。
1,000mm級のシートピッチを誇る特急に、続けて乗ってきたのでちょっと狭く感じます。
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リクライニングすると座面がちょっとチルトして、お尻を掬い上げるような姿勢に。
リクライニングは3段階ストップ式で、今となっては古い機構ですね。

「りょうもう」号は全列車で車内販売がありません。
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飲み物の自動販売機は設置されていますが・・・市中の自販機より+30~50円高い料金設定。

さて、時間になって「りょうもう」号、浅草駅を発車です。
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ホーム先端ですでに急カーブになっている浅草駅。
ほぼ90度のカーブを曲がると、目の前にはドドーン!と東京スカイツリー。

スカイツリーは、お隣りの業平橋駅のすぐ脇で建設が進んでいます。
東武電車はこのすぐ真横を走るのですが、スカイツリーの直下は建設現場の覆いが被さっていて、真下から見上げることはできません。
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ちょっと進んで覆い部分から抜けると・・・こんな感じで見上げられます。
窓にへばりついて撮った画像なので、完成の高さになると窓からは一番上まで見えないかも。

北千住でもお客さんを乗せて、複々線へ。
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いよいよここから「りょうもう」号のブッ飛びな快走が始まります。

それにしても東武線を走る電車もずいぶんと多彩になりましたね。
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日比谷線に半蔵門線に東急の電車に・・・脳内が若干ワケワカ状態に(笑)

電車基地。8000系とか、もういないんですね。
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で、東武動物公園駅に到着。
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降りる客も結構いれば、乗ってくる客も結構います。
東武の特急とか急行(「りょうもう号」は元々急行)って、浅草を出ると遥か彼方まで停まらない「優等列車らしい“お高い存在”」って感じでしたが、今やすっかり「気軽に乗れるライナー特急」で定着してるみたいですね。


東武動物公園駅からは数駅戻って、春日部駅へ。

春日部からはもちろんコレです。

今やJR乗り入れ特急にまで成長した、東武の看板特急「スペーシア」
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【10th ランナー】 「きぬ」130号 春日部17:11→北千住17:32
MSE/VSE/EXE/RSE/HiSE/LSE/371/SPACIA/RYOMO/AE100/NRA

登場以来変わらぬ、あっさりしたデザインの行先表示。シンプルイズベスト?
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車内は鬼怒川温泉からの帰り客でほぼ満席。(平日なんですけど)
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車内には楽しげな会話や笑い声が響いて、今回乗った特急の中でもっとも「ロマンスカー」らしい華やいだ雰囲気。外国人客がかなり多いのも、メインルートの終点に日光を抱える東武ならではの光景。

満席近い乗車率だったので、お座席の画像は前に撮ったものを流用で。
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いつ見ても「お金掛けて作ったんだなー」と思わせる座席です。
全体の色彩の統一感、ブ厚いクッションながらもスタイリッシュにデザインされたフォルム。
ヘッドレストがバカデカいのはスピーカー内蔵だったというのは登場当時の話ですが、今でも隣の席との視界を遮るのに充分なプライバシーを保ってくれています。

壁面のテーブルやカーペット押さえに金のトリムが使われているのが、バブリーですね。


個室車。まるでホテルの客室廊下のよう・・・
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床は全面絨毯張り、ここにもあちこちに金パーツ、壁にはシャンデリア照明。
いかにも金持ちの乗る電車って感じですが、今では個室料金もずいぶん安くなりました。
そのうち個室を1人で乗っちゃうぞとかやっちゃろかい!とか目論んでるバカがここにいますよ(笑)

そんなわけでブルーリボン賞受賞。
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獲得票数は、JR東日本の251系がトップだったんですが、2位の「スペーシア」との票差はわずか数票。「スペーシア」が逆転勝利でブルーリボンの栄誉を獲得したとか今や伝説ですかね。約20年前のことですが。


いらぬ心配でしょうけど・・・時期が来て、この「スペーシア」の取替えの頃が来た時、次の新型特急は相当リキ入れて作らないと、スペーシアで定着したお客さんは納得してくれないかもですよ、東武さん。

あ、そうそう。「スペーシア」といえばビュッフェよね~。
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この「きぬ130号」はビュッフェ営業列車だったので、画像は別列車で撮ったものを。
昔は小田急の「走る喫茶室」みたいなシートサービスやってましたが、今では車内販売になっちゃいましたね。ビュッフェカウンターでは、レンジがあるのを活用して冷凍食品を「レンジでチン」して温かい食事の提供が行われています。

そんなわけで私も。
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「からあげチキン」をチンしてもらいました。
所詮「チン」なわけですが、アツアツホクホクなものを車内で食べられる幸せったらそりゃぁもう、「チン」でもなまら嬉しいわけですよ。
さらに調子に乗ってアイスも食ってきた。



春日部から北千住は僅か20分。ほとんど食って終わってしまった・・・
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今度は日光や鬼怒川まで乗って、(個室で)いろいろ食べたいぞ、スペーシアァァーー!
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■□■  はじめての、すぺーしあ  ■□■


「すぺーしあ」とか平仮名で書くと恐ろしく子供の頃に乗ったみたいな感じですが・・
「スペーシア」が登場した1990年、私はもうすでに中学生でしたよ。

で、登場した1990年に友達数人でさっそく乗りに行ってます。

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わざわざJTBで切符買っているところがほほえましい。

当時の記憶は・・・鮮明には覚えてないけど・・・
やっぱり座席にインパクトがあったのと、イヤホンいらずで音楽が聴けたこと、車内販売で乗車記念のテレカ(←テレカとか時代を感じさせますな)買ったこと。

その時のビュッフェのメニュー、まだ持ってました。
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家へのお土産に「生しいたけ」買って帰ったら、「なぜにしいたけ?」と不思議がられた。

スペーシアがデビューしたばかりの頃の東武特急の時刻表もあった。
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午前中の下りスペーシアは7時と9時の2本だけ。
まだまだデラックスロマンスカーが大活躍でしたが、このわずか1年後には・・・
快速急行「おじか」とか懐かしいですね。

この頃の東武特急は浅草を出ると、下今市までノンストップとかごく当たり前でした。

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今回のロマンスカー乗り倒し旅、いよいよ次で最終回(かもー!?)

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首都圏民鉄ロマンスカー・ワンデーコンプの旅 その7

「首都圏ロマンスカーを一日で全車種コンプしちゃうぞみたいなムチャ振りワンデー乗り鉄」も今回でなんとか最後です。あ~長かった。

スペーシアを北千住まで乗りましたが、次はこちらです。

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【11th ランナー】 「メトロホームウェイ」71号 北千住18:33→新百合ヶ丘19:33
MSE/VSE/EXE/RSE/HiSE/LSE/371/SPACIA/RYOMO/AE100/NRA

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北千住の地下鉄ホームはラッシュの時間が始まっていてかなりの混雑。
そこへ警報チャイムを鳴らしながら登場のMSE。
日中に太陽の下で見るMSEのフェルメールブルーは、けっこうドギツいメタリックブルーに見えるのですが、地下鉄の暗いホームで見るととても上品な色合いに見えます。

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北千住から乗る人はごくわずか。
ラッシュの地下鉄電車のダイヤに挟まれて運転されるロマンスカーなので、入線してすぐに発車です。

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座席は固めの仕上げ。イヤイヤ、ホントに固いです。板張りに直に座ってるような感覚です。
ガッカリーな座席である一方で、室内はあちこちが木目調仕上げで統一されていて「特急」らしい上質さが漂っています。ラッシュの地下鉄線をこの客室の電車で座って移動できたら、それはもうかなり優雅なひととき。

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売店コーナーもありますが、メトロホームウェイ号では営業はなし。

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売店カウンターの対面には自動販売機があって、飲み物はいつでも買えます。
商品のラインナップが、小田急ロマンスカーにしては意外と地味ですね。
通勤客ターゲットにした品揃えにしているのかな??

地下鉄駅を次々に通過。
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でも、途中駅で前を走る地下鉄電車を追い抜いたりはしないので、そのへんの優越感はあまりないです。
前の電車がノロノロ運転になったりするとこっちもそれに合わせる様にスピードを落としてトロトロ走ります。

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北千住発の時点ではガラガラでしたが、大手町駅・霞ヶ関駅でいっぱい乗ってきました。
乗っていた1号車とお隣の2号車は、ほぼ満席になるくらいの盛況ぶりです。

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代々木上原駅の手前で地下から地上に出ます。
まだ空が明るい~!

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小田急線に入って最初の停車駅は成城学園前駅。
基本的に朝夕のメトロ号しかロマンスカーが停まらない駅ですが、ここでお客さんが大挙して下車。

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そんなわけで車内はまた一気にガラガラになっちゃいました。

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天井は、VSEほどではないものの緩やかなヴォールト形状になっています。
椅子に座っていると天井がかなり高い感じがして、客室全体に開放感があります。

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運転席直後の壁に貼られているブルーリボン賞とブルネル賞のプレート。

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ブルーリボン賞受賞については、歴代のロマンスカーが受賞してきたロマンスカーファミリーにあって、MSEでもそれを最も誇るかのように外観の先頭部分や客室ドア全てなど、至るところにこのようなステッカーを貼ってその栄誉を誇示しているかのようです。

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座席には東京と小田急沿線・箱根の情報を載せた情報誌「メローダ」。
ほかのロマンスカーでは配布されていない、メトロ乗り入れロマンスカーでしか手に入らない冊子です。

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すっかり夜になった中を走って、新百合ヶ丘駅でメトロホームウェイ号を下車。
MSE乗車はここまでです。
このあとメトロ号は多摩線を唐木田まで走ります。


新百合ヶ丘からは、新宿から来た後続の急行電車で町田へ移動。


町田からは、いよいよ本日の最終ランナーに乗車です。
あー、一日長かったー。

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【12th ランナー】 「はこね」42号 町田19:57→新宿20:35
MSE/VSE/EXE/RSE/HiSE/LSE/371/SPACIA/RYOMO/AE100/NRA


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小田急ロマンスカーの、そして民鉄ロマンスカーの「女王」として容姿・人気と共にトップに君臨する「VSE」に最後の最後に乗車です。別にもったいぶって最後に持ってきたわけではないのですが、たまたま行程作成の上でそうなっただけ。

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箱根から走ってきたVSE「はこね」号ですが、平日の夜の上り列車はガラガラです。

今回はこちらに乗車。
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最後尾の「後展望」、しかも最前列でトリを飾ります。

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トリを飾るにふさわしく、トリ飯弁当です(寒)
あ、でもドリンクはホットな日本茶をオーダーして、身も心も中からあったかです。

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値段の割にはボリュームがあって、おいしいお弁当でした。
掛け紙やパッケージがレトロな雰囲気満点ですね。

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VSEの座席は、見た目にあっさり風味なシンプルデザイン。
こちらも室内の細かいところまで木目仕上げで、その雰囲気の中にある座席は、ちょっとした「オシャレ家具」な感じもします。

リクライニングすると座面も後方にチルトしてお尻を包むように支えます。
でも全体的に座面も背面も固めの仕上げ。新宿から箱根まで乗ると・・・・

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座席が窓に向かって5度傾けて据え付けられているのは有名ですね。

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全体がオレンジ色なのは、小田急ロマンスカーの伝統色「バーミリオンオレンジ」をフューチャーしての選色なのかなーとか思ったりもする。

ついでに「オッシャレー」で「お上品」な、VSEのいろんなところを見て廻る。

デッキ。
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デッキの通路。
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カフェ脇の小さな客室。
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客室の端っこはここまで「ウッディー」な作り。
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カフェコーナー。(営業終了後)
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デッキの車内案内は、ステッカーではなくステンレスのパネル。
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展望席の入り口にはブルーリボン賞受賞記念のプレート。
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どんどん駅を通過して、ホームの蛍光灯が光のスジになって遠ざかってゆきます。


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時間ぴったりに新宿駅に到着。
帰宅の足である「ホームウェイ」号が次々と発車していく中、VSEは折り返し「ホームウェイ」には使われずに回送電車で基地へと帰ります。

これにてワンデー・ロマンスカーフルコンプの乗り鉄終了です。


一日で全部乗るなんてできるのかなーと軽い気分でやってみました。
結果「できちゃった」わけですが・・・どの特急も始発から終点までのんびり乗って、それぞれの雰囲気や旅気分を味わうのが一番楽しいんじゃないかなーと感じました。短時間乗車は慌しくて、特に「スペーシア」や「VSE」はやっぱり長い時間乗って、ビュッフェやカフェの食事と絡めて「移動そのもの」を楽しむのがこれら列車の醍醐味ですしね。


てなわけで、今回の旅の行程をおさらい。

新宿7:15   → 松田8:27      あさぎり1号(RSE)
松田8:52   → 本厚木9:13     あさぎり2号(371)
本厚木9:17  → 小田原9:48     はこね7号(HiSE)
小田原10:05  → 町田10:47     はこね6号(EXE)
相模大野11:07 → 新宿11:39     えのしま24号(LSE)
(西武新宿12:30→ 所沢12:58     小江戸13号(NRA)当初予定)
所沢13:24   → 池袋13:46     ちちぶ24号(NRA)
京成上野14:35 → 京成船橋14:59   スカイライナー29号(AE100)
京成船橋15:07 → 京成上野15:32   スカイライナー18号(AE100)
浅草16:10   → 東武動物公園16:45 りょうもう27号(Ryomo200)
春日部17:11  → 北千住17:32    スペーシアきぬ130号(SPACIA)
北千住18:33  → 新百合ヶ丘19:33  メトロホームウェイ71号(MSE)
町田19:57   → 新宿20:35     はこね42号(VSE)



さて、次はどんなムチャ企画にしようかなー(←もうやめとけ!)

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