lounge SRG 見た目は大人、中身は子供!
江陵(カンヌン)エリアでの食事と観光を終え、江陵駅に戻って来ました。
夕方はソウルで食事したり買い物したりする予定なので、ちょっと早めですが、14時30分発車のKTXサンチョン820号でソウルへ戻ります。

ちょうど嶺東線の「ムグンファ」号の改札も始まったので、嶺東線ホーム側からKTXサンチョンとムグンファ号機関車を撮影。

先頭車には「410」の番号が書かれています。今朝、清凉里(チョンニャンニ)から江陵まで乗ってきたのと同じ編成の模様。


帰りの列車も「特室」にしました。

「特室」の乗客数は定員の1/4ぐらいという感じ。普通車のほうもガラガラでした。
「特室」サービスのミネラルウォーターとお菓子の詰め合わせ。

中身は行きの列車で貰ったものと同じです。
今朝は清凉里(チョンニャンニ)駅からKTXに乗りましたが、このKTXサンチョン820号は終着がソウル駅。
清凉里駅の先の路線を初乗車です。
清凉里駅を発車した列車は、漢江(ハンガン)沿いに進み、ダウンタウンのような雑多な住宅密集街を抜けると、韓国の大動脈「京釜本線」と合流。

京釜本線と併走しながら、龍山(ヨンサン)駅へ。

龍山駅には停車せずに通過すると、今度は京釜本線をオーバークロスして反対側へ。

そのまま京釜本線と併走して、ソウル駅のはじっこのホームに到着です。

ソウル駅に着きました。

ソウル駅は大きなドーム型の天井がホーム全体を覆う、ヨーロッパの駅のような雰囲気。

京釜本線方面へ向かうKTXサンチョンは、重連20両編成がデフォ。

日立製作所が設計・製造した「ヌリロ」。

ソウル駅の駅舎です。KTX開業を控えた2003年にオープンした新駅舎。

その隣りには、1925年から2003年まで使われてきた旧駅舎が保存されています。

レンガ作りで、東京駅ともよく似てますが、東京駅を設計した辰野金吾に学んだ塚本靖の設計によるもの。
現在は、文化的な催しを定期的に行う多目的ホールとして使われています。
ここを見学する予定だったんですが、内部の展示物の入れ替えとかで休館でした。
1959年頃?のソウル駅。

新旧ソウル駅はほぼ横並びで建っています。(奥が新駅、手前が旧駅)

ソウル駅から歩いて繁華街のほうへ。
南大門市場。

屋台がいっぱい出ていましたが、台湾の夜市のような開放的でテンションが上がるような雰囲気ではなく、どことなく暗~い印象でした。
交差点から見えたソウルタワー。

で、ソウルの鉄板観光地「明洞(ミョンドン)」です。『ソウルの原宿』とか言われてるそうですが。

「原宿」っていうより、東急池上線あたりの駅前にある「なんとか銀座」「なんとか商店街」みたいな印象。
コスメショップがやたらと多い。
あと、かわいいキャラクターグッズとかナウなギャル向けのアパレルショップとか。
「韓国で女子会旅行!」みたいな人には楽しいと思います。
野郎はお呼びじゃねぇって感じ。
(ロッテ系などの土産物屋も多いので、ばら撒き土産とか買うにはいいかもしんない)
夕飯は明洞の「全州中央会館」に行きました。

名物の「石焼ビビンパ」を食べる。

アシアナ航空のビジネスクラス機内食で食べたビビンパも美味しかったけど、ビビンパはやっぱ石焼が最高ですね。
じゅうじゅう熱々ですよ。じゅうじゅう!

まいうー。
この後は、明洞をちょっとぶらついて、キャラクターショップを冷やかしたり、お土産用に菓子買ったり。
まだそんなに遅い時間ではないんですが、地下鉄でホテルに戻ります。
ホテル最寄り駅の地下鉄の駅の壁に、トラのマスコットがいっぱい描かれてました。

1988年のソウルオリンピックのマスコット「ホドリ」。

平昌オリンピックの閉会式では、スホランとこのホドリの共演が話題になったらしい。
ホテルに戻った後は、ホテル周辺のコンビニなどで怪しいお菓子などを購入して部屋で荷造り。
まだそんなに夜遅い時間じゃなかったので、一人でプラプラ街歩きに行こうかなーと思ったのですが、なんせ自分の今いる場所がソウルのどの辺なのかも分からないほど土地勘が無いし、ハングルが全く理解できないから迷子になっても自力で帰ってこれる自信ないし、そして何よりもソウルの夜マジクソ寒すぎ。
というわけで、「もう出掛けるのメンディー」ってことで、部屋でテレビ見ながらダラダラしてました。
台湾でテレビ見てると、画面の下のほうにほぼ必ず字幕が出るので、「ほうほう中国語の勉強になりますなぁ」って感じで楽しめるんですけど、韓国のテレビは字幕が出ないし、もちろんしゃべってるのは韓国語オンリーなんで、映像を見るだけーって感じ。
リモコンでチャンネル、カチャカチャ。
お!
なんかテレビでアニメやってんじゃん!
何かなー?!

不吉な小僧でしたー!
韓国でも相変わらず、誘拐されるわ人死ぬわの大活躍でわろた。
その頃、一緒に旅行に行ったKimiさんはソウルの夜観光を楽しんでいらっしゃったのでした。
のまゆ 2回目の韓国~その5・日本のカードは役に立たない?~
(つづく)
KTXでソウルから江陵(カンヌン)までやってきました。
最初の予定では、江陵から「海列車」という、海岸線を眺めながら走るリゾート列車みたいのに乗る予定だったんですが、なんかこの日は運休だったらしく、ツアーコンダクターのCさんとKさんが別プランを拵えてくれました。
とりあえず、江陵から在来線の嶺東線「ムグンファ」号に乗るってことで、急遽自動券売機で購入した切符を手渡されました。

券面ほぼハングル。乗車駅名と下車駅名がかろうじて英語で書いてある以外は、全く読めねぇっす。
ちなみに、韓国ではKORAILの駅窓口で指定券を発券してもらうとレシートみたいな、ベローッと縦長の感熱印字の切符が発券されます。
自動発券機でも基本的にレシートタイプなんですが、江陵駅にあった自動券売機で買った切符は、日本のJRマルス発券の特急券
とほぼ同じサイズの切符が発券されました。
コレクションや乗車記念にするには、このタイプのほうがいいですね。
江陵駅は、KTXも在来線も発車の10分前からホームに降りられます。
(それまではホームに下りる階段にチェーンが掛けられていて、ホームに入れないようになっている)

ムグンファ号は機関車牽引の客車列車が主体です。
ムグンファ号は基本的に普通車だけで組成されている列車が多く、普通車の車内はこんな感じです。

今回乗るムグンファ号は、JRのグリーン車相当の「特室」が連結されていたので、特室席を購入しました。

ムグンファ号の「特室」車両は3種類あって、
(1)かつて客車で運転されていたセマウル号の車両を格下げ利用しているタイプ
(2)ムグンファ号の車両にセマウル号の座席を移設したタイプ
(3)「ヘッテ特室車」と呼ばれる、元々「特室車両」として1998年に製造された11264形客車
今回乗車した特室車両は、(3)の「ヘッテ特室車」タイプでした。
なんでも、今に生き残ったのが6両だけという、けっこう貴重な車両らしいです。
普通車・特室車とも、横2-2の4列並びなので、あまり差が無いように見えますが、
↓普通車座席

↓特室車座席(ヘッテ特室車)

特室席のほうは、リクライニング傾斜がハンパなく深く、シートピッチも広くて、窓もワイドです。
普通席には無いテーブルも、インアーム収納で付いています。
このムグンファ号には、真ん中に「カフェカー」が連結されていました。
「カフェカー」と聞いて、ビュッフェみたいな車両?それとも「走るスタバ」みたいなシャレオツな車両?を想像して、ワクワクしながら中に入ってみると・・・
↓現実。

なんだこれ。
えらく殺風景というか、やっつけ仕事的というか。
通勤車のロングシートと、窓側の向いたベンチがあるだけで、「どこがカフェなんだ?」と思ったら、
車端部にジュースの自動販売機が置いてありました。

これでドリンクを買って、「カフェ」って、そりゃあんまりだ!
列車は非常に少ない乗客を乗せて江陵駅を発車。

駅を出るときは複線に見えるのですが、実は片方が嶺東線、もう片方がKTX高速新線の「単線並列」。
じきにKTX高速新線が右に大きくカーブして離れていくと、嶺東線のほうは、ド田舎のローカル線に早変わり。
江陵駅を出て5分ほどすると、線路は海岸線のすぐ近くを走り、車窓には一面の海が広がります。

海岸と線路の間には、鉄条網と有刺鉄線が途切れることなく張られています。
線路への侵入を防ぐにしては大げさで物々しいし、海側には道路も陸地も無いので、線路への侵入を防ぐにしては妙な感じです。
何なのかお友達さんに聞いてみたら、どうやら北朝鮮からの脱北者の上陸を阻止するための鉄条網らしいです。
このあたりは位置的に韓国の北東になり、北朝鮮国境も近いので、このように頑丈になっているのかと。
ムグンファ号は江陵駅から約15分で、最初の停車駅「正東津(チョンドジン)」駅に到着。

正東津駅は、「世界一海岸に近い駅」としてギネス登録されていて、観光客が多く訪れる観光スポット。
この日も、ムグンファ号が到着するより前に、韓国人のおばちゃんのグループ客が記念撮影に興じていました。

「世界一海岸に近い」ってことですが、

ホームから海の間には、松の木があって、観光用のレールバイクの線路があって、歩道があって、浜辺があって・・・・と、わりかし距離感があり、ぶっちゃけ信越線の「青海川」駅に降り立った時のような感動と驚きはありません。
正東津駅を発車するムグンファ号
この駅は韓国では「海に近い」ということよりも、社会現象を巻き起こすほどブームになった「砂時計」というドラマの撮影地として有名らしく、それを記念する石盤がホームに設置されていました。

嶺東線は列車本数が超絶少ないため、観光バスでこの駅に立ち寄るツアーも多いらしく、駅構内は観光用に、まるで公園のように整備されています。


画像の左側に見える「07:29」の看板は、その日の日の出の時刻を表示したもの。
開業当時の正東津駅。

1980年代?の正東津駅の周辺の様子。

画像手前の、駅前に並ぶ小屋のような店舗は、現在ではすべて3~4階建ての商業ビルに生まれ変わっています。
正東津駅から歩いて5分ほどで、海水浴場として整備されている浜辺に出ることができます。

なんだか山の上にクルーズ船が乗っかってますが、リゾートホテルらしいです。
浜辺を歩いていくと、SL列車が置いてある公園に出ました。

「砂時計公園」という、ここもドラマ「砂時計」の撮影地として有名な場所らしいです。
(たぶんドラマ撮影地として人気の場所になって、それで公園を整備した・・・という感じなのでは)
SLは実際に走っていた実物ではなく、鉄板をそれっぽく組み上げたハリボテっぽいです。

ハリボテSLの後ろに続くのは、旧ムグンファ客車のよう。

列車の中は「時計博物館」となっていて、世界中の珍しい時計が展示してあるそうです。
タイタニック号から引き上げられた時計も展示してあるらしいのですが、たまたま立ち寄っただけなので華麗にスルー。
「砂時計公園」から正東津駅までは徒歩15分ほど。

駅前通りは、いかにも田舎の海辺町という雰囲気です。
元々はここから江陵駅まで列車で戻る予定でしたが、正東津駅の駅前でタクって、一気に先に進みました。
ちょうど昼時だったので、江陵で有名な「スンドゥブ村」へ。
日本でも有名な韓国の豆腐鍋料理の「スンドゥブ」。江陵はスンドゥブが名物らしく、多くのスンドゥブの名店が集まっている「スンドゥブ村」という場所があります。
タクシーの運転手のおっさんに「おススメの店に行ってくれ」と頼んで、着いたのが「トンファガーデン」というお店。

店の外にはたくさんのベンチが並んでいて、そこには順番待ちのものすごい数の人。
ざっと見ただけでも50~60人以上はいたような気がします。
整理券を取って、店の軒先にある電光表示板でその整理番号が表示されたら店の中に入るというシステム。

店の入り口の脇にはストーブが焚いてある待合室があり、ここで順番待ち。(ただし待合室の中には整理番号の電光表示板が無いので、時々外に出て確認しに行かないとならない)

待合室の中は、なぜか猫がいっぱいいました。
40分ほど待って、いよいよ自分たちの番号が電光表示板に出ました。
店内に入ると、来店した韓国の芸能人のサインが壁にビッシリ!

わりと広い店内はもちろん超満員。
「こりゃ注文してから出てくるまで時間掛かるかなー」と思っていたら、注文して数分後にすぐに料理が出てきました。

日本で「スンドゥブ」と聞くと、あの真っ赤なスープの激辛豆腐鍋を思い浮かべますが、江陵のスンドゥブは真っ白なのが特徴。
(メニューには真っ赤な激辛スンドゥブもある)
ちょっと塩っ気の強いスープと、素朴な味の豆腐は、辛くて味の濃いものばかりの韓国料理ではすごく珍しかったです。
メインが「豆腐スープ」なので、ゆっくり食べても30分ほどで完食。
そんなわけで、中で食事をしている人は次から次へと食事を終えて出てくるので、外で待っている人が多くても、さほど待ち時間は長くはありません。
「スンドゥブ村」はたくさんの観光客が来るところなので、タクシーも帰りの客を狙って次から次へとやってきます。
ですので、食事を終えた後の帰りの足を心配する必要はありません。
この日もレストランから道路に出るとすぐにタクシーが来たので、すかさずタクって次の観光地へ。
やってきたのは「江陵烏竹軒」。

韓国の50,000ウォン札に描かれている「申師任堂」と、5,000ウォン札に描かれている「栗谷李珥」という歴史の人物のゆかりの地だそうです。
ぶっちゃけ、「その人、誰?」って感じなんですけど。



なんか、だんだん韓国の歴史ドラマの撮影セットを見てるような気分になってきた。

オンドルに熱を送る窯かな?

ご丁寧にいろいろ説明の看板があったけど、全部ハングルで全く理解できないので、「ふーん」「ほーん」って感じでスルー。
まぁ、「歴史村」感覚で見て回り、そこそこ楽しめました。
1時間くらい「江陵烏竹軒」と、その敷地内にある歴史博物館を見物して、タクシーで江陵駅に戻って来ました。

今回一緒に旅行に行った、kimiさんの正東津・江陵観光の模様はこちらで読めるよ!
↓
のまゆ 2回目の韓国~その4・江陵を観光~
(つづく)
最初の予定では、江陵から「海列車」という、海岸線を眺めながら走るリゾート列車みたいのに乗る予定だったんですが、なんかこの日は運休だったらしく、ツアーコンダクターのCさんとKさんが別プランを拵えてくれました。
とりあえず、江陵から在来線の嶺東線「ムグンファ」号に乗るってことで、急遽自動券売機で購入した切符を手渡されました。

券面ほぼハングル。乗車駅名と下車駅名がかろうじて英語で書いてある以外は、全く読めねぇっす。
ちなみに、韓国ではKORAILの駅窓口で指定券を発券してもらうとレシートみたいな、ベローッと縦長の感熱印字の切符が発券されます。
自動発券機でも基本的にレシートタイプなんですが、江陵駅にあった自動券売機で買った切符は、日本のJRマルス発券の特急券
とほぼ同じサイズの切符が発券されました。
コレクションや乗車記念にするには、このタイプのほうがいいですね。
江陵駅は、KTXも在来線も発車の10分前からホームに降りられます。
(それまではホームに下りる階段にチェーンが掛けられていて、ホームに入れないようになっている)

ムグンファ号は機関車牽引の客車列車が主体です。
ムグンファ号は基本的に普通車だけで組成されている列車が多く、普通車の車内はこんな感じです。

今回乗るムグンファ号は、JRのグリーン車相当の「特室」が連結されていたので、特室席を購入しました。

ムグンファ号の「特室」車両は3種類あって、
(1)かつて客車で運転されていたセマウル号の車両を格下げ利用しているタイプ
(2)ムグンファ号の車両にセマウル号の座席を移設したタイプ
(3)「ヘッテ特室車」と呼ばれる、元々「特室車両」として1998年に製造された11264形客車
今回乗車した特室車両は、(3)の「ヘッテ特室車」タイプでした。
なんでも、今に生き残ったのが6両だけという、けっこう貴重な車両らしいです。
普通車・特室車とも、横2-2の4列並びなので、あまり差が無いように見えますが、
↓普通車座席

↓特室車座席(ヘッテ特室車)

特室席のほうは、リクライニング傾斜がハンパなく深く、シートピッチも広くて、窓もワイドです。
普通席には無いテーブルも、インアーム収納で付いています。
このムグンファ号には、真ん中に「カフェカー」が連結されていました。
「カフェカー」と聞いて、ビュッフェみたいな車両?それとも「走るスタバ」みたいなシャレオツな車両?を想像して、ワクワクしながら中に入ってみると・・・
↓現実。

なんだこれ。
えらく殺風景というか、やっつけ仕事的というか。
通勤車のロングシートと、窓側の向いたベンチがあるだけで、「どこがカフェなんだ?」と思ったら、
車端部にジュースの自動販売機が置いてありました。

これでドリンクを買って、「カフェ」って、そりゃあんまりだ!
列車は非常に少ない乗客を乗せて江陵駅を発車。

駅を出るときは複線に見えるのですが、実は片方が嶺東線、もう片方がKTX高速新線の「単線並列」。
じきにKTX高速新線が右に大きくカーブして離れていくと、嶺東線のほうは、ド田舎のローカル線に早変わり。
江陵駅を出て5分ほどすると、線路は海岸線のすぐ近くを走り、車窓には一面の海が広がります。

海岸と線路の間には、鉄条網と有刺鉄線が途切れることなく張られています。
線路への侵入を防ぐにしては大げさで物々しいし、海側には道路も陸地も無いので、線路への侵入を防ぐにしては妙な感じです。
何なのかお友達さんに聞いてみたら、どうやら北朝鮮からの脱北者の上陸を阻止するための鉄条網らしいです。
このあたりは位置的に韓国の北東になり、北朝鮮国境も近いので、このように頑丈になっているのかと。
ムグンファ号は江陵駅から約15分で、最初の停車駅「正東津(チョンドジン)」駅に到着。

正東津駅は、「世界一海岸に近い駅」としてギネス登録されていて、観光客が多く訪れる観光スポット。
この日も、ムグンファ号が到着するより前に、韓国人のおばちゃんのグループ客が記念撮影に興じていました。

「世界一海岸に近い」ってことですが、

ホームから海の間には、松の木があって、観光用のレールバイクの線路があって、歩道があって、浜辺があって・・・・と、わりかし距離感があり、ぶっちゃけ信越線の「青海川」駅に降り立った時のような感動と驚きはありません。
正東津駅を発車するムグンファ号
この駅は韓国では「海に近い」ということよりも、社会現象を巻き起こすほどブームになった「砂時計」というドラマの撮影地として有名らしく、それを記念する石盤がホームに設置されていました。

嶺東線は列車本数が超絶少ないため、観光バスでこの駅に立ち寄るツアーも多いらしく、駅構内は観光用に、まるで公園のように整備されています。


画像の左側に見える「07:29」の看板は、その日の日の出の時刻を表示したもの。
開業当時の正東津駅。

1980年代?の正東津駅の周辺の様子。

画像手前の、駅前に並ぶ小屋のような店舗は、現在ではすべて3~4階建ての商業ビルに生まれ変わっています。
正東津駅から歩いて5分ほどで、海水浴場として整備されている浜辺に出ることができます。

なんだか山の上にクルーズ船が乗っかってますが、リゾートホテルらしいです。
浜辺を歩いていくと、SL列車が置いてある公園に出ました。

「砂時計公園」という、ここもドラマ「砂時計」の撮影地として有名な場所らしいです。
(たぶんドラマ撮影地として人気の場所になって、それで公園を整備した・・・という感じなのでは)
SLは実際に走っていた実物ではなく、鉄板をそれっぽく組み上げたハリボテっぽいです。

ハリボテSLの後ろに続くのは、旧ムグンファ客車のよう。

列車の中は「時計博物館」となっていて、世界中の珍しい時計が展示してあるそうです。
タイタニック号から引き上げられた時計も展示してあるらしいのですが、たまたま立ち寄っただけなので華麗にスルー。
「砂時計公園」から正東津駅までは徒歩15分ほど。

駅前通りは、いかにも田舎の海辺町という雰囲気です。
元々はここから江陵駅まで列車で戻る予定でしたが、正東津駅の駅前でタクって、一気に先に進みました。
ちょうど昼時だったので、江陵で有名な「スンドゥブ村」へ。
日本でも有名な韓国の豆腐鍋料理の「スンドゥブ」。江陵はスンドゥブが名物らしく、多くのスンドゥブの名店が集まっている「スンドゥブ村」という場所があります。
タクシーの運転手のおっさんに「おススメの店に行ってくれ」と頼んで、着いたのが「トンファガーデン」というお店。

店の外にはたくさんのベンチが並んでいて、そこには順番待ちのものすごい数の人。
ざっと見ただけでも50~60人以上はいたような気がします。
整理券を取って、店の軒先にある電光表示板でその整理番号が表示されたら店の中に入るというシステム。

店の入り口の脇にはストーブが焚いてある待合室があり、ここで順番待ち。(ただし待合室の中には整理番号の電光表示板が無いので、時々外に出て確認しに行かないとならない)

待合室の中は、なぜか猫がいっぱいいました。
40分ほど待って、いよいよ自分たちの番号が電光表示板に出ました。
店内に入ると、来店した韓国の芸能人のサインが壁にビッシリ!

わりと広い店内はもちろん超満員。
「こりゃ注文してから出てくるまで時間掛かるかなー」と思っていたら、注文して数分後にすぐに料理が出てきました。

日本で「スンドゥブ」と聞くと、あの真っ赤なスープの激辛豆腐鍋を思い浮かべますが、江陵のスンドゥブは真っ白なのが特徴。
(メニューには真っ赤な激辛スンドゥブもある)
ちょっと塩っ気の強いスープと、素朴な味の豆腐は、辛くて味の濃いものばかりの韓国料理ではすごく珍しかったです。
メインが「豆腐スープ」なので、ゆっくり食べても30分ほどで完食。
そんなわけで、中で食事をしている人は次から次へと食事を終えて出てくるので、外で待っている人が多くても、さほど待ち時間は長くはありません。
「スンドゥブ村」はたくさんの観光客が来るところなので、タクシーも帰りの客を狙って次から次へとやってきます。
ですので、食事を終えた後の帰りの足を心配する必要はありません。
この日もレストランから道路に出るとすぐにタクシーが来たので、すかさずタクって次の観光地へ。
やってきたのは「江陵烏竹軒」。

韓国の50,000ウォン札に描かれている「申師任堂」と、5,000ウォン札に描かれている「栗谷李珥」という歴史の人物のゆかりの地だそうです。
ぶっちゃけ、「その人、誰?」って感じなんですけど。



なんか、だんだん韓国の歴史ドラマの撮影セットを見てるような気分になってきた。

オンドルに熱を送る窯かな?

ご丁寧にいろいろ説明の看板があったけど、全部ハングルで全く理解できないので、「ふーん」「ほーん」って感じでスルー。
まぁ、「歴史村」感覚で見て回り、そこそこ楽しめました。
1時間くらい「江陵烏竹軒」と、その敷地内にある歴史博物館を見物して、タクシーで江陵駅に戻って来ました。

今回一緒に旅行に行った、kimiさんの正東津・江陵観光の模様はこちらで読めるよ!
↓
のまゆ 2回目の韓国~その4・江陵を観光~
(つづく)
韓国旅行2日目。
早朝のKTXに乗って、地方都市へと向かいます。
地下鉄を乗り継いで「清凉里(チョンニャンニ)駅」にやってきました。

清凉里駅は、主に韓国の北方向に向かう「京元線」と、東海岸方向に向かう「中央線」の中長距離列車のターミナル駅なので、けっこうデカいです。

早朝なので、行き交う人影はまだまばらです。
これから乗るのは、下から2番目の「KTX-サンチョン805号 江陵(カンヌン)行き」です。

清凉里駅は駅ナカ店舗が充実してるってことだったので、「出発前に駅弁でも買って朝飯にしよっかなー」と思って、特に朝食を用意せずに来たんですが・・・・
実際に駅に来てみると、朝からオープンしてる店舗は、駅構内によくある小さなコンビニとパン屋だけしか見当たらない。
ファーストフード店やカフェも開いてない。
「韓国の焼きたてパンってどんなのかな?」と、興味津々でパン屋に入ってみると、まだ全然パンが焼きあがってなくて、前の日の残りっぽい食パンがちょっと置いてあるだけ。
パン屋なのに、オープン時間にパンが焼き上がってないとか、ガチで意味不明な営業状態。
駅ナカコンビニも、日本のそれと比べて品揃えはビミョーな感じ。
おにぎりっぽいものもあったけど、パッケージにハングル文字しか書いてなくて、中の具が何なのか全然分からない。
かろうじてパッケージにイラストが書いてあって、「あ、これはジャムパンだな」と分かるパンとミネラルウォーターだけ購入。
(しかし、このジャムパン。硬いし、ボソボソだし、中のいちごジャムはちょっとしか入ってないし、マジでクズみてぇなパンだった)
いつでもどこでも、大抵欲しいと思うものが買える日本の駅ナカコンビニは、ホントに神ってるなと思った韓国の朝。
NewDaysマンセーですよ!?
駅ナカコンビニの朝刊コーナー。

2日前のKTX脱線事故が、まだこんなにデカデカと一面トップ。
今からこの脱線しまくってる高速列車に乗って、この事故路線に乗るというサバイバーな乗り鉄旅に出かけます。
ド派手に脱線しまくってる路線の、脱線しちゃったのと同型車にこれから乗る、しかも海外で高速列車とか、こんなん、もうテンション無理くり上げて祭り気分のパリピになりきって乗り切るしかないっしょ。うぇーい!!おしぇーい!!
ホームに下りると、乗車する列車はもうホームに据え付けられていました。

あー、ホントに新聞記事にデカデカと脱線シーンが載ってるのと同型車だわー。
この車両、KTXの第2世代の「KTX-山川(サンチョン)」。
「KTX山川」の基本形式は110000系。じゅういちまん系。すげぇインフレ形式!
先頭車に400番台の番号が書かれている編成は、平昌オリンピックのアクセス路線として整備されたKTX江陵高速線向けに増備された140000系車両。
なんか、日本みたいに例えばE233系で路線ごとの増備に1000番台とかの区分をして、基本形式はE233系で統一みたいなことを韓国ではしないっぽくて、増備するごとにどんどん新番形式を付与して製造していくらしく、だからこんなインフレ形式になっちゃうんだぞ、韓国!
先頭車には「KTX SANCHEON」のロゴ入り。

先頭車のデザインが魚の「ヤマメ」に似ていることから、韓国語の「ヤマメ」を意味する「山川(サンチョン)」を愛称に付けたそうなんですが、日本人の感覚からすると、魚の名前を列車愛称にするのはなんか奇妙な感じだな、と。
例えば、「JR北海道、札幌-旭川間に新型特急を投入。石狩川をイメージして、愛称は『スーパーシャケ』!」
とか、
「北海道新幹線、いよいよ札幌延伸開業! 東京-札幌直通の列車名は『ほっけ』に決定!」
とか、
どうよ?
マジで無いわー。
全10両編成で、前後の2両は機関車。中間の8両が客車という編成組成。
8両中7両は普通車で、2-2の横4列配置。

KTXは日本の新幹線とは違い、大都市部では既存の在来線を走り、郊外に出ると新設の高速新線を走るというスタイルなので、車両は在来線規格となってます。
今回乗るのは、3号車の「特室」と呼ばれるファーストクラス。日本のグリーン車相当の上級席です。

こちらは2-1の横3列配置。
座席そのものは普通車に比べると大型で、占有できる個人空間は広めですが、日本の特急や新幹線のグリーン席に比べるとだいぶショボいです。

リクライニングは電動式ですが、最大傾斜がご覧のとおり「え?これリクライニングしてんの?」ってレベル。
テーブルも使い勝手が悪いし、足元のフットレスト代わりのTバーも展開時の高さが着座高さとバランスが合ってないし、全体的に「初期デザインで設計図のまま作っただけで、モックアップとかで検証してねぇだろ、これ」というシロモノ。
まぁ、KTXは日本のJR特急や新幹線に比べると運賃や特急料金がかなり爆安なので、韓国国内を旅行する時には「特室」は積極的に使ってよいと思います。(ぶっちゃけると普通車の居住性も、まーアレな感じなので、空席があれば特室がオススメ)
KTX車内では無料Wi-fiが完備されています。この点は日本よりだいぶ進んでますね。

特室のデッキには朝刊がたくさん用意されていて、自席に持って行って自由に読むことができます。

清凉里駅を発車したKTX。

しばらくは在来線区間を走るので、スピードも非常にゆっくり。
ソウル市内の都市部の風景も、10分ほど走るとこんな農村風景に変わります。
旧線跡かな?

始発駅を出発してしばらくすると、KTXの特室では軽食がサービスされます。
男性アテンダントさんから、小箱とミネラルウォーターが手渡されました。

小箱の中には、おしぼりとクッキーとナッツが入っていました。

ミネラルウォーターのラベルから、小菓子のパッケージひとつひとつにまで「KTX」のロゴが入っていて、何気に金掛けてる。
お菓子の入っている小箱のデザインは、冬っぽいイラストなので、季節ごとに箱のデザインや中のお菓子の種類も変わるのかな?
ほかにも特室では、車内オーディオ用のイヤホンやアイマスク・耳栓なんかのアメニティも用意されているそうです。
座席はショボいけど、ソフトサービスは日本の新幹線よりだいぶ上を行ってますね。
ちなみに、軽食とミネラルウォーターは、途中駅から乗ってきた乗客にもちゃんと届けにくるという手厚いサービス。
なにげにすごいなKTX!
清凉里駅を出発して約50分。
途中、西原州駅を通過すると線路は左右に分かれ、KTXは左方向の高速新線へと入ります。

高速新線に入ると、一気に加速度が増してスピードが上がり、高速列車らしい走りになります。
ただ、日本の新幹線の新路線でもよくあるように、高速新線は山間部をガンガン貫いて作られたので、長大トンネル区間がほとんどを占めていて、あまり車窓を楽しむという感じではありません。
なんとなく、東北新幹線の新青森開業で、八戸駅を過ぎて「うひょー!いよいよ新規開業区間だー!」とワクワクしてたら、トンネルばっかりで何も見えねー、みたいなあのガッカリ感を思い出しました。
山深いエリアになると、積雪のある場所も見られました。

平昌(ピョンチャン)駅。

オリンピックの会場へは次の珍富(チンブ)駅のほうが最寄り駅だったらしく、オリンピック期間には平昌駅で間違って降りる乗客がかなり多かったらしいです。
珍富(チンブ)駅。五臺山(オデサン)の副名と併せて、「オリンピックステーション」という表記も。

平昌オリンピックのオリンピックプラザへは、こっちの駅の方が最寄り駅で、アクセスバスもここから出てたそうで、駅の規模も平昌駅よりだいぶ大きい感じです。
駅前広場の小高い丘には、オリンピックのウェルカムモニュメントがまだ残っていました。

駅周辺はオリンピックに併せて建てられたと思われる新しい建物がポツポツ見受けられる以外は、畑地や空き地が広がり、オリンピックが来る前は、のどかな田舎だったんだろうなぁという感じ。

もうまもなく終点の江陵(カンヌン)駅というところで、列車は急にスピードを落として、例の脱線現場を徐行で通過。
今まさに乗ってる高速列車が、車窓の目の前で草むらの中に転がっているとか、シュールすぎわろた。

後部だけブルーシートが被せてありました。

つーか、普通は利用者への心理的配慮として車体全部をシートで被せて隠すでしょう。
なんだろう、韓国的感覚として、こういう「公開処刑」っぽいのは気分的に平気なのか?
先頭車の1両が放置されている以外は、ほかの脱線車両は全て撤去されていました。
脱線の衝撃でズタズタに剥がれ粉砕したレールも新しく敷き直されて、バラストの調整待ちといった感じ。

脱線した車両がなぎ倒した架線柱も建て直され、切断された架線を張り直す高所作業車も見られました。

(江陵からの帰り、ソウル行き上りKTX山川820号車内より撮影)
脱線現場区間を抜けると、またスピードが上がって終点に向けて一気にラストスパート。
清凉里駅から約1時間45分で、終点の江陵(カンヌン)駅に到着しました。

KTXと高速新線が通る前は、ソウルから江陵までは在来線のムグンファ号で5~6時間掛かっていたそうなので、驚異的な時間短縮ですね。
江陵まで乗り通す乗客はあまり多くなく、列車到着直後もホームはあっという間に無人に。


折り返しのソウル行き上りKTX810号をお見送り。
両端機関車、中間は全てモーターレスの客車ということで、日本の新幹線とは走行音がだいぶ異なります。
オリンピック開催に合わせて、KTX新線乗り入れで駅を一新するために3年間の営業休止を経て新装オープンとなった江陵駅。

駅舎は、既存駅のリニューアルではなく、完全にイチから新しく作り建てられたということもあって、駅構内はどこもかしこもピカピカで新しいです。
駅というより、空港の新ターミナルという印象でした。
ベンチが並んでいる待合スペースで、あやしいイラスト看板を発見。

反日のクセして、こういうのはいいのか韓国?!
駅舎は円柱状。この駅舎と駅前広場の下、半地下部分にホームがあります。

駅前広場には、平昌オリンピックのマスコット「スホラン」と「バンダビ」、五輪のモニュメントが残っていました。

左側の白虎はオリンピックマスコットの「スホラン」。右側の黒熊がパラリンピックマスコットの「バンダビ」。
某2020年のオリンピックのマスコットより、こっちの方が断然かわいいなぁと思うのですが。
駅前のバス乗り場にも、「スホラン」と「バンダビ」の姿が。

こうしたオリンピックのマスコットは、IOCの利権の関係でオリンピック閉会後にはすぐ姿を消すものだと思っていたのですが、こうして街のあちこちで残っているのを見て、ちょっとビックリ。
このあと、江陵の街中でも、ちょいちょい「スホラン」と「バンダビ」の姿を見かけました。
「もしかするとスホランのグッズとかまだ残ってるかも?!」と思い、駅構内の店舗などを見て回りましたが、さすがにグッズは残ってはいませんでした。
そういうところはユルくていいんだぞ、韓国!!
今回一緒に旅行に行った、kimiさんのKTX山川805号の模様はこちらで読めるよ!
↓
のまゆ 2回目の韓国~その3・初めてのKTX~
(つづく)
早朝のKTXに乗って、地方都市へと向かいます。
地下鉄を乗り継いで「清凉里(チョンニャンニ)駅」にやってきました。

清凉里駅は、主に韓国の北方向に向かう「京元線」と、東海岸方向に向かう「中央線」の中長距離列車のターミナル駅なので、けっこうデカいです。

早朝なので、行き交う人影はまだまばらです。
これから乗るのは、下から2番目の「KTX-サンチョン805号 江陵(カンヌン)行き」です。

清凉里駅は駅ナカ店舗が充実してるってことだったので、「出発前に駅弁でも買って朝飯にしよっかなー」と思って、特に朝食を用意せずに来たんですが・・・・
実際に駅に来てみると、朝からオープンしてる店舗は、駅構内によくある小さなコンビニとパン屋だけしか見当たらない。
ファーストフード店やカフェも開いてない。
「韓国の焼きたてパンってどんなのかな?」と、興味津々でパン屋に入ってみると、まだ全然パンが焼きあがってなくて、前の日の残りっぽい食パンがちょっと置いてあるだけ。
パン屋なのに、オープン時間にパンが焼き上がってないとか、ガチで意味不明な営業状態。
駅ナカコンビニも、日本のそれと比べて品揃えはビミョーな感じ。
おにぎりっぽいものもあったけど、パッケージにハングル文字しか書いてなくて、中の具が何なのか全然分からない。
かろうじてパッケージにイラストが書いてあって、「あ、これはジャムパンだな」と分かるパンとミネラルウォーターだけ購入。
(しかし、このジャムパン。硬いし、ボソボソだし、中のいちごジャムはちょっとしか入ってないし、マジでクズみてぇなパンだった)
いつでもどこでも、大抵欲しいと思うものが買える日本の駅ナカコンビニは、ホントに神ってるなと思った韓国の朝。
NewDaysマンセーですよ!?
駅ナカコンビニの朝刊コーナー。

2日前のKTX脱線事故が、まだこんなにデカデカと一面トップ。
今からこの脱線しまくってる高速列車に乗って、この事故路線に乗るというサバイバーな乗り鉄旅に出かけます。
ド派手に脱線しまくってる路線の、脱線しちゃったのと同型車にこれから乗る、しかも海外で高速列車とか、こんなん、もうテンション無理くり上げて祭り気分のパリピになりきって乗り切るしかないっしょ。うぇーい!!おしぇーい!!
ホームに下りると、乗車する列車はもうホームに据え付けられていました。

あー、ホントに新聞記事にデカデカと脱線シーンが載ってるのと同型車だわー。
この車両、KTXの第2世代の「KTX-山川(サンチョン)」。
「KTX山川」の基本形式は110000系。じゅういちまん系。すげぇインフレ形式!
先頭車に400番台の番号が書かれている編成は、平昌オリンピックのアクセス路線として整備されたKTX江陵高速線向けに増備された140000系車両。
なんか、日本みたいに例えばE233系で路線ごとの増備に1000番台とかの区分をして、基本形式はE233系で統一みたいなことを韓国ではしないっぽくて、増備するごとにどんどん新番形式を付与して製造していくらしく、だからこんなインフレ形式になっちゃうんだぞ、韓国!
先頭車には「KTX SANCHEON」のロゴ入り。

先頭車のデザインが魚の「ヤマメ」に似ていることから、韓国語の「ヤマメ」を意味する「山川(サンチョン)」を愛称に付けたそうなんですが、日本人の感覚からすると、魚の名前を列車愛称にするのはなんか奇妙な感じだな、と。
例えば、「JR北海道、札幌-旭川間に新型特急を投入。石狩川をイメージして、愛称は『スーパーシャケ』!」
とか、
「北海道新幹線、いよいよ札幌延伸開業! 東京-札幌直通の列車名は『ほっけ』に決定!」
とか、
どうよ?
マジで無いわー。
全10両編成で、前後の2両は機関車。中間の8両が客車という編成組成。
8両中7両は普通車で、2-2の横4列配置。

KTXは日本の新幹線とは違い、大都市部では既存の在来線を走り、郊外に出ると新設の高速新線を走るというスタイルなので、車両は在来線規格となってます。
今回乗るのは、3号車の「特室」と呼ばれるファーストクラス。日本のグリーン車相当の上級席です。

こちらは2-1の横3列配置。
座席そのものは普通車に比べると大型で、占有できる個人空間は広めですが、日本の特急や新幹線のグリーン席に比べるとだいぶショボいです。

リクライニングは電動式ですが、最大傾斜がご覧のとおり「え?これリクライニングしてんの?」ってレベル。
テーブルも使い勝手が悪いし、足元のフットレスト代わりのTバーも展開時の高さが着座高さとバランスが合ってないし、全体的に「初期デザインで設計図のまま作っただけで、モックアップとかで検証してねぇだろ、これ」というシロモノ。
まぁ、KTXは日本のJR特急や新幹線に比べると運賃や特急料金がかなり爆安なので、韓国国内を旅行する時には「特室」は積極的に使ってよいと思います。(ぶっちゃけると普通車の居住性も、まーアレな感じなので、空席があれば特室がオススメ)
KTX車内では無料Wi-fiが完備されています。この点は日本よりだいぶ進んでますね。

特室のデッキには朝刊がたくさん用意されていて、自席に持って行って自由に読むことができます。

清凉里駅を発車したKTX。

しばらくは在来線区間を走るので、スピードも非常にゆっくり。
ソウル市内の都市部の風景も、10分ほど走るとこんな農村風景に変わります。
旧線跡かな?

始発駅を出発してしばらくすると、KTXの特室では軽食がサービスされます。
男性アテンダントさんから、小箱とミネラルウォーターが手渡されました。

小箱の中には、おしぼりとクッキーとナッツが入っていました。

ミネラルウォーターのラベルから、小菓子のパッケージひとつひとつにまで「KTX」のロゴが入っていて、何気に金掛けてる。
お菓子の入っている小箱のデザインは、冬っぽいイラストなので、季節ごとに箱のデザインや中のお菓子の種類も変わるのかな?
ほかにも特室では、車内オーディオ用のイヤホンやアイマスク・耳栓なんかのアメニティも用意されているそうです。
座席はショボいけど、ソフトサービスは日本の新幹線よりだいぶ上を行ってますね。
ちなみに、軽食とミネラルウォーターは、途中駅から乗ってきた乗客にもちゃんと届けにくるという手厚いサービス。
なにげにすごいなKTX!
清凉里駅を出発して約50分。
途中、西原州駅を通過すると線路は左右に分かれ、KTXは左方向の高速新線へと入ります。

高速新線に入ると、一気に加速度が増してスピードが上がり、高速列車らしい走りになります。
ただ、日本の新幹線の新路線でもよくあるように、高速新線は山間部をガンガン貫いて作られたので、長大トンネル区間がほとんどを占めていて、あまり車窓を楽しむという感じではありません。
なんとなく、東北新幹線の新青森開業で、八戸駅を過ぎて「うひょー!いよいよ新規開業区間だー!」とワクワクしてたら、トンネルばっかりで何も見えねー、みたいなあのガッカリ感を思い出しました。
山深いエリアになると、積雪のある場所も見られました。

平昌(ピョンチャン)駅。

オリンピックの会場へは次の珍富(チンブ)駅のほうが最寄り駅だったらしく、オリンピック期間には平昌駅で間違って降りる乗客がかなり多かったらしいです。
珍富(チンブ)駅。五臺山(オデサン)の副名と併せて、「オリンピックステーション」という表記も。

平昌オリンピックのオリンピックプラザへは、こっちの駅の方が最寄り駅で、アクセスバスもここから出てたそうで、駅の規模も平昌駅よりだいぶ大きい感じです。
駅前広場の小高い丘には、オリンピックのウェルカムモニュメントがまだ残っていました。

駅周辺はオリンピックに併せて建てられたと思われる新しい建物がポツポツ見受けられる以外は、畑地や空き地が広がり、オリンピックが来る前は、のどかな田舎だったんだろうなぁという感じ。

もうまもなく終点の江陵(カンヌン)駅というところで、列車は急にスピードを落として、例の脱線現場を徐行で通過。
今まさに乗ってる高速列車が、車窓の目の前で草むらの中に転がっているとか、シュールすぎわろた。

後部だけブルーシートが被せてありました。

つーか、普通は利用者への心理的配慮として車体全部をシートで被せて隠すでしょう。
なんだろう、韓国的感覚として、こういう「公開処刑」っぽいのは気分的に平気なのか?
先頭車の1両が放置されている以外は、ほかの脱線車両は全て撤去されていました。
脱線の衝撃でズタズタに剥がれ粉砕したレールも新しく敷き直されて、バラストの調整待ちといった感じ。

脱線した車両がなぎ倒した架線柱も建て直され、切断された架線を張り直す高所作業車も見られました。

(江陵からの帰り、ソウル行き上りKTX山川820号車内より撮影)
脱線現場区間を抜けると、またスピードが上がって終点に向けて一気にラストスパート。
清凉里駅から約1時間45分で、終点の江陵(カンヌン)駅に到着しました。

KTXと高速新線が通る前は、ソウルから江陵までは在来線のムグンファ号で5~6時間掛かっていたそうなので、驚異的な時間短縮ですね。
江陵まで乗り通す乗客はあまり多くなく、列車到着直後もホームはあっという間に無人に。


折り返しのソウル行き上りKTX810号をお見送り。
両端機関車、中間は全てモーターレスの客車ということで、日本の新幹線とは走行音がだいぶ異なります。
オリンピック開催に合わせて、KTX新線乗り入れで駅を一新するために3年間の営業休止を経て新装オープンとなった江陵駅。

駅舎は、既存駅のリニューアルではなく、完全にイチから新しく作り建てられたということもあって、駅構内はどこもかしこもピカピカで新しいです。
駅というより、空港の新ターミナルという印象でした。
ベンチが並んでいる待合スペースで、あやしいイラスト看板を発見。

反日のクセして、こういうのはいいのか韓国?!
駅舎は円柱状。この駅舎と駅前広場の下、半地下部分にホームがあります。

駅前広場には、平昌オリンピックのマスコット「スホラン」と「バンダビ」、五輪のモニュメントが残っていました。

左側の白虎はオリンピックマスコットの「スホラン」。右側の黒熊がパラリンピックマスコットの「バンダビ」。
某2020年のオリンピックのマスコットより、こっちの方が断然かわいいなぁと思うのですが。
駅前のバス乗り場にも、「スホラン」と「バンダビ」の姿が。

こうしたオリンピックのマスコットは、IOCの利権の関係でオリンピック閉会後にはすぐ姿を消すものだと思っていたのですが、こうして街のあちこちで残っているのを見て、ちょっとビックリ。
このあと、江陵の街中でも、ちょいちょい「スホラン」と「バンダビ」の姿を見かけました。
「もしかするとスホランのグッズとかまだ残ってるかも?!」と思い、駅構内の店舗などを見て回りましたが、さすがにグッズは残ってはいませんでした。
そういうところはユルくていいんだぞ、韓国!!
今回一緒に旅行に行った、kimiさんのKTX山川805号の模様はこちらで読めるよ!
↓
のまゆ 2回目の韓国~その3・初めてのKTX~
(つづく)
仁川空港でアシアナ航空101便から降機したのが、だいたい16時30分。
入国審査、税関などを通って到着ロビーに出たのが16時50分で、降りてから外に出るまで20分ほどでした。
思ったよりも早かった。
飛行機はA380だし、空港自体がデカいし、もっと時間が掛かるかと思ってました。
到着ロビーに出て、まずは韓国ウォンに両替。
韓国は、たいていどこの都市のどんなに小さい店でもクレジットカードが使えるっていうんで、現金の両替は少なめにしました。
今回は4人グループの旅行で、途中の個人行動は無く、全行程みんな一緒。
食うも乗るも泊まるもみんな同じところなので、韓国マスターのCさんとKさんに現金渡して両替してもらって、そのままその現金を全部預けて、支払いも全部やってもらったので、ぶっちゃけ行く先々で私はまったく金を払っている感覚が無いという、どこの貴族だよ?的な旅行でした。
とりあえず、ICカードは買っておいたほうが便利ということで、仁川空港内で韓国のSuica的なカードを買っておきました。

「Tマネー」というカードで、地下鉄乗ったりコンビニで買い物できたり。
空港内のカード自販機で購入。
仁川空港からソウルまでは、空港列車「A'REX」に乗ります。

「A'REX」は「アレックス」じゃなくて、「エーレックス」と読むそうです。別にどっちでもええがな。
空港からソウル駅までノンストップで43分。
全然土地勘が無かったもので、仁川空港ってソウル市街の目と鼻の先にあるのかと思ってたんで、「え?43分もかかるの?」って感じでした。
成田が「クソ遠い」と超絶不評ですが、成田の恩恵にあずかってる茨城県南民は置いといて、スカイライナーで40分台の成田ってぶっちゃけそんな不便じゃないんじゃね?と思った。
(だがN'EX、テメーはダメだ!)
「A'REX」の切符購入もCさんが全部やってくれたので、どうやって切符を買ったのか全然分かりません。
次回以降、一人で韓国旅行に来た時、仁川空港から出られない可能性大です。やべぇ。

この手のキャラモノは、韓国内でも至る所にいる。

「A'REX」の乗り場には、このようなラウンジがありました。
帰りにソウル駅の「A'REX」乗り場でも、似たようなラウンジを見かけました。

右側の電気がついてるホームが「A'REX」のホーム。

左側の薄暗いのは、旧KTXホーム。
以前はKTXがソウルから直接仁川空港まで乗り入れていたそうなんですが、利用者が少ないため廃止線になったんだそうです。
もったいねぇ・・・・。

空港に高速鉄道が乗り入れてるって、超絶便利だと思うんだけど。
だって、ソウル駅とかで乗り換える必要なしに、KTXで行ける地方都市まで一気に行けるとか、韓国旅行に来た外国人完全にテンアゲですよ!?
このあと我々も某地方都市に向かうんですけど、KTX走ってる路線だから、わざわざソウル駅で階段上がったり下がったり地下鉄乗り換えてまた階段上がったり下がったりしなくていいんだったら、空港からKTX一本で行けるもんなら乗ってますがな。
成田や羽田に新幹線が乗り入れてたらと想像するだけで、マジのガチで便利ですよね。日本に来た外国人旅行者、ジャパンレールパス片手に完全にパリピ状態ですよ?!
それがまさかの廃線とか、この国どうなってんだ?
A'REXのホームは完全なスクリーンホームドアなので、先頭車の写真は撮れませんでした。
車内はこんな感じで、車内の真ん中で座席の向きが変わる集団離反式の固定シート。

シートはちょびっとだけリクライニングします。無料車内Wi-Fi完備で、40分ほどの乗車では充分快適です。
なんか轟音を立てて鉄橋を渡ってますが、外はもうすっかり夜です。
その上、土地勘が無いので、どこを走ってるのかさっぱり分かりません。

ソウル駅・・・・ではなく、龍山駅です。

次に乗る列車の始発駅です。
ソウルにはKTXやセマウル号などの中長距離列車のターミナルが「ソウル駅」「龍山駅」「清凉里駅」と3つもあって、韓国を旅慣れてない、よく事情を知らない人には実にややこしい。
つか、線路繋がってんだから全部ソウル駅に行けよな!と勝手なことばかり言ってすいません。
(「東京駅」「上野駅」「新宿駅」と3つのターミナルに分かれてるのと似たようなもんか?)
「A'REX」をソウル駅で降りて、何か電車乗ったんだけど、何せCさんとKさんの後をくっ付いて「これ乗るぞ」「ここで降りるぞ」の指示のままに、気が付いたらここにいたって感じなので、A'REX下車してからどうやってここまで来たのか全然分かりません。
龍山駅の発車案内板。

何が書いてあるのか、サッパリ分からない。
次に乗る列車のホームと思われる案内板。

「18時45分発 モクポ行き ITXセマウル 1103号」

あー、この列車だわ。
ホームに下りると、なんかすごい迫力の電車がいた。

これが「ITXセマウル」号。
赤と黒とグレーのストライプ模様が力強くて、いかにも「優等列車」という雰囲気があるんですが・・・・
この「ヨーロッパ風味の猪ブタ顔」の先頭デザインが激しくダサい。

最初見たとき、すぐに「変態仮面」かと思ったもん。この顔つきのデザインはヤバいでしょ。
外観の(いろんな意味で)アグレッシブなデザインとは裏腹に、車内はわりとオーソドックス、というか地味。

JRの特急とそんなに変わらない感じでした。
とにかく混雑がすごくて、マジのガチで満席。
この列車が今回の旅行で唯一、4人ともバラバラの席の列車でした。
デッキにも立ち客がいっぱいいて、バゲージスペースにも座り込んで「荷物化」している乗客までいる・・・ってこの列車、全席指定の特急じゃないの?
龍山駅から30分ほどの「水原(スウォン)」でITXセマウルを下車。

降りる人より乗る人の方が明らかに多かったんだけど、どうなってんだこの特急?
水原駅からタクシーに乗って、「ヨンポカルビ」に来ました。

韓国で最初のメシは「カルビ」だぜ!
店内はガラーンとしてて、我々の先客は一組だけ。

日曜夜19時台にこの客入りって、この店大丈夫なのか?
メニューを見ると、一人前のカルビの量は450g。
ちょっと食いきれそうに無いので、「とりあえず3人前頼んで、食べられるようなら追加しよう」ということで、理由を話して3人前頼んだら、店のオバちゃんが「お前ら4人いるんだから4人分注文しろ」と言って聞かないので、4人分注文することに。
前菜やらキムチやらで、メインのカルビが来る前からテーブルは盛りだくさん状態。

ウヒョー! 肉じゅうじゅう!

その都度、店のオバちゃんがハサミで切り分けてくれる。

最初テーブルを担当してくれたオバちゃんはすごく感じが良かったんだけど、途中で交代してきたオバちゃんは、スゲェ面倒くさそうに投げやり感ハンパない接客で、「てめぇ人気店だからって驕ってんじゃねーぞババァ」って感じでした。
やはり一人450gの肉+モリモリすぎるキムチに副菜は多すぎで、正直店を出る時には食いすぎでちょっと気持ち悪かった・・・
あと、食後のゲップがすごい臭くて、自分のゲップで窒息死するんじゃないかと思った。
食事の後は、世界遺産にも登録されている「水原華城(スウォン ファソン)を見物。
「ヨンポカルビ」のすぐ脇には、「華虹門(ファホンムン)」と呼ばれる、城郭の一部をなす門があります。

水原華城にはいくつかの城門がありますが、水が流れるこの門が一番美しいそうです。
城壁の上部は開放されていて、自由に歩くことができます。

水原華城の事実上の正門にあたる「長安門(チャンアンムン)」

門の周りは車道のローターリーになっています。
ここも自由に通り抜けることができて、ちょうど犬の散歩をしてる人がいました。

長安門から歩いて10分くらいのところにある「華城行宮(ファソン ヘングン)」。

夜なので、もう中に入ることはできませんが、手前の広場からでもなんとなく宮廷の雰囲気を味わうことができます。
ここでは韓国ドラマの「チャングム」や「イ・サン」の撮影が行われたことで有名らしいです。
広場に敷き詰められた石畳は、「華城行宮」の内部の建物や宮廷の行事を彫ったレリーフになっています。

「水原華城」の門の中でも一番「水原駅」側に近い八達門(パルタルムン)。

帰りの列車の時間も近づいてきたので、ここでタクって水原駅に戻りました。

きっぷ売り場の上にある発車案内板。全然読めません。

英語表示になると、なんとか読めます。

これから乗るのは、一番下の「Sトレイン」ソウル行き。
「Delay 13min」と出ているので、どうやら定刻より13分遅れの模様。
えー?!まさか韓国であの「Sトレイン」にー?!

元町中華街からソウルまでわずか13分の遅れとは、さすが西○鉄道!!
ムグンファ号は、JRの(というかJRでももう絶滅種ですが)急行に相当する列車。

基本的にムグンファ号は機関車が客車を引っぱるスタイルです。
なんか、緑の仮面をつけたサンダーバードみたいな電車が入って来ました。

こちらは「O-トレイン」というKORAILの観光列車。
KORAILは最近この手の観光列車が好きみたいで、「O-トレイン」のほか「S-トレイン」「V-トレイン」「A-トレイン」「G-トレイン」など、ぶっちゃけ「もっと命名に力入れろよ」という列車がいっぱい走っています。

ちなみに、タネ車は日立製作所が作った「ヌリロ」という列車です。
イギリスに台湾に韓国に、日立製作所の世界進出はスゴイな。
で、我々が乗る「S-トレイン」はこちら。

(ソウル駅で撮影)
ムグンファ用の客車を改造した観光列車です。

中もけっこう気合入った改造がなされていました!
カフェカー。

昔の喫茶店・大衆食堂をイメージ?した感じのインテリア。
テーブル席のほかにもセミコンパートメント席もありましたが、セミコンパート席は満席でした。
オンドルカー。

床暖房のオンドル風に、高床改造された車両。誰も乗ってなかったけどフリースペースなのかな?
一般席の車両も、目がチカチカするような極彩色に大変身。

ちなみに、機関車牽引の客車列車でしたが、運賃は特急セマウル料金でした。
水原から30分ちょっとでソウル駅に到着。

ソウル駅はヨーロッパの巨大駅みたいな雰囲気でした。
地下鉄を乗り継いで、今日のお宿へ。

韓国で泊まるホテル東横インわろた!
ここの東横イン、オープンしてまだ数日目で、宿泊料金が1泊3950円と爆安!
(例の「サンキューゴメンね」価格である)
フロントでのチェックインも全て日本語でOK。
なんという安心感!
そして、部屋もほぼほぼ日本の東横インと変わらないという、安定のクオリティ!

もう全然韓国に来てる感ゼロなのである。


冷蔵庫にはミネラルウォーターが一本、無料でした。

トイレはもちろんウォシュレット付き。シャワーも湯量・熱さともに申し分なし!

コンセントは韓国タイプなので、コネクターが必要です。スマホとかなら、USBポートでも充電可能。

コンセントに差すのに必要なコネクターは、この形状ね。

私の部屋は正面側だったので、窓からはこの眺め。

1階のフロント・ロビー。無料の朝食はここで食べます。

3日目の朝に、ここで朝食食ったけど、ラインナップがキムチのオンパレードでワロタ。

無料のインターネットコーナー。

コインランドリーもあるので、長期連泊にも便利。

フロント脇には飲み物の自動販売機。

ちなみに、コーラは外のコンビニで買うより安かったけど、ミネラルウォーターはコンビニより高かった。
建物のすぐ脇にはセブンイレブンが24時間営業とか、もうホント日本にいるのと変わらない。

そんなわけで、韓国初日の夜は更けてゆくのであった。
今回一緒に旅行に行った、kimiさんの水原観光の模様はこちらで読めるよ!
↓
新のまゆ 2回目の韓国~その2・最初の晩餐~
(つづく)
入国審査、税関などを通って到着ロビーに出たのが16時50分で、降りてから外に出るまで20分ほどでした。
思ったよりも早かった。
飛行機はA380だし、空港自体がデカいし、もっと時間が掛かるかと思ってました。
到着ロビーに出て、まずは韓国ウォンに両替。
韓国は、たいていどこの都市のどんなに小さい店でもクレジットカードが使えるっていうんで、現金の両替は少なめにしました。
今回は4人グループの旅行で、途中の個人行動は無く、全行程みんな一緒。
食うも乗るも泊まるもみんな同じところなので、韓国マスターのCさんとKさんに現金渡して両替してもらって、そのままその現金を全部預けて、支払いも全部やってもらったので、ぶっちゃけ行く先々で私はまったく金を払っている感覚が無いという、どこの貴族だよ?的な旅行でした。
とりあえず、ICカードは買っておいたほうが便利ということで、仁川空港内で韓国のSuica的なカードを買っておきました。

「Tマネー」というカードで、地下鉄乗ったりコンビニで買い物できたり。
空港内のカード自販機で購入。
仁川空港からソウルまでは、空港列車「A'REX」に乗ります。

「A'REX」は「アレックス」じゃなくて、「エーレックス」と読むそうです。別にどっちでもええがな。
空港からソウル駅までノンストップで43分。
全然土地勘が無かったもので、仁川空港ってソウル市街の目と鼻の先にあるのかと思ってたんで、「え?43分もかかるの?」って感じでした。
成田が「クソ遠い」と超絶不評ですが、成田の恩恵にあずかってる茨城県南民は置いといて、スカイライナーで40分台の成田ってぶっちゃけそんな不便じゃないんじゃね?と思った。
(だがN'EX、テメーはダメだ!)
「A'REX」の切符購入もCさんが全部やってくれたので、どうやって切符を買ったのか全然分かりません。
次回以降、一人で韓国旅行に来た時、仁川空港から出られない可能性大です。やべぇ。

この手のキャラモノは、韓国内でも至る所にいる。

「A'REX」の乗り場には、このようなラウンジがありました。
帰りにソウル駅の「A'REX」乗り場でも、似たようなラウンジを見かけました。

右側の電気がついてるホームが「A'REX」のホーム。

左側の薄暗いのは、旧KTXホーム。
以前はKTXがソウルから直接仁川空港まで乗り入れていたそうなんですが、利用者が少ないため廃止線になったんだそうです。
もったいねぇ・・・・。

空港に高速鉄道が乗り入れてるって、超絶便利だと思うんだけど。
だって、ソウル駅とかで乗り換える必要なしに、KTXで行ける地方都市まで一気に行けるとか、韓国旅行に来た外国人完全にテンアゲですよ!?
このあと我々も某地方都市に向かうんですけど、KTX走ってる路線だから、わざわざソウル駅で階段上がったり下がったり地下鉄乗り換えてまた階段上がったり下がったりしなくていいんだったら、空港からKTX一本で行けるもんなら乗ってますがな。
成田や羽田に新幹線が乗り入れてたらと想像するだけで、マジのガチで便利ですよね。日本に来た外国人旅行者、ジャパンレールパス片手に完全にパリピ状態ですよ?!
それがまさかの廃線とか、この国どうなってんだ?
A'REXのホームは完全なスクリーンホームドアなので、先頭車の写真は撮れませんでした。
車内はこんな感じで、車内の真ん中で座席の向きが変わる集団離反式の固定シート。

シートはちょびっとだけリクライニングします。無料車内Wi-Fi完備で、40分ほどの乗車では充分快適です。
なんか轟音を立てて鉄橋を渡ってますが、外はもうすっかり夜です。
その上、土地勘が無いので、どこを走ってるのかさっぱり分かりません。

ソウル駅・・・・ではなく、龍山駅です。

次に乗る列車の始発駅です。
ソウルにはKTXやセマウル号などの中長距離列車のターミナルが「ソウル駅」「龍山駅」「清凉里駅」と3つもあって、韓国を旅慣れてない、よく事情を知らない人には実にややこしい。
つか、線路繋がってんだから全部ソウル駅に行けよな!と勝手なことばかり言ってすいません。
(「東京駅」「上野駅」「新宿駅」と3つのターミナルに分かれてるのと似たようなもんか?)
「A'REX」をソウル駅で降りて、何か電車乗ったんだけど、何せCさんとKさんの後をくっ付いて「これ乗るぞ」「ここで降りるぞ」の指示のままに、気が付いたらここにいたって感じなので、A'REX下車してからどうやってここまで来たのか全然分かりません。
龍山駅の発車案内板。

何が書いてあるのか、サッパリ分からない。
次に乗る列車のホームと思われる案内板。

「18時45分発 モクポ行き ITXセマウル 1103号」

あー、この列車だわ。
ホームに下りると、なんかすごい迫力の電車がいた。

これが「ITXセマウル」号。
赤と黒とグレーのストライプ模様が力強くて、いかにも「優等列車」という雰囲気があるんですが・・・・
この「ヨーロッパ風味の猪ブタ顔」の先頭デザインが激しくダサい。

最初見たとき、すぐに「変態仮面」かと思ったもん。この顔つきのデザインはヤバいでしょ。
外観の(いろんな意味で)アグレッシブなデザインとは裏腹に、車内はわりとオーソドックス、というか地味。

JRの特急とそんなに変わらない感じでした。
とにかく混雑がすごくて、マジのガチで満席。
この列車が今回の旅行で唯一、4人ともバラバラの席の列車でした。
デッキにも立ち客がいっぱいいて、バゲージスペースにも座り込んで「荷物化」している乗客までいる・・・ってこの列車、全席指定の特急じゃないの?
龍山駅から30分ほどの「水原(スウォン)」でITXセマウルを下車。

降りる人より乗る人の方が明らかに多かったんだけど、どうなってんだこの特急?
水原駅からタクシーに乗って、「ヨンポカルビ」に来ました。

韓国で最初のメシは「カルビ」だぜ!
店内はガラーンとしてて、我々の先客は一組だけ。

日曜夜19時台にこの客入りって、この店大丈夫なのか?
メニューを見ると、一人前のカルビの量は450g。
ちょっと食いきれそうに無いので、「とりあえず3人前頼んで、食べられるようなら追加しよう」ということで、理由を話して3人前頼んだら、店のオバちゃんが「お前ら4人いるんだから4人分注文しろ」と言って聞かないので、4人分注文することに。
前菜やらキムチやらで、メインのカルビが来る前からテーブルは盛りだくさん状態。

ウヒョー! 肉じゅうじゅう!

その都度、店のオバちゃんがハサミで切り分けてくれる。

最初テーブルを担当してくれたオバちゃんはすごく感じが良かったんだけど、途中で交代してきたオバちゃんは、スゲェ面倒くさそうに投げやり感ハンパない接客で、「てめぇ人気店だからって驕ってんじゃねーぞババァ」って感じでした。
やはり一人450gの肉+モリモリすぎるキムチに副菜は多すぎで、正直店を出る時には食いすぎでちょっと気持ち悪かった・・・
あと、食後のゲップがすごい臭くて、自分のゲップで窒息死するんじゃないかと思った。
食事の後は、世界遺産にも登録されている「水原華城(スウォン ファソン)を見物。
「ヨンポカルビ」のすぐ脇には、「華虹門(ファホンムン)」と呼ばれる、城郭の一部をなす門があります。

水原華城にはいくつかの城門がありますが、水が流れるこの門が一番美しいそうです。
城壁の上部は開放されていて、自由に歩くことができます。

水原華城の事実上の正門にあたる「長安門(チャンアンムン)」

門の周りは車道のローターリーになっています。
ここも自由に通り抜けることができて、ちょうど犬の散歩をしてる人がいました。

長安門から歩いて10分くらいのところにある「華城行宮(ファソン ヘングン)」。

夜なので、もう中に入ることはできませんが、手前の広場からでもなんとなく宮廷の雰囲気を味わうことができます。
ここでは韓国ドラマの「チャングム」や「イ・サン」の撮影が行われたことで有名らしいです。
広場に敷き詰められた石畳は、「華城行宮」の内部の建物や宮廷の行事を彫ったレリーフになっています。

「水原華城」の門の中でも一番「水原駅」側に近い八達門(パルタルムン)。

帰りの列車の時間も近づいてきたので、ここでタクって水原駅に戻りました。

きっぷ売り場の上にある発車案内板。全然読めません。

英語表示になると、なんとか読めます。

これから乗るのは、一番下の「Sトレイン」ソウル行き。
「Delay 13min」と出ているので、どうやら定刻より13分遅れの模様。
えー?!まさか韓国であの「Sトレイン」にー?!

元町中華街からソウルまでわずか13分の遅れとは、さすが西○鉄道!!
ムグンファ号は、JRの(というかJRでももう絶滅種ですが)急行に相当する列車。

基本的にムグンファ号は機関車が客車を引っぱるスタイルです。
なんか、緑の仮面をつけたサンダーバードみたいな電車が入って来ました。

こちらは「O-トレイン」というKORAILの観光列車。
KORAILは最近この手の観光列車が好きみたいで、「O-トレイン」のほか「S-トレイン」「V-トレイン」「A-トレイン」「G-トレイン」など、ぶっちゃけ「もっと命名に力入れろよ」という列車がいっぱい走っています。

ちなみに、タネ車は日立製作所が作った「ヌリロ」という列車です。
イギリスに台湾に韓国に、日立製作所の世界進出はスゴイな。
で、我々が乗る「S-トレイン」はこちら。

(ソウル駅で撮影)
ムグンファ用の客車を改造した観光列車です。

中もけっこう気合入った改造がなされていました!
カフェカー。

昔の喫茶店・大衆食堂をイメージ?した感じのインテリア。
テーブル席のほかにもセミコンパートメント席もありましたが、セミコンパート席は満席でした。
オンドルカー。

床暖房のオンドル風に、高床改造された車両。誰も乗ってなかったけどフリースペースなのかな?
一般席の車両も、目がチカチカするような極彩色に大変身。

ちなみに、機関車牽引の客車列車でしたが、運賃は特急セマウル料金でした。
水原から30分ちょっとでソウル駅に到着。

ソウル駅はヨーロッパの巨大駅みたいな雰囲気でした。
地下鉄を乗り継いで、今日のお宿へ。

韓国で泊まるホテル東横インわろた!
ここの東横イン、オープンしてまだ数日目で、宿泊料金が1泊3950円と爆安!
(例の「サンキューゴメンね」価格である)
フロントでのチェックインも全て日本語でOK。
なんという安心感!
そして、部屋もほぼほぼ日本の東横インと変わらないという、安定のクオリティ!

もう全然韓国に来てる感ゼロなのである。


冷蔵庫にはミネラルウォーターが一本、無料でした。

トイレはもちろんウォシュレット付き。シャワーも湯量・熱さともに申し分なし!

コンセントは韓国タイプなので、コネクターが必要です。スマホとかなら、USBポートでも充電可能。

コンセントに差すのに必要なコネクターは、この形状ね。

私の部屋は正面側だったので、窓からはこの眺め。

1階のフロント・ロビー。無料の朝食はここで食べます。

3日目の朝に、ここで朝食食ったけど、ラインナップがキムチのオンパレードでワロタ。

無料のインターネットコーナー。

コインランドリーもあるので、長期連泊にも便利。

フロント脇には飲み物の自動販売機。

ちなみに、コーラは外のコンビニで買うより安かったけど、ミネラルウォーターはコンビニより高かった。
建物のすぐ脇にはセブンイレブンが24時間営業とか、もうホント日本にいるのと変わらない。

そんなわけで、韓国初日の夜は更けてゆくのであった。
今回一緒に旅行に行った、kimiさんの水原観光の模様はこちらで読めるよ!
↓
新のまゆ 2回目の韓国~その2・最初の晩餐~
(つづく)
上空に出ると、いよいよビジネスクラスの食事サービス。
まずはホカホカのおしぼりが一人一人に配られます。

OZ101便の食事は、時間的にランチタイム。
フライトタイムも短いので食事も簡素な内容かなと思ったのですが・・・・

意外にも、しっかりしたメニューが用意されていました。
てっきりペラ紙をラミネートしたものを、順番に見せては回収・・・みたいなモンだと思ってました。
紙質もわりと良さげなもので、お持ち帰りできるので「ビジネスクラス乗ったぜー!」って記念になります。
食事は、洋食のステーキコースか、韓国食のビビンパ膳から選べます。

せっかくの韓国行きなので、「機内から韓国気分になろうぜぇ!」ってことで、ビビンパ膳を注文しました。
ちなみに、食事の選択は空港に駐機中の、出発前にリクエストを聞かれます。
前回ニュージーランド航空に乗った時は、食事のリクエストは前方席から聞いて回って、後列席だともう「品切れなので他のものを選んで下さい」って展開だったので、今回はできるだけ前のほうの席を事前指定しておきました。
いざ当日乗ってみると、OZ101便のビジネスクラスはけっこう混んでいたのですが、食事の搭載量に余裕があるのか、人気のビビンパ膳は最後列の乗客でも注文できてたみたいです。
(もしかすると、ビビンパ膳がよく出るのを見越して、洋食よりビビンパを多めに搭載してるのかもしれませんが)
アルコール類も一通りの種類は用意されているみたいですが、短距離路線ということで品揃えは少なめ?

私は酒類を全く飲まないので、せっかくビジネスクラスに乗ってもこの点だけは楽しみ半減です。
お待ちかねの「ビビンパ膳」です。彩り華やかで見た目にも美味しそう!

味はかなりイケてました。
コチュジャンがかなり辛くて、ちょっと付け足すだけでもけっこうな辛さです。
辛いのがあまり得意ではない人は、本当にちょっとずつちょっとずつ、こまめに少量を足し混ぜたほうがいいです。
ちょっと目分量を間違えると、一気に辛さが増すので要注意!!
食事に付いてくるお箸は、もちろん韓国式でステンレス製。

重みがあって、しかも平べったい形状。 日本の箸とはだいぶ違うので使いにくいです。
一緒に旅行に行ったたけりんさんは、ステーキコースを注文したそうで、こんな内容。

ほとんどの乗客が「ビビンパ膳」をリクエストしてるようで、機内にはスプーンでご飯と具を混ぜるカチャカチャという音があちこちから響き渡ります。
食後のお茶には、ジャスミン茶をいただきました。

食事が終わる頃には、飛行機は早くも敦賀湾から日本海へ出ようというところ。

フライトマップの表記は当然、「独島」「東海」。
しかも、フライトルート動画では、マップ上の飛行機のアイコンが進むにつれてマップ上の都市名が表示されては消えていくのに、「独島」「東海」はずっと表示されたまま。
こういうところが、「あー、はいはい」って感じ。
さて、
エアバスA380っていうと、導入している各社が豪華さを競うようにラウンジやらバーコーナーを、エミレーツ航空なんかシャワールームまで設置していますが、アシアナ航空のA380はどんな豪華設備があるのかしらー!?


せっかくA380に乗ったのだから、煌びやかな照明のラウンジでゆったりしたソファーに腰掛けて、軽食なんかを頂きながら、バーカウンターのCAさんと談笑したいですよ。
↓現実。

「え?なにこれ?」

機体最前部の1階と2階を繋ぐ階段の脇にあるソファースペース。
アシアナ航空のA380の豪華フリースペースはこれだけです。
ソファーに腰掛けてみましたが、なんかロングシートの通勤電車に乗ってるような気分になりました。
ソファーに座って、キャビン方向を見たところ。

なんていうんですかね、すごいやっつけ仕事全開っていうか、空間の持て余し感がハンパなくて、素人の私が見ても「機内にこれだけの空間があって、もっと他に使い道なかったのかよ?!」と思うくらい。
長距離路線だと、ここがバーコーナーになるのかな?
だとしても、ものすごい殺風景なんだが。
階段を挟んで反対側はサニタリースペースが2個室。

うち一つは室内が広くて、トイレが跳ね上げ式のソファーになってます。
ビジネスクラスのトイレには、洗面台にハブラシ・マウスウォシュ・化粧水・オーデコロン・クシが用意されています。

自席に戻る途中にビジネスクラス専用のギャレイを通るので、そこにいたCAさんに「絵はがきみたいな、何か搭乗記念になるアメニティはないですか?」と聞いてみました。
いろいろ探して下さったのですが、結果は「絵はがきとか見たこと無いので、たぶんそういうものはうちの会社では作ってないと思います」とのことでした。
「ハブラシとかマウスウォシュとか耳栓ならあるけど、持って帰る?」と、トイレにもあったアメニティを出してくれたので、この先の旅行中にも使えそうなので、マウスウォシュを数本頂きました。
アシアナ航空の最新ビジネスクラスシート「OZクアドラ・スマーティウム」をご紹介。

シートベルトは3点支持式。慣れてないとちょっと使いにくいです。
座席の脇にはサイドテーブル。

マガジンラックには機内誌と機内販売カタログとゲロ袋。
丸っこい穴はたぶんドリンクホルダーだと思うのですが、ペットボトルは入りませんでした。
おそらく機内で出される紙コップサイズだと思われます。(食事で出されたリアルグラスも、穴に入らなかった)
読書灯の下は、ヘッドフォンの差込口とUSBの充電口。
サイドテーブルの縁には、リクライニングやランバーサポート、座席の前後移動の操作パネル。
その下は、スマホサイズの液晶画面付きIFEコントローラー。

肘掛の下には小物入れがあります。

ユニバーサルコンセントは座席本体の下部、床面に近いところに設置されています。

ダイニングテーブルは、通常はこのように前席のシェル部分に格納されています。

ロックを外して、手前に引っぱり出して・・・・

倒せばテーブルの完成。
けっこうワイドサイズで大きめです。ANAのB789のスタッガードシートのテーブルよりも使い勝手が良いと感じました。

テーブルを展開した状態で席を立ちたい時は、このようにテーブルをモニター側に押し寄せておくことができます。

ちなみに、テーブルを手前に引き寄せることはできませんが、シートコントローラーで座席自体を前方に動かせば、座席とテーブルの距離を近づけることができます。
(普通に食事をする分には、テーブルと座席はデフォルトの距離感でも不便は感じませんが、書き物をしたり仕事をする時はデフォルトの状態ではちょっと距離感があるかもしれません。)
シートは当然フルフラットベッドになります。

モニター下の棺おけスペースに足を入れるスタイルで寝そべるのですが、この足元のスペースが非常に狭く、ここはANAのスタッガードシートの方がかなり余裕があり快適です。
私のように横向きで寝て、よく寝返りを打つ人は、寝てる間に足もよく動かすので、その度に両脇の壁に足が当たります。

あと、シートをどんどん倒していって、最終的にフルフラットまで倒した時に、シート面と棺おけスペースとの接合部分が設計・設置サイズと合ってないみたいで、この接合部分に異様な盛り上がりができてしまい(=ベッドの全長に対して、座席の前後設置幅が狭い?)、寝っ転がっていると足が持ち上がっているような妙な違和感がありました。
フルフラットベッドで横になっている時の視界は、こんな感じです。

窓のほうを向くと、こんな感じ。

窓側の壁が、いかに客席側に向かって大きく湾曲して迫り出してきているかが分かるかと思います。
そんなこんなで、飛行機はもう韓国上空まで飛んできています。

フライトマップがどこまで進んでも、どの角度になっても、本気のマジで「独島」の表示はマップ上から消えることはありません。
雲が切れると、窓の外には陸地が見えました。

着陸態勢に入る前に、最後にコーラを注文。

韓国製造のコーラですが、この細長い缶久々に見たわー。
(ちなみに、サイドテーブルのドリンクホルダーと思われる穴は、この缶のサイズがピッタリでした)
もうまもなく仁川空港に到着です。

アシアナ航空のB747-400がいました。

アシアナの、純粋な旅客型B747-400はもう2機しか残ってないそうなので、貴重な姿を拝めました。
仁川空港は2018年1月に第2ターミナルが新規オープンして、大韓航空がそちらに移ったので、第1ターミナルは見る限りアシアナ機ばかりです。

いや~、それにしても仁川空港は広いです。
飛行機から空港内を見ただけの雑感でも滑走路と旅客ターミナル、カーゴエリアの配置が非常に上手いなと。
さらに敷地内はまだまだ開発・発展の伸びしろに余裕がある感じで、滑走路は既存の滑走路に平行してあと3本ぐらい、ターミナルもあと4つくらいは余裕で作れそう。
なんだかんだ言って、日本の空港では到底勝ち目が無い、東アジアでナンバーワンの称号を持つハブ空港としての存在感は揺るぎそうにもありません。
こういう空港をキチッと、国の玄関口として整備できてるのを見ると、改めて日本の航空行政は腐ってるというか、航空業界の発展を政治が潰してるんだなぁと強く感じます。
仁川空港に到着。

成田空港をスポットアウトしたのが13時20分。で、仁川空港にスポットインしたのが16時20分。
ガッツリ向かい風の影響を受けて、3時間も掛かりました。
ボーディングブリッジとターミナル建物の間には、歓迎のインフォメーション表示。

飛行機の出発国によって、表示される言語が異なるのかな?
ターミナルの窓から、A380の写真を最後にもう1枚。

今回のアシアナ航空OZ101便のフライト経路です。

(Flightradar24より)
今回一緒に旅行に行った、kimiさんのOZ101便エコノミークラスの模様はこちらで読めるよ!
↓
新のまゆ 2回目の韓国~その1・最後の晩餐~
つづく。
まずはホカホカのおしぼりが一人一人に配られます。

OZ101便の食事は、時間的にランチタイム。
フライトタイムも短いので食事も簡素な内容かなと思ったのですが・・・・

意外にも、しっかりしたメニューが用意されていました。
てっきりペラ紙をラミネートしたものを、順番に見せては回収・・・みたいなモンだと思ってました。
紙質もわりと良さげなもので、お持ち帰りできるので「ビジネスクラス乗ったぜー!」って記念になります。
食事は、洋食のステーキコースか、韓国食のビビンパ膳から選べます。

せっかくの韓国行きなので、「機内から韓国気分になろうぜぇ!」ってことで、ビビンパ膳を注文しました。
ちなみに、食事の選択は空港に駐機中の、出発前にリクエストを聞かれます。
前回ニュージーランド航空に乗った時は、食事のリクエストは前方席から聞いて回って、後列席だともう「品切れなので他のものを選んで下さい」って展開だったので、今回はできるだけ前のほうの席を事前指定しておきました。
いざ当日乗ってみると、OZ101便のビジネスクラスはけっこう混んでいたのですが、食事の搭載量に余裕があるのか、人気のビビンパ膳は最後列の乗客でも注文できてたみたいです。
(もしかすると、ビビンパ膳がよく出るのを見越して、洋食よりビビンパを多めに搭載してるのかもしれませんが)
アルコール類も一通りの種類は用意されているみたいですが、短距離路線ということで品揃えは少なめ?

私は酒類を全く飲まないので、せっかくビジネスクラスに乗ってもこの点だけは楽しみ半減です。
お待ちかねの「ビビンパ膳」です。彩り華やかで見た目にも美味しそう!

味はかなりイケてました。
コチュジャンがかなり辛くて、ちょっと付け足すだけでもけっこうな辛さです。
辛いのがあまり得意ではない人は、本当にちょっとずつちょっとずつ、こまめに少量を足し混ぜたほうがいいです。
ちょっと目分量を間違えると、一気に辛さが増すので要注意!!
食事に付いてくるお箸は、もちろん韓国式でステンレス製。

重みがあって、しかも平べったい形状。 日本の箸とはだいぶ違うので使いにくいです。
一緒に旅行に行ったたけりんさんは、ステーキコースを注文したそうで、こんな内容。

ほとんどの乗客が「ビビンパ膳」をリクエストしてるようで、機内にはスプーンでご飯と具を混ぜるカチャカチャという音があちこちから響き渡ります。
食後のお茶には、ジャスミン茶をいただきました。

食事が終わる頃には、飛行機は早くも敦賀湾から日本海へ出ようというところ。

フライトマップの表記は当然、「独島」「東海」。
しかも、フライトルート動画では、マップ上の飛行機のアイコンが進むにつれてマップ上の都市名が表示されては消えていくのに、「独島」「東海」はずっと表示されたまま。
こういうところが、「あー、はいはい」って感じ。
さて、
エアバスA380っていうと、導入している各社が豪華さを競うようにラウンジやらバーコーナーを、エミレーツ航空なんかシャワールームまで設置していますが、アシアナ航空のA380はどんな豪華設備があるのかしらー!?


せっかくA380に乗ったのだから、煌びやかな照明のラウンジでゆったりしたソファーに腰掛けて、軽食なんかを頂きながら、バーカウンターのCAさんと談笑したいですよ。
↓現実。

「え?なにこれ?」

機体最前部の1階と2階を繋ぐ階段の脇にあるソファースペース。
アシアナ航空のA380の豪華フリースペースはこれだけです。
ソファーに腰掛けてみましたが、なんかロングシートの通勤電車に乗ってるような気分になりました。
ソファーに座って、キャビン方向を見たところ。

なんていうんですかね、すごいやっつけ仕事全開っていうか、空間の持て余し感がハンパなくて、素人の私が見ても「機内にこれだけの空間があって、もっと他に使い道なかったのかよ?!」と思うくらい。
長距離路線だと、ここがバーコーナーになるのかな?
だとしても、ものすごい殺風景なんだが。
階段を挟んで反対側はサニタリースペースが2個室。

うち一つは室内が広くて、トイレが跳ね上げ式のソファーになってます。
ビジネスクラスのトイレには、洗面台にハブラシ・マウスウォシュ・化粧水・オーデコロン・クシが用意されています。

自席に戻る途中にビジネスクラス専用のギャレイを通るので、そこにいたCAさんに「絵はがきみたいな、何か搭乗記念になるアメニティはないですか?」と聞いてみました。
いろいろ探して下さったのですが、結果は「絵はがきとか見たこと無いので、たぶんそういうものはうちの会社では作ってないと思います」とのことでした。
「ハブラシとかマウスウォシュとか耳栓ならあるけど、持って帰る?」と、トイレにもあったアメニティを出してくれたので、この先の旅行中にも使えそうなので、マウスウォシュを数本頂きました。
アシアナ航空の最新ビジネスクラスシート「OZクアドラ・スマーティウム」をご紹介。

シートベルトは3点支持式。慣れてないとちょっと使いにくいです。
座席の脇にはサイドテーブル。

マガジンラックには機内誌と機内販売カタログとゲロ袋。
丸っこい穴はたぶんドリンクホルダーだと思うのですが、ペットボトルは入りませんでした。
おそらく機内で出される紙コップサイズだと思われます。(食事で出されたリアルグラスも、穴に入らなかった)
読書灯の下は、ヘッドフォンの差込口とUSBの充電口。
サイドテーブルの縁には、リクライニングやランバーサポート、座席の前後移動の操作パネル。
その下は、スマホサイズの液晶画面付きIFEコントローラー。

肘掛の下には小物入れがあります。

ユニバーサルコンセントは座席本体の下部、床面に近いところに設置されています。

ダイニングテーブルは、通常はこのように前席のシェル部分に格納されています。

ロックを外して、手前に引っぱり出して・・・・

倒せばテーブルの完成。
けっこうワイドサイズで大きめです。ANAのB789のスタッガードシートのテーブルよりも使い勝手が良いと感じました。

テーブルを展開した状態で席を立ちたい時は、このようにテーブルをモニター側に押し寄せておくことができます。

ちなみに、テーブルを手前に引き寄せることはできませんが、シートコントローラーで座席自体を前方に動かせば、座席とテーブルの距離を近づけることができます。
(普通に食事をする分には、テーブルと座席はデフォルトの距離感でも不便は感じませんが、書き物をしたり仕事をする時はデフォルトの状態ではちょっと距離感があるかもしれません。)
シートは当然フルフラットベッドになります。

モニター下の棺おけスペースに足を入れるスタイルで寝そべるのですが、この足元のスペースが非常に狭く、ここはANAのスタッガードシートの方がかなり余裕があり快適です。
私のように横向きで寝て、よく寝返りを打つ人は、寝てる間に足もよく動かすので、その度に両脇の壁に足が当たります。

あと、シートをどんどん倒していって、最終的にフルフラットまで倒した時に、シート面と棺おけスペースとの接合部分が設計・設置サイズと合ってないみたいで、この接合部分に異様な盛り上がりができてしまい(=ベッドの全長に対して、座席の前後設置幅が狭い?)、寝っ転がっていると足が持ち上がっているような妙な違和感がありました。
フルフラットベッドで横になっている時の視界は、こんな感じです。

窓のほうを向くと、こんな感じ。

窓側の壁が、いかに客席側に向かって大きく湾曲して迫り出してきているかが分かるかと思います。
そんなこんなで、飛行機はもう韓国上空まで飛んできています。

フライトマップがどこまで進んでも、どの角度になっても、本気のマジで「独島」の表示はマップ上から消えることはありません。
雲が切れると、窓の外には陸地が見えました。

着陸態勢に入る前に、最後にコーラを注文。

韓国製造のコーラですが、この細長い缶久々に見たわー。
(ちなみに、サイドテーブルのドリンクホルダーと思われる穴は、この缶のサイズがピッタリでした)
もうまもなく仁川空港に到着です。

アシアナ航空のB747-400がいました。

アシアナの、純粋な旅客型B747-400はもう2機しか残ってないそうなので、貴重な姿を拝めました。
仁川空港は2018年1月に第2ターミナルが新規オープンして、大韓航空がそちらに移ったので、第1ターミナルは見る限りアシアナ機ばかりです。

いや~、それにしても仁川空港は広いです。
飛行機から空港内を見ただけの雑感でも滑走路と旅客ターミナル、カーゴエリアの配置が非常に上手いなと。
さらに敷地内はまだまだ開発・発展の伸びしろに余裕がある感じで、滑走路は既存の滑走路に平行してあと3本ぐらい、ターミナルもあと4つくらいは余裕で作れそう。
なんだかんだ言って、日本の空港では到底勝ち目が無い、東アジアでナンバーワンの称号を持つハブ空港としての存在感は揺るぎそうにもありません。
こういう空港をキチッと、国の玄関口として整備できてるのを見ると、改めて日本の航空行政は腐ってるというか、航空業界の発展を政治が潰してるんだなぁと強く感じます。
仁川空港に到着。

成田空港をスポットアウトしたのが13時20分。で、仁川空港にスポットインしたのが16時20分。
ガッツリ向かい風の影響を受けて、3時間も掛かりました。
ボーディングブリッジとターミナル建物の間には、歓迎のインフォメーション表示。

飛行機の出発国によって、表示される言語が異なるのかな?
ターミナルの窓から、A380の写真を最後にもう1枚。

今回のアシアナ航空OZ101便のフライト経路です。

(Flightradar24より)
今回一緒に旅行に行った、kimiさんのOZ101便エコノミークラスの模様はこちらで読めるよ!
↓
新のまゆ 2回目の韓国~その1・最後の晩餐~
つづく。