lounge SRG 見た目は大人、中身は子供!
小田急ロマンスカーに約10年ぶりに新型車両70000形「GSE」が登場しました。
「GSE」は「Graceful Super Express」の略で、歴代ロマンスカーの「SE」に「優雅」を意味する「Graceful」を冠した愛称になっています。
今回乗車したのは、デビュー初日の初便列車「スーパーはこね」5号です。
発売と同時に瞬殺売り切れとなった指定券は、いつものことながらお友達さんが予約して下さいました。
ありがたや、ありがたや~。
新宿駅には「スーパーはこね」5号発車の1時間前くらいにつきました。
この日、小田急では複々線工事の完成による列車増発と到達時間の大幅短縮が達成できた記念となる日でしたが、小田急新宿駅は「複々線化工事完成」をアピールする広告より、新型ロマンスカー「GSE」の装飾でいっぱいでした。


購入した切符は「箱根フリーパス」。
「スーパーはこね」5号で箱根湯本に着いたあと、箱根をぐるっと回って観光してきます。

「フリーパス」の料金にロマンスカーの特急料金は含まれていませんが、新宿から箱根湯本までの往復運賃と、箱根のバスや登山電車、ロープウェイにケーブルカーに芦ノ湖の海賊船などまでもが乗り放題なのに加えて、各種施設でこのパスを見せれば割引がきくという、箱根観光に行く人にとってはまさに「黄門様の印籠」のような、スゲェ切符です。
「箱根フリーパス」を購入した窓口には、直近のロマンスカーの空席状況が表示されたモニターが。

一番上の、御殿場行きの特急に「ふじさん」という見慣れない愛称が表示されていますが、今まで「あさぎり」の愛称で親しまれてきた小田急・JR直通特急がこの日から、訪日客への観光アピールということで「ふじさん」という愛称になりました。
改札口の前では、「GSE」グッズの販売特設カウンターが出ていました。
ちょっと並んだだけですぐお買い物できたので、「GSE」グッズを2点買ってきました。

黒いのはカードケース。引き出し型のケースには「2018.3.18 GSE DEBUT!」が刻印されたスペシャリティ溢れる一品。
革製のキーホルダーは3色ありましたが、GSEのボディカラーに近いレッド系のものひとつ購入。
改札内に入ると、これからGSEロマンスカー「スーパーはこね」5号の出発式を撮影しようという報道陣とファンが集結していて、こんな状態でした。(奥に見える水色の電車が1本前のロマンスカー「ふじさん」号)

せっかくの初日初便なので出発式を見たいな~と思っていたのですが、とても見えるような感じではなかったので、ホーム中ほどまで移動しました。
ホームの支柱にも「GSE」の装飾。ひとつひとつが異なるデザインなのが凝ってます。




「駅長のおすすめ情報」のポスター掲示スペースも、もちろん「GSE」。

ホーム中ほどまで進むと、「スーパーはこね」5号に積み込まれるワゴンがスタンバイしていました。
GSEモチーフの商品もチラホラ見えますね。 果たして、このあと車内販売で買えるかな??

そして、ワゴンの前には・・・

ロマンスカーアテンダントさんが整列して「GSE」の初入線を待っていました。
アテンダントさんの制服も「GSE」デビューにあわせて新デザインのものに新調されたということもあって、記念撮影の的になっていました。
遠くから眩しいヘッドライトの光が見え、ミュージックホーンを鳴らしながら、「GSE」がホームに入って来ました。
整列したアテンダントさんは、「GSE」の入線にあわせて列車に敬意を表してお辞儀。

車体各所に入れられたロゴマークのデザインや書体は、「VSE」や「MSE」と統一されたもので、今後「岡部憲明デザイン」で揃えられていく小田急ロマンスカーの一つの完成された「アイデンティティ」になるのでしょう。


入線から発車まであまり時間の余裕が無いので、外観の撮影もそこそこに車内に入りました。

天井は、「VSE」ほどではないもののヴォールド形状の丸天井で高さがあり、明るい白色LED照明と小さめの荷物棚で、非常に広々とした空間に感じました。
シートはサイケデリックな柄で、車内に入るとまずこのスゴイ柄に目が行くほどのインパクトがあります。

シートは、先代の「MSE」に比べるとだいぶマシなものになりました。
「MSE」のがまさに「板張り」という固さだったのに対して、「GSE」では座面が「ゆっくり腰を降ろせる」ようなゆとり感が生まれています。
また、座席下に荷物を置けるようにということで、座席下に空間を持たせるためか座面高さがやや高めに設定されています。
この点は私はちょうどいいくらいの高さでしたが、人によっては違和感を持つかもしれません。
あと、座席下に荷物多く設定ですので、座席下の台座から伸びる、足で踏む回転レバーがありません。
座席の回転は座席袖体の下部にある灰色のレバーを引きながら回します。
この回転レバーに関する注意書きやワンポイントが、どこにも無いので、4人グループで椅子を向かい合わせにしようと思った時に「あれ?」と一瞬戸惑います。
肘掛が、「MSE」「EXEα」と同じ、鋳物っぽい素材なのはちょっとアレかなと。
腕を下ろしたときにゴツゴツした固さを感じるというのもあるんですが、着ている服の素材によってはこの肘掛の表面に服の繊維が引っかかってくるのが気になります。
今回は、初日初便ということで落ち着いて車内やシートの撮影はできませんでしたし、お友達さんたちとワイワイ喋ったりしながらの乗車でしたので、「座席探訪」的なシートインプレッションは、また後日乗車時にということで。
今回、「GSE」で「うわ、これはスゲェ!」と思ったのが、窓の大きさ!

一見、写真で見るとそんなに大きくは見えないと思いますが、実際に乗ってみると窓がすごい大きくワイドで、これまでのロマンスカーに乗りなれていると、「昨日までの景色が違って見えるみたい!」くらいの開放感とインパクトがあります。
シャンパンゴールドのヘッドレストカバーには、「GSE」の刺繍が入っています。

座席のシートポケットに入っていたもの。
左から「GSE登場告知パンフ」(駅配布と同じもの)、ロマンスカーメニュー(別紙版で「春のおすすめメニュー」)、ロマンスカー車内販売メニュー(GSE登場による新版)、「るるぶFREE 小田急ロマンスカーバージョン」

「スーパーはこね」5号はたくさんのギャラリーに見送られて新宿駅を出発。
小田急線の各駅や沿線にはGSE初便を見に、たくさんの人が来ていました。
発車後しばらくすると、車掌さんが乗車記念証の配布に来ました。(写真は帰りの上り列車で撮影)

車掌さんの制服も、「GSE」登場に合わせて新調されました。
これまでは「VSE」に乗務する時だけ特別な制服を着用していたそうですが、今回「GSE」が登場したことで「VSE」のみの特別扱いをやめ、全列車で同じ新制服を着用することになったそうです。
記念乗車証明書は、初日の3月17日と、翌3月18日のみの配布ということで、手にできた人には「いち早くGSEに乗ったぞ!」という証明になる嬉しいモノです。

「GSE」のカードは、新宿駅で乗車時にドア脇で駅員さんが配布していたもので、乗車した場所によって(号車によって)デザインが異なっていたようです。
今回4人組で乗ったのですが、みんなそれぞれ乗り込んだドアが違ったので、違うデザインのカードを見ることができました。
乗車した隣りの車両が1号車展望車両だったので、ちょっと見に行ってみました。

客室の奥までズンズン進んでいくのは気が引けたので、車端部から望遠ズームで展望席のほうを撮影。
展望席の窓が「VSE」に比べても大きくなったことがここからでもよく分かるほど、距離があっても前展望がよく見えました。
ちなみに、展望車の1号車と7号車は、後方の一般客室部分の頭上に荷物棚がありません。
後ろの席からでも前展望がよく見えるようにというコンセプトで荷物棚を廃したそうなんですが、帰りに7号車に乗った身で言わせてもらうと、後方席に座ってると前展望なんてろくに見えないし、それよりリュックにお土産の紙袋がひとつで、行きよりも荷物が一つ増えたので座席下にリュックを入れるとお土産の紙袋を置くところがなくて結局は膝の上。
これがグループ客だと自席周りに置き場の無い荷物が増えてしまって、最終的にみんなの意見「荷物棚無いと不便だよね」
GSE乗車時には、(特に箱根観光後にお土産品購入で荷物が増える上り列車では)1号車と7号車の乗車は、展望席以外は絶対おすすめできません。
「GSE」では車内Wi-Fi回線を使った、新しい車内サービスが展開されているので、こちらも試してみました。
まず、スマホやタブレットで「Romancecar-Link」を選択します。

ブラウザを広げると、自動的に「ロマンスカーリンク」のメニュー画面が表示されます。
まずは言語を選択。

次にいろいろなコンテンツメニューが表示されます。

展望映像から「前展望」を選ぶと、運転席からの展望映像がリアルタイムで見られます。

「後展望」は、後ろの運転席からの映像。

(ちなみに画像は下り列車の入生田駅での交換シーンですが、なぜか表示が「次の停車駅は小田原」のままです)
「現在地」を選ぶと、マップから現在走行している場所を知ることができます。

「エンターテインメント」から「乗車記念証」を選ぶと、GSEの画像とともに、日付と列車名入りの、まさに「その日その列車に乗りました!」という証明書が画面に表示されます。

案の定というか、予想通りというか、車内販売のワゴンが全く来る気配が無いので、ワゴンがいるところまで出向いてお買い物してきました。
左から「GSE弁当」「GSEクッキー」「GSEデビュー記念ピンバッチ」。
クッキーの箱の上に乗っているコースターは、車内でドリンク類を買うと一人一枚プレゼントされました。

もうまもなく小田原に着こうかというところでしたが、各商品ともかなりの数を余裕を持って搭載していたのか売り切れ品は無く、グッズ類も余裕で買えました。
複々線の完成ということで、3月17日から「スーパーはこね」もスピードアップがなされ、新宿-小田原間でついに1時間を切る、最速59分運転が実現。
この「スーパーはこね」5号がその59分運転の列車でしたが、体感以上の速さを感じました。
(実際に小田原には1分早着だったらしい)
小田原からは、箱根登山線をゆっくりのんびり山登りのGSE。
箱根湯本駅では、GSEの到着式が行われました。
GSE「スーパーはこね」5号の到着にあわせて駅長さんや観光協会や温泉旅館の女将さんがくす玉を割ってお出迎え。

到着側が観光地で特に温泉地だとすると、鉄道会社からのグッズや観光協会から現地観光地のパンフや割引クーポンの配布、さらには温泉まんじゅうなんかのプレゼントがよくあったりするのですが・・・・今回は何も無しでした。

箱根湯本駅のGSE。真っ赤な車体が道路側からもよく目立ちます。


「箱根湯本」駅からは、箱根フリーパスを使ってぐるっと観光地めぐり。
ロマンスカーから箱根湯本で登山電車に乗り継いで進むいわゆる「ゴールデンルート」とが逆周りで進んで行ったので、いろんなところで人が少なく、待ち時間などもほぼ無しで周れました。これはオススメです!
ますは箱根湯本駅から芦ノ湖行きのバス。

芦ノ湖畔の「箱根の関所」を見物。

初老の身には、段の揃っていない石段を登るのは大変ですよ?
芦ノ湖の海賊船。センスの悪い装飾がステキ!


桃源台からは、命の危険を感じつつロープウェイ。


すごい勢いで煙がモクモク沸いてます。

大涌谷の「この世の果て」「世界の終わり」感がハンパ無くて感動した!

そんな「この世の果て」みたいなところにもいる姐さん。

ロープウェイから見下ろす大涌谷が一番印象的だったなぁ。


しかし、硫黄臭と噴煙と極端な気温差に体が反応したのか、この後くしゃみと鼻水が止まらないという悲惨な行程後半を迎える。
早雲山からケーブルカーで下山。

ケーブルカーの車体がすごいGSEっぽかったので、これも岡部憲明デザインかと思ったら、スイス製の1995年生まれだそうで。
20年以上前の車両なのに、ずいぶん先鋭的なデザインですね。
で、強羅からは箱根登山電車。
GSEで着いた箱根湯本駅で窓のすごい大きな「アレグラ」とかいう鼻炎薬みたいな名前の新型登山電車を見かけたので、それに乗りたかったので、強羅駅で待ってたポンコツ電車を見送って、次に新車が来るのを期待したのですが・・・
来たのはこれでした。

感想:「なんか江ノ電みたいな顔の電車だなー」
「ベルニナ号」という電車でした。

新型ではなかったですが、クロスシートのボックス内空間に余裕があって、4人向かい合わせで座っても狭く感じないステキな電車でした。
帰ってきてから調べたら、1981年からもう40年近くも走ってる、箱根登山鉄道の主みたいな電車だということを初めて知る。
しかも1982年のブルーリボン賞を受賞しているというすごい電車でした。
ベルニナ号さん、知らなくてすいませんでした。
箱根湯本からの帰りも、GSEに乗ります。列車は「はこね」26号。


満席かと思ったら、箱根湯本発車時点ではかなり空席がありました。

箱根湯本駅でも、空席状況表示に「本厚木まで空席あり」になってました。
さすがに展望席は箱根湯本から満席です。

行きの「スーパーはこね」5号で購入した「GSEロマンスカー弁当」をいただきます。

お弁当の中は、お子様ランチ的な内容でした。

これで1,100円ですが、まぁGSEを模したお弁当ケース代って感じですね。
持って帰れば弁当ケースは小物入れとして活用できます。
帰りも記念乗車証明書をもらいました。

「はこね」26号は途中停車駅があるので、その都度乗ってくる乗客に証明書を配るので車掌さんは忙しそうでした。
スマホでロマンスカーリンクに接続して、こちらの乗車記念証もダウンロードしておきました。

新宿駅に到着です。

出発式が行われた「スーパーはこね」5号のときほどではありませんが、それでもたくさんの鉄道ファンやファミリーがGSEの写真撮影に集まっていました。
この角度で見ると、やっぱり「小田急ロマンスカーの新車」っていうより、「名鉄パノラマカーの新型」という感じです。

ボディが真っ赤な展望車両というのもありますが、小田急ロマンスカーの展望車両というと「低重心」で「横長にやや平べったく」て、「先頭のバンク角がかなりキツイ」という形状の印象が強いので、背高ノッポの面長顔のロマンスカーはまだ今のところは(EXEとはまた違う)「ロマンスカーの異端児」というイメージが先行しそうです。
今後GSEはもう1編成が増えて、7000形のLSEが完全退役となるそうで。
「7000 → 70000」の世代交代となりますね。
LSEが消えると、展望席のあるロマンスカーは真っ白なVSEと真っ赤なGSEの2本立てに。
VSEもまだまだ主役級の活躍を張れる存在感のある列車なので、「モダンなGSE」と「ナチュラルなVSE」のどちらのロマンスカーに当たっても、ロマンスカーの展望席に乗る楽しみが増えそうです。

今回一緒に乗ったお友達さんのGSE乗車レポート。
うちのブログよりも情報量や異なる視点での写真や感想が多いから、為になりますよ!
「のまゆ」 小田急新型ロマンスカー70000形GSEデビュー!
「駅旅・ゆけむり研究室」 特集:ロマンスカーGSEデビュー
「たけりんの旅と酒とホニャララと」
(おわり)