パンフレットに見るJR特急ヒストリー -Vol.13 2006~2011

このシリーズも今回で最終回です。



--2006年--


■485系 特急「日光」「きぬがわ」
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かつて日光への利用者を奪い合った両社が、まさかの相互乗り入れを開始。
JRとしては自社ブランドの旅行パックで日光・鬼怒川への商品が販売できる。
東武としては浅草以外に、池袋・新宿という巨大ターミナルという基点チャンネルが持てる。
両社の思惑が見事にガッチリと叶った瞬間でした。


東武は自慢のロマンスカー「スペーシア」を、JRは485系の改造車を用意。
JRの485系は、この春に「成田エクスプレス」のお下がりの改造車が登場しますね。




--2007年--

■N700系新幹線
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目下、「完全進化型:東海道新幹線」のN700系新幹線。
車体傾斜などハード面の進化以上に、利用者としては客室レベルの大幅な向上が嬉しいニュースでした。
「新!」のロゴを使った広告媒体もあちこちで見られ、けっこうインパクトがありましたね。





--2009年--


■成田エクスプレス
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JR東日本で早くも訪れた、JR型特急の新旧交代。
順番から言えば、JR東日本型の1番手である651系が最初に手が付けられそうですが、成田空港のB滑走路延伸による離発着便の増加と「成田スカイアクセス」開業による京成電鉄の巻き返しを考慮して、まず253系「成田エクスプレス」が全面刷新の対象となりました。


253系で培った「成田エクスプレス-N'EX」のブランドイメージをいたずらに壊すことなく、新型車にもカラーパターンやロゴをスライドさせて採用したのが印象的でした。



■日南線観光特急「海幸山幸」
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様々な新型特急・観光特急が縦横無尽に走っている印象のある九州島内で、意外にもそうした掘り起しが手付かずになっていたのが宮崎エリア。
その宮崎は日南線に、観光型のディーゼル特急がついに登場しました。
九州お得意の「木」をインテリアのメインに使った、2両編成のかわいい特急。




そして、2011年。


山陽新幹線と九州新幹線が繋がって、ついに新青森から鹿児島中央までを新幹線での縦断が可能に。


■N700系 「さくら」「みずほ」
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青磁器を思わせるような透き通ったブルーの新幹線。
車内には和装モダンを纏った上品な座席が並び、旅への期待感が沸いてきそうです。
「さくら」「みずほ」という、かつての九州特急の名コンビが返り咲いて命名されたのも嬉しい発表でしたね。


2011年、東北新幹線にはE5系「はやぶさ」も登場し、今年はどんな旅が待っているのか。



この「新型特急パンフレット」シリーズは今回で最終回。
ほとんどが自前で手に入れたパンフレットばかりですが、中にはお友達さんのお土産でいただいたものや、このシリーズ記事を読んでお友達さんが自分のコレクションからお分け下さったものも含まれています。
提供者のお友達さんには感謝感謝です!


まだまだ、ヘンな?パンフレットコレクションがありますので、機会があればご紹介したいと思います。

パンフレットに見るJR特急ヒストリー -Vol.12 2001~2004

いよいよ時代は、2000年代に突入。
単にこの時期の手持ちコレクションが少ないのか、それとも全国的に新型特急登場ラッシュも落ち着いた頃だったのか・・・・2001年から2004年までまとめてご紹介。

まず2001年登場の新型特急。


■E257系 新型「あずさ」
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1993年のE351系投入以来の「あずさ」系統への新型車の投入。
先頭車の「鬼顔」デザインには驚愕でしたが、それ以上に驚いたのが従来からの183/189系から、新型E257系への置き換えスピード。
2001年12月にポツポツと新型が出てきたかと思ったら、まず3ヵ月後には「かいじ」が新型化完了。
その年の12月には「あずさ」が完全に新型化。
「あずさ」「かいじ」の運転本数からするとものすごい本数の編成が必要で、それをわずか1年で置き換えてしまったことは驚きの出来事。

以後、JR東日本の新幹線・特急の新型置き換え化は同様のスピードが定番に。
ファンには、新型登場の発表と同時に置き換えられる列車の撮影記録をしておかないと間に合わないくらいの行動力が求められるようになりました。

ちなみに画像のパンフレットは駅配布のものではなく、お友達さんが分けて下さった、関係者向けのテクニカルシートのようなパンフレットです。

E257系といえば、試乗会も多数回行われましたね。
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---2001年のJRグループのできごと---
・特急「白鳥(大阪-青森)」「スーパー雷鳥」が廃止
・「サンダーバード」に683系を投入
・「ソニック」に885系を投入 「白いソニック」運転開始
・高松駅の新駅舎が開業
・「スーパーおおぞら」増発 キハ183系「おおぞら」全廃
・「夜行おおぞら」を「まりも」に改称
・キハ187系投入。「スーパーおき」「スーパーくにびき」運転開始
・名鉄キハ8500系「北アルプス」廃止
・「のぞみ」の全列車が新神戸に停車
・福北ゆたか線開業 787系特急「かいおう」運転開始
・首都圏でSuicaシステムを導入開始
・湘南新宿ライン開業 上野口の115系全廃



2002年です。

■E2系新幹線「はやて」 東北新幹線八戸延伸
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1982年の大宮~盛岡開業から20年。
ついにというか、やっとというか、東北新幹線が青森県へ到達。
盛岡から八戸までの暫定的な延伸でしたが、東北新幹線が北進したことに大きな意味がありました。

八戸まで走る列車は「はやて」の新愛称が付けられ、開業以来トップに就いてきた「やまびこ」はセカンドの地位に下りることとになりました。

E2系にも新しい1000番台が増備・投入され、パンフレットでも新しくなった車内設備の紹介が載っていますが、東北の観光案内が大きく取り上げられていてあまり目立っていないかも・・・。


■789系 「スーパー白鳥」
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新幹線の八戸開業で、アクセスする特急も大きく様変わりしました。
JR北海道の特急が八戸まで迎えに来て、青森での乗り換え無しで一気に函館まで。
789系の“北海道デザイン”に「北海道の特急が乗り入れてきた」という大きなインパクトがありました。
愛称にあの「白鳥」が(あっけなく)帰ってきたことも驚きでしたね。

パンフレットは運転開始のときのものではなく、翌年春の観光パンフレットです。
「スーパー白鳥デビュー記念」のオレカを購入していたので、その画像をば↓
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---2002年のJRグループのできごと---
・上野駅大リニューアル 「アトレ上野」オープン
・北越急行「はくたか」160Km/h運転開始
・JR東日本の14系座席客車全廃
・山手線にE231系500番台が登場
・200系新幹線のビュッフェ・カフェテリア全廃
・JR東日本が完全民営化を達成
・「グランドひかり」全廃
・特急「はるか」のK-CAT取り扱い終了 K-CATは廃止
・ダイヤ改正により「はつかり」「はくつる」「ビバあいづ」「みのり」廃止
・JR東日本管内の特急を「特急」に統一 L特急・新特急の呼称を廃止
・上越新幹線「あさひ」を「とき」に改称 「あさひ」の愛称を廃止
・「あずさ」「かいじ」をE257系に統一


2003年のトピックに当たる新型車のパンフレットがありません・・・ので、2004年に飛びます!


■800系新幹線 「つばめ」
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JR九州、そしてドーンデザイン初の新幹線車両。
787系・883系・885系とド肝を抜く特急車を生み出してきた次に、はたしてどんな「新幹線」が生み出されるのか・・・九州新幹線開業よりも車両そのものに関心を持ったファンは決して少なくはなかったのではないでしょうか。

800系新幹線。
パンフレットを開いた時「新幹線でもここまで作りこめるのか!」と感動したものです。
軽量化やコストダウンが先に立ち、前にどこかで見たことがある・・というようなイメージは全くなく、JR九州が目指した「オンリーワン」が見事に実物となって具現化されています。

釜山行「ビートル」に乗船した際、韓国語バージョンが配布されていたのでご紹介。
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・・・・何が書いてあるのか、全く読めませんが・・(笑)



■E257系500番台 房総エクスプレス
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1993年の255系投入以降、(255系の増備があったものの)ほぼほったらかし状態だった房総地区についに新型特急が投入されました。
・・・すいません。パンフレットでその顔を拝んだ時「東南アジアの電車か?」と思ってしまいました。

車内はほぼE257系「あずさ」の色替え程度で誂えてあって、あんまり「新車」ってイメージはなかったですねぇ(千葉駅での車両公開を見に行った人)

最初は「さざなみ」「わかしお」に投入されましたが、例に漏れず1年後には房総特急全てを置き換え。
183/189系を一気に追いやってしまいました。


---2003年のJRグループのできごと---
・3月「しらさぎ」に683系投入開始 6月683系化完了
・787系「ビュッフェ」営業全廃 サハシ787廃形式
・781系「ドラえもん海底列車」運転開始
・東海道新幹線品川駅開業 100系新幹線は引退 「のぞみ」に自由席設置
・大阪エリアでICOCAシステム導入
・小郡駅を新山口駅に改称
・「スーパーいなば」「スーパーまつかぜ」登場
・「加越」を「しらさぎ」に統合 「加越」は愛称消滅
・JR四国は管内特急の車内販売を全廃


---2004年のJRグループのできごと---
・JR西日本が完全民営化を達成
・上越新幹線に本庄早稲田駅開業
・「リレーつばめ」「はやとの風」「九州横断特急」「ゆふDX」など運転開始
・M250系「スーパーレールカーゴ」運転開始
・湘南新宿ライン・高崎線・宇都宮線のE231系にグリーン車組み込み開始
・SuicaとICOCAの相互利用開始
・首都圏普通グリーン車で「グリーン車Suicaシステム」導入
・新潟県中越地震発生により「とき325号」が脱線 新幹線営業列車初の脱線事故


パンフレットに見るJR特急ヒストリー -Vol.11 1999/2000

時代はいよいよミレニアム・イヤー。
「未来」として描かれてきた「21世紀」の到来です。


■700系 「のぞみ」
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300系の基礎×300Xの技術×500系のノウハウ → 700系

パンフレットにもこんな説明が書かれています。なんとも贅沢な掛け合わせなことで。
JR東海とJR西日本の技術の融合で生まれた新しい新幹線は、のちにN700系へと繋がっていきます。

700系は300系が使われていた「のぞみ」のダイヤに組み込まれ、東京~博多間を300系よりも7分速い、最速4時間57分で走り始めました。
今では東海道新幹線の主力形式ですが、デビュー当時は東京発6時台・8時台・18時台に各1本という、なかなかお目にかかれない新幹線でした。



■E3系1000番台 山形新幹線「つばさ」
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山形新幹線の新庄延伸で増備された「つばさ」編成。
すでにミニ新幹線車両の技術は、400系からE3系秋田新幹線「こまち」へとステップアップしていたので、「つばさ」用の新車両もE3系で登場しました。

パンフレットでは延伸エリアの観光や、新庄への時刻表の案内が中心で、新「つばさ」の案内は少なめ。

この車両登場後、400系もツートンカラーにグリーンの帯を入れたカラーリングに塗り替えられました。




■E26系 寝台特急「カシオペア」
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前年の「サンライズエスクプレス」に続いて新しい寝台特急の誕生。

凋落の寝台特急に再びの脚光が戻ってきたかのようにも思われましたが・・・
「カシオペア」自体が増産・増備型ではない為、これ1本が作られて以来変化はありません。

パンフレットは4つ折構成で、多彩な客室をたくさんの写真を使って紹介。

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料金表は別刷りの1枚紙がパンフレットに差し込まれていますが、これが白く透けているハトロン紙という凝ったモノ。お金掛けてますねぇ。

「カシオペア」のパンフレットは毎年作成されています。
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毎回表紙のデザインが違う(中身はほとんと同じ)ので、コレクションしたくなります。



ここからは2000年に登場した列車です。


■700系 「ひかりレールスター」
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前年に登場したばかりの700系新幹線。
「のぞみ」への投入がまだ続いている中、JR西日本は700系の技術を「ひかり」用の特別編成に投入。
この時、JR東海とJR西日本でちょっと一悶着あったようなニュースもあったような記憶があります。

個室に、グリーン席のような普通車指定席「サルーンシート」。
2階建て車に様々な設備を盛り込んだ100系が姿を消し始めた頃に登場した「ひかりレールスター」。
まだ、新幹線にもこんなにいろんな設備を盛り込んだ車両が出てくるととが嬉しかったですね。



■885系 白い「かもめ」
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883系「ソニック」から5年。JR九州に登場した「ミレニアム・エクスプレス」。
革や木・和紙・ガラスといった素材が生きた車内は、おそらく日本一贅沢な空間。

パンフレットは、JR九州伝統?の縦長のもの。
画像はドーンデザインのイラストが使われているものですが、実車の写真が使われているパンフットが主に駅やイベントなどでの配布で多く出回っているようです。


■E751系 「スーパーはつかり」

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こちらはパンフレットを持っていませんでしたが、デビュー記念のオレンジカードセットを購入していたのでそちらの画像で。

外観デザインはE653系「フレッシュひたち」のリデザイン・マイチェンといった印象。
さほど「真新しさ」というものは感じませんでしたが、伝統の東北特急「はつかり」にも「スーパー」を冠した列車が登場したことに「新時代の到来」。

歴代「はつかり」が1枚の台紙に収まっているのがとってもキャッチーなカードセット。
それだけ「はつかり」が歴史ある愛称だったってことなのでしょうね。




ちなみに1999年・2000年はこんなことがありました。

--JRグループのできごと(1999)--
・特急「有明」に4両編成の787系を投入開始
・「ゆふいんの森2世」を大村線特急「シーボルト」に転用
・C57-180による「SLばんえつ物語号」が運転開始
・C11-171による「SLすずらん号」が運転開始
・アーバンネットワークで新快速の130Km/h運転開始
・踊り子用185系のリニューアル工事を開始
・トマムサホロエキスプレスをマウントレイク仕様に改造
・東海道区間から0系新幹線がラストラン
・313系8000番台セントラルライナー運転開始
・寝台特急「さくら」「はやぶさ」併結運転開始 「さくら」の佐世保行廃止
・総武横須賀快速線のE217系化が完了

--JRグループのできごと(2000)--
・100系グランドひかりの食堂車営業終了 東海道山陽新幹線の食堂車全廃
・キハ261系特急「スーパー宗谷」運転開始
・寝台特急「あかつき」「彗星」併結運転開始
・宮崎地区に短距離特急「ひゅうが」を新設
・有珠山噴火 北斗星などを山線迂回で運行
・C11-207による「SLニセコ号」を運転開始
・651系に内装リフレッシュ車が登場


パンフレットに見るJR特急ヒストリー -Vol.10 1997/1998

このシリーズも10回目。今回は1997年と1998年です。


■500系 「のぞみ」
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今では桧舞台の「のぞみ」から撤退してしまいましたが、今でもきっと一番人気の新幹線ではないでしょうか。

ここでご紹介したパンフレットは、中国の上海へ留学在学中に入手しました。
上海市内で「国際高速鉄路展覧会」みたいなイベントがあったので見に行ったのですが、日本は「JRグループ」としてブース展開していて、そこでこの500系の公式カタログを貰いました。

パンフレットの中は外観から内装・機器・スペックに至るまで細かく、そしてかっこいい写真が次々と押し寄せてくるかのような誌面構成で、ヨーロッパブースで配っていた高速列車のものと比べてもダントツの出来栄えでした。

この「国際高速鉄路展覧会」でもらったパンフレット類は、また別の機会にご紹介したいと思います。




■E3系 秋田新幹線「こまち」
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>>>登場当時の時刻表はコチラ<<<

2例目の新在直通の秋田新幹線「こまち」が3月に開業。

前回の400系とは違い、先行車と量産車では大きく顔のデザインが変わったのがよく分かるパンフレット表紙。
見開きの誌面では車内の写真がいろいろと出ていますが、2+2になったグリーン席は、その下に載っている指定席車の写真と見比べてもあんまり区別がつかないような・・・

登場当時は5両編成だったんですね。まさに「ミニ」新幹線(笑)



■E2系 長野新幹線「あさま」
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E2系新幹線は、東北新幹線用のJ編成が「こまち」デビューと同時に「こまち」併結の「やまびこ」でデビューしていましたが、本格的な活躍というのはこの「長野新幹線あさま」でのデビューからというイメージが強いですね。

特急「あさま」廃止と信越本線分断による碓氷峠フィーバーもまだ記憶に新しいところ。
でも、もう13年も前のことなんですねぇ。
中国から帰ってきて初めて新幹線「あさま」に乗った時、これまではせいぜい上野から高崎に着く位の所要時間で、東京から終点の長野まで辿り着けてしまうその速さに改めて「新幹線ってスゲエ!」と感じました。


ところでこのパンフレット、なんかヘンだと思いませんか?

「新幹線「あさま」長野へ。」

普通だったら、「○○新幹線「あさま」」とか書きますよね。
現に、この上でも「秋田新幹線「こまち」3月22日登場」って書かれてます。

本来なら「北陸新幹線」になるんでしょうけど、長野までの暫定開業みたいな感じだし、でも「長野新幹線」って言い切ってしまうのは「北陸新幹線計画」に乗っているカタチの路線なのでJR東日本には躊躇われたんでしょう。
結局「長野行き新幹線」という苦肉の愛称も定着せず、すっかり「長野新幹線」になりました。


この年は、「新幹線イヤー」と呼ばれるほどたくさんの新幹線車両が登場しました。
登場告知パンフレットは持っていないのですが、年末にはE4系「Max」も登場しています。




■E653系 「フレッシュひたち」
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1989年に651系「スーパーひたち」がデビューして以来、651系と485系のコンビで活躍を続けてきた常磐特急に、ついに485系を駆逐すべく新車が投入されました。

編成ごとに色が違うという、JR特急として初めての試みがなされ、パンフレットでもそのカラフルなファミリーのカラーコンセプトを紹介するように誌面が大きく使われています。
E653系はグリーン席のないモノクラス構成なので普通車の紹介しか載っていませんが、「シートピッチも910mmとワイドになり、ゆったりとくつろげます」というとんでもないくだりで堂々と紹介されています。
「910mm」って485系と同じなのに、それを「ワイドになり」って・・・・「景品表示法」的にどうなの?(笑)

この新車の投入列車には新しく「フレッシュひたち」という愛称がつきました。
その後13年経った今でも「フレッシュひたち」で、よく鉄道ファンからは「いつまで「フレッシュ」なんだ?」と批判の的になってますけど、実は「乗る度に違う色の特急が来て、「フレッシュ」な気分で乗れる」という意味合いだということをご存知な方は少ないようで・・・・



■キハ283系 「スーパーおおぞら」
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ちょっと時系列が戻りますが、1997年3月に登場の「スーパーおおぞら」。
札幌-釧路の超長距離を3時間台で結んでしまうという、バケモノみたいなディーゼル特急。
「スーパー北斗」に続き、それまでどちらかというと空路が有利だった区間に殴り込みをかけて、利用者のシェアを空路からかっさらいました。

パンフレット誌面では、自慢の豪華グリーン席の多機能ぶりを大きく紹介。
ツインクルレディによる数々の車内サービスも紹介しています。
その後の増備車両では若干の手直しがされましたが、今に至るまで座席・サービスともにグレードダウンせずにきている点はスゴイと思います。



ここからは1998年登場の列車です。


■285系 「サンライズエクスプレス」
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583系以来の「寝台電車」が登場。
コンパクトにまとめた個室が主体の2階建て車両で、A個室やシャワー室も完備している点から「このサンライズのような車両が作れるのだから、これからの寝台特急は安泰だ」とわずかでも夢見たファンは少なかったと思います。

パンフレットは見開きいっぱいに多彩な個室や共用設備を紹介。
柔らかな照明に木目調の美しいインテリアは写真からも充分に雰囲気が伝わってきて、それまで改造車ばかりだった豪華寝台特急は、今の技術で作るとこうも素晴らしいものになるのかと思いました。

「数年後にはきっと「サンライズ富士」「サンライズ日本海」なんかが走っているんだろう」と想像したものですが・・・


--JRグループのできごと(1997)--
・JR北海道はキハ183系列の「HET」化を完了
・寝台特急「あけぼの」を廃止、寝台特急「鳥海」を新たに「あけぼの」に改称
・北越急行開業 特急「はくたか」登場
・283系が130Km/h運転を開始 愛称を「オーシャンアロー」に単純化
・日豊特急の愛称を整理 大分止まりを「ソニック」、宮崎直通を「にちりん」に変更
・「カートレイン北海道」をこの年の運行を最後に廃止
・JR東日本は新幹線愛称を整理 「とき」「あおば」の愛称を廃止
・11月のダイヤ改正で500系のぞみ東京乗り入れ開始 早朝便の「名古屋通過」を解消
・寝台特急「富士」を大分止まり、「はやぶさ」を熊本止まりに。食堂車が編成から離脱


--JRグループのできごと(1998)--
・東海道新幹線「ひかり」から0系運用が消滅 全て「こだま」運用に
・3月31日限りで周遊券制度を廃止
・京浜東北線の209系化が完了、103系は同線から完全撤退
・「しまんと」「うずしお」でN2000形がデビュー
・「MOTOトレイン八甲田」をこの年の運行を最後に廃止
・「日本海モトとレール」をこの年の運行を最後に廃止
・NHKドラマ「すずらん」のロケ撮影で真岡鉄道C12蒸気機関車が北海道まで遠征
・勝田区485系ボンネット編成に国鉄色が復活
・485系「ひたち」廃止に伴い、上野口特急から485系が消滅

パンフレットに見るJR特急ヒストリー -Vol.9 1995/1996


今回は1995年と1996年をまとめて。

■883系「ソニックにちりん」
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3月から暫定的に一部の「にちりん」に投入されて運転を開始した883系「sonic883」。
4月20日のダイヤ改正で、883系が充当される列車は「ソニックにちりん」という愛称が附され、正式な定期運行が開始されました。

787系「つばめ」をベースに、さらに派手に賑やかにしたような煌びやかな車内が話題となりましたが、パンフレットでも車内インテリアを余すところなく、写真をいっぱい使って紹介しています。
パンフレットも、車両のデザインと統一されたイメージで作成されていて、表紙に「ソニック」となくてもきっと普通の利用者にも「ソニック号を紹介したものだ」と分かりそうですね。

現在は833系はリニューアルされて、特に客室はだいぶ落ち着いた雰囲気に変わりました。




■681系 「スーパー雷鳥(サンダーバード)」
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今や北陸線特急のほとんどをカバーしている「サンダーバード」。
登場当時はわずか「8往復」で、愛称も“スーパー雷鳥系統の新型車”ということで「スーパー雷鳥(サンダーバード)」という、えらく長ったらしいものでした。

パンフレットの中身は、せっかくの待望の新型特急なのに車内の紹介は小さめ。
見開きに「雷鳥」系統の時刻表を大きく載せています。
表紙を見ると、デビュー記念に「サンダーバード」の愛称に引っかけて、人形劇「サンダーバード」のグッズが貰えるキャンペーンとかやっていたみたいです。



ここから1996年に登場した列車です。




■283系 「スーパーくろしお(オーシャンアロー)」
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すいません。新車登場告知のパンフレットは持ってませんでしたが、デビュー10周年記念のカードを持っていたのでお茶を濁してます。

1996年7月31日の夏休みシーズンにデビュー。
見るからに「イルカ」がイメージできる前頭部、これは驚きでした。
そして、「スーパー雷鳥(サンダーバード)」に続いて、「スーパーくろしお(オーシャンアロー)」というこれまた長~い愛称にもビックリ(笑)
数年後にはあっけなく、ただの「オーシャンアロー」に改称されてますけどね。




■383系 「(ワイドビュー)しなの」
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あら、また( )付きの愛称ですね。
383系は1995年春から臨時「しなの」で営業運転を開始。
1996年末のダイヤ改正で、一気に定期「しなの」を381系から383系に置き換えてしまいました。

パンフレットでは新車への期待感を煽る写真がいっぱいに使われています。
自慢の振り子機能についても、絵入りで解説が載っていますね。




ちなみに1995年・1996年はこんなことがありました。

--JRグループのできごと(1995)--
・185系200番台に「フルフル」編成が登場。シュプール号でデビュー
・東京駅中央線ホームの重層化が完成
・キハ281系「スーパー北斗」がローレル賞を受賞
・「C62ニセコ」が運転を終了
・キハ283系試作車が試験走行を開始
・身延線に373系特急「ふじかわ」が登場
・「にちりん」にリニューアル783系投入開始
・「にちりん」系統を宮崎分離 宮崎-西鹿児島間に「きりしま」を新設
・JR九州の485系ボンネット車が全車定期運用を離脱
・東北新幹線に近距離列車「なすの」を新設
・山形新幹線400系「つばさ」を全編成、6両から7両に増強
・常磐線でE501系が運用開始
・京浜東北線209系に6ドア車両を組み込み開始

--JRグループのできごと(1996)--
・特急「はつかり」にリニューアル485系3000番台が登場
・165系急行「東海」が廃止、373系化の特急「東海」に
・同じく165系の大垣夜行が廃止、373系化の快速「ムーンライトながら」に
・豊橋-飯田間に特急「伊那路」を新設
・秋田新幹線工事のため田沢湖線を閉鎖 北上線に「秋田リレー号」を設定
・公募により、秋田新幹線の愛称を「こまち」に決定
・「つばめ」「ドリームつばめ」が全列車787系化
・五能線「ノスタルジックビュートレイン」が引退
・「300X」が当時の国内最高速443Km/hを記録
・「WIN500」が全ての試験走行プログラムを終了、引退
・883系がブルーリボン賞、383系がローレル賞を受賞


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