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京成スカイライナーの貸切ツアーに参加してきた その1

表題のまんまなんですが、京成電鉄のスカイライナーを使った鉄道マニア向けのツアーに参加して来ました。
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鉄道好きには有名なタレントさんが来るというのがこのツアーのイチ推しポイントらしいんですが、ぶっちゃけ私このタレントさんのこと全然知りませんでして「誰?」って感じなんですけど、むしろツアー参加の目的は「東成田駅の封鎖エリア潜入」と「宗吾車両基地でアレの中が見られたらマジ卍」なんですが。




そんなわけで、京成上野駅。
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京成上野駅って言うと、駅の周りでイラン人が偽造テレカ売りつけてくるってイメージだったんですけど、スカイアクセスが開通したこの時代に「テレカって何?」と逆に訊かれてしまいそうなんですが、今、時代は「上野」=「シャンシャン」らしく、JR上野駅から京成上野駅に向かう短い距離ですら、右も左もパンダパンダパンダ。



京成上野駅でツアー参加の受付をして、乗車証をもらって、ホームに入る。

入線してきたツアー用のスカイライナーには「ありがとう2,500万人」のステッカーが貼られていました。
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この「ありがとう」ステッカー、このツアー終了後に剥がされるそうで、このステッカーを貼った最後の姿が見られるというのもこのツアーのポイントだったらしい。


駅の出発表示は「団体専用」。
駅の人の話では、京成ではめったに見られない表示らしい。レアレア。
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スカイライナーの行先表示は「臨時」。 「団体」表示の設定は無いのかな?
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英語だと「Extra」。
当然のように外国人には通じないのか、スカイライナーを待っていたホームの外国人が乗り込もうとして混乱してた。
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「ありがとう2,500万人」ステッカーは車体の横にも貼られてました。
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ツアーは「満員御礼」にはならなかったらしく、ツアー参加者は1~4号車に押し込められ、5~8号車は無人。
(8号車は関係者控え車だったらしい)
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私の席は通路側だったので、ほとんど窓からの景色は見られませんでした。
そのかわり、ほぼデッキ寄りの席だったので、ドア上の液晶モニターで運転席からの前展望中継を見てました。

京成上野駅を発車したツアー列車は、まず「博物館動物園」駅に停車。
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「停車」といっても、ドアは開きません。「窓越しに駅の遺構をご覧下さい」的なウォッチングスポット。
廃駅になってからだいぶ経ちますが、閉鎖された時のまま残されてるそうです。



ツアー列車は、このあと「基本全列車停車」の日暮里駅を通過したり、北総線内の駅ではわざわざ待避線側の線路に入って駅を通過したり、高速運転のスカイアクセス線をチンタラ走ってみたり、たぶん「京成マニア」には「ウッヒョーたまりませんな」的な感じで成田湯川駅で後続のスカイライナーに抜かれてみたりしながら、成田空港駅へ。
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「ツアー参加のしおり」の封筒の中には、「京成スカイライナークイズ」の用紙が入っていて、全問正解者にはスカイライナーオリジナルグッズがプレゼントされるというイベントも。


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【AE車イベントクイズ】  ○か×かで答えよう!


(1)スカイライナーの愛称は公募により決定したが、「スカイライナー」の名称は第1位ではなかった。

(2)2代目AE形車両は在来線最速となる時速160kmで運転しているが、設計最高速度は時速170kmである。

(3)AE100形はリトラクタブルヘッドライトが特徴的であったが、曲線通過に合わせて動く構造であった。

(4)初代成田空港駅である現東成田駅は開業時1・2番線と3・4番線のホーム長が違っていた。

(5)本日乗車しているAE形は3代目であるが、初代AE車には通勤需要も考慮してつり革がある車両があった。

(6)本日乗車しているAE形は日本車輌製造と東急車輛(現:総合車両製作所)であるが、車両メーカーごとの両数は東急車輛の方が多い。

(7)今年はスカイライナー運転開始40年であるが、愛称が決まってから45年である。

(8)スカイライナーは平成29年10月28日改正から上り30本、下り29本で平日・土曜・休日ダイヤとも同じ本数で運転しているが、成田スカイアクセス開業時は上り27本、下り27本で平日・土曜・休日とも同じ本数であった。

(9)AE100形は都営浅草線を自力で走行したことがある。

(10)スカイライナーは千葉県内において8都市にまたがって走行している。


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ちなみに私は撃沈。何ももらえませんでした。

(しかし、このクイズの景品でもらえるグッズが、最終目的地で全て即売されている事実を知って、京成のやる気が無いんだか太っ腹なんだかよく分からない商魂に、ますます京成への謎を深めたのであった)






タレントさんによる「乗車記念きっぷにスタンプ押します」的な車内イベント。
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「素」のままの硬券とは別に、「スタンプ押す」用の硬券をもう1枚用意してる京成電鉄のマニア的配慮がなんかスゴイ。
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成田空港駅は、スカイライナーは普段入らない1番線に到着。
ここではドアは開かず、しばらく車内待機。
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で、成田空港~空港第2ビルから短絡線を経由して、京成本線の京成成田駅へ。
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京成成田駅からは、再び空港方面へ発車。


成田空港駅へ向かう短絡線と分かれてトンネルに入ると、いきなり車内の電源が全て落ちて、「異常事態発生」体験イベント。
車内放送も自動放送で「係員の指示に従って、落ち着いて行動してください」的なアナウンスが流れて、アレに着く前にツアー参加者のテンションをマックスに持っていくという、京成電鉄渾身の誰得イベント!
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いよいよ、アレが見えてきました!
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旧:成田空港駅(現:東成田駅)のスカイライナーホームに到着!
いやぁ~、ここに来るため(だけ)にこのツアー参加したようなもんだから、感激もひとしおです!!
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普段は照明は落とされていて、立ち入ることもできないゾーンです。
天井の作りや支柱、ホームベンチのデザインに時代を感じます。
飾り気の無い、無機質な感じがいいですね~。VIVA昭和!!


旧スカイライナーホームの駅名表示は「東成田」ではなく、「成田空港」のままです。
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ホーム中ほどには、水飲み場も残されています。
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スカイライナーの乗車目標表示の看板ですが、
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「6号車」より先には、乗車目標表示はありません。
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AE100形も短い間この駅に乗り入れていたはずですが、7号車・8号車の乗車目標は作られなかったようです。


そして、「東武特急スペーシア」の広告。
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フォトショップで明るくしてみました。
東武特急の予約コールセンターの電話番号にも時代を感じます。
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各国の言語で「ようこそ」と「さようなら」を書いた京成の広告。
今の「スカイライナー」では終着駅直前に液晶モニターで各国言語で「ありがとう」を表示してますが、それの原点になる広告かな?
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この広告に描かれたスカイライナーは、初代AE形。
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ホームにも、当時を忍ばせるいろんな表示が残っています。
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ホーム階よりひとつ上の、コンコースフロアも特別に開放されていました。
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スカイライナーのアイコンのモチーフは、初代AE形。
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奥のほうに、コンビニみたいなお店の跡が見えます。
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「COFFEE? SHOP エクレール」
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旧:成田空港スカイライナーホームの見学は30分ほどで終了。
ツアー参加者が多くなかったこともあって、けっこうのんびり隅々まで見ることができました。



ツアー列車の席に戻ると、お弁当が用意されていました。
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次が最終目的地なのですが、10分ほどで着いてしまうため、大急ぎでかっこんで食うというなんとも慌しい昼食・・・。






(つづく)





























































































































































































クイズの答えだよ。

(1)○ 第1位は「成田号」。 「スカイライナー」はたったの31票しか無かったそうな。

(2)○ でも時速170kmで走行できる区間は存在しない。

(3)○ 18m級車両で車体限界いっぱいまでの大柄なボディだったので、コーナーリングライトの意味を持たせてたそうな。

(4)×

(5)× つり革はなかったけど、座席はリクライニングシートではなく、転換式の簡素な設備だったそうな。

(6)× 日車・東急とも4本ずつで、同じ車両数。

(7)○

(8)× 上り28本、下り26本だったそうですが、誰がこんなん正解するんだ?!

(9)○ 都営地下鉄のイベントで展示するために、深夜にイベント会場まで自走したそうな。

(10)○

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京成スカイライナーの貸切ツアーに参加してきた その2

ツアー列車は、旧:成田空港駅(現:東成田駅)から、宗吾参道の宗吾車両基地へダイレクトに到着。
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車内のツアー客は1号車から順に外へ。
ドアの外は、車両基地の関係者だけが使っていると思われる小さなホームでした。
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車両基地らしい光景が広がっています。
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京成の通勤電車ですが、京成の電車はさっぱり詳しくないので・・・これで「勢揃い」なのか?
右の電車は、ツアー客の要望で行先表示とヘッドマークを変えてくれていました。
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京成上野から乗ってきたスカイライナー。 「止まれ」の位置が絶妙すぎる。
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こんなローアングルで撮ったり、
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真正面から撮ったりできるのは、イベントならでは。
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車両基地では、車内で一緒だったタレントさんと、サプライズゲストのAKBの人によるトークショーとかイベントが行われてましたがそういう方面には全く興味無くて、むしろお目当てはこちら。
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うおーーー!!! 初代AE形「スカイライナー」!!!!!
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しかもボディがピッカピカ!!
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乗降ドアが開いていて、車内も特別に開放されていました!これは嬉しい!!
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車内は、前方2/3ほどが往時の客室のまま残されていて、引退時まで使っていた座席もそのまま。
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リクライニングは、肘掛先のレバーを押し込むと倒れるタイプ。
フリーストップリクライニングではなく、最大深度だけで固定される1段階リクライング。
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最後方列に1客だけ、他とは違う座席がありますが、実はこれ、初代AE形が運転を開始した時に搭載されていた転換式シート!
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デビューから数年後に、当初の革張りからモケット張りに交換された後の座席ですが、まさかこれが見られるとは思っていなかったので、もうこれに触れることができただけで今回のツアー参加費用が全回収できたも同然の歓喜です!!


空港特急になくてはならない「荷物置き場」は、今のスカイライナーやN'EXに比べると、ビックリするくらい小さくて簡素な設備。
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デッキの窓越しに運転席も見えます。
広い運転室に、ポツンといった感じの小さな運転台が、なんとも不思議な空間です。
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客室後方の1/3は座席が取り払われ、ショーケースの中にスカイライナーに関する資料が大量に展示されています。
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個人的に、「初代AE」というとクリーム色とチョコレート色の塗装。
これが京成の花形新型特急だった頃、京成船橋駅近くに住んでいたことがあったので、この「エクレアみたいな色の特急」は私のヒーローでした。
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初代AE形にリニューアル塗装を施す際に、塗装検討に使われたモデル。
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実際に使われたヘッドマーク。 初代AE形は、1974年のブルーリボン賞を受賞。
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歌舞伎の「成田屋」の屋号にちなんだ「團十郎」号のヘッドマーク。
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そして、さよなら運転で掲げられた、初代AE形最後のヘッドマーク。
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ほかにも、AE100形が運転を開始した時のヘッドマークや、
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AE100形の塗装を検討する際に使われたモデルなど、まさに「スカイライナー博物館」のような充実の展示品です。
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AE100形も、きれいに整備されて、ピカピカの状態で保存されていました。
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AE100形のほうも車内が開放されていました。
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こちらは引退がわりと最近だったこともあって、見慣れた感じの客室と座席です。
初代AE形のほうには初期の転換シートがあったので、AE100形のほうにはデビュー当時の茶色のモケットの座席があるかな?と期待したのですが、さすがにそこまでは再現できなかった模様・・・。



スカイライナーの後ろのほうには、昔の通勤型電車が2両保存されていました。
昔の「京成」っていうと、このクリームと朱色の「ちょいダサ」塗装の印象がすごく強いです。
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これなんか、今見ると逆に新鮮。 時代が一周回って「次の新車の塗装はこれでいいんじゃね?」って思う。
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通勤電車の中も開放されていました。
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さりげなく天井や窓上に残されてる停車駅案内や広告が、時代がかってて思わず見入ってしまう。
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車両基地では、京成グッズ即売会もありました。
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1号車の乗客から順に案内されたので、最後の4号車の乗客の頃には人気商品やレアものは売れた後。
AE100形のグッズの売れ残りとかがたくさん売りに出てるかなと期待したんですが、もともと無かったみたい。
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で、買ったグッズ。
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下敷き100円。AE100形メモ帳100円。スカイライナー箸300円。スカイライナーチョロQ500円。
右端のスカイライナーのステンレスボトルはツアー参加記念品で一人1本配られたんですが、ツアー参加者が満員にならなかったので大量に余ったらしく、本来なら限定レアグッズのはずなのに車両基地で1本1,000円で売っちまうという暴挙に出た京成さんさすがですホント大好き!!
それでも売り切れなかったようなので、次回のツアーやイベントで販売されるかもよ?!

あと、参加記念に一人1枚配られた、スカイライナーとAKBの人のクリアファイル。
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おじさん、こんなのより「成田スカイアクセス」開業時に出回った超カッコいいデザインのスカイライナークリアファイルが欲しかったなー。


そんなわけで、AKBのトークショーとかタレントさんの撮影会とか、ツアー客と会場はまだまだ盛り上がっていたみたいですが、今回の目的である初代AE形とAE100形を「もう食べられないよ~」というほど堪能しまくったので、気分的には「もう帰りたいんだが」状態。
ツアコンさんに「帰ってもいい?」と言うと、「ここで自由解散なのでいいよ!」ということなので、車両基地脇の通用門から外に出て、徒歩約10分ほどで宗吾参道駅。
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宗吾参道から成田空港行きの特急(という名のロングシート通勤電車)に乗って、成田空港駅へ。

成田空港からは京成上野まで、スカイライナーに乗って帰ってきました。
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やっぱスカイライナーは下り列車に乗ってこそが至高。
上りは行程残り2/3が速度的にダレるので疲れるわー。





(おわり)


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京九快速

Author:京九快速
ちょいちょいアップします。

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