東北特急 夏帰省今昔物語 その6

なんだか世間では、

「東北本線大雨で、北斗星が10年ぶりに常磐線迂回」

とか

「千葉国体で、つくばお召し以来2年ぶりのE655系お召し運転」

とか

盛り上がっておりますが。

















































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常磐迂回はトテキタヨー!
カシガマだった。EF510の常磐線デビューはいつなんですかねー。
試運転で最寄り駅に停まってるのはよく見るんだけど。





さて、





続きです(笑)


仙台駅を発車した583系の臨時快速。
そこそこの乗車率となんでか蒸し暑い車内。30年前の東北特急の旅気分は盛り上がってまいりました!


しかし、「臨時快速」なので往年ほどの(たぶん)カッ飛んでいた速度までには至らず、夏の昼下がりをのんびりと走ります。停車駅も多く、ちょこちょこ停まる。
仙台から岩沼までの買い物帰りの客や学校帰りの高校生なんかも乗ってたり。

白石駅です。
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何年か前に上り北斗星乗ってたら強風の影響で東北線運行停止。
ここで新幹線振り替え→北斗星強制終了の悪夢を思い出した。

4分停車なのでちょっとホームに出てみました。
あ、このホームの感じ、ちょっと懐かしい感じがしたかも。


白石駅を発車。
このあとはぐっと停車駅が減って、往年の特急のように福島・二本松・郡山だけ停車。


意外と短距離客が多くて車内は空いてきたので、出歩いてみました。

洗面台。
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昔の面影は全く無く、キレイになっちゃいましたね。
手を差し出すだけで水が出る自動センサー式。
その一方でトイレは昔ながらの「和式」で、このリニューアルのギャップはいったい・・。

「くずもの入れ」 ハイ、そのまんまです。
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なんか「おす」がカワイイ。

「おす」と言えば・・・
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ドアは全て手動。やっぱり小さく書かれた「おす」に萌えます(笑)

デッキのドアにはこんなステッカー。
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相当熱くなるんでしょうか。

客室仕切りドアにはかすれた「B寝台」の表記。
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これ、一部の車両だけに残ってました。
昼間の仕様でも「B寝台」。

客室のすみっこにひっそりと。
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多分、これが客室エアコンのスイッチの全てではないかと。
大昔の家庭用扇風機なみのシンプルさです。
ちなみに「強冷」でも、どの車内も室温は常に30度前後でした。
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「寝台内では禁煙」
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いえ、今は寝台内じゃなくても全面的に禁煙ですー。

席に戻って外を眺めていると、途中で新幹線に抜かれました。
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あっという間に抜き去られて、唖然。 やっぱり新幹線の速さは「神」です。

あ、写真に写ってるの、なにげに昔のカラーリングの200系ですね。

郡山です。仙台から約2時間。
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会津方面からの乗り換え客か、ホームには大行列。
まったりムードだった車内は、ここから一気に満席。通路にも立ち客がギッシリ!!

あー、もしかして「東北特急夏帰省体験」に合わせたアトラクションでしょうか(違)
まぁ、いろんな意味で『青森発上野行き583系「はつかり」自由席』の帰省ラッシュが体験できたような。
替わらず蒸し暑い車内は、一気に空気がよどんできて息苦しい感じ・・・・

郡山を出るとなんだか雲行きが怪しくなってきて、
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いきなり土砂降り!!!!!!
ホント、突然、あるポイントを境に「ドシャー」と豪雨になったのでかなりビビッた。

この先、雨の影響で電車が止まってしまわないか心配だわー。


という心配もよそに、583系は軽快に(どっちかっていうと速くもなく遅くもなく、単調なスピードで)走って、終点の黒磯駅に到着です。
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仙台から約3時間。
速さ的にはかつての東北特急には適いませんでしたが、583系の雰囲気をそのままに移動してこられたので、往時の気分は充分に楽しめました。

ホントならこのまま上野まで突っ込んで行って欲しかったのですけどね。

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しかし、本当の旅はここからだった・・・・ぁぁぁぁーーーーーーーーーー!!!!!























































黒磯からはちょうどいいタイミングで上野行きの「通勤快速」が接続していたので、これに乗る。

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黒磯から2つ先の「西那須野」駅。
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ここでいきなり足止め。
線路に倒木とか言ってます。

おいおい、ホントに今日中に帰れるのか?と思ったら、
「只今係員が現地に向かっております!!」
「倒木が数箇所に及んでおります!!!!」
「只今、1つめの倒木の処理が終わりました!!!」
と、ちゃんと状況を逐一報告してくれる車掌さんGJ!

しかし、運転再開の見込みは30分後→1時間後→1時間30分後→2時間後と伸びに伸びて、

結局2時間遅れで「西那須野」駅とオサラバできました。

この間、タクシーで1つ前の「那須塩原」に戻って新幹線に変更する人続出。

私はですねー

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開放された改札を通って、改札外のキオスクでレモン牛乳アイス買ってきて食べてた(笑)


で、この電車、走り出したと思ったらいきなり

「小金井で運転打ち切ります」とか死刑宣告です。

どーすべかー、と悩んだ結果、
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宇都宮でこの電車を捨てることに決定。

宇都宮からは、始発の通勤快速に乗り換えることに。
時間があったので、宇都宮駅で駅弁買ってきた!
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「玄気いなり」
なんか・・・ジャケ買い?(笑)
パッケージのインパクトで選んでしまいました。けっこう美味しかったですよ。オススメ。

結局予定より2時間30分ほど遅くに上野駅に戻ってまいりました。


上野からは最寄り駅に停まる「フレッシュひたち」がちょうどよくあったので、これに乗る。
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あら、また651系でしたね。





とまぁこんな感じだっただけですが。

新幹線で一気にバビューン!と行ってしまうのもいいですけど、在来線特急で倍以上の時間を掛けていくのもいいもんですよ。時間と気分に余裕があれば・・・・の話ですけどね。

東北特急 夏帰省今昔物語 その5

続きです。



「東北特急」の「今」を、「スーパーひたち」で上野から仙台まで辿ってみたわけですが。

ここからは「昔」を、辿ってみます。




仙台から乗るのは、こちらの列車。
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夏休みの臨時列車。



繁忙期の輸送力増強のための増発列車というより「イベント電車」の意味合いが強いですが。



これがですね、



























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583系なわけですよ!!!!!


この電車、東北本線の特急が華やかだった頃は「はつかり」「ひばり」で走っていました。

東北新幹線ができる前、一時期福島に住んでいたことがあったので、帰省の時なんかには485系の特急「ひばり」「やまばと」なんかにはよく乗せてもらいましたが、583系の特急には一度も乗ることはありませんでした。

その頃、毎日飽きもせずに食い入るように見ていた子供向けの特急写真が載った本には必ず「583系・はつかり」が載っていて、“青い485系”は憧れでした。


黄金時代の13両編成から、今はわずか6両という短い編成になっていますが、ほぼ原形を保った外観と国鉄時代から変わらぬクリーム色に青い塗装が往年の姿そのままに現代に。

仙台からは「昔」の「東北特急」の姿を追って、この583系で終点の「黒磯」まで「東北新幹線開業前の東北本線の特急」を体験してみようかと。


さて、


もうね、583のここがたまらなく萌えるんです!!!!!!
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運転席後ろから屋根に掛けて、スッと切れ上がった目じりの様な部分のデザイン処理。
正面が平たい顔つきなのに、ものすごい流麗な感じがするのはこの部分の印象によるものが大きいと思います。うん。断言!!!

何度見ても端正な顔つきですね。
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頭に載ったヘッドライトが、メカニカルに萌える男心をくすぐります。

6両編成のナンバープレート。
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上から順に、
「クハネ583-8」       1970年5月29日生 川崎重工製造 新製配置:青森
「モハネ582(583)-106」 1972年2月4日生 川崎重工製造 新製配置:青森
「モハネ582(583)-100」 1971年12月17日生 川崎重工製造 新製配置:青森
「クハネ583-17」      1970年8月31日生 日立製作所製造 新製配置:青森

一番若い車両で車齢38歳とか、スゴスギ。



寝台←→座席チェンジの稀有な車両なわけですが、
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定員もちゃんと2つ設定が表記されています。

車内に入っていきます。
デッキは大きな段差アリ。今ドキの電車のつもりで乗り込むとコケるよ(笑)
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ドア脇には★2つマークも健在。てか今の若い人には何のマークか意味不明なんだろうね。

客室は昔と変わらないボックスシートが並んでいます。
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ちなみにお客さんがいない状態だとこんな感じ。
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ボックスは広くて、背もたれには傾斜が付けられているのでそんなに窮屈な座席ではありません。
まぁ、「ボックスシート」という名称の割には・・・てトコですがね。
これで上野から青森まで乗り通せとか言われたら、電車好きじゃなければ確実に死ねます(笑)
30年前の乗客は、これに文句も言わず上野・青森730Km/8時間30分を乗ったのだと想像すると、頭が下がる思いです。ホントに。

ちなみに、このボックス席で上野から青森まで夜行特急「はくつる」で乗ったことあります。
宇都宮あたりで早くも、「ケチらずに寝台にすればよかった」と後悔の嵐も、今ではいい思い出。
若気の至りって勉強になると知った、初めての遠征一人旅でしたわー。



さて、この臨時電車。

昨今の「583系人気」からか、仙台駅には入線前から長い行列ができていて、その行列に混じって電車が入ってくるのをジッと待つ。
仙台駅の橋上コンコース下のホームの薄暗さが上野駅地上ホームにも似ていて、なんか電車に乗る前から「東北特急で夏帰省」気分が味わえちゃいました。


車内では窓側席に座る事ができました。
後から乗ってくる人と、
「こちら、空いてますか?」「あ、はい。空いてます。どうぞ」
「お隣、よろしいでしょうか?」「あ、はい。どうぞ」
空席の確認のご挨拶。


仙台駅を発車。
車内を見渡してみると満席ではないようで、ちらほらと空席が残る状態。
乗客のほとんどが、どうやら東北本線をどこからか延々と上ってきて、この臨時電車へと接続させる行程を組んで一気に黒磯まで行こうという「18キッパー」の人のようでした。

583系は、真夏の青空の下、東北本線を快走。
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30年前の乗客も同じ電車から同じ空、同じ風景を見ていたのだろうか・・・・





・・・・・・・それにしても車内が暑い!!!

ホントに冷房効いてるのか、この電車ー!?



583系で行く国鉄タイムスリップ、続く!

東北特急 夏帰省今昔物語 その4

続きです。



単線の常磐線をトコトコ進む、11両編成の「スーパーひたち」。

途中、小さな駅で停車。
車内放送で「行き違いのため数分停車します」とのこと。

行き違い相手は、
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同じ「スーパーひたち」。たぶん仙台始発の34号です。
向こうは4両編成でした。


いわき~仙台間でたぶん一番大きな駅、「原ノ町」駅に到着。
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ちょうど駅は改装中のようで、工事用の足場があちこちに組まれていて、駅舎やホームを見渡しての駅の様子は分かりませんでした。
時刻表を見ると、原ノ町駅には駅弁がいろいろな種類があるみたいなのですが、「スーパーひたち」7号は1分停車ですぐに発車。残念ながら駅弁屋さんでお弁当を物色することすらできませんでした・・・。


「原ノ町」の次は15分ほどで「相馬」駅。
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「いわき」でほとんどの乗客が降りてしまっていた車内は、ここ「相馬」からほぼカラッポの状態に。
指定席には無人となってしまった号車もありました。


「相馬」駅を出ると、次はいよいよ終点「仙台」。
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電光表示にも「次は 仙台」。

相馬から仙台までは約40分間の無停車で、ここまでちょこちょこと停車を繰り返してきた「スーパーひたち」が、最後の最後で「スーパー」な特急らしい姿に。
・・・・とはいえ、スピードは相変わらずですので「疾走」というラストスパートの雰囲気には程遠い感じです。


相馬駅発車後に、車内販売のワゴンが廻ってきました。
てっきり、車内販売は「いわき」までかと思っていたので、ちょっと驚きました。
こんなにお客さんが少なくては、ワゴンのお姉さんも商売上がったりかも?!

座席の背面ポケットに差し込まれているメニューを見て、
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スジャータのアイスクリームを買いました。
ガッチガチに凍っているこのアイス、フタを開けて5分放置の後に食べるのが正解よん!


途中の通過駅にデッカいお城の駅が見えました。地元の郷土館か何かか・・・!?
あと、仙台空港が近いせいか、飛行機が低い高度でこちらと併走?するのも車窓に見えたり。

逢隈駅を通過するとじきに大きな鉄橋。
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阿武隈川の鉄橋です。「あー、東北の方まで来たー」と実感。

鉄橋を渡り終えると、すぐに左のほうから東北本線が寄り添ってきます。
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岩沼駅に入るまでは、東北線2線・常磐線1線の3線で進みます。
つまり、まだここは「常磐線」。

岩沼駅で東北本線と合流して、ここで常磐線は終了~。
車窓には徐々に住宅やスーパーなんかが増えてきて、仙台市郊外って感じ。

仙台に近づくにつれて、東北新幹線と並んで線路は高架線に。
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電光表示には「まもなく 仙台に到着します」の案内がスクロール。
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さぁ、終点はもうすぐです。

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仙台圏とはいえ、すれ違う電車は数両編成がほとんどです。
11両もの長大編成の「スーパーひたち」は威風堂々の姿で、カーブに身をくねらせて仙台駅に入線。

「終着 仙台」
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上野駅から乗り通すこと4時間23分。ついに到着しました~!

4時間を過ごしたグリーン車ともお別れ。
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ホームに降り立って、「仙台」の駅名板を見た時に湧き上がってくる充実感。
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座り疲れたような、グッタリ・・・とはちょっと違う、気だるい感覚。
昭和の時代に、特急「ひばり」で上野から仙台に着いた乗客も同じ感覚だったのかも。

4時間以上の時間を、1つの列車に缶詰めにされて運ばれてきたからこそ、終点での開放感は何ともいえません。だからこそ「遠くに来たぞー!」という実感がひしひしと感じられるのかもしれませんね。

グリーン車じゃなくて、普通車の窮屈さを味わいながらだと、もっと「国鉄時代の東北特急」の感覚を味わえるかも?!

全ての東北特急が新幹線へとシフトして、仙台駅で見られる在来線特急は「スーパーひたち」だけ。
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今日は11両という堂々の姿で仙台入り。
車体こそ651系の洗練されたフォルムですが、往時を知っている人には、485系や583系の特急が12両・13両で頻繁に発着していた華やかりし頃の様子が脳裏に浮かんでくるかもしれませんね。

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さて、「東北特急 夏帰省今昔物語」。

東北特急の「今」の時代を「スーパーひたち」で辿ってきましたが、一方の「昔」は?



このあとは・・・・次へと続きます。

東北特急 夏帰省今昔物語 その3

続きです。



「いわき」を発車した「スーパーひたち」7号。

グリーン車は・・・・
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ガラガラー!
このデラックスな車両には、水戸から乗ってきた母娘1組と、自分の3人だけ。

「常磐線」の線名は日暮里から岩沼までで、一般的には上野から仙台までの太平洋側の路線を括ってそのように呼んでますが、「いわき」からは同じ路線とは思えないほどに一気にローカル線になります。

ここまで複線だったのが、「四ツ倉」からはいきなり単線。
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「“スーパー”ひたち」の愛称からはかけ離れたような、のんびり速度になります。
ガタン、ゴトン・・・と走る様子は、普段見慣れている「爆走651系」のイメージとからは程遠く、逆に11両のフル編成が奇妙に感じられます。乗車率とか需要とかは別として、やっぱり「いわき」から北は4両編成がその雰囲気と似合うのかも。

もちろんすれ違う電車も、「いわき」までの比じゃないほど少なくなります。

そういえば、まだ415系大活躍の時代に、夕方に上野発四ツ倉行きって電車あったなぁ~。

「末続」から「広野」にかけて、また太平洋が近くに見えてきます。
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「いわき」を出て最初の停車駅は「広野」。
ここから先はローカル輸送の担ってか(実際、普通電車とスーパーひたちが交互に1時間ヘッドくらいの運転本数)、「富岡」「大野」「浪江」と10分おきくらいに停車駅があります。
普通車からはその都度、ビジネスマンと帰省客がちらほらと降りて行きます。

「浪江」で行き違いの電車。
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東京や水戸側では見られない、「仙台圏」の電車ですね。

単線での行き違い停車でも、こっちが優先して「後着・先発」となっているので停車駅での停車時分はわずか。さすがにちょっとホームに出て息抜きということもできません。
こういう時、フリースペースとかビュッフェとかあると気分転換できるんですけどねー。まぁ、「スーパーひたち」自体がこんな長距離を乗るための設定では無いから、そんな設備より座席数増やした方がお客には喜ばれるんでしょうけど。

ずーっと座席に座っているのもちょっと退屈してきたので、車内見物に。
よく考えると、651系って地元の特急で頻繁に乗るけど、じっくり車内観察したことはなかったかも。


デッキ。
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もうね、この縦長の大きな窓がオッシャレーなわけですよ。
さすがは、デザイン重視で生まれた特急電車なだけはあります。
ちなみに左側の出っ張りは、自動販売機を撤去した跡を隠している壁。

普通車の座席。
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登場した時ばかりの頃は、スマートで未来的な形状の座席だったんですが。
リニューアルでなんだか野暮ったくて田舎くさい椅子になってしまいました。

あ、今「イバ人にはこの田舎くささがちょうど良くね?」とか思ったあなた!
けっこうクッションがフカフカで、最近の薄っぺらい椅子を搭載しまくっているJR東の新型車両に比べると、座り心地は格段に上なんだぞ!バカにするなぁぁ~~~!!!
(しかし、やはり見た目のダサさは拭えない・・できれば昔の椅子に戻して欲しいと思う)

普通車にはなんと全席に「読書灯」。
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バブリーなご時世+JR東日本が未来を描く「夢」に満ちていた頃だったからこそかも。

デッキのドアの上には、情報表示装置。
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今じゃ普通電車でもドアの上にくっ付いてるほどフツーなものになりましたが、あの頃はこれ見て「うぉぉ!スゲェェ!」と感心したものです。
車内案内やニュースや天気に混じって「現在の速度は130KM/H」とか出ちゃうの。
もう、テンション上がりまくりですよ。アゲアゲ!
そういえば、速度表示いつのまにか止めちゃいましたね。速度表示、復活希望!!

3号車の車椅子対応席。
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本格的な車椅子対応席を搭載したのは、651系が初めてですかね。
車椅子対応席のある3号車はデッキもドアも広めの設計。

車椅子対応席の反対側には、多目的室。
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これも651系で初めて登場した設備ではなかったかな?

そして、3号車には車椅子での利用に対応した大型トイレ。
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これらの設備が一挙に整えられた651系。
今は当然となった「バリヤフリー」車両の潮流を作った電車かもしれません。

一部の車両にはわざわざ客室空間を割いて、荷物置き場スペースが。
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沿線にゴルフ場が多い常磐線だからここにはゴルフバック置いてね、みたいな。
新宿発勝田行きの「スーパーひたちバーディー」号とか知ってるあなたはマニアすぎです。

電話室。
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ビジネスユース第一で設計されたので、登場当時は電話室の多さが自慢でした。
携帯電話がこんなに普及するとは思ってもいなかった時代のこと。
ちなみにグリーン車では、「コードレス移動電話・貸し出しサービス」とかやってたんですよ。エリートビジネスマンとか会社の偉い人だけが持てる特権の象徴みたいなもんでしたよね。

しかし時代は流れ・・・・フリーターだった私すら(約10年位前のことだ)携帯電話が持てる時代になろうとは。あ、ちなみに自分の初めてのケータイは「KDDI」でした。「AU」誕生前夜。あ、そんなことはどうでもいいですね、ハイハイ。
そんなわけで、今や小学生ですら携帯電話持ってる時代。
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公衆電話は一気に廃れ、車内電話の数が自慢だった「スーパーひたち」からも撤去が進みました。デッキに残った不自然な個室がその頃の名残。


あちこち見て、グリーン車に戻ってきました。

横3列の大型シートが並ぶ空間。 改めてゴージャスだなと思います。
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651系・251系・253系が、JR東日本新型特急の黎明期を代表する形式に挙げられますが、253系は消え(もっとも253系は、内装が迷走の果てに破綻したリニューアルとなって消えていきましたが)、「グリーン車らしいグリーン車」と呼べるのは251系とこの651系だけになってしまいましたね。

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今のこの姿も、普通車同様にリニューアルの手が入った後のもの。
登場当時はもっと重厚で、個々の空間が独立しているような雰囲気がありました。
残念ながら、今のグリーン車は「改悪」ののちの姿。
今、デビュー当時のグリーン車の写真を見ると、お世辞抜きで航空機のビジネスクラスを連想させるくらいの圧倒的な雰囲気が感じられます。

グリーン席では、ひざ掛け毛布の貸し出しがあります。(セルフサービスだけど)
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黄金期には様々な人的サービスを振舞っていたスーパーひたちのグリーン車ですが、今では「プラスアルファ」と呼べるサービスはこれだけになってしまいました。

でも、今思うと・・・
・オーディオサービス →携帯音楽プレーヤー持ち歩いている人がほとんどだしー・・
・衛星放送サービス  →ちょっとの障害で映像が途切れるTV見るより外見てるほうがマシ
・移動電話貸し出し  →携帯電話あるしー

うーん、やっぱ時代の流れですかねー。
これらの仰々しい設備よりも、今はやっぱり車内コンセントひとつでもあったほうが嬉しい。
それにプラスして、専属スタッフが飲み物や食事・おしぼりを持ってきてくれる「旅客機」的なサービスがあればねー・・・・って、それって「グランクラス」とかいうあれじゃん?!(笑)

閑話休題。




青く澄み渡った青空の下に広がる、平和な農村風景。
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「スーパーひたち」は、福島県の浜通りを北上し続けてひた走ります。


まだ続きます。

東北特急 夏帰省今昔物語 その2

続きです。


水戸を出ると次は勝田。
「フレッシュひたち」のほとんどがここ勝田までなので、この先は「スーパーひたち」の独壇場。

勝田駅の電留線には、485系のドルフィン編成がいました
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勝田駅の先には勝田車両センター。
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651系の付属編成が何本かお昼寝中。

勝田から先は、すれ違う電車もこの先からはグッと少なくなります。
そして出会う電車の種類も、水戸あたりまではE531系ばかりでしたが、
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E501系とか415系とか、ちょっと前まで常磐線の屋台骨であった電車が主に。
上野~土浦間で通勤輸送にバリバリ活躍していた電車が、県北でローカル運用に就いている姿は今でも違和感。このタイプの電車自体が「東京圏で走っている電車」ってイメージが強いですからね。

と思ってたら、ホントに東京圏で走ってた電車がいたー!
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京浜東北線を追いやられた209系電車、なぜか高萩駅に。
留置先に、各地点々バラバラとなっているみたいですね。
「京浜東北線 大宮」の表示が、なんとも悲哀。

茨城県のさらに北の方になると山あいの区間になります。
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トンネルをいくつも抜けて走り、このあたりからいよいよ「遠くに来た」感が強くなってきます。

すれ違う特急は1時間に1本。「スーパーひたち」オンリーです。
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大津港駅を通過すると、いよいよ茨城県と福島県の県境。
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勿来トンネルを抜けると・・・・
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そこはもう福島県。東北地方へと足を踏み入れました。
勿来の駅の手前で、常磐線内で最も太平洋に近づく区間になります。
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常磐線は太平洋側を走る路線ですが、意外と海が間近に見える場所は多くありません。

上野から約2時間20分。「水戸」に続く常磐線の主要駅「いわき」に到着です。
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乗客のほとんどもここまでの乗車で、まるで終点の如くに乗客が降りていきます。

「いわき」では3分停車。
通常、「スーパーひたち」7号はここで前4両と後7両の切り離しが行われますが、
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今日は切り離し作業は行われず、11両丸々フル編成が仙台行き。
普段は4両だけの、超ローカルな特急に変身するのが、今日は長躯フル編成で堂々の仙台入り。

上野~仙台の常磐線走破は、ここ「いわき」まででだいたい半分の行程。
通しで名付けられた「常磐線」という線名といえども、「いわき」から先はまるで全然違う路線のような風景に変わります。



続く!

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