lounge SRG 見た目は大人、中身は子供!

羽田空港にやってきました。
空港内のブッフェレストランで食事をしていると、窓には今日の主役「エアバスA321」がやって来るのが見えました。

時をほぼ同じくしてリタイヤする、日本航空のMD-87との一瞬の出会い。

搭乗時間が近くなってきたのでセキュリティエリア内へ。
搭乗口は南ピアの70番搭乗口。初めて南ピアへ行きましたが・・・・遠いですね~。

出発の30分ほど前にトーイングされて来ました。


機内はファン半分、一般客半分といった具合。
今日は運良く窓側席が取れました。空から筑波山が見下ろせて最高の気分です。

画像は福島県あたりの山沿い。まだうっすらと太陽の光が届いています。
函館空港に到着。一面真っ白な・・・・を想像していましたが雪はほとんどありませんでした。
このまま乗ってきた飛行機で折り返すので、何も見ず・何も買わずに函館を去ります(もったいなーい!)

折り返しの便がいよいよエアバスA321のラストフライトです。
B747SR「スーパージャンボ」のラストフライトのような盛り上がりはありませんが、搭乗ゲートには特製の看板が掲げられ、グランドスタッフさんはA321就航当時の制服を着て、最終運行に華を添えてくれました。

いよいよボーディング。ゲートではA321登場時の特別塗装機のポストカードが記念に配られました。
ボーディングブリッジからコックピットのほうをを見ると・・・キャプテンが手を振ってくれました。

この便は8割方が航空ファンだったのではないでしょうか?
帰りも窓側席でしたが、もう真っ暗で何も見えませんでした。
偶然にも知り合いの方が隣の席だったので、飛行機の話題でおしゃべりしてました。

最後なので、「安全のしおり」も画像に撮っときました。
下のポストカードは、搭乗ゲートで配られた記念品です。

途中コックピットからの機内放送では機長さんから、この便がA321にとっての最終運行であることや、A321がたくさんのクルーから愛されて惜しまれつつ今日を迎えたことなど、温かい言葉でのあいさつがありました。
徐々に高度を下げていくA321。眼下には東京の街明かりが見えてきました。
もうすぐ、この飛行機の日本での活躍の終わりが近づいてきました。

無事に羽田空港に到着。
到着のアナウンスもいたって普通で、このあとにセレモニーがあるような感じでもなかったので、「地味な活躍の飛行機だったから、函館での装飾がセレモニー代わりだったのかな?」と、ちょっとA321が可哀想にも思いつつ機外へ出ると・・・・

到着のブリッジにはANAのスタッフさんがズラリ・・・・!!
A321のラストを華々しく盛上げる「ドッキリ」が用意されていました!
機外へ出たところで最終便搭乗証明書が一人一人に手渡しされました。

さらに記念撮影も。
手作りのこんなボードを持ったスタッフさんが「最後ですから、一緒に!」と撮って下さいました。仕事が終わって駆けつけて来たという方や、非番だけど最後だから出迎えに来たという方も。

「スーパージャンボ」の時のような「会社挙げてのビッグイベント」という規模ではないにしても、飛行機が、A321が好きなスタッフが集まって「最後を盛上げてやろう!」という温もりを感じるセレモニーでした。

到着ロビーに向かう途中で窓ガラス越しにA321を見ると、普段どおりの姿で、普段と変わらない到着後の光景。
でも、世界中でたくさん飛んでいるA321の中でも、全日空のA321は世界で一番の幸せ者だったかもしれませんね。
